知事記者会見の概要(平成21年6月6日(土))

最終更新日 2009年4月16日ページID 008700

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平成21年6月6日(土)
17:10~17:35
福井市 ホテルフジタ福井 「瑞雲の間」

 記者会見

【司会】 
 ただいまから宮内庁と福井県の合同記者会見を開催いたします。

 宮内庁からは坪田行幸主務官、田島侍従にご出席をいただいております。福井県からは西川福井県知事が出席しております。

 それでは、まず坪田行幸主務官から、天皇・皇后両陛下の行幸啓に係ります御日程についてご説明をいただきます。

【坪田行幸主務官】
 行幸主務官の宮内庁総務課長の坪田です。私のほうから行幸啓全般について簡単に申し上げます。

 本日、東京の方は昨日からの雨でございました。両陛下には空港でお見送りの行事が雨儀で行われた後、順調な飛行ののち、石川県の小松空港にほぼ定刻でお着きになられました。その後、北陸自動車道で陸路福井県入りされたわけですけれども、順調に福井県入りをされまして、今回の第60回全国植樹祭および地方事情御視察の行幸啓を滞りなくスムーズに始めることができたわけでございます。福井県につきましては平成に入って2回目の行幸啓になるわけでございますが、県をはじめ自治体の関係者の準備にかける力、ご尽力で非常に今回の行幸啓、幸先よく始められたということでございまして、心から感謝を申し上げたいと思います。

 また、両陛下には福井県内入りされた後も日程を順調に過ごされ、県自治会館で知事等の出迎えを受けられた後は県勢概要の御聴取、知事をはじめとする御会食に臨まれ、午後には県のこども療育センターを御訪問されまして、障害を持った子供たちの親子保育の状況でありますとか機能回復訓練の様子を御覧になり、親しく保護者の方々とも言葉を交わされたわけでございます。その後、4時27分ごろ、お泊り所である当ホテルに御安着になったというところでございます。

 これからまた、これも植樹祭の場合は恒例になっておりますが、6時半から植樹祭関係者とのレセプションに臨まれ、30分程度でございますが御歓談になる予定でございます。

 また、明日でございますが、今回の行幸啓の主目的であります第60回全国植樹祭への御臨席、福井県音楽堂での作品御覧、御会食、株式会社セーレンの御視察、こうした日程が設けられております。

 私のほうからは以上でございます。

【司会】 
 ありがとうございました。

 次に、西川知事から、本日の御日程に随行しての感想等につきましてお話し願います。

【知事】 
 知事の西川でございます。皆様方には今日1日、ご苦労さまでございました。お礼申し上げます。

 本日、天皇・皇后両陛下を福井にお迎えをできましたことは誠に県民一同光栄に思っているところでございます。両陛下におかれましては、第60回という今回の記念すべき節目の年の植樹祭に御臨席、あわせて福井県の地方事情を御視察ということで、実に18年ぶりの御来県でありまして、この上ない喜びでございます。沿道での奉迎の皆さんもそうした気持ちをあらわしておられたのではないかなと私は思うのであります。いずれにいたしましても、ここに県民を代表いたしまして心からご歓迎を申し上げますとともに、謹んでお礼を申し上げたいと思います。

 特に今年は天皇陛下におかれましては御即位20年、両陛下におかれましては御成婚50年というまた大変記念すべき年でありまして、そういう意味におきましても福井県民としてうれしく思っております。

 また、今回の植樹祭は一乗谷朝倉氏遺跡という、平成16年に福井豪雨災害に直接見舞われた地域でありまして、また、かつてナホトカ号の油流出なども両陛下にはそのたびごとに励ましをいただいているところでございます。そういう意味でも感謝の念を捧げてまいりたいと思います。

 本日の御日程につきましては、ただいま行幸主務官から話もいただいたわけですが、私のほうからは、福井県の概要について御説明申し上げました。内容としては大規模災害からの復興・復旧、また、自然や環境を守り育てる福井県民のさまざまな活動、さらには福井県の眼鏡や繊維、伝統産業などの産業の状況、それから、全国一とも言われております福井県の子供たちの学力や体力の状況、また、幕末の福井の偉人をはじめ、最近では昨年のノーベル物理学賞、南部陽一郎先生の業績など、そうしたお話も申し上げたところでございます。

 また福井県の人々の活動といいますか、特に共働きといいましょうか、女性の働く割合が日本一高い共働きの県であります。また、3世代同居ですね。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、そしてお孫さんたち、3世代同居率の高い県であります。そういう福井的なライフスタイルといいますか、そういうことがさまざま教育や生活の豊かさにつながっているんじゃないかというようなことも申し上げたところでございます。

 その後、福井県こども療育センターを御訪問され、特に訓練で頑張っている子供たち、また保護者、そしてサポートしている職員の皆さんにほんとうにお優しく、またお声をかけていただいていたところでございまして、大変光栄に思っており、皆さんにとっても力強い励みになったものと私は思っているところでございます。

 いよいよ明日は植樹祭でございますので、県民を挙げてご歓迎を申し上げ、植樹祭の成功を期してまいりたいと考えております。

 以上であります。

【司会】 
 ありがとうございました。

 続きまして、田島侍従から両陛下のご様子などにつきましてご説明をお願いいたします。

【田島侍従】 
 こんにちは。侍従の田島と申します。皆様、本当にご苦労さまでございます。このたびの行幸啓の受け入れについては、福井県の職員の皆様方をはじめ関係先の皆様方の前広な準備に加えて、ほんとうに心のこもった対応をしていただいており、厚く感謝申し上げる次第でございます。幸い、今もお話がございましたとおり東京は天候が悪かったのですが、今日、明日、あさってと天気もよさそうだということで一安心しているところでございます。

 お話にもございましたとおり、両陛下、前回行幸啓としてこちらに来られたのが平成3年ということで、18年ぶりということは両陛下も大変懐かしく感じておられ、私の目から見ましても、沿道の皆様に手をお振りになられる御様子からも非常に懐かしみを持って振られているのかなというふうに思います。沿道の皆様方もほんとうに心からお迎えいただいており、私もほんとうにお礼申し上げたいと思います。

 お元気にホテルにお入りになりました。まだ夜の行事もございますが、いよいよ明日、あるいはあさってということで、つつがなく行事が終えられるというふうに私は確信しております。両陛下にとってはもちろんのこと、県民の皆様方、関係先の皆様にとってもよい行幸啓になりますことを私なりに祈っているところでございます。

 以上でございます。ありがとうございました。

【司会】 
 ありがとうございました。

── 了 ── 
 

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