開催日:平成22年1月15日

1 包括的案件

〈報告事項〉

(1)子ども女性を犯罪被害から守る諸対策の推進結果
 県警察から、平成21年中の子ども女性を犯罪被害から守る諸対策の推進結果報告があり、昨年3月に警察本部に新設された「子ども女性安全対策室」の取組状況、声かけ事案等の認知件数及び今後の課題等について説明があった。
 委員から
「子ども女性安全対策室の女性の体制を再確認したい。」
旨の質問があり、県警察から
「12人体制で、うち女性警察官は3人である。」
旨の説明があった。委員から
「リュウピーネットでのこの種事案に関する情報発信の状況について伺いたい。」
旨の質問があり、県警察から
「事案の発生情報のほか、検挙又は指導・警告した事案についても発信しており、昨年は30件の検挙又は指導・警告の発信を行った。」
と説明し、委員から
「リュウピーネットからの情報発信により検挙に結びついた事例はないのか。」
旨の質問があり、県警察から
「これまでに事案解決に結びつく具体的な情報提供はなかった。」
と説明し、委員から
「今後は、県民から積極的に情報提供が得られるよう工夫していただきたい。」
旨の発言があった。委員から
「子どもや女性に対する性犯罪等は再犯性が高く、外国では再犯性の高い前歴者の所在を付近住民に知らせているところもあるようだが、警察では前歴者の実態を把握しているのか。」
旨の質問があり、県警察から
「関係機関との連携により再犯性の高い前歴者等の動向把握に努めている。」
と説明し、委員から
「前歴者の中には精神的な治療が必要な者もいるようで、警察だけでなく社会全体で対応しなければこの種犯罪は防止できないと思う。」
旨の発言があった。委員から
「声かけ事案等の認知件数が減少した要因として、子ども女性安全対策室による各種取組みの成果が大きいと思うが、更に広報を推進して県民の協力を得る必要があると思うので、よろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
(2)平成21年における少年警察活動の推進結果
 県警察から、平成21年中の少年警察活動の推進結果報告があり、非行少年等の検挙・補導状況、「福井元気っ子リュウピープラン」に基づく主な取組結果及び今後の取組方針等について説明があった。

   【非行少年等の検挙・補導状況】
     ○ 非行少年        594人(対前年比38人減少)
        ・うち 犯罪少年   492人(対前年比39人減少)
        ・うち 触法少年   102人(対前年比4人増加)
        ・うち ぐ犯少年     0人(対前年比3人減少)
     ○ 不良行為少年   4,856人(対前年比54人減少)
 委員から
「少年警察ボランティア活動を紹介するDVDの制作が新聞報道され、県民に周知できたと思う。」
旨の発言があり、県警察から
「同DVDは、県警HPにアクセスすれば視聴できるようになっており、昨年12月中のアクセス件数は、約1,100件であった。」
旨の説明があった。また、委員から
「ぐ犯少年とは、どのような少年をいうのか。」
旨の質問があり、県警察から
「環境や性格などから、将来罪を犯すおそれのある少年のことをいう。」
旨の説明があった。委員から
「福井元気っ子リュウピープランに基づく各種取組みの効果が確実に現れてきているように思う。引き続き頑張っていただきたい。」
旨の発言があった。
(3)平成21年中における刑法犯認知・検挙状況
 県警察から、平成21年中の刑法犯認知・検挙状況報告があり、罪種別、手口別、警察署別の主な特徴点等について説明があった。

  【平成21年中の刑法犯状況】(すべて暫定値)
    ○ 認知件数 6,370件(対前年比370件減少)7年連続減少
    ○ 検挙件数 3,286件(対前年比41件増加)
    ○ 検挙率   51.6%(対前年比3.5ポイント増加)〜全国4位
    ○ 検挙人員 1,610人(対前年比86人減少)
    ○ 逮捕人員   517人(対前年比82人増加)

