知事記者会見の概要(平成29年1月5日(木))

最終更新日 2017年1月6日ページID 034711

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平成29年1月5日(木曜日)
10:00~11:00
県庁 特別会議室

H29.1.5
 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【知事】

 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 年初でありますので、今日は、主な課題と対応、今年の主な行事・トピックなどについて幾つか申し上げます。

 昨年は北陸新幹線の敦賀以西ルートが小浜京都ルートに決定し、3度目の幸福度日本一に輝くなど、将来の発展に向けて交通体系の大きな方向性、また県の実力が目に見えてきましたので、次のステップに向けてこういったものをいかにうまく活かしていくか、あるいは皆さんに知っていただいて多くの人たちに来ていただく、こちらからも情報を発信するという局面になったと思っております。

 そして、今年はマニフェスト「福井ふるさと元気宣言」のちょうど真ん中に当たる年ですので、元気宣言に掲げた施策についても着実に実行したいと思います。

 主な課題として、まず高速交通体系の整備促進、またその整備効果を全域に拡大するための政策と事業の実行であります。

 北陸新幹線については、一日も早い敦賀開業に向けて、今、用地取得、工事を進めているところです。

 用地取得については現在の取得率は約7割であり、28年度内に概ね終わるように関係者と力を合わせて全力で進めていきます。

 工事の着手率は現在約6割です。今月、越前市では初めての高架橋工事に着手します。これは南越駅の駅部の工事です。南越駅高架橋ということになります。地係は越前市大屋町から岩内町、約900メートルの高架橋です。ぜひとも3月末までには県内の全ての工事区間で事業に着手できるように努め、更地化ができたところ、埋蔵文化財調査が終わったところから速やかに工事を進めていきます。

 敦賀以西のルートにつきましては、昨年末、本県の主張どおり小浜京都ルートに決定されました。今後は、与党プロジェクトチームなどを中心に速達性や事業費の観点から、京都―新大阪間のルートを早急に決定していただくように要請をしなければなりません。その上で、新幹線につきましてはリニア中央新幹線がこれから10年ぐらいで名古屋まで、さらに大阪までが20年余り、北海道新幹線の札幌までがあと十四、五年で開業ということですので、札幌より早く完成することを目指していきたいと思います。

 中部縦貫自動車道につきましては、永平寺・上志比間が今年3月中には開通する予定ですので、これにより、永平寺大野道路が全線開通します。永平寺大野道路の全線開通により、県内の主要都市が1本の高速道路で結ばれることになり、観光入込客数のさらなる増加や地域経済の活性化につながるものと思います。日常、我々が生活する場合にも、小浜と大野が互いにこれまでの時間に比べるとすごく早く行き来できますし、他の地域でも同様かと思います。

 北陸新幹線敦賀開業にあわせた大野油坂道路の全線開通につきましても、関係機関に強く働きかけます。

 この春の永平寺大野道路の全線開通と、泰澄大師白山開山1300年の年を記念して、関係市町とともに誘客キャンペーンを展開します。

 まず、3月18日(土)、19日(日)には、永平寺大野道路沿線市町の食や自然・歴史、観光地の魅力を一堂に発信するキックオフイベントを大野市で開く予定です。舞鶴若狭自動車道「若狭さとうみハイウェイ」については、企業の進出による雇用拡大や観光入込客数の増加が見られますが、敦賀南スマートインターチェンジが平成28年度中に開通する予定であり、さらなる利便性の向上が期待できます。

 こうした動きを受け、県は、「福井県高速交通開通アクション・プログラム」を昨年取りまとめました。福井県は歴史もあり、産業も盛んです。それぞれの市町も歴史を持っており、ふるさとのこうした財産をしっかり活かしたまちづくりに重点投資を行うことにしています。

 今年の秋には越前町の「越前古窯拠点施設(仮称)」をオープンする予定ですので、日本の六古窯の一つである越前焼の拠点を目指したいと思います。

 このほか、平成21年度から続けてきたあわら温泉街の整備がほぼ完了し、勝山市の「旧料亭花月楼」を改修した「まちなか観光拠点施設」のオープンや、越前市の「紙の文化博物館」のリニューアルなどを予定しています。

