ふくい林業カレッジ開校式 知事あいさつ

最終更新日 2016年5月25日ページID 032831

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 このページは、平成28年5月25日(水)に坂井市で行われた、ふくい林業カレッジ開校式での知事あいさつをまとめたものです。

 みなさんおはようございます。今日は、「ふくい林業カレッジ」の開校式にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。

 本日は県内外から9名の研修生のみなさんをお迎えし、ふくい林業カレッジの開校式を迎えられましたことを大変嬉しく思います。

 また、今日は特にご来賓の仲倉県議会議長、また関県議会議員、山林協会副会長をはじめ、連携機関、林業関係者の皆様におきましては、大変お忙しい中、ご出席賜り、厚くお礼申し上げます。

 今、福井県民歌を歌っていただきました。2年後に国体が行われます。みなさまもぜひいろんな立場でご参加ください。ちょうど1番の歌詞に「たたなはる 山しうるはし」があります。これは福井県の美しい山、林業の、山林のたたずまいを歌ったものであります。

写真1

 さて、福井県においては、12万ヘクタールに及ぶスギなどの人工林のうち、住宅の材料などに利用できる樹齢50年以上のものが約50%まで増えております。今後は、この豊かな森林を有効に活用しながら、林業の振興を通じて、中山間地域の活性化につなげることが大事であります。

 このため、県としては「木を伐って使う」取り組みを広げており、山ぎわを中心とした県産材の生産拡大、住宅や街並みづくり、木質バイオマスでの利用など県産材のフル活用を今、本格化しています。

 特に、県産材の生産拡大を進めていくためには、効率的な木材生産を担う技術者が大事でありまして、今回、その研修・育成の拠点となる「ふくい林業カレッジ」を開校し、これからの林業を担う若い人材の育成に取組むところであります。

 このカレッジでは、林業の基礎知識の習得や木材の伐採、搬出などに必要な資格の取得に加えまして、現場で学ぶ機会を多く設けるなど、就業後に即戦力となれるようなカリキュラムにしています。

 また、知識を学ぶだけではなく、福井の四季折々の景色や様々な山の恵みを堪能し、楽しみながら林業の良さを感じることができる研修メニューも準備しております。

 研修生の皆様におかれては、それぞれの目標を持って、意欲的に研修に励んでいただき、将来の福井県の林業の担い手の中心となるよう期待をしています。

写真2

 林業は非常に幅広い産業でありますし、期間も長くなっておりますので、いろいろな技術についても、まだまだ開発すべき点が多くあります。学者が研究しても、生涯のうちに研究に着手し、その成果が上がるまで、木が育っていないことになりますと、研究を継続的に行うことが出来ないことが多くあります。そのため、コンピューターや先人の知識などを活かしながら、現在の林業の役立つようなそういう努力が必要だと思いますし、皆様もそれを現場で習得してほしいと思います。

 県内には林業以外に農業・水産業についてもみなさんのような研修生のカレッジが開校しております。海・里・山のそれぞれの研修生が、いろんな機会に意見交換する場も設けてまいりたいと思いますので、みなさんはお仕事もしていただき、また気晴らしも時には必要ですので、それらを考えながら頑張ってほしいと思います。

 最後に、今日ご列席いただいた皆様と共動で進めていくことが人材育成にとって大事でございますので、今後とも、林業のすばらしい人間教育、育成・定着にご協力いただくことをお願い申し上げまして、簡単ですが開校にあたるあいさつといたします。

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