知事記者会見の概要(平成22年5月28日(金))
平成22年5月28日(金曜日)
10:30~11:15
県庁 特別会議室
【知事】
今日は4点お話しいたします。
1つ目は、先月から今月前半までのゴールデンウイーク期間中の県内の主な観光地の入込状況についてです。ゴールデンウイーク期間は、昨年とは1日短い11日間でしたが、観光客数は1割増となりました。ゴールデンウイーク、お盆、お正月などに主な観光地の入込客数を市町を通して聞き取っており、ゴールデンウイーク版の結果が出ました。
早い時期からのメディアの皆さんへの具体的な情報提供、ホームページの内容の充実を行ってきたこと、また、高速道路料金1,000円最後のゴールデンウイークという話題もあったかと思いますし、天気が良かったという自然条件もあったのかなと思います。特に入込客数が多かったのは一乗谷朝倉氏遺跡で、11万8千人で昨年の2倍、200%です。そのほか県立恐竜博物館が4万5千人で昨年の7%増、東尋坊と永平寺が昨年並みレインボーラインが98%といった状況です。一乗谷朝倉氏遺跡は2倍の約12万人になりましたが、これは昨年の第60回全国植樹祭の開催で知名度が上がったこと、あるいは携帯電話のポスターなどのコマーシャルなども影響しているかもしれません。
これからの観光客の誘致活動についてです。まず、舞鶴若狭自動車道の無料化に向けて関西や中国地方からの誘客を図ります。5月14日には、若狭路女将の会などの参加を得て、広島県のマツダスタジアムで誘客キャンペーンを実施しました。広く若狭を中心に誘客活動をしていきたいと思います。
今後は、今年度新たに市町観光協会、県等で組織した嶺南地域の観光振興に関する会議が中心になり、地元の特産品である「焼き鯖寿司」だとか「若狭塗り箸」などを販売する旬の市を開くことにしています。また、夏休みに向けては関西・中京圏のメディアにも取り上げてもらえるよう、よく売り込んでいきたいと考えています。
2つ目は、観光にも関係しますが、大河ドラマのシンボル文字デザイン、キャラクターの決定と特別展の開催についてです。
来年は、大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」が放映されます。大河ドラマの放映を契機に福井の歴史ブランドをアピールするため、市町や関係団体と協力して行うキャンペーン活動のシンボルとなる文字デザインとキャラクターを滋賀県と共同で募集していましたが決定したので発表します。
文字デザインは、小浜市の足立直紀さんの作品『江~姫たちの戦国~』です。かなり技術的に難しいデザインだと思います。応募総数54点の中から選ばれました。縦書きと横書きがあります。「江」の「つくり」の中には、福井県と滋賀県の地図が入っており、「さんずい」偏は、三人の女性のプロフィール(横顔)だそうです。デザインキャラクターの方は、お茶々ちゃん、お江ちゃん、お初ちゃんで、大阪の松山さんの作品が応募総数192点の中から選ばれました。お茶々というのは負けず嫌いなたくましい女性、お江ちゃんは人なつっこくお花好きな女の子、お初ちゃんはおっとりとしてマイペースな女の子というキャラクターだそうです。今回、滋賀県でも同時に発表しています。
これらの文字デザインとキャラクターをポスター、のぼりなどに活用するということになっています。その際、例えば、かんざしなどの花の飾りを、季節に合わせて水仙にするなど、多少、変えることも考えています。
また、大河ドラマに縁の深い地域では、特別展が行われるということで、来年の4月22日(金)から5月29日(日)まで、大河ドラマ「江」福井展を県立美術館で開くことになりました。今回は県と県内ゆかりの12の市町、関係団体が集まり、「江~姫たちの戦国~」推進協議会が中心となって開催するということになります。
3つ目は、「ふるさと知事ネットワーク」参加県との新たな連携です。
地方の立場から日本を変えていこうという決意を持ち福井県とよく似た課題を抱えている他県の知事に働きかけて「自立と分散で日本を変えるふるさと知事ネットワーク」をつくりました。地方が持つ資源やポテンシャルを十分に活かすための仕組みを生み出して、地方と都市がともに発展する新しい形をつくりたいということです。
今回、この11県の知事としては、政策の提言、それから新しい課題である、ふるさと希望指標などを開発しようという2つの方面のプロジェクトを進めますが、それ以外にも11県で自治体のみならず、いろんな団体が横の連携をする動きをつくろうとしています。
