開催日:平成20年12月5日

1 個別決裁

(1)地域交通安全活動推進委員の辞職に伴う新規委嘱者の推薦
 越前地域交通安全活動推進委員の辞職に伴い、警察署長から推薦のあった新規委嘱候補者の審査結果及び上申があり、同候補者を委員に委嘱することを決裁した。
(2)警察職員等の援助要求
 日中韓首脳会談開催に伴う福岡県公安委員会からの警察職員等の援助要求及びこれに対する援助同意について決裁した。
(3)集団行動に関する許可事務専決状況報告書
 平成20年11月中の集団行動に関する許可事務の専決状況の報告を受け、これを了承した。
(4)福井県公安委員会の事務の専決に関する規程の一部改正
 福井県公安委員会の事務の専決に関する規程を一部改正することについて、原案のとおり決裁した。
(5)公安委員会宛電子メールの対応
 福井県公安委員会宛電子メール2件(11月17日付け受理)の対応等について説明を受け、これを決裁した。

2 包括的案件

〈報告事項〉

(1)土木警察常任委員会の決算審査結果
 県警察から、本年11月13日に開催された土木警察常任委員会の公安委員会及び警察本部関係の決算審査結果報告があり、平成19年度の決算内容について特に指摘事項がなかった旨の説明があった。
 委員から
「同決算審査は、いつもこの時期に行われるのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「全部の決算がきちっと固まるこの時期に審査が行われる。」
旨の説明があった。また、委員から
「歳出決算の中の不用額は、例年これくらいの額なのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「その年によって若干の違いはある。」
旨の説明があった。
(2)「悪質風俗関係事犯取締り強化月間」実施結果
 県警察から、本年11月中に実施した悪質風俗関係事犯取締り強化月間の結果報告があり、実施目的(年末・年始を控え善良の風俗と清浄な風俗環境を保持するため)、主な事件検挙、今後の取り組み等について説明があった。
 各委員から、月間中の取締り内容及び検挙事件の概要等について確認があるとともに
「風営法違反で検挙された場合でも、新たに営業できるのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「処分の日から5年間は、風俗営業の許可を受けることはできない。」
旨の説明があった。
(3)平成20年11月末 自動車警ら隊の活動実績
 県警察から、本年3月に新設された自動車警ら隊の本年11月末における活動実績報告があり、発足の経緯(犯罪発生状況に応じ集中的かつ広域的な運用を行うことができる自動車警ら隊の特性を生かし、全ての警察事象に即応し、また、若手警察官の現場執行力の強化と指揮系統の一本化を図るために、地域課内にあった自動車警ら隊を増強して独立所属とした)、体制(隊長以下47人)、主な事件検挙状況のほか、管区機動隊としての活動状況、各種教養訓練の実施状況等について説明があった。
 委員から、自動車警ら隊の体制等について確認があるとともに
「鯖江警察署の丹生分庁舎を自動車警ら隊の庁舎としても使用しているので、地元住民の安全安心が高まっているのではないか。」
旨の質疑があり、県警察から
「地元住民からは、パトカーが常時パトロールをしているので非常に安心できるとの意見が多い。」
旨の説明があった。委員から
「逆に旧今立警察署管内の住民は、パトカーが少なくなって不安に思っているとの意見もあったようだが。」
旨の発言があり、県警察から
「地元住民の不安を払拭するために、自動車警ら隊が越前警察署の今立分庁舎を基地局としてパトロールを実施している。」、「同庁舎を分庁舎として残したことにより、旧今立警察署の時よりも地域警察官数が増加し、実際に外に出る体制は強化されている。第2次警察署再編プランで統合を予定している永平寺警察署についても、同じように体制が強化されることとなる。」
旨の説明があった。委員から
「池田で発生した火事の時には、越前警察署から多数の警察官が現場に来ているのを見て地元住民が驚いていたとの話を聞いた。」
旨の発言があり、県警察から
「大量動員ができるので大きな事案に対する対応力がアップした。」
旨、説明し、委員から
「そういうことが最初は分からなかったが、だんだん分かってきたのだと思う。」
旨の発言があった。 また、委員から
「自動車警ら隊が独立所属になったことで、各種訓練等が充実し、警ら方法等の技術が向上することにより、より専門的になると思うので、今後ますます期待が持てる。日夜努力されている隊員にはご苦労だが、更に成果が上がることを期待している。」
旨の発言があった。
(4)飲酒運転取締り強化月間の実施結果
 県警察から、本年11月中に実施した飲酒運転取締り強化月間の結果報告があ り、月間中の取締り総件数60件の主な内訳(取締り42件、事故18件、うち逮捕3件)及び分析結果(年齢別、男女別、曜日別、職業別、時間別、運転理由)等について説明があった。
 また、昨年9月に道路交通法が改正され厳罰化されたにもかかわらず飲酒運転をする者の殆どが「見つからないだろう」という安易な理由で運転している事実が分析結果からも判明しており、今後、年末・年始は飲酒の機会が特に増える時期でもあり、飲酒運転の根絶に向けて徹底した取締りを実施する旨併せて説明があった。
 委員から、飲酒運転取締りの分析結果等について確認があり、県警察から
「今後、悪質・危険な運転者に対する欠格期間が延長されれば、飲酒運転が減少するのではないかと期待している。しかし、飲酒運転には常習性があることから、常時取締りを強化する必要があると認識している。」
旨の説明があった。委員から
「酒は正しく飲むことが大事である。」、「飲酒運転をしなくてすむ社会づくりをどうすればできるのか、というところからも勉強していく必要があると思う。また、常習者が多いということであり、欠格期間を延長する法改正は大変よいことだと思う。」
旨の発言があった。また、委員から
「際限ないことかも知れないが、福井県から飲酒運転をなくすために、今後も努力願いたい。」
旨の発言があった。
(5)年末の交通安全県民運動の実施
 県警察から、本年12月11日から12月20日までの10日間の日程で年末の交通安全県民運動を実施する旨の報告があり、実施目的(年末を控えて飲酒の機会が多くなり、また、降雪や路面凍結、交通混雑等により道路環境が悪化するなど交通事故の増加が懸念されることから、県民一人ひとりが交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を徹底することにより、交通事故を防止する)、スローガン(北陸三県統一スローガン「ゆっくり走ろう 雪のふる里 北陸路」等)、運動重点(「雪寒期の交通事故防止」ほか4項目)、期間中の出動体制(警察官ほか交通関係協力団体等1日平均約2,500人)、期間中の推進事項等について説明があった。
 各委員から、各警察署で実施するイベントの実施内容や講習内容等について確認があるとともに
「気候的にも大変な時期ではあるが、昨年よりも成果が上がるよう期待している。」
旨の発言があった。
(6)「 ’08 もんじゅを廃炉へ! 全国集会」に伴う警察措置
 県警察から、本年12月6日に敦賀市内において「もんじゅ」運転再開に反対する集会やデモが実施される旨の報告があり、警察の対応等について説明があった。
 委員から、反対動向等について確認があるとともに
「念には念を入れた対応をお願いしたい。」
旨の発言があった。

3 個別的案件

〈審議事項〉

・ 告訴の不受理に対する審査請求
 告訴の不受理に対する審査請求(平成20年10月3日受理)について審議し、「却下する」旨の裁決をするとともに、裁決書(案)を決裁した。

4 運転免許の処分関係

 本日(12月5日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。

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