開催日:平成21年2月13日(移動公安委員会〜自動車警ら隊)

1 庁舎内視察

  自動車警ら隊長の案内により庁舎内の視察を行い、勤務員を激励した。

2 訓練視察

  自動車警ら隊員によるガス銃等訓練を視察した。

3 自動車警ら隊の概況報告

 隊長から、自動車警ら隊発足後の概況報告があり、体制及び勤務形態、主な活動状況及び実績、管区機動隊としての活動状況、今後の活動方針等について説明があった。
 委員から
「活動範囲は県下全域で県下に6箇所の活動拠点があるとのことであるが、実際の運用はどのように行っているのか。」、「事件発生の際はどのように現場臨場するのか。」
旨の質疑があり、隊長から
「本隊は、1当務12名の6班体制で活動しており、毎朝、幹部が隊員に対して警ら路線等の指示を行い、各方面別に減り張りを付けた警らを行うよう指示している。」、「隊員は、常時、本部通信指令室等からの無線を傍受しているので、事件発生の際は、付近を警ら中のパトカーが現場臨場することとなる。」
旨の説明があった。委員から
「自動車警ら隊が重要な仕事をしていることが良く理解できた。今後は、自動車警ら隊の活動状況を県民にアピールしてほしい。」、「活動の効果については、あまり焦らずに体に十分気をつけて頑張って欲しい。」
旨の発言があった。

4 包括的案件

〈報告事項〉

(1)平成20年度(第28回)福井県警察逮捕術大会の実施
 県警察から、本年2月19日に県立武道館で実施される第28回福井県警察逮捕術大会の概要報告があり、大会目的(警察術科技能の向上、警察官個々の士気高揚、各所属相互間の連携強化)、大会参加者(出場選手119名等)、実施要領(試合の方法及び特徴等)等について説明があった。
 委員から、試合内容等について確認があった。
(2)平成20年中の警察あて苦情の受理・処理状況
 県警察から、平成20年中における警察に寄せられた苦情の受理及び処理状況の報告があり、これを了承した。
(3)警察航空隊活動状況
 県警察から、平成20年中における警察航空隊の活動状況報告があり、警察航空機「くずりゅう」の運用実績(警ら活動193回、特別活動40回、その他支援活動95回)及び主な活動事例(指名手配被疑者逃走車両追跡、救難救助活動)等について説明があった。
 委員から
「救助活動等の際は、何人搭乗するのか。」、「維持費はどれくらいかかるのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「パイロット2人、整備士1人の計3人が搭乗する。救助活動等の際は、目視による捜索に加え、ヘリテレを併用することにより冬山遭難者の足跡のような小さいものでも発見することが可能である。」、「年間約1,500万円位の維持費がかかる。」
旨の説明があった。委員から
「福井県は原発を抱え、出動回数も多いことから、早期更新が望ましい。今後とも、空からの治安維持をよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
(4)USBメモリによるウィルス感染
 中部管区警察局から、最近急速に増加しているUSBメモリによるウィルス感染の実態等に関する報告があり、本年1月には警視庁のネットワークがウィルス感染し免許更新業務等に支障が生じたことや、感染のメカニズム、県警の感染防止対策等について説明があった。
 委員から
「県警のUSBメモリの管理方法について伺いたい。」
旨の質疑があり、中部管区警察局から
「全てのUSBメモリに識別番号を付して管理している。また、USBメモリ内にデータが入る場合には暗号化されるので、他のパソコンでは解読できないような仕組みになっている。」
旨の説明があった。また、委員から
「ウィルスはどこにでも侵入してくる可能性があるのでやっかいである。」
旨の発言があり、県警察から
「県警への侵入は、ハード的にはできない仕組みになっているが、更にウィルス対策に万全を期していきたい。」
旨の説明があった。

5 運転免許の処分関係

 本日(2月13日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取等の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決裁した。

6 個別決裁

(1)地域交通安全活動推進委員の委嘱に伴う公告
 地域交通安全活動推進委員及び地域交通安全活動推進委員協議会に関する規則の規定に基づき、平成21年1月30日付けで委嘱された地域交通安全活動推進委員を公告(福井県報登載)する旨の報告があり、これを決裁した。
(2)県外特別派遣部隊の援助要求の同意
 原発警備に係る第97〜98次県外特別派遣部隊の援助同意を受け、これを決裁した。
(3)公安委員会宛苦情及び電子メールの対応
 公安委員会宛苦情(2月3日付け受理)及び電子メール(1月30日付け受理)の対応等について説明を受け、これを了承した。

7 隊員との語る会

 会議終了後、自動車警ら隊員(6名)との語る会を開催し、各委員は、
○ 自動車警ら隊の業務内容及び改善点
○ 苦労していること、喜びを感じていること
○ 職務質問の際に注意していること
○ 良好な市民応接に配意していること
等について質問し、隊員から生の声を聴取した。また、各委員から、
「自動車警ら隊が発足してまだ1年が経過していないので、どのような状況か心配な点もあったが、活動範囲が広まり効果的な警らができているという声を聞いて安心した。」
「隊が一つになったことで、連帯意識が深まり、仕事にプライドが持てていると感じた。」
「自動車警ら隊の歴史と伝統をこれから作り上げていく大切な時期でもあり、今後も県民の安全と安心のために努力して欲しい。」
「必ずしも恵まれた環境とはいえないが、体に気をつけて頑張って欲しい。」
旨の発言があった。

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