開催日:平成20年8月22日(移動公安委員会〜坂井警察署)

1 庁舎内視察

坂井警察署長の案内により、庁舎内の各課及び留置場等を視察・激励した。

2 非違行為の報告

 県警察から「本日、石川県警が本県機動捜査隊の警察官をストーカー規制法違反で逮捕し、現在、捜査中であるが、今後、捜査の結果を踏まえ厳正に対処するとともに再発防止の徹底を図る。」旨、口頭報告があった。
 委員から
「事件の概要をきちんと検証し再発防止に努められたい。」
旨の発言があった。

3 坂井警察署の概況報告

 署長から、警察署及び管内の概況報告があり、管内の主な特徴点(福井市に隣接するベッドタウンとしての地域性から、特に春江・坂井町で宅地造成が進むなど急激に人口が増加していること、国道8号や主要幹線道路が南北に貫いているため、多方面からの流入・流出が可能な地理的状況にあること、大型量販店等商業スペースが増加していることなど)、各種事件事故の発生状況(広域犯罪を含む各種犯罪が増加する要因が非常に多い環境であること、交通死亡事故が多発していることなど)及び治安確保に向けた警察署の主な取組み状況等について説明があった。
 各委員から、交通死亡事故及び刑事事件の発生状況等について確認があるとともに
「管内の人口、犯罪、事故等が増加している中、署員数が少ないのではないか。」
旨の質疑があり、県警察から
「現在、坂井署のほか、特に、福井南署や鯖江署の負担率が高い現状にあり、状況を見ながら再配分を考えていかなければならないと認識している。」
旨の説明があり、委員から
「限られた人員の中で治安を確保するためには、地域の協力を得ることが大事である。我々も、一生懸命支援していくので、是非、地域の安全安心の関心を高めていただきたい。」
旨の発言があった。

4 包括的案件

〈報告事項〉

・ 地域警察官による犯罪検挙状況(1月〜7月)
 県警察から、本年7月末における地域警察官による犯罪検挙状況等の報告があり、主な検挙実績(万引きを除く刑法犯459人【対前年比52人増加】、粗暴犯76人【対前年比36人増加】、詐欺犯38人【対前年比21人増加】など)、他県との実績比較(全国47都道府県中20位、同規模県では2位)及び実績向上に向けた主な取組み状況等について説明があった。
 委員から
「他県との実績比較方法について伺いたい。」、「犯罪検挙に最も効果があるのは、職務質問の訓練をすることではないかと思う。」
旨の質疑等があり、県警察から、実績評価方法及び職務質問の重要性等について説明があった。また、委員から
「発生件数の多い自転車盗等の抑止対策もお願いしたい。」
旨の発言があり、県警察から
「自転車盗抑止のため、前回の公安委員会において審議した自転車盗抑止総合対策に基づき、本月27日に関係機関・団体との緊急対策会議を実施する予定である。」
旨の説明があった。委員から
「地域のパトロール隊と協力するなどして抑止力を高めていただきたい。」
旨の発言があり、生活安全部長から
「学校や大型量販店の関係機関等とも連携し自転車盗抑止対策を推進する。」
旨の説明があった。

5 個別的案件

〈報告事項〉

・ 処分実施の報告
県警察から、警察学校初任科生による占有離脱物横領事案の概要及び処分内容等について報告があった。

6 運転免許の処分関係

本日(8月22日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決裁した。

7 個別決裁

(1)福井県警察本部の部制に関する条例の一部改正について
 「オウム真理教犯罪被害者等を救済するための給付金の支給に関する法律」の施行に伴い、給付金の支給に関する所掌事務に関し「福井県警察本部の部制に関する条例」を一部改正する旨の報告があり、これを決裁した。
(2)警備業法に規定する合格証明書の不交付について
 警備業法に規定する合格証明書の交付申請(本年7月24日付け申請)について調査した結果、同法第3条に該当する旨の報告があり、これを不交付とすることを決裁した。
(3)平成20年第8次交通規制の実施について
 合計21箇所の平成20年第8次交通規制を原案のとおり決裁した。

8 女性職員との語る会

 会議終了後、委員と女性職員6名【交通(警察官、交通巡視員)、生活安全(少年警察補導員、事務官)、警務(技官)、会計(事務官)】との語る会を開催した。
 職員からの自己紹介の後、各委員は、

   ○ 仕事と家庭を両立する上で苦労していること
   ○ ストレス解消方策
   ○ 担当業務で心掛けていること
等について質問し、女性署員から生の声を聴取した。 また、各委員から、
   ○ 今日は、女性の皆さんのご意見をお伺いし非常に参考になりました。今後の公安委員会活動
     の参考としたい。
   ○ 市民とのトラブルが余りないのは、皆さんの言葉づかいや態度が市民に受け入れられている
     表れだと思います。これからも警察職員であると同時に女性として良好な市民応接に心掛けて
     ほしい。
   ○ これからも、仕事と家庭をうまく両立して、女性職員としての役割を認識し、頼りになる警察・素
     晴らしいまちづくりのために頑張っていただきたい。

旨の発言があった。

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