まず、最初に、福井県と山形県両県の農産物直売所で特産物の相互販売を行うことにしました。ファーマーズマーケットが中心になると思います。寒くて収穫が遅れているようですが、これから山形県はサクランボの季節です。このサクランボが福井県の直売所にあるとよいのではないか。また、山形県の直売所で、福井梅や越のルビーなどがあるとよいだろうということです。それぞれJA選果場から直接直売所へ送ります。どれくらい割引されるかはありますが、よいものを格安でと考えています。
山形県では、東根市の直売所「よってけポポラ」をはじめ、数カ所の直売所で越のルビーや福井梅を販売し、山形県のサクランボは、福井県内の5カ所の直売所で販売することになります。
なお、今日から毎月第4金曜日に、県庁近くのJA農協会館の前で、JA、森林組合、漁協の3者が共同で、里、山、海のそれぞれの産物を販売する「ふくい特産市」が開催されています。
4つ目は、APECエネルギー大臣会合についてです。開催まであと3週間になりました。会合のテーマは、「エネルギー安全保障に向けた低炭素化対策」と決まり、具体的には、エネルギー安全保障や限りある資源を有効かつクリーンに使うエネルギー政策、低炭素排出エネルギーの導入促進などについて議論が行われる予定です。会合の結果は、開催地である本県の名前をつけた「福井宣言」として取りまとめられる予定です。
福井宣言が、これから数年間、アジア太平洋におけるエネルギー政策の指針として一定の役割を果たすことになると思いますから、機会あるごとに福井の名前が出るように我々も努力したいと思います。
次に、参加国の状況についてです。すべての参加国・地域が確定するのは会合直前になるようです。現時点では21の参加国・地域のうち、議長を務める日本の直嶋経済産業大臣を含め、約半数の国・地域から大臣が出席されるようです。
また、国際機関からは、パリに本部を置くIEA国際エネルギー機関の日本人初の事務局長である田中伸男氏の参加も見込まれています。来県される方々にとって、福井が印象深いものとなるよう、さまざまな歴史、伝統、食文化、観光などもお知らせアピールしていきたいと思っています。
なお、福井らしさを出すためのイベントとして、今年3月に敦賀市で開催した「APECジュニアフォーラム」での提言を、大臣会合の前日である6月18日(金)に開催する地元主催の歓迎レセプションの場で、県内中学校代表の男女1名ずつが英語で披露することも決まっています。この提言はパネルにして、直嶋経済産業大臣に直接手渡すことも決まっており、生徒たちの活躍の場になると思います。
~ 質 疑 ~
【記者】
デザインをご覧になった印象はいかがですか。
【知事】
文字デザインはシャープな感じ、キャラクターデザインはやわらかい感じがしますね。2つのバランスがとれているのではないかと思います。
【記者】
文字デザインは、ポスターなどに活用するのでしょうか。
【知事】
いろいろなところに利用できると思います。ポスター、パンフレット、のぼり旗など何にでも活用できますね。
【記者】
キャラクターはどうでしょうか。
【知事】
キャラクターは、ぬいぐるみになるでしょうか。
【記者】
APEC大臣会合の中で、いろんなことが決まると思いますが、知事として、どういった期待をお持ちですか。
【知事】
これからはアジア太平洋の時代です。特に、東アジアは極めて発展しており、歴史的に近代化をなし遂げて新しい状況に立ち入っている国など、世界市場のいろんな国々がエネルギーと関連して集まりますから課題が相互にクロスすると思います。そういう中で、福井県には原子力発電所などもありますが、太平洋を挟んでのグローバルな課題やそれを支える人材の問題などの話題が出るといいと思っています。
【記者】
高速増殖炉もんじゅが運転再開しました。連日、何らかの警報が鳴るなどトラブルがある状況についての感想、所見を伺います。
【知事】
14年5カ月ぶりの運転再開ということで、さまざまな課題を解決しながら今日に至りました。また、5月13日には、総理大臣に直接、国が前面に立ち単なる事業者だけの問題ではなく、研究開発段階の施設ですから、体を張ってやっていただかなければならないと申し上げました。
原子炉の安全性に影響を与えるトラブルには至っていないと思いますが、5月21日に文部科学省の敦賀事務所長と日本原子力研究開発機構の敦賀本部長代理の方が、第1段階の試験結果について安全環境部長に報告にみえた際、発生したさまざまな事象については早期に改善対策を講じること、制御棒の問題については今後とも運転員の教育訓練を徹底すること、警報発生時の情報提供についてはさまざまな情報の公開と迅速化などを申し上げました。