 そのほか、永平寺町の旧織物会館のリニューアルが3月に、大野市の温泉施設「うらら館」のリニューアルが3月、おおい町のきのこの森再整備も3月にそれぞれ予定しています。

 また、北陸新幹線小浜京都ルートの決定を受け、関西からの通勤圏内となる嶺南西部地域のまちづくり、広域誘客拡大策などを検討し、アクション・プログラムに追加したいと思います。今後さらに、関係者と力を合わせてこうした問題に取り組んでいく予定です。

 世界的に自国に閉じこもるというような動きが出ていますが、福井県としては内向きに引きこもることなく、東西南北、ゲートが開かれる見通しが立ちましたので、そのような事業をできるだけ早く完成すると同時に、我々としてもオープンな気持ちで、あらゆる産業、情報、人の交流をこれまで以上に新しい観点で進め、外に向けて、また外からの刺激も受けながら、地域をより活発化するというスタートの年にしていく考えです。将来に希望の持てる年のスタートになるのではないかと思います。

 福井しあわせ元気国体・大会まで630日余りとなりました。今年は愛媛国体であり、その場で大会旗が本県に引き継がれますので、施設整備の加速化も図らなければなりません。メイン会場である福井運動公園のうち、陸上競技場、野球場は整備が完了しており、残る県営体育館、県営テニス場もこの春には完成します。市町も含めて改修等が必要な43施設のうち、今年度中に約7割の29施設が完成します。

 様々な分野のボランティアを募集していますが、今年は4月から選手団をサポートするボランティアの養成を開始します。選手団サポートボランティアは、障害者スポーツ大会に参加する選手団に数日間帯同し、選手の移動の介助・誘導等の支援を行うものです。800人を予定しています。養成については県内の看護・福祉、教育・保育系の大学、専門学校など15校を養成協力校とし、昨年6月に既に委嘱を行っています。協力校においては、この4月から研修をスタートします。若い方に選手団サポートボランティアを通して障害者への理解を深めていただくとともに、大会後もボランティアを続けるきっかけとなるよう養成を進めていきたいと思います。

 また、今年は開催前年になりますので、37種目のプレ大会を4月以降開きます。プレ大会は来年の本大会のリハーサルとして位置づけ、各競技の全国大会や北信越大会を開催するものであり、競技会の進行や選手等の送迎などのシミュレーションを行う場として重要な機会です。

 次に、「幸福度日本一」が実感できる社会づくりについて申し上げます。

 福井県は、幸福度ランキングが前回に続き今回も、2位の東京を抑え全国1位となったことから、本当の意味での1位として定着したと思います。教育や雇用、仕事など65の客観指標により総合力を表す幸福度ですので、様々議論はあるかと思いますが、住民の幸福の実現に最も近い位置にあるのが福井県ということになると思います。そこで、市町と協力しながら、子育て環境、働きやすさ、地域のにぎわい、教育水準の向上など、県民の生活基盤を充実することによって幸福の実感をさらに深めるように努力していきます。

 あわせて、住民が住み慣れた町でこのようなことが実感できるように、17市町の幸せにつながる様々な行事や風習などを集めた歳時記を作成したり、皆さんが知っているような有名人をゲストに招いたラジオ放送を毎月首都圏で放送して、福井の幸福を発信するなど、U・Iターンの促進にもつなげていきたいと思います。

 以上が、主な課題と福井県としての前向きにやっていこうという心構えを申し上げました。

 

 次に、今年の主な行事、トピックを申し上げます。

 まず第1は、ポストこしひかりについて、名前の決定、ブランド化戦略、今後の展開です。

 昨年はポストこしひかりの品種を「越南291号」に決定しました。現在名称を公募しており、1月末まで募集をし、3月に名称を決定する予定です。

 全国の消費者に高く評価されるブランド米を目指し、首都圏など大都市の消費者をターゲットに、生産から販売・PRまでのブランド化戦略を3月に策定します。まずは味にこだわる料理店や百貨店、高級スーパーへの販売ルートをつくりたいと考えます。県民の皆様にもぜひ愛着を持ってこのポストこしひかりを食卓の定番にしていただき、一緒に宣伝をしていく動きを広めていかなければならないと考えます。

