開催日:平成21年11月20日

1 個別決裁

(1)警察本部長に対する情報公開請求の決定等
 警察本部長に対する情報公開請求(10月29日付け1件)について、公開決定等の報告があり、これを了承した。
(2)銃刀法欠格事由該当者に対する聴聞の実施結果
 銃刀法欠格事由該当者に対する行政処分(所持許可取消処分)に係る聴聞(11月17日)の実施結果報告があり、被処分者を同行政処分とすることを決裁した。
(3)自動車運転代行業の認定申請
 認定申請者に対する調査結果の報告を受けて、申請者を自動車運転代行業として認定することを決裁した。
(4)集団行動に関する許可事務専決状況報告書
 平成21年10月中の集団行動に関する許可事務の専決状況の報告を受け、これを了承した。
(5)公安委員会あて苦情及び電子メールの対応
 公安委員会あて苦情(11月4日付け受理2件)及び電子メール(10月30日付け受理)の対応等について説明を受け、これを決裁した。

2 包括的案件

〈報告事項〉

(1)わいせつブルーレイディスク等販売目的所持事件の検挙
 県警察から、本年11月2日に福井市内のビデオ販売店においてわいせつ図画のブルーレイディスクとDVDを販売する目的で所持していた経営者ら3人を逮捕した旨の報告があり、事件概要及び逮捕経緯等について説明があった。
 各委員から、事件概要等について確認があるとともに、
「今後も継続して同種事案の情報収集に努めていただきたい。」
旨の発言があった。
(2)平成21年度福井県警察柔道・剣道大会の開催
 県警察から、本年11月26日に福井県立武道館において平成21年度の「福井県警察柔道・剣道大会」を開催する旨の報告があり、大会概要等について説明があった。
 委員から
「個人戦には、過去に優勝した選手も出場できるのか。」
旨の質問があり、県警察から
「採用後5年以下の男性警察官であれば、優勝歴の有無に関係なく出場できる。」
旨の説明があった。委員から
「柔・剣道は、警察の職務執行において必要不可欠なものだと思うので頑張って鍛錬していただきたい。」
旨の発言があった。
(3)平成21年10月末における刑法犯認知・検挙状況
 県警察から、平成21年10月末の刑法犯認知・検挙状況報告があり、罪種別、手口別、警察署別の主な特徴点等について説明があった。

  【平成21年10月末の刑法犯状況】
○ 認知件数 5,519件(対前年同期比318件減少)
○ 検挙件数 2,495件(対前年同期比167件減少)
○ 検挙率   45.2%(対前年同期比0.4%減少)
○ 検挙人員 1,274人(対前年同期比76人減少)
○ 逮捕人員   397人(対前年同期比40人増加)
 各委員から、刑法犯認知・検挙状況の罪種別・手口別・警察署別の現状等について確認があるとともに、
「県下全体では犯罪発生数が昨年より減少しているが、警察署別でみた場合、犯罪が多発しているところや検挙数が減少しているところがあり、その要因を解消できるよう頑張って欲しい。」
旨の発言があり、県警察から
「刑法犯認知・検挙状況の現状を踏まえ、先般、臨時のブロック別署長会議を開催して、重点取組事項等を指示したところである。」
旨の説明があった。委員から
「県民は、住宅侵入犯罪など身近で発生する犯罪に不安を感じており、これらの検挙が体感治安向上につながると思うのでよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
(4)全国一斉振り込め詐欺撲滅強化推進期間中における取締り結果
 県警察から、本年10月15日から同年11月14日までの間実施された、全国一斉振り込め詐欺撲滅強化推進期間の取締り結果報告があり、被害発生状況及び期間中における主な検挙事件等について説明があった。

   【被害発生状況(11月14日現在)】
     ○ 被害認知件数    23件(昨年11月末比31件減少)
     ○ 被害金額 約3,410万円(昨年11月末比3,700万円減少)
 各委員から、主な検挙事件概要等について確認があるとともに、
「振り込め詐欺撲滅巡回指導員による活動は、順調に行われているのか。」
旨の質問があり、県警察から
「巡回指導員の活動期間は4箇月であるが、1箇月を過ぎた時点で約30%近くの家庭や事業所等の戸別訪問を終了している。」
旨の説明があった。

 また、振り込め詐欺撲滅強化推進事業の一環として「無人ATM」及び「コンビニ店舗内ATM」に設置予定のボイス装置の実物を実際に確認した各委員から
「同ボイス装置の設置を県下全体に広げていただきたい。」
旨の発言があった。県警察から
「今後も効果的な施策を重点的に実施して振り込め詐欺の被害防止に努めたい。」、「振り込め詐欺被害は全国的に減少傾向にあるものの、犯人グループの中核は未だ活動中で、これからが正念場であると認識している。」
と説明し、委員から
「振り込め詐欺を撲滅するためには、民間の協力を得ながら一人でも多くの犯人グループを捕まえることであると考える。よろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
(5)国道8号(赤萩地籍)改良道路供用開始
 県警察から、本年12月6日に供用開始予定の赤萩地籍国道8号(南越前町具谷地籍〜大良地籍)の改良道路の概要報告があり、新・旧道における交通規制及び今後の改良計画等について説明があった。
 委員から
「旧道は、カーブが深く冬期間は危険であった。新道では、スピードの出し過ぎによる重大事故の発生が予想されるので指導取締りをよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
(6)S.S.A要員等を運用した総合的初動警察訓練
 県警察から、本年11月25日に実施予定のS.S.A要員等を運用した総合的初動警察訓練の概要報告があり、訓練の想定、実施場所、参加者、訓練内容、 「S.S.A要員」及び「最初動要員」の主な任務内容等について説明があった。
 委員から
「S.S.Aとは、何の略か。」
旨の質問があり、県警察から
「S.S.Aとは、スピーデイ サポート アンド アクションの略で、平成7年の阪神・淡路大震災を教訓に構築された制度で、大規模震災が発生した場合にあらかじめ指定されたS.S.A要員が指定交番等に装備資機材を持参・参集の上、被害情報の収集や緊急交通路を確保し、被災者の救出・救助や災害応急活動の円滑化を図るもので、平成9年から福井県警察が独自で運用している方式である。」
旨の説明があった。また、委員から
「警察職員の家族は訓練に含まれていないのか。」
旨の質問があり、県警察から
「今回は警察官の公務を優先した訓練で、家族のことは想定していない。現実問題として大震災が発生した場合には、警察職員や家族が被災し応招できないことが考えられるが、そのような状況下において活動可能な警察官が、最寄りの交番等に参集して初動警察活動を行うことなどを基本としている。」
と説明し、委員から
「迅速な初動警察活動は二次災害の拡大防止にもなるので福井市民は安心だと思う。各市町でも大震災に備えた訓練を行って欲しい。」
旨の発言があり、県警察から
「各署においても同様の訓練を行っている。今回の訓練は、県都の中枢機能を早期に確立するための総合的な初動警察訓練である。」
旨の説明があった。
(7)警護及び警備実施状況
 県警察から、11月中における警護及び警備実施状況の報告があり、対象者来県に伴う政治団体等の動向と警察措置について説明があった。
 委員から
「来年、APECエネルギー大臣会合を控えており、それまで大変だと思うが有終の美を飾れるよう頑張って欲しい。」
旨の発言があった。

3 運転免許の処分関係

 本日(11月20日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。

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