ふくいWOODバイオマスセンター竣工式 知事祝辞

最終更新日 2013年3月29日ページID 023030

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 このページは、平成25年3月27日(水)にふくいWOODバイオマスセンター(あわら市)で行われた、ふくいWOODバイオマスセンター竣工式での知事祝辞をまとめたものです。

 一言お祝いを申し上げます。春の彼岸も明けまして、いよいよ桜の季節となります。この良き日に、この度、「ふくいWOODバイオマスセンター」の新築工事が無事完了し、本日、竣工式を迎えられましたことを、心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。

 昨年9月の着工以来、この晴れの日を迎えられましたことは、フクビ化学工業株式会社の役職員および坂井森林組合の役職員の皆様、そして工事関係者の方々の努力の賜物です。また、地元の皆様の大きなご協力をいただいたところです。深く敬意を表します。【写真】知事祝辞

 フクビ化学工業におかれましては、昭和28年の設立以来、建設資材をはじめとした合成樹脂製品の製造を手掛けられ、現在では福井を代表する建材・部材メーカーとしてご発展されているところです。

 一方、坂井森林組合におかれましては、昭和63年の設立以来、20年有余にわたり地域林業の担い手として間伐などの森林整備や木質資源のリサイクル事業を中心に地域に貢献する組合として発展してこられました。

 この新工場では、両者の得意の分野を活かして、県産材による木粉とプラスチックを混合したウッドプラスチック原料などを来月からさっそく生産開始されると聞いております。これは県内初の取組みであり、今後は木質バイオマスの拠点施設としてその役割を発揮していくことを期待しているところでございます。

 本県においては、昭和40年代から本格的に植林を進めてきた結果、これらスギ等の人工林が、利用可能な時期を迎えています。今後は、この人工林を有効な資源として、持続的に利用していくことが求められています。

 このような状況を踏まえまして、本県林業・森林の再生を図るため作りました「ふくいの元気な森・元気な林業戦略」も3年が経過し、集落単位で効率的な木材生産を進める「コミュニティ林業」や、品質が明確で天然乾燥された「ふくいブランド材」の供給拡大、また、木質バイオマスの推進など関係者が一丸となって取組みを進めているところです。
 この結果、着実にその成果は上がってきており、今後も引き続き、取組みを強化していくことが必要と考えております。

 林業を取り巻く環境は依然として厳しい状況にありますが、数十年来の懸案となっていました旧林業公社の債務などの問題についても、今議会におきまして、県議会のご理解を得て、大きな方向が出たところであります。いよいよ森林・林業そして関連する産業を新しいスタートに立って積極的に福井県として展開する条件づくりができたと思っております。そういう認識のもとで、これからも林業と企業の問題に取り組んでまいりたいと思いますので、引き続き皆様方のご協力をよろしくお願いいたします。

 最後に、この「ふくいWOODバイオマスセンター」が、本県木質バイオマスの拠点施設として、今後ますます発展されることをご祈念申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

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