 次に、大型客船の誘致です。

 アメリカ プリンセス・クルーズ社の大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」が、今年の9月と10月に敦賀港に寄港します。外国の大型クルーズ客船の県内への寄港は初めてとなります。この船は、乗客定員2,706人、全長290メートル、総トン数は11万6,000トンで、敦賀港に入港する船舶としては最大となります。クルーズ客船の寄港は、港に活気をもたらすことに加えて、県内観光や土産品の購入などにより、地域経済の活性化が期待されますので、寄港した当日には乗船客の受け入れやお見送りにおいて、歓送迎イベントを行い、県内特産品の販売などで大きなにぎわいをつくりたいと思います。9月はちょうど敦賀まつりの時期でありますので、まつりも見ていただきたいです。

 次に、教育博物館のオープンの話です。

 現在、教育研究所は春江工業高等学校跡地に移転していますが、その中に、教育博物館を今整備しています。4月15日(土)にオープンする予定です。

 全国トップクラスの学力・体力を支える福井県独自の取組みや福井ゆかりの教育者を紹介するほか、昭和の教室を再現したり、明治時代からの教科書などを展示したりする予定です。したがって、子どもはもちろん、昔子どもであった高齢者の方も親しみをもってご覧いただけるのではないかと思っておりまして、大事な教育研究遺産としたいと思います。

 最後になりますが、今年福井県で開かれるコンベンションについて申し上げます。「第23回全国花のまちづくり大会」を6月3日(土)、4日(日)の2日間、福井県で初めて開きます。メインの会場はハピリンから電車通りあるいは中央公園、城址にかけてのエリア全体。このほか、総合グリーンセンター、越前町のプラントピアも参加してもらうことになります。県内各地の花の名所をめぐるバスツアーも実施し、2日間の参加者は約4万人程度を期待しています。来年の福井しあわせ元気国体・大会に向けて、町をきれいにし、花で飾る、あるいは沿道の景観をよくするなどいろいろなことがありますが、そのきっかけの1つにしていきたいと思います。

 

 以上が今年の主な行事、トピックですが、最後に別の話を1つ申し上げます。

〔資料:第32回宇宙技術および科学の国際シンポジウム福井開催について

平成31年度の話になりますが、国際シンポジウムの開催が内定したということです。これは日本航空宇宙学会が主催する「宇宙技術及び科学の国際シンポジウム」というものでして、ISTS(International Symposium on Space Technology and Science)といいます。

 このシンポジウムは航空宇宙関係の学会としては世界最大規模のコンベンションであり、国内外から約1,000人が一堂に会し、1週間にわたり研究発表やセッション、展示会などを行うものです。近年、本県で開かれた中では最大規模のコンベンションになります。過去には、平成22年のAPECエネルギー大臣会合、平成25年のSATOYAMAイニシアティブ国際会議、平成27年のIAEAの国際会議などもありましたが、それらの規模に比べますと桁が1つ違う大きさです。

 この会合の特徴としては、学会参加者の学術交流のみならず、青少年あるいは県民のサイエンスあるいは宇宙教育を推進するため、開催地と協力しながら宇宙飛行士によるサイエンス講座などの各種事業も展開される予定です。平成31年度は県民衛星の打上げの予定年度でもありますし、子どものサイエンス教育など独自のプログラムを進めていますので、総合的に効果があるような大会にしたいと思います。

 実施に当たっては、開催地となる福井市とともに、昨年10月にリニューアルしたエンゼルランド、セーレンプラネット、市自然史博物館などとも協力しながら進めたいと思います。詳しいことは別途産業労働部から説明をさせますので、よろしくお願いします。

 私からは以上です。

 

~質疑~

 

【記者】

 明けましておめでとうございます。

 

【知事】

 おめでとうございます。

 

【記者】

 今年どのような年にしたいかということについて、知事は発表の中で新しい観点で外に向けてスタートしていきたいとおっしゃっていたと思います。それは情報発信をもっと強めていきたいということと、福井国体や新幹線開業に向けて観光客誘致に力を入れていきたいということにつながっていくことでしょうか。

 

