開催日:平成21年10月30日

1 個別決裁

(1)警察本部長に対する情報公開請求の決定等
 警察本部長に対する情報公開請求(10月5日付け1件)について、公開決定等の報告があり、これを了承した。
(2)交通事故に係る知事専決処分
 平成19年7月、平成21年8月及び平成21年9月に発生した警察職員による交通事故について、地方自治法等の法令に基づき知事専決処分の手続を経て和解を図る方針である旨の報告があり、これを了承した。
(3)運転免許停止処分に対する審査請求の受理
 平成21年9月に決定した運転免許停止処分について、同処分の取消しを求める審査請求書の提出があり、これを受理した旨の報告を受け了承した。
(4)銃刀法欠格事由該当者に対する聴聞の実施
 銃刀法欠格事由該当者に対する行政処分(所持許可取消処分)について、被処分者に対する聴聞を原案のとおり実施することを決裁した。
(5)平成21年第10次交通規制の実施
 平成21年第10次交通規制を原案のとおり決裁した。
(6)県外特別派遣部隊の援助要求に対する同意
 原発警備に係る第105次県外特別派遣部隊の援助同意を受け、これを決裁した。
(7)県外特別派遣部隊の援助要求
 原発警備に係る第107次県外特別派遣部隊の援助要求を原案のとおり決裁した。

2 包括的案件

〈報告事項〉

(1)ゲーム機による常習賭博事件の検挙
 県警察から、福井警察署と生活環境課との合同捜査により、福井市内の店舗においてゲーム機を使用して賭博を行っていた経営者及び賭客ら6人を常習賭博並びに賭博容疑で逮捕した旨の報告があり、事件概要及び逮捕経緯等について説明があった。
 各委員から、事件概要等について確認があった。
(2)出資金等名下の多額詐欺事件の検挙
 県警察から、本年10月27日に健康器具販売会社への出資金等名目で複数の高齢者から多額の現金を騙し取っていた被疑者2人を詐欺容疑で逮捕した旨の報告があり、事件概要及び逮捕経緯等について説明があった。
 各委員から、事件概要等について確認があるとともに、
「高齢者を狙った悪質な犯罪であり、徹底した捜査をお願いしたい。」
旨の発言があった。
(3)政治団体「憲政塾」に係る詐欺事件検挙
 県警察から、福井警察署と公安課との合同捜査により、保険会社から交通事故に係る休業補償の保険金を騙し取った政治団体「憲政塾」の代表を詐欺容疑で逮捕するとともに、同団体を解散に追い込んだ旨の報告があり、事件概要及び逮捕経緯等について説明があった。
 また、来年6月に開催される「APECエネルギー大臣会合」に向けて、悪質な政治団体に対する取締りを強化する旨の説明があった。
 各委員から、事件概要等について確認があるとともに、
「関係国の要人が出席するAPECエネルギー大臣会合を捉えて、政治団体による活動が活発になることが予想されるが、悪質な団体については、引き続き取締りを徹底して欲しい。」
旨の発言があった。
(4)土木警察常任委員会の決算審査結果
 県警察から、本年10月16日の土木警察常任委員会における公安委員会及び警察本部関係の決算審査結果報告があり、平成20年度の決算概要並びに指摘なしとの審査結果等について説明があった。
 委員から
「歳入の主な内訳について伺いたい。」、「歳入には、交通反則金も含まれるのか。」
旨の質問があり、県警察から
「歳入の主な内訳は、各種申請手数料や財産貸付け収入等がある。」、「県の歳入には、放置駐車の違反金が含まれる。」
旨の説明があった。また、委員から
「現場の意見を反映した予算を積み上げていただきたい。」
旨の発言があった。
(5)平成21年秋の叙勲等の受章
 県警察から、平成21年秋の叙勲及び第13回危険業務従事者叙勲の受章報告があり、県警察関係では、秋の叙勲として瑞宝小綬章1人、危険業務従事者叙勲として瑞宝双光章5人、瑞宝単光章4人がそれぞれ受章することのほか、伝達式及び拝謁日程等について説明があった。
 委員から
「叙勲対象者の選考基準は厳しいようであるが、警察官のように危険業務に従事し職務を全うされた功績に対して、できるだけ多くの人が受章されることを望む。受章者の栄誉を称えたい。」
旨の発言があった。
(6)福祉犯取締り及び家出少年の保護活動月間の実施結果
 県警察から、本年8月1日から9月30日までの2箇月間実施された「福祉犯取締り及び家出少年の保護活動月間」の実施結果報告があり、月間中における福祉犯検挙・被害少年保護状況、主な福祉犯検挙事件及び家出少年届出・発見保護状況等について説明があった。

  【福祉犯検挙状況】
    ○ 検挙件数 5件(対前年比3件減少)
    ○ 検挙人員 6人(対前年比±0)
    ○ 被害少年 7人(対前年比2人減少)
  【家出少年状況】
    ○ 家出少年 19人(対前年比±0)
 各委員から、主な福祉犯検挙事件概要等について確認があるとともに、
「夏休み時期は、少年非行が増加するのではないか。」
旨の質問があり、県警察から
「夏休みを境として開放的になった少年が非行に走りやすくなると同時に犯罪被害に遭う可能性も高くなることから、例年、この時期を同月間に設定している。」
と説明し、委員から
「少年の非行や犯罪からの被害を防止するには、家庭での教育が一番重要になってくると思う。」、「今後も、徹底した福祉犯罪取締りと行方不明者の保護活動に努めて欲しい。」
旨の発言があった。
(7)県道佐田竹波敦賀線バイパス(竹波〜縄間)の供用開始
 県警察から、本年11月11日に供用開始予定の県道佐田竹波敦賀線バイパス(竹波〜縄間)の概要報告があり、新設バイパス及び旧道における交通規制等について説明があった。
 委員から
「旧道は勾配が強く、冬期間の通行は大変危険であったが、バイパスによりようやく解消される。」、「自動車の1日の通行量はどれくらいか。」
旨の質問等があり、県警察から
「現在の1日の通行量は、1,300台位である。」
と説明し、委員から
「バイパスでのスピードの出し過ぎによる交通事故防止対策をよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
(8)もんじゅ核燃料輸送に伴う警備実施
 県警察から、本日実施されているもんじゅ核燃料輸送に伴う警備実施状況等について口頭報告があった。
 各委員から、警備実施の要領等について確認があった。
(9)APECに向けた総合警護訓練の実施
 県警察から、APECエネルギー大臣会合に向けて、昨日、坂井市内の福井空港で実施した総合警護訓練の概要等について口頭報告があった。
 委員から
「APECエネルギー大臣会合では、関係国からの多数の要人が来県し、警護に万全を期す上で大変ではないか。」
旨の質問があり、県警察から
「福井県では初めての国際会議であり、大規模な警備実施になると思うが、県警察の組織力向上の良い機会であるとの認識の下、今後、目的別の各種実戦的な訓練を反覆継続し、警備の万全を期すこととしている。」
と説明し、委員から
「訓練はとても大切だと思うので、本番まで計画的に実施していただきたい。」
旨の発言があった。

3 運転免許の処分関係

 本日(10月30日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。

4 業務説明

 交通部から、講習予備検査の概要と実施状況等について業務説明があった。

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