開催日:平成20年2月22日

1 個別決裁

(1)放置違反金の納付命令に対する異議申立ての受理について
 公安委員会に対し、放置違反金の納付命令に対する異議申立てが提起され、平成20年2月14日に受理した旨の報告があり、了承した。
(2)ストーカー行為者に対する「警告」実施の報告について
 本年1月25日と2月5日に、福井市、越前市、坂井市内の男性に対して、それぞれストーカー行為等の規制等に関する法律に基づき「警告」を実施したことについて報告があり、これを了承した。
(3)銃刀法違反者に対する行政処分に係る聴聞の実施について
 大野市内の銃刀法違反者に対する行政処分に係る聴聞を原案のとおり実施することを決裁した。
(4)自動車運転代行業の認定申請について
 認定申請者に対する調査結果の報告を受けて、申請者を自動車運転代行業として認定することを決裁した。
(5)平成20年第2次交通規制の実施について
 合計97箇所の平成20年第2次交通規制を原案のとおり決裁した。
(6)平成20年度運転免許関係事務等の委託に係る道路交通法の規定に基づく委託先の組織・能力等の認定について
 道路交通法及び道路交通法施行規則に基づき、免許関係事務、講習及び講習通知事務の委託先として2法人の業務履行能力を審査し、これを認定した。
(7)公安委員会宛苦情等の対応について
 公安委員会宛苦情(1月24日付け受理)の対応等について説明を受け、これを決裁した。

