安倍総理大臣との面談における知事発言

最終更新日 2013年2月20日ページID 022635

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 このページは、平成25年1月29日(火)に首相官邸 (東京)で行われた安倍総理大臣との面談における知事の発言要旨をまとめたものです.

 安倍総理には、国会も始まり、誠にお忙しい中、お時間を頂きまして、大変ありがとうございます。
 新しい政権においては、今日の要請にもありますが、是非とも「地方・ふるさと」を大事にしていただいて、これまでの大都市中心から地方重視の政治に変えまして、日本の活力を取戻すよう期待をしています。

 今日は国が責任をもって対応していただきたい原子力政策それから新幹線問題について要請にまいりました。

 まず、原子力政策につきましては、エネルギー問題については、我が国の「経済再生」、国民生活の安定などに直接関わる重要なことであります。

 昨年の大飯3,4号機の稼働に当たっては、関西地域の生活や産業に影響が出ないように国に協力して、率先して稼働させ、立地県として役割を果たしてきました。

 政府においては、原子力発電の意義を再確認いただきまして、現実を直視しながら長期的なエネルギーバランスを考えて、責任をもって様々なご決断をしていただきたいと思います。

 特に、国民の安全・安心の確保の分野では、十分な科学的根拠に立って、原子力発電所の運転と安全対策を進めるべきと思います。

 こうしたことから数点申し上げます。前政権では「2030年の原発稼働ゼロ」という方針を出されましたが、国民の納得と理解を得る形で抜本的に見直しを行っていただきたいと思います。

 福島原発事故から既に2年近くが経過しておりますが、原発の安全確保対策を急ぎ、国民の不安をなくすことが大事であります。

 それから核燃料サイクル、使用済み核燃料の中間貯蔵、また原発の廃炉と新型炉の新設の問題につきまして、世界の流れをリードできるよう、最新また最先端の研究を進めて実行をねがいたいと思います。
 「もんじゅ」については、国際的な位置付けをし、日本の最新の科学技術を生かしたプロジェクトを進めて、この点については長年この問題に地元として努力している福井の地での展開が有益かと思います。

 原発立地地域は2年近く、文字どおり宙ぶらりんの状態になっております。雇用の問題、先行きが成り立たない状況にあり、極めて、不安、不信の状況にあります。是非とも一定の目途を早急につけ、しかるべき方向に物事を動かしていただきたい。

 二点目は、北陸新幹線でありますが、昨年、幸い敦賀まで認可をいただきましたが、ともかく大阪まで早くつなぎ、安全・安心また安倍内閣が目指している国土の強靱化という観点からも時を定めて日本海側の完成を急いでいただきたい。時間がかかりますと、北陸や福井県が、国土計画において重要な役割を果たせなくなりますので是非とも早期の前倒しをお願いします。



 

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