【知事】

 北陸新幹線が5年後には敦賀まで開業し、さらに若狭・小浜を経由してのルートも決定しています。中部縦貫自動車道は舞鶴若狭自動車道とも北陸自動車道を介してつながり、この3月ごろには大野、奥越まで開通し、また新幹線敦賀開業のころを目指して東海北陸自動車道とつながり、名古屋、東京方面と結ばれます。東西南北、全てのゲートが開かれて高速化を図ることができる見通しが立ちました。福井県は人の出入りの割合が少ない県の1つですし、内を向きがちで、幸せだけれど積極的に幸せだという話をしないようなところも感じられるところもあります。そういった意味で開かれた福井県ということで、行政ももちろん、経済界も、県民の皆さんも、オープンな形で福井県がこれから発展をするのだ、発展しなければならないというようなスタートの年にし、そういうことをこれから強くここ数年、5年、あるいは将来10年と打ち出していこうではないかということを申し上げたのです。

 

【記者】

 中部縦貫自動車道の話で3月18日と19日にキックオフイベントを行うとおっしゃったかと思いますが、開通の日がこの日だということでしょうか。

 

【知事】

 まだ開通の日は決まっていません。

 

【記者】

 それはまだ決まっていないが、この日にこのようなイベントを行うということですか。

 

【知事】

 そうです。また、できるだけ早く、日付がわかりましたらお知らせします。

 

【記者】

 宇宙技術および科学の国際シンポジウムについて、今、県民衛星を取り組まれる中で県が誘致したということですか。

 

【知事】

 そのとおりです。

 

【記者】

 これは県民衛星の打上げよりも前に開催されるのですか。

 

【知事】

 同じ年ではありますが、まだ年数がありますのでもうちょっと近づかないと前後関係はわかりません。宇宙に物を上げるわけで、地上でやるわけではないですから、うまく日付が合うかどうかはちょっとわかりません。

 

【記者】

 福井国体のことでお尋ねします。昨日の知事訓示の中で、国体と全国障害者スポーツ大会を融合させた初めての国体にしたいという決意を述べられましたが、改めてその狙いとビジョンがございましたらお教えください。

 

【知事】

 世の中全体が障害者とそうでない人を区分したような物の考え方ではなくて、みんな同じだという考え方が増えてきている中で、国体そのものも、スポーツなどを通じたいろいろな事柄もそうでなければならないと思います。ただ、これまでずっと何十年も国体をやってきて、国体と障害者スポーツ大会は前後して開いておりますが、本当の意味で融合しているところまでは行っていませんので、かなり難しいことではありますが、できるだけ競技の場でも、それ以外の場でも、我々の心構えの分野でも重なり合い、融合して同じだという気持ちを抱いた、それが目に見えるような大会にしたいと思います。このことはまたさらに2年後のオリ・パラの精神にもつながるのではないかと思っていまして、具体的ないろいろなやり方は今考えていますが、そんなに易しいことではありませんが、できるだけ目に見えるようにしたいという心構えでいます。

 

【記者】

 昨日の新年挨拶の訓示中で、原子力政策に関して、世の中が大きく変わるのであれば県の原子力政策も変わらないといけないということをおっしゃいました。この意図をご説明していただきたい。

 

【知事】

 原子力については、今日も事業者が見えましたが、課題が6つあるいは7つぐらいあります。それが同時に進行していますし、かつ核燃料サイクルがどうなるのだという基本的な動きもあります。また、国民の理解、福島の事故の収束など様々ございますので、原子力政策、これまで40年、長くは50年ぐらいになっているかもしれませんが、1回我々立地県としてもしっかり物を考えて、その意味づけ、相互関連、あるいは国がどうこの問題に立ち向かってほしいか、また我々がどう考えるか、そのようなことを全て十分考えて、より原子力エネルギー政策が国民の理解を得て、これまで継続してきたものを意味あるようにしていこうという意味で、気持ちを申し上げたということです。

 

【記者】

 継続してきたものを意味あるものにしていきたいと。

 

【知事】

 また新しいことが起こるかもしれませんし。

 

