2013年 新春知事対談

最終更新日 2013年1月9日ページID 022330

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 このページは、平成25年1月2日(水)にFBCテレビで放送された「知事対談 活躍!ふくいの女性アスリート」の内容をまとめたものです。
 スポーツに打ちこんで素晴らしい成績をあげている選手のエピソードを聞きながら、平成30年の福井国体に向けてスポーツを盛り上げるための県の活動について、西川知事が語ります。
 ゲストは、ロンドンオリンピックのフェンシング女子個人戦に出場した中野希望さん、テニス女子シングルスで春の全国高校選抜、夏の全国高校総体、そして秋の国体の3冠を達成した仁愛女子高校3年生の林恵里奈さんです。

(フェンシングで五輪へ)
【司会】
 中野さん、初めてのオリンピックの舞台に実際に立ってみて、どうでしたか。
【中野】
 オリンピックの舞台は行く前から特別だと思っていましたが、行ってみて、本当にキラキラしている舞台で、とてもすばらしいところでしたので、あの舞台にもう一度戻りたいと思いました。
 例えば、ライトアップの仕方などが、会場ごとに本当に特別で、オリンピックの雰囲気がすごく出ていました。
 今までテレビで見ていた開会式に出られことが、特に思い出として残っています。
【司会】
 西川知事、中野さんのオリンピック出場は嬉しかったですね。
【知事】
 立派に活躍をされましたから、大変、感動的でした。中野さんは、お名前のとおり、国民の望みというか、希望の星ですね。
 福井県からは、これまで20名以上のオリンピック選手に活躍していただいています。例えば、バレーボールの荻野選手あるいは清水選手が代表だと思います。それから、40年ほど前ですが、圓山詩郎さんという方がミュンヘンオリンピックにフェンシングの代表でご出場されました。中野さんはご存じですか。
【中野】
 はい、大先輩です。

(テニスで3冠達成)
【司会】
 さて、林さんは、テニスの女子シングルス3冠ということですが、実感はいかがですか。
【林】
 正直、優勝したときは、あまり実感がなかったのですが、福井に帰ってきて、たくさんの方々に「おめでとう」と言われたときに、3冠を達成したのだなと思いました。
【司会】
 3冠達成は大変なことだと思いますが、その原動力は何だったんですか。
【林】
 家族をはじめ、顧問の先生や学校の先生方にすごく応援されたことが、心強かったです。
【司会】
 西川知事、平成30年には福井国体がありますね。
【知事】
 5年後ということになりますので、林さんのようなすばらしい選手がたくさん育ってほしいと思っています。
そこで、県内の中学生と高校生600名ほどを強化選手として「チームふくい」のメンバーに指名しまして、競技力を全体に盛り上げたいと思っています。そして、県外からコーチを招き、強化合宿なども行っていきたいです。
国体となりますと、やはり順番を上げなければなりませんね。これまでの30位の半ばから30位に、そして昨年の岐阜国体では20位半ばになりましたので、最終的には開催地にふさわしい立派な成績を上げたいと思っています。

(日々の練習)
【司会】
 若い選手がどんどん成長してほしいと思いますが、中野さんのふだんの練習量は、どのぐらいですか。
【中野】
 基本的には1年中、練習することになっています。午前中はフェンシング、午後は筋力トレーニングなどをしています。
【司会】
 休みはありますか。
【中野】
 日曜日は休みますが、平日の練習に備えて、体を休めることを優先しています。
【司会】
 林さんはどうですか。
【林】
 私も毎日練習です。学校のある日は、午後4時から大体7時半ぐらいまでですが、大会前であれば、午後8時半ぐらいまで練習しています。
【司会】
 やはり、スポーツ選手は毎日の練習が基本だと思いますが、体力という面では、福井県の子供たちは非常に高いレベルにあるようですね。
【知事】
 学力はもちろんですが、特に体力は断トツに福井は全国ナンバーワンです。これは体育の時間のいろんな工夫もありますが、やはり休み時間や他の授業の中で、いろいろ体を使ったりと、運動する工夫を福井の先生たちや子供たちが行っているため、基礎体力があるのです。それをお二人のようなアスリートの力に盛り上げていくというのがこれから大事なところです。
福井の子どもたちには、スポーツが大好きな子供に育ってほしいと思っています。

