開催日:平成21年8月7日

1 個別決裁

(1)犯罪被害者等給付金支給裁定申請に係る裁定
 本年3月24日付けの犯罪被害者等給付金(重傷病給付金、障害給付金)支給裁定申請に係る裁定について、原案のとおり申請者に対し「犯罪被害者等給付金支給裁定通知書」を交付することを決裁した。
(2)交通事故に係る損害賠償の和解に関する議案の提出
 平成18年8月に発生した警察職員による交通事故について、地方自治法に基づき県議会の議決を得て和解を図る方針である旨の報告があり、これを了承した。
(3)交通事故に係る知事専決処分
 平成21年4月及び5月に発生した警察職員による交通事故について、地方自治法等の法令に基づき知事専決処分の手続を経て和解を図る方針である旨の報告があり、これを了承した。
(4)運転免許更新処分に対する異議申立の受理
 平成21年7月、福井県公安委員会に対し運転免許更新処分に対する異議申立が提起された旨の報告があり、同申立書を決裁した。
(5)平成21年7月中の警察あて苦情の受理・処理状況
 平成21年7月中に警察に寄せられた苦情の受理及び処理状況について報告があり、これを了承した。
(6)福井県公安委員会等手数料徴収条例の一部改正
 銃砲刀剣類所持等取締法の一部改正に伴い、福井県公安委員会手数料等徴収条例を一部改正することについて報告があり、原案のとおり決裁した。
(7)銃砲刀剣類所持等取締法に基づく指定医の指定
 銃砲刀剣類所持等取締法に基づく医師の指定について、原案のとおり決裁するとともに県報に登載することを了承した。
(8)古物営業者の行政処分手続書
 福井市内及び南越前町内の古物営業者に対する行政処分(営業取消処分)に係る聴聞(7月1日)の実施結果報告があり、被処分者2名を同行政処分とすることを決裁した。
(9)自動車運転代行業の認定申請
 認定申請者に対する調査結果の報告を受けて、申請者を自動車運転代行業として認定することを決裁した。
(10)集団行動に関する許可事務専決状況報告書
 平成21年7月中の集団行動に関する許可事務の専決状況の報告を受け、これを了承した。
(11)県外特別派遣部隊の援助要求
 原発警備に係る第104次県外特別派遣部隊の援助要求を原案のとおり決裁した。
(12)公安委員会あて苦情等の対応
 公安委員会あて苦情等(6月29日付け受理1件、7月23日付け受理1件)の対応等について説明を受け、これを決裁した。

2 包括的案件

〈報告事項〉

(1)覚せい剤密売の暴力団組長らを逮捕
 県警察から、本日までに、本部組織犯罪対策課、福井南警察署、福井警察署及び永平寺警察署の合同捜査により、覚せい剤を密売していた暴力団組長と顧客数名を覚せい剤取締法違反で逮捕した旨の報告があり、事件概要及び逮捕経緯等について説明があった。
 各委員から、事件概要等について確認があった。
(2)振り込め詐欺事件被疑者の検挙
 県警察から、本部捜査第二課、福井警察署及び敦賀警察署は、警視庁との合同捜査により、子供や孫になりすまし被害者から金を騙し取る、いわゆるオレオレ詐欺グループの被疑者10人を逮捕した旨の報告があり、事件概要及び逮捕経緯等について説明があった。
 各委員から、事件概要等について確認があるとともに、
「県民にアピールできる大きな事件検挙であったと思う。今後の捜査をよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
(3)警察改革の推進状況
 県警察から、本年7月23日に警察庁が国家公安委員会に対して報告した警察改革の推進状況に関する検証結果の報告があり、「警察改革要綱」に掲げられている項目に沿って、最近の警察を取り巻く諸情勢を踏まえ次の主要事項について説明があった。

   @ 警察行政の透明性の確保と自浄機能の強化
    ○ 都道府県公安委員会の管理機能の充実と活性化
   A 「国民のための警察」の確立
    ○ 警察安全相談の充実
   B 新たな時代の要請にこたえる警察の構築
    ○ 国際組織犯罪対策
    ○ インターネット上の違法情報・有害情報への対処
   C 警察活動を支える人的基盤の強化
    ○ 精強な執行力の確保と一人一人の資質の向上
    D 非違事案防止に向けた取組み
     ○ 非違事案防止に向けた取組み
 委員から
「来日外国人による特徴的犯罪のうち、『すり』の検挙件数が減少しているが、この理由について伺いたい。」、「不法滞在者の摘発は入国管理局が行っているのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「数年前に韓国から来日した多くのスリ集団が東京など都会を中心に犯行を行っていた。外国人のスリ集団は大変凶暴で巧妙であることから、警察による監視や取締りを強化したところ発生が減少したためと考える。」、「警察単独による摘発を行うとともに、入国管理局との合同摘発も行っている。」
旨の説明があった。委員から
「今後も、警察改革の推進状況を適宜確認して、警察をしっかり管理していきたいと考えているのでよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
(4)平成21年度第1四半期監察結果
 県警察から、平成21年度第1四半期に中部管区警察局長が行った総合・随時監察及び警察本部長が行った総合監察の実施結果報告があり、各監察の実施概要及び監察項目毎の評価事項及び指摘事項等について説明があった。
 委員から
「永平寺警察署では署員に川柳を提出させて規範意識の向上に努めているということだが、どのような川柳があったのか伺いたい。」
旨の質疑があり、県警察から
「『非違事案 起こして反省 もう遅い』、『我々に 通用しないよ チョットだけ』などがあった。」
と説明し、委員から
「署員に注意を喚起する意味で、良い方策だと思う。」
旨の発言があった。また、委員から
「中部管区警察局長の行う監察では、事前に受監所属の指定通知はあるのか。」、「監察項目は、あらかじめ設定されているのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「受監所属について、実施の一週間前ぐらいに通知される。」、「総合監察項目は、あらかじめ四半期毎に設定されている。」
旨の説明があった。
(5)平成21年上半期の110番受理状況
 県警察から、平成21年上半期における110番受理状況等の報告があり、総受理件数の主な内訳と特徴及び携帯電話位置情報通知システムの活用事例等について説明があった。
 また、今後は、110番の正しい使い方について広報を徹底するなど、いたずらなどの非有効件数を減少させる各種対策を推進する旨の説明があった。