【記者】

 冒頭、北陸新幹線の関係で京都―新大阪間のルートを早急に決定してもらわないといけないという話をされましたが、昨日、京都市長が京都―新大阪間については南回りを推したいと表明されました。福井県としてはずっと寄り道、回り道をせずにすぐつないでほしいということで…。

 

【知事】

 そうですね。どちらがいいと言う前に、その前提として時間の問題や財源の問題があります。財源がないからすぐにできないという議論があるわけで、できるだけ余分なお金を使うことは避けなければなりませんし、工事の難易度なども全て含めて国土交通省が今計算をやっておられるわけで、それをもとに3月ごろまでにはルートを決定したいということですので、それを待ちたいと思います。基本的に我々は従来からの北回りルートが望ましいのではないかと思っている状況です。京都は京都でいろいろなご事情があるのでしょうから、直接は聞いていませんが、そのようなことをおっしゃったのかなと思います。

 

【記者】

 例えば国土交通省の調査の結果で南回りのほうがいいとなったときに、知事としてどういった対応をされるのでしょうか。

 

【知事】

 それは結果が出てみないとわかりません。どのような数字が出たかで判断します。判断というのは総合的なものですから、そのときに判断しなければわかりません。

いずれにしてもこの事業はお金もかかりますから、早く無駄のないようにということをかねがね我々も申し上げておりますので、そのようなことを十分お考えいただいてご検討いただくのではないかと思いますし、JRも尋ねられれば従来のルートがいいのではないかと考えておられるようですから、JRの考えなども十分勘案する必要があると思います。

 

【記者】

 先ほどの電力事業者との会談の中で、日本原子力発電の社長が敦賀発電所3、4号機に意欲を示したというか、具体的なものにしたいという発言がありました。知事が今挙げられている課題の中にリプレースや新増設は入っていませんが、先ほどの社長の意気込みというのはどのように感じられましたでしょうか。

 

【知事】

 これは7つ目か8つ目の課題になってきます。ただ、いろいろな計画や、さらにはエネルギー基本計画の位置づけ、現在あります2号機の再稼働や審査の問題などいろいろあります。規制委員会がそもそもどのぐらいの物の考え方で審査をしているのかということがありますので、できるだけ現場をよく見ていただいて、まず再稼働するのかしないのかというはっきりした物の考え方を持ちながらそうしたことをやらないと、今日言っておられたような課題に行きにくいということがありますので、規制委員会には特にそうしたところを望みたいと思います。

 

【記者】

 「もんじゅ」について、昨日、原子力機構の仕事始めの式典の挨拶でも触れられたのですが、西川知事の指摘などを受け止めて、地元の不安の声などに応えて、安全確保や計画作りについてもしっかり進めていくという挨拶もありました。

年も改まりまして、春には国が廃炉に向けた運営主体や計画を示すという話もしていますが、改めてどのように対応していきますか。

 

【知事】

 もちろん国でこの問題をしっかり考えてほしいと申し上げておりますのでお考えいただくと同時に、規制委員会がこういうことについて本当に何を思っているのかということも大事です。それだけ考えて後は知らないというような物の考え方では、「もんじゅ」についても核燃料サイクルについても、再稼働や次のいろいろな話の展望が開かれないと思いますし、やるやらないということはあるけれども、それも1つの展望で、何の関係もなく、そこだけはそうだというような物の考え方をやっていると到底、事業者としていつまでに何をどこまでするのだという関係が出てこないと思います。ぜひとも現場主義で、見通しを持って、原子力政策の中で自分たちが何を考えているのだということを思いながら審査をしていただかないと始まらないと思います。

 

【記者】

 今日、事業者も来られましたけれども、関西電力の高浜3、4号機については裁判所の決定が今出ていて動かせない状態が続いています。もし仮に覆った場合はまた再稼働の手続等は進むと思われますが、今のところ知事としては地元同意なども含めてどのように見ていらっしゃいますか。

 

【知事】

 さらにちょっと先の話です。まずこれは判断がしっかりなされないと始まりません。このことも政府や国が原子力政策をどうしていくのだということをもう少し腰を入れて立ち向かっていただかなければ、こうした裁判などにもいろいろな影響が出てくると思いますので、そこはよろしくお願いしたいと思います。

 

―― 了 ――

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