国際会議の開催（アジア原子力人材育成会議）

　　本県では、エネルギー研究開発拠点化計画において、関係機関と連携して原子力・エネルギーに関する国際会議等の誘致に取り組んでいるほか、「アジア原子力人材育成会議」を開催して、国内外の原子力人材との交流を促進しています。

第１０回　アジア原子力人材育成会議

　　　　

　　令和２年２月５日（水）～７日（金）の３日間にわたり、福井県と若狭湾エネルギー研究センターの主催による１０回目の「アジア原子力人材育成会議」が福井県若狭湾エネルギー研究センターにおいて開催されました。今回は、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、日本の７カ国と国際原子力機関（ＩＡＥＡ）から、計４４名が参加しました。

　　会議では、ＩＡＥＡからのビデオメッセージをはじめ、内閣府、経済産業省資源エネルギー庁、原子力規制庁、福井県、福井県国際原子力人材育成センターの各担当者による講演が行われました。ビデオメッセージの中で、ＩＡＥＡのレンティッホ原子力安全局長は、原子力安全のための人材育成や知識管理の重要性を強調しました。

　　また、原子力安全のための人材育成について、積極的な討議、意見交換が行われました。参加者からは「原子力発電に関して各国が異なる状況にある中、原子力安全に資する人材育成のためには、各国の経験や取組みの共有が必要不可欠である」などの意見がありました。

　　会議終了後は、テクニカルツアーとして、日本原子力発電（株）敦賀発電所の視察が行われました。

第１０回会議の概要 

　

第９回　アジア原子力人材育成会議

　　　　　　   

　　平成３１年２月６日（水）～８日（金）の３日間にわたり、福井県と若狭湾エネルギー研究センターの主催により、９回目となる「アジア原子力人材育成会議」が福井県若狭湾エネルギー研究センターにおいて開催されました。今回は、バングラデシュ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ポーランド、スリランカ、タイ、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）、ベトナム、日本の１０カ国と国際原子力機関（ＩＡＥＡ）から、計４２名が参加しました。

　　会議では、ＩＡＥＡをはじめ、内閣府原子力委員会、経済産業省資源エネルギー庁、文部科学省、福井県、福井県国際原子力人材育成センターのそれぞれの担当者による講演が行われました。講演の中で、ＩＡＥＡのハーン原子力発電部長は「原子力発電の新規導入国に対する支援は、ＩＡＥＡの最優先事項であり続ける」と述べました。

　　また、原子力発電所の導入国が、輸出国と対等に交渉しつつ、円滑にプロジェクトを進めるための知識を持つこと（ナレッジブル・カスタマー）の重要性について、積極的な討議、意見交換が行われました。参加者からは「ナレッジブル・カスタマーを実現するに当たり、各国は、原子力発電導入に向けた政策決定や契約、建設などの各段階に応じて、自分たちの活動を管理する必要がある」などの意見がありました。

　　会議終了後は、テクニカルツアーとして、高速増殖原型炉「もんじゅ」の視察が行われました。

第９回会議の概要 

　

第８回　アジア原子力人材育成会議

　　　　　　   

　　平成３０年２月７日（水）～９日（金）の３日間にわたり、福井県と若狭湾エネルギー研究センターの主催により、８回目となる「アジア原子力人材育成会議」が福井県若狭湾エネルギー研究センターにおいて開催されました。今回は、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、フィリピン、スリランカ、タイ、トルコ、日本の８カ国と国際原子力機関（ＩＡＥＡ）から、計２５名が参加しました。

　　会議では、ＩＡＥＡをはじめ、経済産業省資源エネルギー庁、文部科学省、福井県国際原子力人材育成センターのそれぞれの担当者による基調講演が行われました。基調講演の中で、ＩＡＥＡのグゼリ核燃料サイクル・廃棄物技術部長は「持続可能な開発目標およびパリ協定における目標の達成において、原子力は重要な役割を果たすだろう」と述べました。

　　また、行政や原子力事業者と住民の間の情報交換を仲立ちする人材（原子力コミュニケーター）の育成および研究炉に求められる役割について、積極的な討議、意見交換が行われました。参加者からは「原子力コミュニケーターは、原子力の利益だけでなく、リスクについてもステークホルダーと意思疎通を図る必要がある」などの意見がありました。

　　会議終了後は、テクニカルツアーとして、高速増殖原型炉「もんじゅ」の視察が行われました。

第８回会議の概要 

 

第７回　アジア原子力人材育成会議

 　　　　

