開催日:平成21年3月27日

1 個別決裁

(1)犯罪被害者等給付金(重傷病給付金、障害給付金)支給裁定申請の受付
 平成21年3月24日付けで犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律に基づく重傷病給付金及び障害給付金の「支給裁定申請書」を受け付けた旨の報告があり、これを決裁した。
(2)風俗営業者に対する行政処分に係る聴聞開催事由の消滅
 平成21年3月31日に開催予定であった福井市内の風俗営業者に対する行政処分(営業取消処分)に係る聴聞については、被処分者が風俗営業許可証を返納してきたことにより聴聞の開催事由が消滅した旨の報告があり、これを決裁した。
(3)平成21年度運転免許課関係委託業務の一般競争入札参加申込業者の業務履行能力等の審査・確認
 平成21年度運転免許課関係委託業務(4件)の一般競争入札参加申込業者に対する審査の結果、業務履行能力を有することを認定した。
(4)認知機能検査員講習の実施に関する公安委員会規程の制定
 道路交通法の一部改正により平成21年6月から認知機能検査が実施されることに伴い、認知機能検査員講習の実施に関する公安委員会規程の制定について、原案のとおり決裁した。
(5)中部縦貫自動車道「永平寺大野道路」供用開始に伴う交通規制の実施
 中部縦貫自動車道「永平寺大野道路」(上志比IC〜勝山IC)供用開始(平成21年3月28日施行)に伴う交通規制を原案のとおり決裁した。
(6)一般国道27号「美浜東バイパス」供用開始に伴う交通規制の実施
 一般国道27号美浜東バイパス(山上〜佐柿)供用開始(平成21年3月29日施行)に伴う交通規制を原案のとおり決裁した。
(7)平成21年度交通規制課関係委託業務の一般競争入札参加申込業者の業務履行能力等の審査・確認
 平成21年度交通規制課関係委託業務(3件)の一般競争入札参加申込業者に対する審査の結果、業務履行能力を有することを認定した。