  【主な罪種別状況】
   (重要犯罪)
    ○ 認知件数    34件(対前年比15件減少)
    ○ 検挙件数    36件(対前年比5件減少)
    ○ 検挙率  105.9%(対前年比22.2ポイント増加)〜全国1位
   (窃盗犯)
    ○ 認知件数 4,830件(対前年比338件減少)
    ○ 検挙件数 2,618件(対前年比86件増加)
    ○ 検挙率   54.2%(対前年比5.2ポイント増加)〜全国1位
   (重要窃盗犯)
    ○ 認知件数   791件(対前年比116件増加)
    ○ 検挙件数   492件(対前年比45件減少)
    ○ 検挙率   62.2%(対前年比17.4ポイント減少)〜全国18位
 各委員から、平成21年中の刑法犯認知・検挙状況等について確認があるとともに、
「警察職員による地道な活動の結果が成果に現れたのだと思う。刑法犯認知件数の8年連続減少を目指して頑張っていただきたい。」
旨の発言があった。
(4)平成21年中における振り込め詐欺発生及び検挙状況
 県警察から、平成21年中の振り込め詐欺発生及び検挙状況報告があり、主な被害の特徴点、事件検挙状況及び今後の方針等について説明があった。

  【振り込め詐欺被害の発生状況等】
   ○ 被害受理件数     24件(対前年比32件減少)
   ○ 被害金額  約3,420万円(対前年比4,330万円減少)
   ○ 主な特徴  架空請求が全体の8割を占めている
 委員から
「昨年と比較すると被害が激減した。振り込め詐欺撲滅強化推進事業の各種対策により、高齢者等にオレオレ詐欺の手口が徹底され被害防止意識が浸透してきているのだと思う。しかし架空請求詐欺被害は増加しており予断を許さない。」、「振り込め詐欺の助長犯罪となる口座開設詐欺等の対策も併行して強化する必要がある。」、「振り込め詐欺被害が激減したことで県民の安心につながったのではないかと思う。これからも振り込め詐欺撲滅に向けて頑張って欲しい。」
旨の発言があった。
(5)平成21年中の運転免許行政のまとめ
 県警察から、平成21年中の運転免許行政について報告があり、運転免許保有状況、行政処分執行状況、講習予備検査実施状況及び運転免許証自主返納状況等の説明があった。

   【運転免許保有状況】
    ○ 男性 〜 293,591人
    ○ 女性 〜 242,614人

   【行政処分執行状況】
    ○ 取消 〜   171件(うち飲酒による取消 47件)
    ○ 停止 〜 3,104件

   【講習予備検査実施状況】
    ○ 分類1 〜   56人 ※ 記憶力・判断力が低い者
    ○ 分類2 〜  934人
    ○ 分類3 〜2,270人

   【運転免許証自主返納状況】
    ○ 65歳未満 〜   7人
    ○ 65歳以上 〜 251人
 各委員から、講習予備検査実施状況及び運転免許証自主返納状況について確認があるとともに、
「今後も飲酒運転など悪質運転者に対する取締りを強化して欲しい。」
旨の発言があった。
(6)被害が多発する「ガンブラー」攻撃
 県警察から、企業や個人が運営しているインターネット上のホームページを改ざんする「ガンブラー」攻撃の実態及びセキュリティ対策について口頭報告があった。
 委員から、県警察の情報管理対策等について確認があるとともに
「今後も万全なセキュリティ対策を推進願いたい。」
旨の発言があった。

2 運転免許の処分関係

 本日(1月15日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。

3 個別決裁

(1)県外特別派遣部隊の援助要求に対する同意
 原発警備に係る第108次県外特別派遣部隊の援助同意を受け、これを決裁した。
(2)集団行動に関する許可事務専決状況報告書
 平成21年12月中の集団行動に関する許可事務の専決状況の報告を受け、これを了承した。
(3)公安委員会あて電子メールの対応
 公安委員会あて電子メール(平成21年12月21日付け受理)の対応等について説明を受け、これを決裁した。

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