もんじゅに特有のものか一般のプラントにも起こりうるものかについても区別しながら、わかりやすく、また、その程度やレベルなどについても行うこと、そして一定の段階で、またそれをまとまった形で整理して公にして理解を求めるということかと思います。
いずれにしても、一定の範囲の中で運転がうまくいっているのだという説明ではなく、世界に向けたさまざまな研究開発を行っているわけですから、こういうレベルに満足するのではなく、高いレベルでやっていくということだと思っています。具体的に運転をすると、さまざまなことがあると思います。それに一つひとつしっかり取り組んで、何かあれば次の改善教訓につなげて、もんじゅの研究開発を着実に国と事業者が進めることを期待しているというのが今の気持ちです。
【記者】
開示の方法についてです。情報開示にかなり前向きだということはよくわかりますが、状況だけみると、毎日、何かトラブルがあったと報道されています。この現状についてどう思われますか。
【知事】
トラブルにもレベルが幾つかあり、一定の基準の中に入っていてもレベルがあるでしょうし、また、さらに通常であればあまり報告がなされないものもありますから、それを整理することによって、全体のものの程度とかレベルというのは明らかになってくると思います。なおしばらく状況をよく見ながら整理して国民の理解を得るということでしょうし、これがもんじゅ全体の安全の問題につながるということではないと思いますが、それがどういう意味があるかというのは、整理をしてもらわなければならないと思います。その意味で、県としての組織もつくったので、そういうものを通して明らかにしていくということかと思います。また、メディアの立場でも、いろんな判断も加えていただければと思います。
私たちの身体でもいろんなことがあると思います。それが何のレベルなのかということは、はっきり明らかにする必要があるというのが、この複雑で非常に新しいプラントの研究段階のものとしては使命だと思います。それを十分に果たしてもらうということだと思います。
【記者】
宮崎県で発生した口蹄疫の関係です。ふるさと納税で宮崎県には義援金のような形でお金を送る方がかなりいるということですが、ふるさと納税を提唱された知事としての感想を伺います。
【知事】
ふるさと納税を発想したのは、福井県の子供たちは、学力が高いけれども高校卒業時に3,000人が県外、主に大都市に出て、4年たつと1,000人くらいしか福井県に戻ってこないなど、大都市と地方とのアンバランスがあること。そして、長年、県外へ出ている人たちの気持ちも活かそうという思いがありました。もう1つのきっかけは、平成16年の福井豪雨災害の際、2億円の匿名の寄附をいただいたことです。つまり、ある地域が非常に困ったときに、公の支援制度などいろいろありますが、国民の皆さんの気持ちが大事だということです。今回の口蹄疫もそうだと思いますね。
それから、2年前の岩手宮城内陸地震もそうですが、あそこを応援したい、自分たちも関係あるんだという気持ちのつながり、それをふるさと納税でしていただくのは非常にすばらしいことだと思っており、この制度が広がるとよいと思います。
また、一昨日は原口総務大臣と民主党に対して、ふるさと納税が3年目になりますが、特定控除の上限の問題、税額控除の問題とか確定申告手続など使いにくいところが、いろいろありますから、こういうことの見直しを要請しました。
【記者】
JR福井駅西口の西口再開発ビルについて、先日の再開発事業委員会で市関連施設が示され全体像が見えてきた段階になったと思います。福井市長は、改めて県の参画の考えを示していますが、知事の考えとして参画の意向があるのか。また、面談には知事ご自身が応じられるのか伺います。
【知事】
JR福井駅西口再開発、駅前活性化は、福井市だけの話でなく福井県全体のことでもあり応援したいと思っています。福井市から話を十分聞いて県の応援の仕方を考えたいと思います。ただ、さまざまな事業の中身について十分確認しなければならないところがあると思いますので、その点についてお話を伺いたいと思います。
【記者】
福井市長は以前の段階でも県に参画を要請されていて、その段階に比べると、参画しやすくなったのではないかとの考えを示していますが、この点に関していかがですか。
