開催日:平成20年2月15日

1 包括的案件

〈報告事項〉

(1)坂井市春江町における商店を狙った持凶器強盗致傷事件の検挙について
 県警察から、昨年8月25日に坂井市春江町の商店で発生した持凶器強盗事件は、本部捜査第一課及び坂井警察署の合同捜査により、本年2月7日に被疑者を住居侵入・強盗致傷罪で逮捕したことについて報告があり、事件概要、捜査経緯等の説明があった。
 公安委員から、事件概要等について確認があるとともに、
「逮捕できて本当に良かった。ご苦労であった。」
旨の発言があった。
(2)JR福井駅高架下女子トイレにおける強姦未遂事件について
 県警察から、本年1月24日にJR福井駅高架下女子トイレで発生した強姦未遂事件は、福井警察署駅前交番員が逃走する被疑者を追跡の上捕捉し、建造物侵入で緊急逮捕するとともに、その後の取調べにより犯意が明らかとなったことから、同被疑者を強姦未遂で再逮捕したことについて報告があり、事件概要、逮捕経緯等の説明があった。
 各公安委員から、事件概要等について確認があるとともに、
「犯人が早く捕まって非常に良かった。」「再発防止策について伺いたい。」
旨の発言があり、県警察から
「現場は昼間でも薄暗く人通りが少ないことから、福井市に対してライトアップを図るなどの防犯設備の整備を要請した。」
旨の説明があった。
(3)兄弟被疑者2名による連続窃盗事件の検挙について
 県警察から、平成17年6月以降、県内の郊外の会社事務所を対象として連続発生した、主に現金を窃取する事務所荒し事件は、福井警察署及び鯖江警察署の合同捜査により、平成19年10月17日に連続窃盗事件で兄弟被疑者2名を逮捕し、その後の捜査の結果、県内嶺北一円における事務所荒し等事件140件(被害総額730万円相当)を検挙・解決したことについて報告があり、事件概要、捜査経緯、犯行手口等の説明があった。
 各公安委員から、事件概要等について確認があるとともに、
「このような連続事件を早く解決することが最も県民の安心につながると思うので、非常に良かった。」
旨の発言があった。
(4)自動車警ら隊・機動捜査隊の新設について
 県警察から、本年4月の丹南4警察署の再編に伴い、捻出人員を従来の本部地域課自動車警ら隊及び捜査第一課機動捜査隊に増強・配分し、独立した所属として新設することについて報告があり、設立の趣旨、新設所属の概要、発足日(春の定期異動日)等の説明があった。
 公安委員から、新設所属の概要等について確認があり、県警察から
「従来の自動車警ら隊と機動捜査隊を新設所属として独立させ、指揮命令系統を充実し専従体制を確立することで、強力な執行隊を作り上げる。」、「自動車警ら隊の本隊は丹生警察署庁舎内に置き、その他今立警察署庁舎など県内4箇所に活動拠点を置いて、県内全域のパトロール活動をカバーする。」、「これにより、第一線の現場執行力が更に強化され、治安は更に良くなる。」、「署の再編で警察署の規模が大きくなり、有事の際に警察官の大量動員が可能になるが、更に、同執行隊を補充することで、県民の安心感も増大する。」
旨の説明を受け、公安委員から
「特別に増員するということでもなく、警察署を再編することで県下全体の動きが良くなるということであり、これが良い形に表れることを期待している。」
旨の発言があった。
(5)「福井県の治安情勢(平成19年)」の作成について
 県警察から、県内の事件・事故の発生状況等を広く県民に周知・広報し、県警察の各種治安対策等に対する県民の理解と協力を得るための、平成19年の福井県の治安情勢(A4版 全30頁)を作成したことについて報告があり、「福井治安向上プラン」の項目に合わせ3つのカテゴリーの下、27項目を掲載し、県民にわかりやすい内容としていることや、自治体の自主的な取組みを喚起する意味で、事件・事故の発生件数、検挙件数等を市町村別にランキングしていることなど、主な特徴点と掲載内容について説明があった。
 また、同冊子については、今後、県議会に報告後、県警察ホームページに掲載するなどして広く県民に広報する旨の説明があった。
公安委員から
「治安が良くなったところや悪いところを県民に知ってもらい十分理解していただくことは大事なことである。それと同時に、県民の協力を得る各施策をそれぞれの分野で進めていくことが必要だと思う。」、「今後、この冊子を広報して頂いて、県民と共に取り組み、福井県の治安がより一層向上するようにお願いしたい。」
旨の発言があった。
(6)情報公開請求等の電子申請について
 県警察から、県民がインターネットを利用して県警察に対する情報公開請求等の行政手続を実施できる電子申請を、本年3月1日から運用開始することについて報告があり、運用開始目的(県民の利便性の向上、行政運営の簡素化、効率化、更なる警察行政の透明性の確保、説明責任の推進)、電子申請ができる手続の種類(情報公開請求及び警察本部庁舎見学の申込み)、具体的な電子申請方法等の説明があった。
 各公安委員から、電子申請の概要等について確認があるとともに
「県民が便利と感じてもらえれば非常に良いことだと思う。」
旨の発言があった。

2 個別的案件

〈報告事項〉

・ 会計監査計画について
 県警察から、福井県警察の行う会計の監査に関する訓令に基づく会計監査計画について報告があった。

3 運転免許の処分関係

本日(2月15日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。

4 個別決裁

(1)警察本部長に対する情報公開請求の決定等について
 警察本部長に対する情報公開請求(1月25日付け)について、公開決定等の報告があり、これを了承した。
(2)福井県行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例施行規則の制定について
 福井県行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例の規定により、県警察に対する申請等で書面等により行うこととしているもののうち、電子申請を使用して行わせることができる申請等を定める規則を制定することについて説明があり、これを決裁した。
(3)平成20年1月中の警察あて苦情の受理・処理状況について
 平成20年1月中に警察に寄せられた苦情の受理及び処理状況についての報告があり、これを了承した。
(4)平成19年中の警察あて苦情について
 平成19年中に警察に寄せられた苦情の受理及び処理状況について報告があり、これを了承した。
(5)県外特別派遣部隊の援助要求に対する同意について
 原発警備に係る第85次県外特別派遣部隊の援助同意を受け、これを決裁した。
(6)集団行動に関する許可事務専決状況報告書
 平成20年1月中の集団行動に関する許可事務の専決状況の報告を受け、これを了承した。
(7)運転免許取消処分の取消について
 平成20年2月15日に処分決定した運転免許取消処分に係る調査結果報告があり、道路交通法施行令第26条の3の2第1項第2号の規定に該当する旨の説明を受け、同処分を取消すことについて決裁した。
(8)国家公安委員会宛文書の回付について
 国家公安委員会からの回付文書(2月7日付け受理)の対応等について説明を受け、これを了承した。

5 業務説明

公安委員会終了後、情報通信部長から鎌谷公安委員に対して担当部の業務説明がなされた。

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