(指導者の育成)
【司会】
 試合で勝ち進むためには、体力をつけることはもちろん、技を磨くことも大切ですね。
そのためには、良き指導者と出会うということも大事だと思いますが、中野さん、指導者という点ではどうですか。
【中野】
 最初にフェンシングを教えていただいた武生商業高校の諸江先生は本当に厳しかったのですが、卒業してみると、先生に出会っていなければ、私はオリンピックに行けなかったと思いますし、考えながら試合するということを高校時代に教えていただいたので、それを大学生や社会人になっても活かしていると思います。
【司会】
 林さんはいかがですか。
【林】
 高校の顧問の先生の吉田先生がすごく厳しい先生です。ボールを一球でもあきらめると練習から外されてしまいますので、試合でも粘り強くなったかなと思います。
【司会】
 西川知事、やはり指導者というのは大事ですね。
【知事】
 お二人の指導者がすごいということが分かりましたが、やはり監督やコーチに頑張っていただくことが大事ですね。
そこで、今年から福井県内の指導者の指導力をアップするため、中央競技団体の方に直接来ていただき、専門的な指導をしてもらいます。指導力をいっぱい引き上げていただき、選手を応援してほしいと思います。
【司会】
 良い指導者と出会って、良い指導者に育ててもらうことが、とても重要ですね。
【知事】
 良き選手、良き指導者ということでしょうね。

(世界で活躍)
【司会】
 ちなみに、中野さんは試合で海外に行く機会も多いと思いますが、英会話のほうはどうですか。
【中野】
 苦手です。コーチが外国人のため、日頃から少しは話していますが、小さいときからもっと英語を勉強しておけばよかったなと、今になって後悔しています。
【司会】
 林さん、英会話はどうですか。
【林】
 得意ではありません。昨年、アメリカで試合したときに、海外で戦うためには英語を話せることが大切だなと学びました。
【司会】
 コミュニケーション能力は、大会で自分の力を発揮するために大事ですね。
 西川知事、外国語を話せることは、これからもますます重要ですね。
【知事】
 英語教育、外国語教育をかなり強化していますけれども、やはり世界を夢見て頑張ってくれる選手やいろんな方々を本当に盛り上げるためには、個人の英語力あるいは外国語力も大事ですよね。
 去年から、福井県の100名の高校生に、アメリカに2週間直接勉強に行ってもらって、ネイティブの人たちといろいろ話していただいています。この結果、TOEICなどの成績が大学卒業生並みに急上昇していますから、これからも充実したいと思っています。

(今後の抱負)
【司会】
 最後に、今年の目標、それから将来の夢をお聞かせください。
【中野】
 次のリオデジャネイロオリンピック出場を目標に頑張っていきたいと思います。
オリンピック選手が身近にいるということを、福井県の皆さんにも分かってもらえたかなと思うので、たくさんの子供にオリンピックを目指してもらいたいと思います。
【林】
 今年の目標は、大学でインカレのチャンピオンになることです。そのために、大学でも活躍できるように一日一日の練習を大切にしていこうと思います。
大学卒業後は、プロとして日本の代表を目指して頑張っていきたいです。
【知事】
 お二人にはオリンピックあるいはもちろん国体でも頑張ってほしいと思います。5年後に福井国体が開催されますので、さまざまな準備をしています。
昨年末には1万5,000人の方々から応募をいただいて、福井国体の愛称とスローガンを決定しました。愛称は「福井しあわせ元気国体」、スローガンは「織りなそう 力と技と美しさ」ということで盛り上げていきたいと思います。
ぜひ県民の皆さんにも、ご自身で何らかのスポーツをする、国体にもボランティアなどで参加する、そして、福井の良いところを自慢する、という主に3つの運動をぜひ展開してほしいと思っています。
【司会】
 国体を機会に、福井県を全国に発信するということもありますね。
【知事】
 皆さんで福井の良いところを発見して、福井を全国に知っていただく、発信するという大きな運動につなげていきたいです。
【中野】
 地元の国体というのは応援もすごいと思いますし、国体に向けて子供の強化も行っていけると思います。そういう機会は、子供にとってすごく良いチャンスだと思います。
【林】
 福井県の成年女子の代表として、活躍できたらいいなと思っています。
【司会】
 お二人には、ますます活躍していただきたいですし、福井国体は県民全体で盛り上げていきたいですね。
【知事】
 観光や産業にも関連させて運動を進めたいと思います。
【司会】
 そのための準備が始まっていると言ってもいいかもしれませんね。
【知事】
 そうですね。

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