2 包括的案件

〈報告事項〉

(1)福井被害者支援センターの公益社団法人認定
 県警察から、一般社団法人福井被害者支援センターが、3月23日開催の福井県公益認定等委員会において「公益認定の基準に適合する」との答申を得て、本年4月1日に県内で初めて新公益法人制度に基づく公益社団法人の認定を受けることになった旨の報告があり、同支援センターの概要と主な事業内容(犯罪被害者等に対する相談・支援事業、犯罪被害者等支援の広報・啓発事業など)、公益認定を受けることによる効果(社会的信頼性の向上等)及び今後の方針(本年6月を目標として福井県公安委員会が指定する犯罪被害者等早期援助団体を目指す)等について説明があった。
 委員から
「同支援センターが一般社団法人になったのはいつ頃なのか。会員数はどれくらいか。団体の予算は主に何に使われているのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「同支援センターは、元々はNPO法人であったが、昨年12月に、これを母体として一般社団法人として新たに設立した。会員数は、正会員が約100人、賛助会員は、法人を含め約500人である。団体の予算は、主に事業運営のための事業費や管理費として支出されている。」
旨の説明があった。また、委員から
「今後、早期援助団体となった場合の警察との連携について伺いたい。」
旨の質疑があり、県警察から
「今後、犯罪被害者等早期援助団体に指定された場合、犯罪被害者等の同意の下、警察から当該被害者の情報を受けることが出来るため、早い段階から能動的な支援が可能となり支援活動自体が充実する。」
旨の説明があった。委員から
「犯罪被害者等の心の拠り所となるよう同支援センターが今後ますます活躍することを期待している。」
旨の発言があった。
(2)平成21年度監察実施計画
 県警察から、平成21年度における県警察の監察実施計画(実施方法、時期、設定項目、対象所属等)について報告があった。
 委員から
「設定項目に『身上把握・指導の徹底状況』とあるのは、具体的に何をするのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「各所属において職員の身上把握ができているかを確認する。」
と説明し、各委員から
「職員の身上把握についてはプライバシーの問題など大変難しい点もあるが、非違事案を防止するためには必要なことだと思う。それが結果的には職員のためになると思う。」
旨の発言があった。
(3)「子ども女性安全対策室」の発足式
 県警察から、平成21年度の組織改編により、生活安全部の生活安全企画課内に「子ども女性安全対策室」を新設する旨の報告があり、設置の趣旨、体制(室長以下12人体制)及び主な任務(声かけ、つきまとい等性犯罪等の前兆事案の情報収集・分析、犯罪が予測される現場周辺でのよう撃警戒活動、行為者に対する検挙又は指導・警告措置等の先制・予防的活動、地域住民への情報発信)等について説明があった。
 委員から
「女性選抜捜査班『SWING』との連携はあるのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「子ども女性安全対策室は、性犯罪等発生の前兆段階での未然防止活動が主な業務となるが、今後、女性選抜捜査班との連携も必要となる。」
旨の説明があった。委員から
「地域住民に対する事案発生等の情報発信を効果的に行えば、体感治安向上に最も効果があると思う。例えば、声かけや、つきまとい等の発生情報を発信した場合、犯人検挙等の結果も発信すれば安心する。」
旨の発言があり、県警察から
「行方不明者となった老人等の発見・保護情報を発信しているように、犯人の検挙情報等についても積極的に発信して、住民の体感治安向上に努める。」
旨の説明があった。委員から
「子ども女性安全対策室の新設は、地方警察官増員の柱でもあり、成果が上がるようお願いしたい。」
旨の発言があった。
(4)「捜査技能伝承官」の任命
 県警察から、本年4月1日に県警で初めて「捜査技能伝承官」を採用する旨の報告があり、採用の趣旨(退職したベテラン捜査員の知識や技能を若手捜査員等に伝承するため)、身分及び任務(非常勤嘱託職員として採用され捜査全般にわたるマンツーマン型の実戦的指導・教養を行う)等について説明があった。
 委員から
「捜査技能伝承官の今後の活躍を期待している。」
旨の発言があった。
(5)国際捜査官の指定等
 県警察から、本年4月1日に語学能力、国際捜査経験豊富な警察官を「国際捜査官」として指定する旨の報告があり、指定の趣旨(国際化の進展に伴い増加する国際犯罪に迅速かつ的確に対応するため)、指定された警察官の経歴及び国際捜査官としての任務等について説明があった。
 各委員から、国際捜査官及び国際捜査室の概要等について確認があるとともに
「今後の活躍を期待している。頑張って欲しい。」
旨の発言があった。
(6)「速度注意報・警報」の設定
 県警察から、平成21年度に県と連携して実施するスロードライブ推進事業の一環として、全国で初めて悪質速度違反車両が増加した場合に「速度注意報」又は「速度警報」を発令して、県民の速度遵守意識を喚起し速度違反に起因する交通事故の防止を図る旨の報告があり、発令基準、期間及び発令期間中の主な取組み等について説明があった。
 委員から
「交通取締りだけでなく、このような注意を促すことも大切なことだと思う。PR願いたい。」
旨の発言があった。
(7)平成21年度「白バイ出動式」の実施
 県警察から、春の交通安全県民運動(4月6日から4月15日までの間)に先立ち、本年4月3日に警察本部庁舎前において平成21年度の「白バイ出動式」を実施する旨の報告があり、出動式概要及び出動式後の白バイによる一斉機動取締りについて説明があった。
(8)その他
 県警察から、北朝鮮の飛翔体発射に係る福井県警察の対応方針等について口頭報告があった。
 委員から
「今後、情勢は刻々と変化すると思うが、適宜対応して万全を期されたい。」
旨の発言があった。

3 運転免許の処分関係

本日(3月27日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。

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