【知事】
特に再開発ビルについては、福井市独自の部分もありますが観光物産などを商業棟の方でお考えのようです。一方では、ホールも含めて現在のアオッサとの機能分担、片方がいろんな会合や会議あるいは講演会に利用するタイプだというのであれば、新しい今度のものは違う機能でなければならないなど分担がいります。観光についても、フェニックスプラザに類似の施設もありますし、既存の駅前の物産販売との関係もあり、これを明らかにすることも必要です。それから、県内すべての市町の観光物産事業との連携は極めて重要ですから、こういうものをどうするかということが検討項目になると思います。
一方で、NHK等との関連については県としてどうするのかということも、検討しなければならないと思います。
【記者】
参画するしないの判断は、いつごろまでにとお考えですか。
【知事】
福井市長がお見えになるでしょうから、よくお伺いして議論をするということです。
【記者】
参議院議員選挙が近づいてきましたが、民主党政権についての評価をお聞かせください。
【知事】
評価と言われましても、なかなか難しいですね。例えば、北陸新幹線などについては、できるだけ早く決めてほしいと思っています。まだ結果が出ていませんので、結果を出してほしいという気持ちがあります。
それから、いろんな地域の声といいましょうか、要請とか、こういうものについてはスムーズに反映ができるシステムというのをさらに強めてほしいと思います。
選挙もあるということですが、特に地方のいろんな生活、産業なり、こういうものに目がいく政策を強めてほしいと思います。
今の日本は、大都市がある程度浮上すると、地域、日本全体がよくなるということではありませんから、それぞれの地方の活力というか、元気が出なければ日本全体として総体的な体力は上がっていかないと思います。そこをさらに強化する必要があるだろうと考えます。
【記者】
政権与党が民主党になり、県議会は自民党系の方が多いということで、行政運営では、結構ねじれで苦労されたのではないかと思いますがいかがですか。
【知事】
全国の自治体でもそういう状況があるでしょうし、世界的にもさまざまで2大政党というわけではありませんからね。政治行政ですから、いろんな組み合わせが行われますから、そういう状況の中で進めていることだと思います。特に地方の場合にはあまり政党色がどうだから、この政策がこうでなくてはならないというものは、外交や防衛ほどあるわけではありません。県としては県民益をいつも念頭に置いて、ある政策をその軸のもとに進めていくということに尽きると思います。
【記者】
ねじれていて、やり難いという思いはあまり感じられなかったですか。
【知事】
そんなには感じておりません。
【記者】
北陸新幹線について、もんじゅの交渉の過程の中で、官房長官が「県のほうの要望を重く受けとめる」という発言がありました。先日は、知事が鳩山総理大臣に会われて、首相からも前向きなお話があったということですが、一方で、前原国土交通大臣は、「もんじゅと新幹線は別だ」という発言を何度かされているという状況です。民主党政権での発言のずれみたいなものをどう見ていますか。
【知事】
それぞれの所管、責任をお持ちの分野があるわけですから、それを十分果たしていただいて、新幹線についても地域的にそうしたものに長年貢献しているという条件、そういう地域に新幹線などのネットワークが目前にして滞っているということは考慮すべき事項でしょうから総合的に判断していただいて、この問題を積極的に早急に進めていただきたいと申し上げています。その大きな思考の枠の中でお進め願っているものと思っています。
【記者】
これまでの総理大臣や官房長官の発言は、夏に認可が出るという意味合いだと受けとめていますか。
【知事】
我々はそのようなことで申し上げていますが具体的に約束されたわけではありません。そういうことで努力したいということでしょうから、それを期待しているところです。
【記者】
国土交通省の政務官などで調整会議をやっているが、財源の議論とかにも入っていなくて、スケジュール的にちょっと遅れぎみかなという感じがする状況についてどう思われますか。
【知事】
ずっといろんな議論は進めてきましたから、できるだけ急いでほしいです。
【記者】
新幹線の財源の問題については、事業仕分けで鉄道運輸機構の剰余金の1.3兆円が国庫返納とされ、富山県知事などは、新幹線の財源や在来線の支援に充ててほしいと発言していますがどのように思われますか。
【知事】
