開催日:平成21年7月17日

1 個別決裁

(1)警察本部長に対する情報公開請求の決定等
 警察本部長に対する情報公開請求(6月23日付け1件、7月3日付け1件)について、公開決定等の報告があり、これを了承した。
(2)自動車運転代行業の認定申請
 認定申請者に対する調査結果の報告を受けて、申請者を自動車運転代行業として認定することを決裁した。
(3)平成21年第7次交通規制の実施
 合計34箇所の平成21年第7次交通規制を原案のとおり決裁した。
(4)道路交通法の一部改正に伴う審査基準等の改定
 道路交通法の一部改正に伴う審査基準等の改定内容を県警ホームページに掲載することについて了承した。
(5)緊急自動車の運転資格の審査の実施に関する規程の一部改正
 道路交通法施行規則の一部改正による技能試験車両基準の見直しに伴い、「緊急自動車の運転資格の審査の実施に関する規程」を一部改正することについて、原案のとおり決裁した。
(6)大型免許等取得時講習の実施に関する規程の一部改正
 道路交通法施行規則の一部改正による技能試験車両基準の見直しに伴い、「大型免許等取得時講習の実施に関する規程」を一部改正することについて、原案のとおり決裁した。

2 包括的案件

〈報告事項〉

(1)兵庫郵便局における強盗事件の発生・検挙
 県警察から、本年7月15日に坂井市坂井町下兵庫地籍の兵庫郵便局で発生した強盗事件については、事件発生直後に緊急配備を発令した結果、付近捜索中の捜査員が三国町内において容疑車両及び容疑者を発見・職質し、同被疑者を緊急逮捕した旨の報告があり、事件概要及び逮捕経緯等について説明があった。
 各委員から、事件概要等について確認があるとともに、
「被害に遭った郵便局では、局員の冷静沈着な対応により怪我がなく幸いであった。また、警察官の鋭敏な捜査感覚と素早い対応により事件がスピード解決して大変良かった。」
旨の発言があった。
(2)第361回(6月)定例県議会の開催結果
 県警察から、本年6月17日から7月8日までの22日間の会期で開催された6月定例県議会の概要報告があり、可決成立した提出議案、公安委員会(警察)関係の主な質問及び警察本部長の答弁状況等について説明があった。
 委員から
「常任委員会には、本部長のみが出席しているのか。質問の内容は、事前通告があるのか。」、「質問や答弁の中で疑義等が生じることはなかったのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「常任委員会には、各部参事官以上が出席しており、質問内容の事前通告はない。」、「県警が推進する各種対策や方針等を詳細に説明したことにより各議員の理解を得ている。」
旨の説明があった。また、委員から
「議員から質問のあった道路標示等の管理問題については、警察署協議会委員からも道路標示等の点検の必要性について意見があった。道路管理者との連携による適切な管理をお願いしたい。」
旨の発言があった。
(3)県広報テレビ番組「おはようふくい730」の放送
 県警察から、本年7月19日の午前7時30分から放送予定の県広報テレビ番組「おはようふくい730」において、『守ろう!子供たちの安全・安心』と題し、夏休みを迎える子供たちに安全のために気を付けて欲しいこと、また、子供たちが安全・安心に暮らせるよう、県、県警察及び地域の各種取組の様子を県民に紹介する番組が放映される旨の報告があり、番組の構成等について説明があった。
 委員から
「公安委員会としても、是非視聴したい。」、「県民に広く理解してもらうためには、1回の放送では無理なので再放送できないのか。」
旨の質疑等があり、県警察から
「同番組は、県の広報予算で放送するものであり再放送は困難であると思う。」
旨の説明があった。
(4)平成21年上半期の苦情受理・処理状況
 県警察から、平成21年上半期における苦情の受理及び処理状況等の報告があり、総苦情受理件数(公安委員会あて4件、警察あて22件)及び苦情の主な特徴や実態等について報告があった。
 また、こうした状況を踏まえ、ブロック別巡回指導の実施、教養資料の発出により職員に対する指導の徹底及び受理した苦情を基に再発防止に向けた業務改善措置を的確に推進するなど、あらゆる機会を捉え県民の立場に立った親切かつ適正な対応がとれるよう職員の資質向上と意識改革を図る旨の説明があった。
 委員から
「苦情の処理状況等については、定期的に報告を受けているが、交通関係に関する苦情は、他県の人が多いように思う。その主な要因は何か。」
旨の質疑があり、県警察から
「福井の方言は、語気が強く他県の人には強くあたることが一つの要因であると考えられる。その他、交通指導取締りの際に違反者に対する説明不足から苦情に発展する例もある。」
と説明し、委員から
「今後は、申出者の出身県別の分析結果なども参考としていただきたい。」
旨の発言があった。 また、委員から
「組織の中で苦情をよく受ける職員はいないのか。その状況をチェックすることで、苦情件数はかなり減少すると思う。」
旨の質疑等があり、県警察から
「2回以上苦情の対象となった職員のチェック及び同人に対する指導を徹底している。」
旨の説明があった。 委員から
「県民からの苦情は、警察の改善提言として真摯に受け止め、今後の各種対策を推進願いたい。」
旨の発言があった。
(5)平成21年上半期の警察安全相談取扱い状況
 県警察から、平成21年上半期における警察安全相談の取扱い状況等の報告があり、総相談件数3,463件の主な内訳と特徴及び女性特有の安全相談(ストーカー62件、DV65件)の現状等について説明があった。
 また、今後は、多種多様化する相談業務に的確に対応するために、相談担当者の能力向上を図るとともに、県民に対する相談窓口(#9110)の広報推進や関係機関との連携強化に努める旨の説明があった。
 委員から
「ストーカーやDV事案が同一被害者に対し再発した場合はどうするのか。」、「外国では、ストーカー行為者に対して距離を示してまで被害者に近寄ることを禁止した判例があるが、いわゆるストーカー規制法上では、どうか。」
旨の質疑があり、県警察から
「被害者からの相談によりストーカーやDV行為者に対して警告や禁止命令等を実施し、これに応じることなく更に行為を継続した場合は、同行為者を検挙することとしている。」、「被害者の何メートル以内に近寄ることを禁止するような具体的な規定や判例はない。行為者に対して警告や禁止命令を厳しく実施している。」
旨の説明があった。委員から
「受理した相談が大きな事件に発展するような場合もあり、相談内容の判断や対応が難しいのではないか。」
旨の質疑があり、県警察から
「相談を放置するなど警察の不適切な対応が大きな事件に発展するようなことは絶対にあってはならず、今後も職員に対し、相談の適正・適切な受理と対応に努めるよう指導教養を徹底する。」
旨の説明があった。委員から
「女性特有の相談に対して窓口に女性職員を配置するなどの受理体制は整っているのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「各警察署等においては、女性相談員のレディースパートナー26名を指定して、女性からの各種相談に対応している。」
旨の説明があった。委員から
「県民の信頼と期待に応えるため、今後も広く門扉を開けて相談を受理するとともに適切な対応に努められたい。」
旨の発言があった。
(6)子ども・女性を犯罪被害から守る諸対策の推進結果
 県警察から、平成21年度の第1四半期における子ども・女性を犯罪被害から守る諸対策の推進結果報告があり、平成21年度の組織改編により生活安全部の生活安全企画課内に新設された「子ども女性安全対策室」の取組状況、声かけ事案等の認知状況、今後の課題及び対策等について説明があった。
 委員から
「子ども・女性を対象とした犯罪発生等の情報発信は、どのような基準で行っているのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「県民に対して安心感を高めるため、犯罪の発生状況だけでなく検挙状況についても逐次情報発信するように努めている。」
旨の説明があった。委員から
「犯罪発生状況の情報発信だけでは、県民は不安だと思う。今後も、犯罪検挙等の情報発信を継続し、その件数が増えるよう頑張って欲しい。」
旨の発言があった。
(7)夏の交通安全県民運動の実施
 県警察から、7月21日から7月30日までの10日間の日程で実施される夏の交通安全県民運動の概要報告があり、運動の目的、スローガン、運動の重点、指導取締り体制及び期間中に実施する主なイベント等について説明があった。

