開催日:平成21年5月1日

1 包括的案件

〈報告事項〉

(1)ヤスブン敦賀店の売上金目的強盗致傷事件の検挙
 県警察から、本年4月4日に敦賀市木崎地籍のヤスブン敦賀店で発生した売上金目的の強盗致傷事件については、その後の捜査により、同年3月4日に若狭町で発生した集金中の女性銀行員を狙った強盗致傷事件で逮捕した被疑者が同犯行を自供し容疑が固まったことから、4月28日に同被疑者を再逮捕した旨の報告があり、事件概要及び逮捕経緯等について説明があった。
 委員から、事件概要等について確認があるとともに、
「連続発生の強盗事件を解決できて良かった。引き続きお願いしたい。」
旨の発言があった。
(2)ストーカー規制法違反事件の検挙
 県警察から、昨年12月にストーカー行為等の規制等に関する法律に基づき「警告」を受けていた福井市内の男性が、警告後も被害者に対してストーカー行為を繰り返したことから、本年4月14日に同男性被疑者を逮捕した旨の報告があり、事件概要及び逮捕経緯等について説明があった。
 各委員から、事件概要等について確認があるとともに、
「ストーカー行為を受けていた被害者の精神的苦痛は相当大きいと思う。そのことをしっかりと受け止めた対応をお願いしたい。」
旨の発言があった。
(3)無店舗型性風俗特殊営業者等による年少者雇用事件の検挙
 県警察から、石川県警察との合同捜査により、18歳に満たない児童に対して不特定多数の男性客の性的好奇心に応じ接触する業務に従事させていた無店舗型性風俗特殊営業者ら2人を本年4月21日に逮捕した旨の報告があり、事件概要及び逮捕経緯等について説明があった。
 各委員から、事件概要及び同風俗営業の実態等について確認があった。
(4)平成21年度警察官募集活動
 県警察から、平成21年度の警察官募集活動の概要報告があり、採用警察官の公示数及び試験日程等の説明のほか、4月25日に県警察学校で実施した就職説明会の開催状況、リクルーター体制の拡充による大学等に対する協力依頼及び企業合同就職説明会への参加など、優秀な人材を確保するための各施策について説明があった。
 委員から
「採用予定数が昨年と比べかなり減っているのではないか。」
旨の質疑があり、県警察から
「採用予定数は現時点のものであるが、今後、自己都合等の途中退職者に応じて採用予定数も増加する。」
旨の説明があった。 委員から
「現在の社会情勢から、警察官を希望する者が増えるのではないかと思うが、優秀な人材確保に努めて欲しい。」
旨の発言があった。
(5)警察職員の運動習慣の推進
 県警察から、職員の運動習慣を定着化するために、今年も「一日一万歩」運動を継続して実施し、全職員が「歩こう!一日一万歩“めざせ110作戦”」のスローガンの下、BMI25未満、腹囲85p未満の合計110未満とする達成目標を掲げて取組む旨の報告があり、全職員の健状態の傾向や県警察が推進する主な健康管理対策について説明があった。
 委員から
「健康管理については、あまり数値に神経質にならない方がよい。健康観を持てているか、ぐっすり寝れて食事がおいしいか、幸せに感じているか、それが一番大切なことである。」、「特にメンタルヘルス面での対策が重要だと思う。」
旨の発言があった。
(6)平成21年春の叙勲等の受章
 県警察から、平成21年春の叙勲及び第12回危険業務従事者叙勲の受章報告があり、県警察関係では瑞宝双光章8人、瑞宝単光章3人の計11人が受章すること及び、それぞれの伝達式や拝謁日程等について説明があった。
(7)福井県銀行警察連絡協議会の設立
 県警察から、本年4月27日に福井県銀行警察連絡協議会を設立した旨の報告があり、同協議会は、銀行取引から暴力団を始めとする反社会的勢力を排除するために、県内の各銀行加盟の下、反社会的勢力排除に向けた諸対策を推進し、暴力団等への資金流出の阻止及び銀行の社会的公共性の維持と健全な発展を目的として設立されたものであることや、同協議会設立の経緯、主な事業内容及び今後の警察の対応等について説明があった。
 委員から
「同協議会は全国的に設立されるものであり、また、警察のバックアップもあることから期待が持てる。」
旨の発言があった。
(8)講習予備検査の試行実施結果
 県警察から、75歳以上の高齢者が運転免許証を更新する際に検査を受検し、その検査結果に基づいた高齢者講習を受講して運転免許証の更新を行う、いわゆる講習予備検査制度が本年6月1日から導入されることを受けて、県内の75歳以上の男性6人を対象に実施した講習予備検査の試行結果報告があった。
 各委員から、検査目的及び実施方法等の確認があり、県警察から
「講習予備検査を実施する目的は、高齢者本人の判断力や記憶力の衰えを自覚していただき助言することで高齢運転者の安全運転を支援するものである。」
旨の説明があった。
(9)「第60回全国植樹祭」に伴う警備の概要
 県警察から、福井市内の一乗谷朝倉氏遺跡で開催される第60回全国植樹祭記念式典御臨場及び地方事情御視察のため来県が予定されている天皇皇后両陛下の警衛警備体制等について報告があった。
 各委員から式典概要等について確認があるとともに、
「大変ご苦労だが警衛警備に万全を期されたい。」
旨の発言があった。
(10)第100次特別派遣までの原発施設警戒の歩み
 県警察から、平成13年の米国同時多発テロの発生を機に開始された県内の原子力関連施設警戒が、本年5月6日に派遣される県外特別派遣部隊により100回目の受入れとなる旨の報告があり、これまでの原子力関連施設警戒の歩み等について説明があった。
  各委員から、原子力関連施設警戒状況等について確認があった。
(11)新型インフルエンザの発生に伴う警察措置
 県警察から、新型インフルエンザ発生に伴う警察措置について報告があり、現在、県警察では新型インフルエンザ行動計画に基づき「警備対策室」を設置して所要の体制で警察庁及び県を始めとする関係機関との連携による情報収集や水際対策を実施している旨、また、今後、国内で発生した場合には「警備本部」を設置して所要の体制で社会の治安維持を目的とした警戒・取締り及び警察の業務継続を実施する旨の説明があった。
 委員から
「警察は社会治安を維持するための基盤となるものであり、事態に応じた体制づくりをよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。

2 運転免許の処分関係

 本日(5月1日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取等の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。

3 個別決裁

(1)福井県警察本部の部制に関する条例の一部改正
 被疑者取調べの適正化のための監督に関する規則(平成20年国家公安委員会規則第4号)の施行に伴う福井県警察本部の部制に関する条例の一部改正案について、原案のとおり決裁した。
(2)第101次特別派遣部隊の援助要求
 原発警備に係る第101次県外特別派遣部隊の援助要求を原案のとおり決裁した。
(3)公安委員会宛苦情及び電子メールの対応
 公安委員会宛苦情(4月23日、4月28日付け受理)及び電子メール(4月21日付け受理)の対応等について説明を受け、これを決裁した。

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