できるだけ関連する財源については、新幹線の新規着工に充てていくべきだと考えています。前々からそういう議論は、意識はしていましたが、今回そういうことが表面に上がったということですね。
【記者】
新幹線の新規着工に充ててほしいとの考えですか。
【知事】
あらゆる財源を探して新幹線の整備に充てようというのがこれまでのストーリーです。
【記者】
昨日の全国知事会議で鳩山首相と沖縄の米軍基地の問題について話された中で、「簡単に解決しようとすることには無理があり、政府や自治体がこの問題にじっくり対応する必要がある」とお話になったと聞いています。その趣旨は、鳩山首相が結論をちょっと急ぎ過ぎているという意味でしょうか。
【知事】
総理大臣は、まずはこの普天間など沖縄のさまざまな基地問題の現実、また政府の対応をお知らせして、将来的な協力の可能性についてお願いをしたいと言われたわけです。 これまでの積み重ねがあるわけですから、今日、明日どうしたらいいんだという話ではない。こうした沖縄の現状に対して何らかの負担の軽減をすることは極めて大事な問題であると認識する必要がありますし、今回の一連の経緯によって沖縄は非常に大変な状況にあるということに改めて国民の理解が深まったでしょう。簡単にやろうとしても無理がありますから、十分な時間、じっくり大所高所から見て解決していくべきだろうということを申し上げました。今すぐあなた方のところはどうですかとか、あそこに基地があるのではないですかとか、あそこの空港はどうかとかそんなことではないだろうということです。そういう方向で議論してはどうかということです。
【記者】
普天間だけでなく、もっと大きな米軍基地問題として考えようということですか。
【知事】
そうですね、十分戦略的なものがなくやってきたからこういう状況にあるのでしょう。それを日本全体として議論していくということが重要だと思います。
【記者】
福井県として何か負担軽減に取り組んでいくと。
【知事】
それはまた話が違うのであって、そういうふうに直ぐにいくのではないということを申し上げています。
【記者】
ふるさと知事ネットワークの関係ですが、民主党政権への要望で、地方の生活に目が届くようにというお話があったと思いますが、参議院選挙を控えている中で、知事ネットワークとして各政党に何か要望・提言とか支持表明などを考えていますか。
【知事】
既に提言内容は明らかにしましたし、メディアの皆さんにもまずお知らせをしようと記者会見をしました。各県知事とも、この政党にはこれをお願いするとか目先の話ではなくて、長い課題ですのでじっくりやっていこう、政党への陳情とか要請を主に考えることはしないでおこうという考えなんです。
もちろんタイミングに応じて、これはぜひやらなければいけないということはありますが、すぐに10なら10決めたから政府はやってくださいよと、そんなやり方は考えていない。まず国民の理解を得る必要があるだろうということです。
【記者】
首長でつくる新党が参議院選挙を前にして出来ていますが、このあたりについてはいかがですか。
【知事】
全く無関係です。手段的なものでは全然ありませんから。
【記者】
参議院選挙に向けて、地方の自治体の首長や首長経験者による日本創新党が設立されたり、大阪府では橋下知事が中心になって地域政党ができていますが、こういう動きについて、知事としてどのようにお考えですか。
【知事】
ありません。
【記者】
特に感想はないと。
【知事】
はい。
【記者】
参議院選挙に向けては、地方の実情が届くようにという話もありましたが、そういう道の1つになるという認識はありますか。
【知事】
わかりません。私は、福井県民を見て仕事をしなければなりませんので、選挙のためにやるわけではありませんからね。
【記者】
政府の事業仕分けで宝くじの普及宣伝事業などが廃止と判定され、一部の首長から地方の財源に国が干渉するのはいかがなものかとの声が上がっています。宝くじの事業が仕分けの対象になったこと、また、関連事業廃止の判定が出たことについて率直な所見を伺います。
【知事】
宝くじの事業は、あまり仕分けの対象にふさわしい事業かというと、そんなに優先して上がるようなものじゃないと思います。そんな感じがします。地方でやっている財源ですし、何か補助金をもらっているものでもないと思います。有効に役立てていると思います。
―― 了 ――
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