開催日:平成22年1月8日

1 一日通信指令室長との懇談

 一日通信指令室長を務めた北京オリンピック金メダリストで、本県出身の「坂井 寛子」氏(全日本ソフトボール代表選手)が公安委員会を表敬訪問し、和やかな雰囲気の中、オリンピックでの苦労話や同氏の近況などについて懇談を行った。 各委員から「今日一日、通信指令室長として頑張っていただきたい。今後の活躍を期待しています。」旨、同氏を激励した。
 各委員から
「今日一日、通信指令室長として頑張っていただきたい。今後の活躍を期待しています。」
旨、同氏を激励した。

2 個別的案件

〈報告事項〉

・ 処分実施の報告
県警察から、同期生会費を私的に流用した警察官に対して、懲戒処分(停職6月)を実施した旨の口頭報告があった。

3 包括的案件

〈報告事項〉

(1)平成22年「年頭視閲式」の実施
 県警察から、本年1月13日に福井県営体育館において平成22年の年頭視閲式を実施する旨の報告があり、実施目的及び視閲式概要等について説明があった。 また、式典には、福井市内の小・中・高校生のほか来年度採用予定者や一般見学者など約1,200人の見学者の参加を予定しており、各種訓練等を披露するとともに、警察官とのふれあいタイムを実施するなど、リクルート活動を兼ねている旨の説明があった。
 委員から
「例年、寒い時期なので大変だと思うが、少しでも多くの県民に知ってもらうために広報を十分行って欲しい。」
旨の発言があった。
(2)平成22年初詣等における雑踏警備状況
 県警察から、本年1月1日から1月3日までの間の初詣等における雑踏警備状況報告があり、県下の主な神社・仏閣(12箇所)及び行楽地・レジャー施設(3箇所)における人出及び警備状況等について説明があった。

  ○ 人出数
    ・ 神社・仏閣(初詣)   71万1千人(対前年比7万8千人減少)
    ・ 行楽地・レジャー施設  2万8千人(対前年比1万2千人減少)
  ○ 延べ出動警察官等数
    ・ 警察官  137人
    ・ 警備員  416人
 各委員から、期間中に山岳遭難事故で出動した航空隊ヘリ「くずりゅう」の活動状況及び同機の更新時期等について確認があった。委員から
「不景気で初詣客も増えると思ったが、結果は昨年より減少した。今年は、元旦から悪天候であったので警備は大変だったと思うが、大きな雑踏事故の発生もなく警備に従事した方には感謝する。」
旨の発言があった。
(3)平成21年中の交通事故発生状況等
 県警察から、平成21年中の交通事故発生状況報告があり、全国及び県内の交通事故発生状況、交通事故死者数の推移及び6年連続減少した主な要因、交通死亡事故の特徴等について説明があった。
 また、本年の重点施策としては、特に高齢者の交通事故防止対策を継続推進するとともに、飲酒運転、無免許運転等悪質・危険・迷惑性の高い違反に重点を置いた交通指導取締りの強化、交通安全環境の整備等、年間を通じた各種交通事故防止対策を推進する旨の説明があった。

  【全国】
   ○ 死者数      4,914人(対前年比241人減少)9年連続減少
  【県内】(死者数以外は概数)
   ○ 総事故件数  22,243件(対前年比399件減少)
   ○ 人身事故件数  3,734件(対前年比278件減少)5年連続減少
   ○ 死者数         54人(対前年比1人減少)6年連続減少
   ○ 傷者数      4,493人(対前年比411人減少)
 委員から
「車両台数や運転免許保有者数を人口比率から換算した場合、福井県の交通事故死者数54人は、全国で高い方なのか。」
旨の質問があり、県警察から
「福井県は概ね35人位となるので、全国的には高い方だといえる。」
旨の説明があった。また、委員から
「昭和46年の交通事故死者数は175人と過去50年間で最も多かった。その頃と比べ車両台数は激増しているが、死者数が減少した最大の要因は何か。」
旨の質問があり、県警察から
「主な要因としては、シートベルト着用率の向上、飲酒運転の厳罰化等の法改正に伴う取締り及び広報啓発活動、各種交通関係機関・団体の地道な交通安全教育活動等による交通安全意識の浸透、医療設備及び車両安全装置等の技術開発による装備充実等、ハード、ソフト両面での各種交通安全対策の相乗効果が現れてきているものと考えている。」
旨の説明があった。委員から
「警察署での交通死亡事故防止対策のうち、特に効果的であった事例について伺いたい。」
旨の質問があり、県警察から
「あわら警察署や小浜警察署では、国道でのセンターラインはみ出しによる正面衝突事故の防止対策として、道路センターラインをリブ式舗装にしたところ、正面衝突の交通死亡事故の発生がなくなった。」
と説明し、委員から
「今後も道路管理者等と連携して道路・施設整備等の対策を推進して欲しい。」
旨の発言があり、県警察から
「各警察署とも管内の事故発生状況に応じた各種対策を講じているので、少しずつではあるが交通環境等は改善されているものと考えている。」
旨の説明があった。委員から
「交通事故が減少しているのは、特に警察による各種対策や地道な活動の結果だと思う。今後、降雪期における歩行者の事故等が増加すると思われるので、引き続き事故防止対策をよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
(4)携帯電話機の解析
 県警察から、情報通信部が捜査活動の支援を行っている業務の中から携帯電話機の解析業務について概要報告があった。
 各委員から、解析業務の概要等について確認があるとともに、
「特に振り込め詐欺等の犯罪捜査に期待できる。今後も解析技術の向上を図り、捜査活動の支援をよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
(5)ICカード化運転免許証の導入
 県警察から、本年1月4日から全国一斉で導入されたICカード化運転免許証の概要等について口頭報告があった。
 各委員から、運転免許証更新の際の暗証番号登録に関する確認があるとともに、
「ICカード化した主な理由は何か。」
旨の質問があり、県警察から
「最大の理由は、運転免許証の偽造・変造防止である。」
旨の説明があった。

4 運転免許の処分関係

 本日(1月8日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。

5 個別決裁

(1)警察本部長に対する情報公開請求の決定等
 警察本部長に対する情報公開請求(12月11日付け1件)について、公開決定等の報告があり、これを了承した。
(2)定期監査の結果に関する報告
 県監査委員から、地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定に基づき実施した監査の結果報告通知があり、これを了承した。
(3)交通事故に係る知事専決処分
 平成21年7月に発生した警察職員による交通事故について、地方自治法等の法令に基づき知事専決処分の手続を経て和解を図る方針である旨の報告があり、これを了承した。
(4)放置違反金納付命令処分に対する異議申立の受理
 平成21年12月、福井県公安委員会に対し放置違反金の納付命令処分に対する異議申立が提起された旨の報告があり、同申立書を決裁した。
(5)運転免許取消処分に対する異議申立の受理
 平成21年12月、福井県公安委員会に対し運転免許の取消処分に対する異議申立が提起された旨の報告があり、同申立書を決裁した。
(6)平成21年12月中の警察あて苦情の受理・処理状況
 平成21年12月中に警察に寄せられた苦情の受理及び処理状況について報告があり、これを了承した。
(7)猟銃等所持許可更新申請に対する不更新処分
 小浜警察署管内の猟銃所持者からの所持許可更新申請について、法第7条の3第2項の規定により不更新処分とすることを決裁した。
(8)警察職員等の援助要求
 山形県公安委員会からの警察職員等の援助要求を受け、これに同意することを決裁した。
(9)公安委員会あて電子メールの対応
 公安委員会あて電子メール(平成21年12月18日付け受理)の対応等について説明を受け、これを決裁した。

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