　 　平成２９年２月８日（水）～１０日（金）の３日間にわたり、福井県と若狭湾エネルギー研究センターの主催により、７回目となる「アジア原子力人材育成会議」が福井県若狭湾エネルギー研究センターにおいて開催されました。今回は、バングラデシュ、インドネシア、マレーシア、モンゴル、フィリピン、シンガポール、ベトナム、日本の８カ国と国際原子力機関（ＩＡＥＡ）から、計３２名が参加しました。

　　会議では、藤田副知事が「福井県は、ＩＡＥＡと協働でさまざまな研修事業を実施しており、今後も人材育成研修等を通じてアジアをはじめとする世界の人材育成に貢献していく 」と英語であいさつした後、ＩＡＥＡ、経済産業省資源エネルギー庁、福井県、福井県国際原子力人材育成センターによる基調講演が行われました。また、原子力発電所導入のための人材育成戦略と方針について、積極的な討議、意見交換が行われました。

　　会議終了後は、テクニカルツアーとして、関西電力美浜発電所および美浜原子力緊急事態支援センターの視察が行われました。

第７回会議の概要 

 

第６回　アジア原子力人材育成会議

 　　　　

　 　平成２８年２月３日（水）～５日（金）の３日間にわたり、福井県と若狭湾エネルギー研究センターの主催により、６回目となる「アジア原子力人材育成会議」が福井県若狭湾エネルギー研究センターにおいて開催されました。今回は、インドネシア、ヨルダン、カザフスタン、リトアニア、マレーシア、スリランカ、タイ、トルコ、ベトナム、日本の１０カ国と国際原子力機関（ＩＡＥＡ）から、計３３名が参加しました。

　　会議では、杉本副知事が「福井県は、廃炉や高経年化等の課題に立ち向かう原子力開発のパイオニアとして、今後もアジアをはじめとする世界の人材育成に貢献していく 」と英語であいさつした後、ＩＡＥＡ、経済産業省資源エネルギー庁、福井県国際原子力人材育成センター、福井県による基調講演が行われました。 基調講演の中で、ＩＡＥＡのヴィンチェ原子力技術課長は「アジア各国の原子力発電に関する要望に応えるために、日本の協力は不可欠である。」と述べられました。

　　また、原子力立地地域の発展について、積極的な討議、意見交換が行われ、参加者からは「地理的、文化的な違いはあるが、地域との関わりについては各国に共通点があることがわかった。当会議は情報交換のための大変良い機会であった。」などの意見がありました。

　　会議終了後は、テクニカルツアーとして、関西電力大飯原子力発電所およびあっとほうむの視察が行われました。

第６回会議の概要 

 

第５回　アジア原子力人材育成会議

　　　　

　 　平成２７年２月３日（火）～５日（木）の３日間にわたり、福井県と若狭湾エネルギー研究センターの主催により、５回目となる「アジア原子力人材育成会議」が福井県国際交流会館において開催されました。今回は、インドネシア、ヨルダン、リトアニア、マレーシア、タイ、ベトナム、日本の７カ国と国際原子力機関（ＩＡＥＡ）から、計３３名が参加しました。

　　会議では、西川知事が「本会議において、各国の原子力発電の導入における人材育成の課題について協議し、魅力的な事業を実施していきたい」と英語であいさつした後、ＩＡＥＡ、経済産業省資源エネルギー庁、福井県国際原子力人材育成センター、福井県による基調講演が行われました。 基調講演の中で、ＩＡＥＡのヴィンチェ原子力技術課長は「原子力は今後も多くの国にとって重要な選択肢。福島事故の経験から学び、安全文化の強化、社会的信頼の再構築に努めなければならない」と述べられました。

　　また、アジア諸国における原子力発電の導入計画や利用技術、人材育成戦略等について、積極的な討議、意見交換が行われ、参加者からは「ＩＡＥＡや国と協力した福井の研修やワークショップを高く評価している。会議は今後も継続的に開催し、原子力計画の実施や原発立地地域の発展等、特定の課題を取り上げて議論してほしい」などの意見が出されました。

　　会議終了後は、テクニカルツアーとして、関西電力大飯原子力発電所の視察が行われました。

第５回会議の概要 

 

第４回　アジア原子力人材育成会議

          

　　平成２６年３月１９日（水）、２０日（木）に、福井県および若狭湾エネルギー研究センターの主催により、４回目となる「アジア原子力人材育成会議」が、日本原子力発電（株）の「敦賀総合研修センター」で開催されました。今回は、インドネシア、カザフスタン、マレーシア、スリランカ、タイ、トルコ、ベトナム、日本の計８カ国と、国際原子力機関（ＩＡＥＡ）から、計３８名が参加しました。

