開催日:平成20年8月29日

1 個別決裁

(1)交通事故に係る知事専決処分
 本年7月に発生した警察職員による交通事故について、地方自治法等の法令に基づき、知事専決処分の手続を経て和解を図る方針である旨の報告があり、これを了承した。
(2)風俗営業者に対する行政処分に係る聴聞の実施結果
 福井市内の風俗営業者に係る行政処分(営業許可停止処分)について、被処分者に対する聴聞(8月20日実施)の実施結果報告があり、同行政処分とすることを決裁した。
(3)自動車運転代行業の認定申請
 認定申請者に対する調査結果の報告を受けて、申請者を自動車運転代行業として認定することを決裁した。
(4)県外特別派遣部隊の援助要求に対する同意
 原発警備に係る第91次及び第92次県外特別派遣部隊の援助同意を受け、これを決裁した。

2 包括的案件

〈報告事項〉

(1)産業廃棄物を不法投棄していた被疑者の逮捕
 県警察から、本部生活環境課、勝山警察署及び大野警察署との合同捜査により、大野市内の解体工事現場から出た産業廃棄物を勝山市内の産業廃棄物中間処理施設内に埋めて、不法に投棄していた産業廃棄物処理業者等被疑者3名を廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反で逮捕した旨の報告があり、事件概要、捜査経緯等について説明があった。
 なお、本件事案は、そのまま放置すれば大きな環境汚染問題に発展し敦賀のキンキクリーンの二の舞になるおそれがあったことから、県の行政指導を待つことなく迅速に事件着手したことで悪質環境汚染を未然に防止した旨、併せて説明があった。
 委員から、事件概要等について確認があるとともに
「現場は環境汚染のおそれがあったのか。」、「今後、当該業者の産業廃棄物中間処理施設としての許可は取り消されるのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「現場は、九頭竜川の堤防沿いにあり、そのまま放置すれば汚染物質が流れだすおそれが十分にあった。」、「県において厳正かつ適正な処分が行われるものと思慮される。」
旨の説明があった。委員から
「キンキクリーンのように大事に至る前に未然に防止できて非常に良かった。」
旨の発言があった。
(2)出会い系サイト規制法の改正
 県警察から、「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」(いわゆる「出会い系サイト規制法」)が一部改正される旨の報告があり、法改正の背景(出会い系サイトを利用した児童の犯罪被害が多発していること、子供に対するインターネット上の違法情報や有害情報の問題について国民の関心が非常に高まっていることなど)及び主な改正点等について説明があった。
 また、今後は、悪質事業者の取締り及び児童による出会い系サイトの利用防止活動を推進するなど、サイバー空間の環境浄化を図る旨の説明があった。

【法改正の概要】

    @ 出会い系サイト事業者に対する規制強化
     ○ 届出制の導入
     ○ 事業停止命令の創設
     ○ 欠格事由・業務廃止命令の創設
     ○ 児童に係る誘引情報の削除措置
    A 児童による利用防止措置の強化
     ○ 民間団体が行う児童利用防止活動の促進
     ○ フィルタリングの普及
 各委員から、出会い系サイト事業に関する確認のほか
「今後、県公安委員会に対する届出制になるということだが、どれくらいの事業者からの届出が予想されるのか。また、適正な事業者であるかどうかの判断基準について伺いたい。」
旨の質疑があり、県警察から、出会い系サイト事業の概要及び事業者の欠格事由等について説明があった。また、委員から
「児童が出会い系サイトを利用しないようにできないのか。」
旨の発言があり、県警察から
「児童であるかどうかの確認が困難であり、被害に遭う児童が増えているのが現状である。このため、インターネット上の児童に係る誘引情報の削除及びフィルタリングの普及を促進するなど、児童による利用防止措置を強化することとしている。」
旨の説明があった。委員から
「今後、事業者に対する厳格な審査態勢をお願いしたい。」
旨の発言があった。
(3)覚せい剤密売人及び覚せい剤乱用者等5人を逮捕
 県警察から、本部組織犯罪対策課、坂井西警察署、あわら警察署、福井南警察署及び坂井警察署との合同捜査により、坂井市内の覚せい剤密売人等5名を逮捕した旨の報告があり、事件概要、捜査経緯、今後の方針等について説明があった。
 各委員から、事件概要等について確認があるとともに
「報告を受けて情報収集が如何に大切かということが理解できた。今後の捜査をよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
(4)夏期における暴走族総合対策の実施結果
 県警察から、夏期における暴走族総合対策の実施結果報告があり、本年も県外暴走族流入阻止のため敦賀・疋田検問所及び小浜・熊川地籍における大検問(7月19日、20日、26日及び8月2日の4日間、延べ704人体制)、福井フェニックスまつりにおける警備・検問(8月1日から8月4日までの4日間、延べ622人体制)等を実施し、暴走族等による暴走行為を未然に防止した旨の説明があった。
 委員から
「夏の暑い時期に、裏方として色々とご苦労があったと思う。」
旨の発言があった。
(5)平成20年度福井県警察柔道・剣道大会の開催
 県警察から、本年9月4日に福井県立武道館において平成20年度福井県警察柔道・剣道大会を開催する旨の報告があり、大会趣旨及び大会概要等について説明があった。
 委員から
「大会は、日頃、警察官が心身を鍛練している成果の一つでもあり、是非一般人にも見てもらうようにしていただきたい。」
旨の発言があった。

3 個別的案件

〈審議事項〉

・ 運転免許停止処分に対する審査請求
 運転免許停止処分に対する審査請求(平成20年7月16日受理)について審議し「棄却する」旨の決定をするとともに、決定書(案)を決裁した。

4 運転免許の処分関係

 本日(8月29日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。

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