一般国道305号ホノケ山トンネル開通式典 知事あいさつ

最終更新日 2013年11月7日ページID 024915

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 このページは、平成25年11月4日(月・振替休日)に南条文化会館で行われた、一般国道305号ホノケ山トンネル開通式典での知事あいさつをまとめたものです。

 皆様おはようございます。

 今日の国道305号ホノケ山トンネル開通式にあたりまして、一言ごあいさつ申し上げます。

 このホノケ山トンネルを含む約6.4kmの道路は、平成16年の着工から10年の歳月と事業費約84億円をかけ、本日完成いたしました。この間、県議会で様々な議論をしながら、事業ができるだけ早く進むように努力してきたところです。また、当時は100億円ぐらいかかる事業と想定しておりましたが、入札環境等の結果もあり、80数億円で今回完成したものです。
 

 この間、県選出国会議員をはじめ、国土交通省、地元南越前町等ご関係の皆様の大きなご協力とご尽力をいただきました。心から感謝を申し上げます。
【写真】知事あいさつ
 ただ今川野町長さんからのごあいさつにもありましたが、この南越前町周辺は山、海、里と地形の変化に富んだ自然豊かな地域です。また、町の東部に位置する南条・今庄地区は北陸と都を結ぶ陸路の要衝として、また、西部に位置する河野地区は日本海の様々な港と瀬戸内海・大阪等を往来した「北前船」の寄港地として、歴史と文化資源に富んだ多くの観光資源を有する地域です。

 この道路の開通により、南条・今庄地区と河野地区の間の所要時間が大幅に短縮し、地域内の結びつきがさらに強いものとなるよう期待いたしております。

 また、当道路は北陸自動車道、国道8号、国道365号を横断的に連絡することから、国道8号が災害や大雪により通行止めとなった場合には、迂回路としての機能を発揮し、安全な通行の確保に重要な役割を果たすと考えております。

 来年は舞鶴若狭自動車道の全線開通により、関西や中国地方からこの地域へのアクセスが飛躍的に向上し、東西交通の軸も強化されると思います。これを契機に、山と海をつなぐ周辺観光の拡大など、この道路を十分に活用していただき、人や物の交流をさらに強く進めていただきたいと考えております。

 最近読んだ小説に、吉村昭の「天狗争乱」、天狗党の最後を著している小説です。ちょうどこの地域が焦点になっております。また、これも最近一読した山岡荘八の「新太平記」、これは杣山の瓜生兄弟のお話でありますが、これもこの地域が焦点となっております。これまで千数百年にわたりまして、当地は日本の歴史的な交通の要衝であり、様々な歴史や文化が展開された地域です。

 先ほどご説明申し上げましたように、様々な交通関係が整ってまいりました。優れた環境を持つご当地を中心に、今後5年、10年後に向けて観光やまちづくりなど大きなビジョンを展開すべき重要なタイミングだと思います。

 本日ご出席の皆様には考えをお持ちいただき、積極的に活動を開始してほしいと思っております。全力で後援したいと思いますし、また、国政の方の様々なご支援を賜りたいと思います。町を中心に、嶺南嶺北の重要な結節点であるこの地域を大きく盛り上げるチャンスにしてほしいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 終わりに、本日お集まりの皆様の今後ますますのご健勝とご多幸をご祈念申し上げまして、お礼を含めたごあいさつとしたいと思います。
 

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