開催日:平成20年9月4日

1 個別決裁

(1)行政事件訴訟の取下げに対する同意
 平成20年5月、福井県公安委員会の運転免許取消処分を不服として福井地方裁判所へ提訴した行政事件訴訟につき、原告が訴えを取り下げた旨の報告があり、これに同意した。
(2)警察職員の援助要求及び同意
 第63回国民体育大会に伴う大分県公安委員会からの警察職員の援助要求及びこれに対する援助同意について決裁した。
(3)県外特別派遣部隊の援助要求
 原発警備に係る第93次県外特別派遣部隊の援助要求を原案のとおり決裁した。
(4)公安委員会宛苦情の対応
 福井県公安委員会宛の苦情申出書(8月26日付け受理)の対応について説明があり、申出者に対し補正を行うことを決裁した。

2 包括的案件

〈報告事項〉

(1)暴走族グループによるあたり屋(偽装交通事故)事件を詐欺罪で検挙
 県警察から、本部交通指導課及び福井警察署との合同捜査により、偽装交通事故(故意に通行車両に接触し、あたかも負傷したかのように装い、車両運転者から診察代名目で現金等を騙し取る、いわゆる「あたり屋」)を企て、現金を騙し取っていた暴走族グループ等被疑少年4名を詐欺罪で逮捕した旨の報告があり、事件概要、捜査経緯等について説明があった。
 各委員から、事件概要及び暴走族の実態等について確認があるとともに
「被害者が出ていることであり、悪い芽を小さいうちに摘むことができてよかった。また、悪いことをすれば直ぐに捕まるということを知らしめた事案でもあり、再発防止にもなったと思う。」
旨の発言があった。
(2)夏季における水難事故発生状況等
 県警察から、夏季における水難事故発生状況等の報告があり、海浜警備の実施状況(出動警察官数〜延べ3,889人【対前年比591人増加】、海水浴客数〜約79万人【対前年比約5万3千人増加】)、水難事故の発生状況及び特徴(7〜8月中の水難事故者33人中12人が死亡、県外者の事故及び遊泳中の事故が多発したことなど)、各警察署等における各種水難事故防止対策の実施状況等について説明があった。
 委員から、水難事故の実態等について確認があるとともに
「警察で各種水難事故防止対策に取り組まれたが、今年は、天候にも恵まれ海水浴客等が多かったこともあって水難事故が増加してしまい大変残念である。」
旨の発言があった。また、委員から
「海水浴場を管轄する警察署の勤務実態について伺いたい。」、「県警には、警備艇は何隻あるのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「海水浴期間中は、休日返上で海浜警備にあたっている。特に、嶺南警察署では、本署での当直と海水浴場での当直を交互に3日に1回の割合で勤務計画を組んでいる。」、「警備艇は、本部地域課に『わかさ』、小浜署に『すいせん』の2隻ある。」
旨の説明があった。委員から
「福井県の沿岸は特に入り組んでおり、また、国際港も多数あることから、警備艇での沿岸警備が重要になってくると思うが、警備艇を増強する必要はないのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「警備艇『わかさ』は機動力があり、海上保安庁との連携もできているので、ほぼ態勢が整っていると認識している。」
旨の説明があった。

3 運転免許の処分関係

本日(9月4日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。

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