企画展
よみがえる文化財 被災文化財を未来に
2016年 2月13日(土)〜3月21日(月・祝)
会期中休館日:2月24日(水)・29日(月)〜3月4日(金)・9日(水)
常設展示の料金でご覧になれます。
一般・大学生100円 高校生以下・70歳以上無料
※20名以上の団体は2割引
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2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震と、その後の大津波によって多くの人命と財産が失われました。そして、それと同時に、文化財もこれまでに経験したことが無い大きな被害を受けました。
特に津波の直撃を受けた陸前高田市立博物館、海と貝のミュージアム、埋蔵文化財保管庫では、建物の損壊と同時に収蔵資料の汚損・流出など、壊滅的と言ってもよいほどの状況となりました。
あれから5年。
多くの文化財関係者の努力により、これらの被災文化財が救出され、安定化処理が行われ、再びよみがえることができました。
我々は、テレビなどの報道を通じて、被災した町並みが復興してゆく様子を知ることができ、一見それが復興事業の全てのような感覚に陥ります。ですが、それは復興のための膨大な事業のほんの一コマにしかすぎません。
本展では、これまでに報道されることが少なかった文化財再生事業により、再び息を吹き返した被災文化財の数々を、その方法と共にご紹介いたします。
主催:福井県立歴史博物館
協力:津波により被災した文化財の保存修復技術の構築と専門機関の連携に関するプロジェクト実行委員会
本展示は平成27年度文化芸術振興費補助金(地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業)の助成を受けて実施する事業です。 |
■ おもな展示資料 ■ |
鵜住居(うのすまい)観音堂
千手観音菩薩坐像 |
個人蔵 |
黄地黒格子長着(高田歌舞伎衣装) |
陸前高田市立博物館蔵 |
昆虫標本(修復前・修復後) |
陸前高田市立博物館蔵 |
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◆岩手県立高田高校 実習船「かもめ」
津波により陸前高田市から流されました。
約2年間の漂流ののち、アメリカ・カリフォルニア州クレセント市に漂着、現地の高校・関係者の協力により、2013年10月、陸前高田市に里帰りを果たしました。 |
■ 関連イベント ■ |
2月26日(金) 9:30〜17:00 |
被災文化財安定化処理ワークショップ
対象:博物館・美術館・図書館等関係者 |
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