    ○ 総受理件数      20,413件(対前年同期比991件増加)
     ・ うち有効件数     15,731件(対前年同期比367件減少)
     ・ うち非有効件数     4,682件(対前年同期比1,358件増加)
    ○ 携帯電話による通報 13,694件(全体の約67%)
 委員から
「110番受理状況をみると、緊急性のない要望や苦情・相談等の件数が多い。」、「警察の電話番号は110番で定着しており、一般人はそれしか知らないので緊急性のない用件でも110番に電話を掛けてくるのだと思う。それを少しでも減らすためには、警察署の電話番号を全国統一にするなどの対策が必要だと思う。」
旨の発言があり、県警察から
「福井県の各警察署の電話番号は、局線は異なるが、下4桁は0110番に統一されている。また、警察安全相談電話の#9110の広報にも努めている。」
と説明し、委員から
「県民の認識は低いと思うので、今後、広報を徹底する必要がある。」
旨の発言があった。また、委員から
「実際に110番で緊急性のない用件を受理した場合には、どのように処理しているのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「常に110番の回線を確保しておかなければならないので、緊急性のない要望や苦情等については、内容に応じて電話を転送したり、相談先の電話番号を教示して掛け直すようお願いしている。」
と説明し、委員から
「緊急でない場合は掛け直してもらうなど少しずつでも県民に浸透していけば非有効件数は減少すると思う。」
旨の発言があった。 県警察から
「毎年1月10日を『110番の日』と定め、110番の正しい使い方等について大々的に広報を行っているが、このほかにも、更に県民に浸透するよう施策の推進に努める必要があると考えている。」
旨の説明があった。
(6)平成21年上半期における少年相談の概要
 県警察から、平成21年上半期における少年相談の概要報告があり、総相談件数287件(対前年同期比60件減少)の主な内訳と特徴及び相談を端緒として事件検挙に結びついた主な事例等について説明があった。
 また、今後は、少年相談窓口の利用促進について積極的に広報するとともに、少年相談担当職員等のカウンセリング技能の向上を図るなど、少年相談体制の充実に努める旨の説明があった。
 委員から
「学校問題の相談件数が減少しているのは何故か。」
旨の質疑があり、県警察から
「スクールサポーターによる活動が功を奏しているのではないかと分析している。そのほか、初発型非行をテーマとした非行防止教室の実施も効果があると考えている。」
と説明し、委員から
「全体的に相談件数が減少するなど、警察が取り組んでいる各施策の効果が数字に表れてきているように思える。今後も、相談しやすい態勢を維持して欲しい。」
旨の発言があった。
(7)夏の交通安全県民運動の実施結果
 県警察から、本年7月21日から7月30日までの10日間行われた夏の交通安全県民運動の実施結果報告があり、期間中の交通事故発生状況、交通指導取締り状況、特異・強制事件の捜査状況及び主なイベントの実施状況等について説明があった。

   【期間中の交通事故】
     ○ 総事故件数  696件(対前年比1件増加)
     ○ 人身事故件数 129件(対前年比6件増加)
     ○ 死者数       1人(対前年比1人増加)
     ○ 傷者数     161人(対前年比2人増加)

   【子供の死傷した事故】
     ○ 事故件数     10件(対前年比1件増加)
     ○ 死者数        0人(対前年比±0人)
      ○ 傷者数       11人(対前年比1人増加)

   【高齢者の死傷した事故】
     ○ 事故件数    29件(対前年比8件増加)
     ○ 死者数       0人(対前年比±0人)
      ○ 傷者数      31人(対前年比8人増加)
 委員から
「芦原温泉旅館にアルコール検知器を備え付けて、二日酔い運転の防止を呼び掛けているとのことであるが、この検知器の精度は正確なのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「市販の検知器で、検知の精度が絶対ではないことを前提に一つの目安として活用をお願いしている。」
旨の説明があった。委員から
「今後も各種交通事故防止対策をよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
(8)APECエネルギー大臣会合警備
 県警察から、来年、本県で開催予定のAPECエネルギー大臣会合を踏まえ、近年のサミット等をめぐる警備情勢等の報告があり、本年7月22日に警察本部内に「福井県警察APEC警備対策委員会」を設置するなど、本番に向け所要の態勢で取り組んでいる旨の説明があった。
 委員から
「先に実施された第60回全国植樹祭に伴う警衛警備を完遂したことを自信として、今後、訓練を重ねて警備に万全を期していただきたい。」
旨の発言があった。

3 運転免許の処分関係

 本日(8月7日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。

4 業務報告会

 交通部から、各所属の主な分掌事務や重要課題等について報告があった。

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