   【運動の重点】
    @ 高齢者と子どもの交通事故防止
    A 若者によるスピードの出し過ぎ等無謀運転の追放
    B 飲酒運転の根絶
    C 全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
    D 交通安全スロー・シグナル・シャイン(3S)運動の推進
 委員から
「県民は、交通事故に関する情報をいろんなメディアを通じ目にしているので、交通事故防止の意識は高まっていると思う。期間中、交通事故が減少することを期待している。」
旨の発言があった。
(8)永平寺におけるテロ対処訓練
 県警察から、本年7月6日に永平寺警察署管内の曹洞宗大本山永平寺において実施したテロ対処訓練の概要報告があり、来年、APECエネルギー大臣会合が本県で開催されることに伴いテロの発生が懸念されること、また、同訓練を実施することで県民に対するテロ防止意識を啓発するとともに、関係機関との連携強化を図ることなど、同訓練を実施する目的、訓練参加団体及び訓練内容等について説明があった。
 また、県内の原子力発電所等の重要施設、あるいは主要駅や観光地等の人が多数参集する場所での訓練を計画的に実施する旨の説明があった。
 委員から
「大本山永平寺の協力が得られ大変良い訓練になったと思う。有事に即応できるよう訓練を積み重ねることが重要なことであり、計画的に実施していただきたい。」
旨の発言があった。
(9)韓国等におけるサイバー攻撃事案
 県警察から、本年7月4日の米国独立記念日に始まった米国及び韓国の政府機関等に対するサイバー攻撃事案の概要について報告があった。
 委員から
「ファイアウォールなどのセキュリティ機能を活用すれば、今回のようなサイバー攻撃は防げるのか。」、「北朝鮮によるサイバー攻撃であると確認されたのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「絶対ではないが、ファイアウォールなどのセキュリティ機能を活用すれば、一定の制御は可能である。」、「現時点では確認されていない。」
旨の説明があった。

3 運転免許の処分関係

 本日(7月17日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。

4 業務報告会

警備部から、各所属の主な分掌事務や重要課題等について報告があった。

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