このページは、平成２５年９月２１日（土）に丹南総合公園（越前市余田町）で行われた、丹南総合公園　開園式での知事あいさつをまとめたものです。

　皆さんおはようございます。今日はこの秋一番のすばらしい気候に恵まれ、この良き日に丹南総合公園の開園式が開催されますこと、誠におめでとうございます。

　この公園は、平成17年度から総事業費約48億円をかけまして、15.5haの敷地に整備を進めてきました。
　平成30年の福井国体軟式野球の会場となる野球場と多目的グラウンドが、本日開園となったこところです。
　ご出席の国会議員の皆様、近畿地方整備局、県議会をはじめ、地元丹南地域の皆様に心から感謝を申し上げるところです。ありがとうございます。

　この野球場では、高校野球やプロ野球独立リーグの公式戦等の開催が可能となるほか、多目的グラウンドは各種競技の練習の場となります。

　福井県では、福井国体の大会の愛称であります「福井しあわせ元気国体」のとおり、みんなが幸せで充実した大会になるよう県を挙げて準備を進めております。中学、高校の若手選手を中長期的に育成強化するほか、オリンピック経験者などのトップレベル指導者を招くなど競技力の向上を図ってまいります。

　この公園が丹南地域のスポーツや文化の拠点となり、福井国体の成功や豊かな地域づくりに繋がるものと考えております。

　さて、昨年には北陸新幹線の延伸が敦賀まで決定しております。1年でも早く敦賀まで完成することを皆さんとともに強く働きかけていきたいと思います。
　この夏8月には都市計画道路の戸谷片屋線、いわゆる東西線が全線開通し、また、11月頃には南越前町のホノケ山トンネルも完成するなど、この地域の交通軸の整備が大きく進展しております。
　この機をとらえまして地域のまちづくり、県内外との交流が進むよう、皆様と共に産業振興、観光対策などを進める必要があると思います。

　また、この丹南地域は長い歴史や文化を持ち、また白山・坂口地区ではコウノトリなどの里山の優れた資源を持っております。打ち刃物、和紙、焼物、漆器などの伝統産業がコンパクトにまとまっている地域だと思います。それぞれの市町が協力しながら、魅力や活力を強くアピールしていただきたいと考えています。

　この事業を進めるにあたりましては、これが最後の広域公園になるものでありました。経済情勢、社会の大きく変わった時代での事業の推進であり、予定通りのスケールと機能を持った公園に整備するには、かなり苦労があったわけですが、ほぼ無事完了することとなりました。

　今日はこの後、記念イベントとして学童野球大会が行われますが、地域の皆様がこの公園をいつも有効に活用していただくことが我々の期待するところです。また、この地域には愛宕山など素晴らしい里山もございますので、ぜひとも地域の自然環境や景観を守っていただき、この地が皆様の心のふるさと、拠点となることを強くお願いしたいと思います。

　あらためて関係者の皆様、ならびにご臨席の皆様のご支援、ご協力にお礼を申し上げましてごあいさつとさせていただきます。ありがとうございます。