2 包括的案件

〈報告事項〉

(1)敦賀市野坂地籍における実母による乳児殺人事件の検挙について
 県警察から、昨年12月4日に敦賀市野坂地籍で発生した乳児殺人事件は、措置入院中であった実母が本年2月13日に退院したことから、同実母を殺人事件の被疑者として逮捕したことについて報告があり、事件概要、逮捕経緯等の説明があった。
 各公安委員から、事件概要等について確認があるとともに、
「被疑者留置中の事故防止に十分留意願いたい。」
旨の発言があり、県警察から
「24時間、女性警察官による対面監視を行っている。」
旨の説明があった。
(2)銃砲刀剣類一斉点検の実施結果について
 県警察から、昨年12月に猟銃を使用した殺傷事件が各県で相次いで発生したことから、福井県警が昨年12月18日から12月27日までの10日間の日程で、全国に先駆けて実施した猟銃等所持許可者に対する臨時一斉立入検査の実施結果、及び本年1月15日から2月29日までの46日間の日程で全国一斉に実施されている銃砲刀剣類一斉検査の実施結果について報告があり、本日までに実施対象者1,057人(病気入院等4人を除く。)中1,053人に対する検査を終了したことや、許可証と銃の自主返納状況(福井県では21人、36丁)、指導状況(指導件数205件)等の説明があった。
 また、今後も、本人や近所等の調査を確実に行い、適正審査による不適格者の発見と排除に努める旨の説明があった。
 各公安委員から、銃砲刀剣類や検査に関する確認等があるとともに、
「12月の検査と今回の検査の違い等について伺いたい。」、「自主返納の実態について伺いたい。」
旨の質疑があり、県警察から
「12月の検査では、専務員と地域警察官が共同で猟銃等所持者宅を直接訪問し、銃や実包の保管状況を確認するとともに、本人、家族との面接や近所の聞き込みを行ったものであるが、今回の検査は、銃砲刀剣類所持者が直接警察署に銃や刀を持参して検査を受けるものである。」、「事件の影響もあってか、例年より自主返納数が増加した。」
旨の説明があった。また、公安委員から
「点検を実施した結果、保管状況等が改善され良くなったとのことであり安心した。」
旨の発言があった。
(3)平成20年度当初予算(案)の概要について
 県警察から、2月県議会に提出される警察費の平成20年度当初予算(案)の概要について報告があり、予算額、政策推進枠事業(「ポリス・スタンバイ作戦」、「スクールサポーター(生徒指導支援員)派遣事業」、「犯罪に強い住環境の整備促進事業」、「高齢者を対象とした総合的な交通事故抑止対策」)、政策推進事業枠以外の主な事業内容等の説明があった。
 各公安委員から各事業内容等について確認があるとともに、
「予算総額は前年とほぼ同額である中、退職者数の増加により人件費が増加している反面、その分物件費が減少しているように思うが、警察の仕事に影響はないのか。物件費を別枠で要求できないのか。」、「政策推進枠事業の予算についても削減されることがあるのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「確かに物件費は減少しているが、県全体の予算が減少している中、予算総額で昨年とほぼ同額の予算を確保できたことは、それほど悪くない結果であったと考えている。」、「事業の効果がないと判断されれば削減されるが、逆に効果があれば拡充される。」
旨の説明があった。
(4)平成19年度2月補正予算(案)の概要について
 県警察から、知事査定を終えて2月県議会に提出される警察費の平成19年度2月補正予算(案)の概要について報告があり、予算額及び主な補正内容の説明があった。
 公安委員から各要求内容について確認があるとともに、
「平成19年度の退職者数が当初予定より増加したということだが、警察職員数が減るということはないのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「本年4月に、退職者数分の採用を行うので職員数が減ることはない。」
旨の説明があった。
(5)特殊勤務手当の見直し及び日額化について
 県警察から、著しく危険、不快、不健康又は、困難な勤務その他著しく特殊な勤務に従事した場合に支給される特殊勤務手当の見直しを図り削減することについて報告があり、2月県議会に特殊勤務手当てに関する条例改正案を提出し本年4月1日から実施予定であることや、見直し(廃止含む)又は日額化される特殊勤務手当の内容等の説明があった。
 公安委員から
「時代の流れで仕方のないことだと思うが、職員の士気が低下しないよう十分な説明を行い、理解していただく必要がある。」
旨の発言があり、県警察から
「全体的には手当が削減されることとなる。しかし、従来は月額であった手当が日額化されることで、より勤務実態に即した手当が支給されることとなる。」
旨の説明があった。また、公安委員から
「日額になった場合、勤務実態の管理が大変だと思うが、職員の勤務意欲が低下しないようお願いしたい。」、「業務は、自主申告なのか。」、「職員の事務量が増えるのではないか。」
旨の発言があり、県警察から
「業務自体は上司の命令により行うもので、業務終了後にその結果を本人が申請することとなる。」、「出来るだけ職員の業務負担とならないような特勤管理システムを構築する。」
旨の説明があった。
(6)年頭視閲式の反響等について
 県警察から、本年1月16日に実施した平成20年「年頭視閲式」に対する県民の反響等について口頭報告があり、見学者(高校生、小学生等)約1,500人に対するアンケート調査結果や、フォト・ジャーナリストが年頭視閲式を視察し月刊誌「軍事研究」に掲載した感想(大量の学生を招待しての、出し物、ふれあいタイム等リクルートにポイントをおいた新方式)の紹介があった。
 各公安委員から
「アンケート結果からも、現場で生の警察官の勇姿を見て感動した高校生等の気持ちが素直に表れており、教育の面でも良い勉強になったのだと思う。非常に良かった。」
旨の発言があった。
(7)敦賀署ひき逃げ事件の起訴について
 県警察から、時効目前に逮捕した敦賀市の国道8号上で発生した幼児死亡ひき逃げ事件被疑者を、本年2月19日に検察庁が業務上過失致死及び救護措置義務違反で起訴したことについて口頭報告があり、今後の公判日程、予想される争点、警察の被害家族に対する支援状況等の説明があった。
 公安委員から
「県警を挙げて捜査した苦労の結果である。」、「ひき逃げは、絶対に逃げ切れないということを、きちっと世の中に知らしめることが大事なことであると思うので、事件解決まで引き続きよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。

3 個別的案件

〈審議事項〉

 ・ 風営法の行政処分に対する異議申立てについて
「法人分割承認申請」の不承認処分に対する異議申立(平成20年1月15日受理)について審議し、「棄却する」旨の決定をするとともに、決定書(案)を決裁した。

4 運転免許の処分関係

 本日(2月22日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取等の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。

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