水質事故の実例における油流出等防止対策〔事例5〕(坂井健康福祉センター)

最終更新日 2012年4月1日ページID 007188

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薬品の移し変え時のホースの脱落によるアルカリ液の流出

(直接原因:作業-間接原因:設備)

事例概要

 無機化学工業製品製造業の工場において、水酸化ナトリウム水溶液のタンクからポンプで液を移し替えていた際、タンクからホースが抜け落ちたため、液が公共用水域に排出した。

原因

  • タンクからホースが抜け落ちたため、水酸化ナトリウム水溶液が防液堤内に流出し、場内雨水溝から公共用水域に流出した。(直接原因)
  • ホースが固定されていなかった。(間接原因)
  • 作業者が現場を離れた。(間接原因)
  • 作業者の経験が浅かった。(間接原因)
  • 防液堤内の雨水排出用バルブが開かれていた。(間接原因)

アルカリ流出跡「常時閉」の表示バルブ

改善措置・再発防止対策

  • タンクヤード、場内雨水溝、雨水排水路等を洗浄し、pHを監視した。
  • ホース固定器具を作成し、使用することとした。
  • 防液堤内雨水排出用バルブを常時閉とし、その運用をルール化した。
  • 防液堤内排水の排出先を汚水系に変更した。
  • 雨水排水の最終ますを緊急時に遮断できる構造とし、土嚢等を常備した。
  • 液の移し替え等、非定常作業に係る指示書の作成をルール化した。
  • 緊急事態対応手順書を改正した。
  • 緊急事態訓練を実施し、手順書の有効性を検証した。
  • 緊急事態連絡体制を改正した。
  • 毒物及び劇物危害防止規程を作成した。
  • 工場内巡回点検をルール化し、実施した。
  • 上記の改善等について、社員教育を実施した。
  • 関係する作業者に、化学物質の取扱いに係る通信教育講座を受講させた。

 

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