福井レジデントキャンプ2010 が開催されました
福井大学医学部附属病院 臨床教育研修センターにて、県内の臨床研修医
(1年目、 2年目)を対象に、福井レジデントキャンプ2010が開催されました。
日時
平成22年11月20日(土曜日) 主に臨床研修医1年目の方対象 43名参加
平成22年11月21日(日曜日) 〃 2年目の方対象 21名参加
場所
福井大学医学部附属病院 臨床教育研修センター
内容
11月20日(臨床研修医 1年目 対象)
≪午前≫ (クリックすると拡大します)
■開会、オリエンテーション
やや緊張気味の研修医の皆さんでしたが、福井大学医学部地域医療
推進講座の寺澤先生の「この研修会をきっかけに、研修医の間で、ロマ
ンスが生まれるといいなと思っています」「自分は、他の研修医よりもでき
ていると思っている人は奢らず、遅れていると感じている人は悲観しない
こと。私たちからみたら、研修医1年目の差なんて、ないのと 同じです。
積極的に質問してください。」・・・
愛情あふれるあいさつに、徐々に和んできました。
■研修医によるER症例発表とフィードバック
地域医療推進講座 北野先生の司会、寺澤先生アドバイザーの下、各
病院から8名の研修医が症例発表し、皆で鑑別診断を行いました。会場
を沸かせるプレゼン、突っ込みを織り交ぜて場を盛り上げる北野先生、
さらに寺澤先生の的確なアドバイスとユーモアに、会場は、活気と笑いに
満ちていました。発表の途中で設けられる質問タイムでは、研修医の皆
さん、積極的に質問されていました。
さて、症例発表優秀賞、最優秀賞、質問賞、そして豪華賞品は誰のもと
に?
■うまいプレゼン術、資料の作り方
症例発表の後は、司会の北野先生から、パワーポイントの上手な使い
方、資料の作り方のコツ、うなるプレゼン術等、目からウロコのテクニック
を教えていただきました。
≪午後≫
■初期超音波診断実技研修(FAST、腹部)
午後は、白翁ホールに会場を変え、エコーの実技研修です。救急部の
小淵先生の分かりやすい説明の後、各班に分かれて、実技開始。患者
役には、福井大学医学部の医学生の皆さんが協力してくださいました
(お疲れ様でした)。班毎に救急部のドクターや応援病院の臨床検査
技師の方の指導の下、皆さん、真剣かつ楽しく手技の習得に取り組み
ました。
修了後は、全員に初期超音波診断実技研修修了証が授与されました。
■研修のまとめ、講評
寺澤先生の表彰の後、いよいよ各賞の発表。
参加者による投票の結果、見事、最優秀賞の栄冠に輝いたのは、福井
大学医学部附属病院の矢島つかささん。寺澤先生から賞状と豪華賞品
○万円の○○券が贈呈されました。
優秀賞は、市立敦賀病院の前田有香さん、福井県済生会病院の茂原
明子さん。質問賞は、福井県立病院の吉野智美さんでした。
おめでとうございます。
○参加者の感想
・思っていた以上に楽しく色々なことを学べました。画像診断、所見のとり方なども学んでいきたい。
・他の研修病院の研修医の人たちと交流できる機会が得られて、とても楽しく、刺激になります。
・年に数回していただくと非常に勉強になります。読影、手技などの講座があるとよいです。
・来年もやるんだったら是非参加したい。
11月21日(臨床研修医 2年目 対象)
≪午前≫
■開会、オリエンテーション
2日目は、主に研修医2年目の方が対象。4班に分かれてスタートしまし
た。
■研修医による症例発表とフィードバック
司会、アドバイザーは初日同様、北野先生、寺澤先生。7名の研修医が
発表。「さすが、2年目になると、発表内容、質問内容とも素晴らしい」との
寺澤先生のコメント。腹部痛、腰痛、精神患者等様々な症例事案について、
患者の症状、既往歴、問診、各種検査の結果を基に鑑別診断、さらに適切
な診療科への引き継ぎや反省点等が発表されました。
■うまいプレゼン術、資料の作り方
「最初のスライドで笑いをとる」「パワーポイントの色は、バックが青、文字
は白が見やすい」等、北野先生から明日からすぐに使えるプレゼン術を
教えていただきました。
■福井レジデントキャンプ 「ウルトラクイズ」
アメリカ横断・・・のテーマ音楽が流れ、4班対抗クイズ大会。「人間が感
じる最小の電流は?」の超難問外傷問題から、「朝、職場でバッタリ熊に
遭遇した時は」の雑学問題まで、バラエティーに富んだクイズに会場は大
爆笑。回答が発表される度に歓声があがり、大いに盛り上がりました。
お決まりの罰ゲームは・・・。
≪午後≫
■中級超音波診断実技研修(腹部、心、血管、超音波ガイド中心静脈ライン
挿入)
救急部の安藤先生の説明の後、班別にエコーの実技に挑戦。その後は、
シミュレータを用いての中心静脈ライン挿入。小淵先生から、手技の力配
分は「準備5割、手技2割、後片付け3割」。準備、後片付けの大切さを教
えていただき、いよいよ実技。うまく挿入され、透明の液が吸引されると、
研修医から安堵の表情が見られました。各班とも仲良く、また、積極的に
手技を習得しようとする姿勢が伝わってきました。
会場の一角では、スタッフの医学生たちもライン挿入に挑んでいました。
■研修のまとめ、講評
寺澤先生の講評の後、各賞の発表。
投票の結果、最優秀賞は、福井大学医学部附属病院の汐見雄一郎
さん。
優秀賞は、福井県済生会病院の佐野周生さん、公立小浜病院の澤田
直之さん。質問賞は、福井大学医学部附属病院病院の谷川明希子さん
でした。おめでとうございます。
○参加者の感想
・素晴しいと思います。教員の先生方にはお忙しい中、本当に頭が下がり
ます。他院の研修医との交流につながるものがあると良いと思っていた
ので嬉しかったです。
・腹部エコーの講習を初めて受けました。このような機会を設けていただ
きありがとうございました。
・年1回と言わず、何回も行なって欲しい。
○寺澤先生、北野先生による県内臨床研修病院への出張指導の感想もいただきました (出張指導の様子)
・普段の疑問点を聞くことができるので貴重な時間となっている。
・寺澤先生、北野先生に病院まで来て頂いてお話して頂けることがとても
ありがたく、たくさん学ばせていただけます。
・月2回 救急の解決になり、勉強になっています。
後記
今回のレジデントキャンプの視察に訪れた秋田大学医学部総合地域医療推進学
講座の長谷川教授からは、「日本一素晴らしいレジデントキャンプ」とのお言葉をい
ただきました。
同レジデントキャンプは来年度も開催される予定です。より多くの臨床研修医の
方に参加いただき、福井の臨床研修の良さを体感していただきたいと思います。
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