県立盲学校創立100周年記念式典 知事あいさつ

最終更新日 2013年10月2日ページID 024656

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 このページは、平成25年9月29日(日)に県立盲学校で行われた、県立盲学校創立100周年記念式典での知事あいさつをまとめたものです。


 皆さんおはようございます。ご紹介をいただきました知事の西川です。

 きょうは福井県立盲学校が創立されて100周年という、大変素晴らしくおめでたい記念式典ですので、皆様と一緒に喜びたいと思います。そして一言ごあいさつを申し上げたいと思います。

 この一週間は天気が良く、キンモクセイの匂いはだんだん強くなり、モズが明るくさまざまな調子で鳴く声がよく耳に届くようになりました。本当に素晴らしいこの季節に100周年を迎えられたことを大変嬉しく思います。【写真】知事あいさつ

 先ほど校長先生や会長さんからごあいさつがありましたが、大正2年にこの盲学校が創られて以来100周年です。多くの素晴らしい先人たちの情熱によって輝かしい校風と伝統が築かれており、そのおかげでこの記念すべき日を迎えられたところです。
 これも学舎に集う生徒と教職員の皆さん、PTA、同窓会、盲教育振興会をはじめ関係者の100年間にわたる努力と支援の賜物であり感謝を申し上げます。

 本校では創立以来、多くの卒業生が地域の優秀な社会人として活躍しておられます。また学校の部活動などでは、少年の主張コンクール全国大会で文部科学大臣表彰の受賞をはじめ、朗読、文筆等の言語表現活動や野球部、卓球、水泳、バレーボール等に優れた結果を残され、文武両道の幅広い活躍をされていることは、大変喜ばしい限りです。

 現在、特別支援教育では、一人ひとりの皆さんのニーズに応じたインクルーシブ教育が地域の中で行われています。地域の小・中学校の子どもたちが専門的な教育と支援を受けることができるよう、盲学校の教員の皆さんが学校に出向いて指導を行うなど、地域の教育のセンターとしての役割も担っておられます。

 さて、昨日は東京国体の開会式が催されましたが、2020年には東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定しました。そしてその2年前つまりこれから5年後の2018年に、福井県で2回目の国体が開催されます。皆さんもこの福井国体に参加していただいて、様々なスポーツでがんばってほしいと思います。これからいろんな準備をしますから、自分で好きなスポーツを選んで楽しんでください。

 私は知事になって今年でちょうど10年になるのですが、その直後に皆さんの先輩たちが陶芸という活動をしておられ、焼物によってバイオリン、果物、容器などきれいな形を作って「陶展」という展覧会をしました。私はその時に果物の形をした陶芸品をいただきまして、それ以来ずっと、私の机の上の籠に入れて置いてあります。これにさわりますとそのときのことを思い出します。

 先ほど校長先生にお聞きしたところ、最近は残念ながら陶芸をあまりしていないということでしたが、また可能であればこういう勉強にも挑戦してほしいと思っています。

 また、私は最近、江戸時代の有名な人物の本を読んでおり、これは亡くなった月日によって編集がされている面白い本です。今月亡くなった人物に塙保己一という方がおります。江戸時代に、日本のこれまでの古い大事な書物を全国で調べてすべて内容をまとめて本にした方です。我々が今知っている昔の本の名前や、その本にどんなことが書いてあるのかというのは、この先生のおかげでわかるのです。この方は目が不自由でしたが、あらゆる努力をして日本中の書物を何百巻もの書物にして今日に残しています。そういう方がおられたことをご紹介したくて、今このお話をしました。
 皆さんもそれぞれ得意な分野を伸ばしていただいて、ますますがんばってほしいと思います。

 いろいろと申し上げましたが、これからもこの盲学校の伝統を活かして輝かしい次の100年へ、新たな第一歩を踏み出していただけるよう期待しております。
 盲学校の皆様が、卒業生、保護者、関係各位のご支援を頂きながら、これからも一層活躍をされますとともに、ますますの発展を心からお祈り申し上げましてお祝いのごあいさつとします。

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