　　会議では、西川知事とＩＡＥＡのパガノネ氏の挨拶、ビチコフ原子力局担当事務次長のビデオ・メッセージによる開会セッションに続き、ＩＡＥＡや資源エネルギー庁、福井県などによる基調講演が行われました。また、参加各国の原子力発電導入計画や放射線利用の現状などについて発表を行った後、意見交換を行いました。
　　ＩＡＥＡビチコフ事務次長が「原子力分野において福井県と協力を進めていきたい」と福井県とＩＡＥＡとの連携強化について述べられるとともに、参加者からは「原子力発電や放射線利用の導入には、今後各国が連携して情報共有し、人材育成に取り組むことが重要」との意見が出されました。

　　また、会議終了後は、テクニカルツアーとして日本原子力発電の敦賀発電所２号機および３、４号機建設地の視察が行われました。

第４回会議の概要 

 

第３回　アジア原子力人材育成会議

 　　

　　平成２５年３月２６日（火）、２７日（水）に、福井県および若狭湾エネルギー研究センターの主催により、３回目となる「アジア原子力人材育成会議」が、日本原子力発電（株）の「敦賀総合研修センター」で 開催されました。今回は、インドネシア、カザフスタン、マレーシア、タイ、ベトナム、日本の計６カ国と、国際原子力機関（ＩＡＥＡ）から、計４０名が参加しました。

　　会議では、西川知事が、「福島原発事故の経験と教訓を国際的に共有することは、原子力先進地である福井としても重要な役割」と英語であいさつした後、資源エネルギー庁、原子力規制庁、ＩＡＥＡの担当者から、福島事故後の日本における原子力政策や規制、ＩＡＥＡの原子力安全の取組み等に関する基調講演が行われたほか、アジア諸国における原子力発電の導入計画や利用技術、人材育成戦略等について、積極的な討議、意見交換が行われました。

　　各国からは、原子力発電の安全技術や地元理解（ＰＡ）に関する人材育成 のほか、工業、農業、医学等の分野における放射線利用技術の発展についても、先進地である福井県との相互協力に対する期待が表明されました。

　　また、会議終了後は、会場である敦賀総合研修センターに設置された原子力発電の運転・保修の訓練施設や、原子力発電所の緊急事態対応、遠隔操作ロボット等を備えた「原子力緊急事態支援センター」の視察が行われました。

第３回会議の概要 

 

第２回　アジア原子力人材育成会議（第１３回アジア原子力協力フォーラム（ＦＮＣA）コーディネータ会合関連） 

　　　　

　　平成２４年３月９日（金）に、第１３回アジア原子力協力フォーラム（ＦＮＣA）コーディネータ会合の一環として、福井県および若狭湾エネルギー研究センターの主催により、「アジア原子力人材育成会議」が開催されました。今回は、オーストラリア、バングラデシュ、中国、インドネシア、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナム、日本の計１２カ国から、計２６名が参加しました。

　　会議では、若狭湾エネルギー研究センターが行う研究開発や海外の行政官・技術者等を対象とした研修事業等について説明が行われた後で、意見交換、討議が行われ、各国からは、放射線利用における研究協力の推進や、福島事故の教訓を踏まえた研修の充実や海外への講師派遣等、福井県の人材育成機能の積極的な活用について期待が表明されました。

　　また、会議終了後は、テクニカルツアーとして、原子力発電訓練センター（ＮＴＣ）や関西電子ビーム、美浜オフサイトセンターの視察が行われました。

第２回会議の概要

 

第１回　アジア原子力人材育成会議（２０１０年　日本ＡＰＥＣエネルギー大臣会合関連） 

　　　

　　平成２２年６月３日（木）に、福井県国際交流会館において、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムの東アジア５カ国の政府機関や研究機関の代表者を招き、「アジア原子力人材育成会議」を開催しました。

　会議では、各国の原子力発電所の導入計画や人材育成の取組みが説明されるとともに、平成２３年４月に設置予定の「福井県国際原子力人材育成センター（仮称）」への期待が協議され、今後、各国の原子力人材育成を推進するに当たっては、本県との強力なネットワークを形成することで合意しました。

　なお、会議終了後は、テクニカルツアーとして、福井県陽子線がん治療センター（仮称）、翌４日（金）にはエクスカーションとして、県内原子力発電所や福井県若狭湾エネルギー研究センターを視察しました。

第１回会議の概要