開催日:平成22年2月12日(移動公安委員会〜機動捜査隊)

1 包括的案件

〈報告事項〉

(1)機動捜査隊の概況報告
 県警察から、機動捜査隊の事務概況報告があり、隊の沿革、体制、主な業務内容と重点取組事項、昨年の活動実績、その他最前線で初動対応を担う機動捜査隊としての要諦及び活動指針(機動捜査隊一心)等について説明があった。
 また、各委員は、機動捜査隊員が日頃着装又は使用する主な装備資機材を実際に確認し、その使用方法や効果等について説明を受けた。
 委員から
「110番や突発事件等が発生すると管轄警察署は現場に臨場すると思うが、機動捜査隊員の現場臨場の要否はどのように判断しているのか。」
旨の質問があり、県警察から
「隊員は、常時無線を傍受しているので110番通報や突発的な事件等が発生した場合、基本的に殆どの現場に臨場している。その後の対応については状況に応じて無線等で指示している。」
旨の説明があった。委員から
「機動捜査隊では、日頃から各種訓練に取り組んでいるとのことであるが、若い隊員が多いので、特に精神面の鍛錬も大切だと思う。」、「機動捜査隊では教養・訓練を受講する機会はあるのか。」
旨の質問等があり、県警察から
「心身ともに健全な状態を保つために、武道訓練のほか人格を向上するための教養や職場環境づくりに努めている。」、「業務多忙ではあるが、できる範囲で各種資格の取得や専科教養を受講させている。」
旨の説明があった。委員から
「今年はAPECエネルギー大臣会合の開催に伴う各種事件事故の発生が危惧されるため、緊張感を持って仕事に取り組んで欲しい。特に、隊員は捜査用車で活動し、また、犯人逮捕などにも従事することから、殉職・受傷事故防止には十分注意するよう指導して欲しい。」
旨の発言があった。
(2)県警初の携帯電話サイト管理者等による児童ポルノ公然陳列事件の検挙
 県警察から、本年1月28日に携帯電話専用のインターネット掲示板に児童ポルノの動画を掲示して不特定多数の利用者に公然と陳列したサイト管理者等2人を県警で初めて逮捕した旨の報告があり、事件概要及び逮捕経緯等について説明があった。
 各委員から、事件の概要等について確認があるとともに、
「インターネットに係る悪質な犯罪に対する取締りは大変だと思うが、入手した違反情報については徹底した事件化を図って欲しい。」
旨の発言があった。
(3)平成21年度(第29回)福井県警察逮捕術大会の実施
 県警察から、本年2月18日に福井県立武道館において「福井県警察逮捕術大会」を実施する旨の報告があり、大会の開催概要等について説明があった。
 委員から
「警察官にとって、犯人を逮捕する際や受傷事故防止上、逮捕術が不可欠であることから、不断の訓練により技を磨いておくことが大切だと思う。怪我には十分注意願いたい。」
旨の発言があった。
(4)平成21年中における地域課各隊の活動状況
 県警察から、平成21年中における地域課各隊(警察航空隊、鉄道警察隊、水上警察隊)の活動状況報告があり、昨年の活動実績、主な活動事例及び今後の課題等について説明があった。
 各委員から、各隊の勤務内容等について確認があるとともに、
「公安委員会では、機会があれば各隊の活動状況等を視察し勤務員を激励したいと考えている。各隊とも独自性のある特殊な重要業務であり今後の活躍を期待している。」
旨の発言があった。
(5)平成21年中のひき逃げ事件の発生・検挙状況と強制捜査の実施状況
 県警察から、平成21年中のひき逃げ事件の発生・検挙状況及び強制捜査の実施状況報告があり、ひき逃げ事件及び強制捜査の分析結果に基づく主な特徴等について説明があった。
 委員から
「故意犯で悪質なひき逃げ事件については、必ず検挙して欲しい。」
旨の発言があり、県警察から
「現場での目撃者や遺留物が乏しい事件では、犯人を検挙できない場合がある。昨年の検挙率は約75%で、全国平均の約35%と比較すると検挙率は高い方である。今後も未解決事件の犯人検挙のため徹底した継続捜査を行いたい。」
と説明し、委員から
「ひき逃げをしても必ず捕まるとの意識付けを図る意味でも100%の検挙率を目指して欲しい。」
旨の発言があった。

2 運転免許の処分関係

 本日(2月12日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取等の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。

3 個別決裁

(1)地域交通安全活動推進委員の辞職に伴う新規委嘱者の推薦
 地域交通安全活動推進委員の辞職に伴い越前警察署長から推薦のあった後任候補者を同委員に委嘱することを決裁した。
(2)公安委員会あて電子メールの対応
 公安委員会あて電子メール(2月4日付け受理)の対応等について説明を受け、これを決裁した。

4 実戦的総合訓練の視察

機動捜査隊員による実戦的総合訓練の実施状況を視察した。

5 隊員との語る会

 会議終了後、機動捜査隊員(6名)との語る会を開催し、各委員は、

  ○ 機動捜査隊の業務内容と勤務環境の実態
  ○ 仕事をする上で常に心掛けていること、受傷事故防止に配意していること
  ○ 事件現場等で苦労したこと、身の危険を感じたこと
  ○ 重大事案発生時の対応状況
  ○ 心身のリフレッシュ方法
  ○ 各種要望事項

等について質問し、隊員から生の声を聴取した。また、各委員から、

「機動捜査隊は事件発生直後の現場臨場など、特に迅速な対応が求められ、しかも大変危険な事件現場もあるので、受傷事故防止には十分注意願いたい。」
「日頃から自己研鑽と各種訓練等を積極的に実施して実務能力の向上に努めてほしい。」
「仕事にやりがいを持ち心身共に健全な状態を保つことが大切である。」
「各隊員とも、仕事にプライドを持てていると感じた。

体制的に必ずしも恵まれた環境ではない中、県民の安全・安心のために頑張っていることに対して感謝している。これからも失敗を恐れずに頑張って欲しい。」

旨の発言があった。

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