知事記者会見の概要(平成17年10月28日(金))

最終更新日 2008年3月11日ページID 002774

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平成17年10月28日(金)
13:30~14:25
県庁 特別会議室

記者会見
 

 

 

 【司会】

 それでは、ただいまから、10月の知事定例記者会見を始めさせていただきます。

 まず、知事のほうから発表事項がございますので、よろしくお願いいたします。

【知事】

 それでは、よろしくお願いします。

 きょうは、大体10件弱ありますが、いろいろ種類がありますので、適宜、強弱を私なりにつけて申し上げますので。

 1つは国民文化祭、第20回ふくい2005でありますが、去る10月22日、皇太子殿下の御臨席をいただきまして、祭典の開幕を告げるオープニングパレード、また開会式などを開催いたしました。パレードは、雨天にもかかわらず、大勢の皆さんに準備もしていただいておりましたので、せっかくの機会でございますから、雨でございましたが実行をいたしました。そして、そうした出演者をはじめ、皆さんにお礼を申し上げたいと思います。

 皇太子殿下には、10月21日から23日まで、国民文化祭、また県内事情を御視察いただいたところでございます。いろんな行事、また眼鏡の製造工程、一乗谷朝倉氏遺跡、さらには松岡町の人形劇でありますとか、いろんなことを身近に御覧いただいたところでございまして、特に、子供たちに親しくお言葉をかけていただいたところでございまして、県民の皆さんの大きな励みになったと思いますし、大変ありがたく、謹んでお礼を申し上げたいと思います。

 今後、11月3日の閉会式まで、さまざまなフェスティバル等、市町村を会場に展開されますし、きょうはサンドームで産業文化フェスティバルなども開いておりまして、さらには県内のお菓子、和菓子を含めまして、いろいろ作ったり展示をしたり、いろんなことをしております。ぜひ、記者の皆様にもいろんなところをさらにご覧いただきたいと思いますし、県民の皆さんにもアピールをお願いできればと、このように思っているものであります。

 それから2つ目は、バイオリン、ストラディバリウス「シギチエリ」という、いわゆるバイオリンの寄託についてであります。

 このたび、小野グループ、小野光太郎会長から県に対し、所有されますバイオリン、ストラディバリウス「シギチエリ」、これは1694年の製作と伺っておりますが、ご厚意を受けまして、寄託したい旨の申し出をいただきました。

 このバイオリンは、福井出身のバイオリニストであります戸田弥生さんが、5年間無償でお使いになっていたものと聞いております。国内外でのコンサートで使用され、その美しい音色で絶賛を博した名器であると、このように思っておりますが、貸与期間が満了したため、ちょうど今、国民文化祭の最中でありますけれど、本県の音楽文化の向上のためにご寄託をしていただくということであります。

 今後は、この貴重なバイオリンを、県立音楽堂において優れた演奏家に使用していただくなど、積極的に活用していただければと、このように思うものであります。

(バイオリン披露)

【知事】

 話の節目として、今ちょっとご覧いただきました。また身近にご覧いただきたいと思います、その光沢や歴史を。ちょっと楽器のことはそんなに詳しくはあれですが、またお調べ……。いろいろ資料はあると思います。

 「シギチエリ」というのは持っておられた方のお名前、「ストラディバリウス」というのは製作者のお名前で、「シギチエリ」というのは、ある時期に持っておられた方のお名前だというふうに伺っております。

 次に、話題が全然また変わります。憲法問題であります。

 全国知事会の憲法問題特別委員会、10月17日に第4回の委員会を開催いたしまして、憲法問題特別委員会中間報告書(案)、その骨子(案)について議論を行いまして、内容について原案のとおり了承されました。

 その後、いろいろ若干の微調整なども途中でございましたので、10月26日付けでこの中間報告書を確定して、中間報告書ということになっております。

 お手元に入っておると思いますが、これは、これまで3回における特別委員会での論点の検討、また各知事へのアンケート、全国知事会での議論をまとめて、47都道府県中のコンセンサスを得られたものを最大公約数としてまとめたものでございます。47の知事でありますので、いろんなご意見を、かなり幅広くあるものですから、共通の意見として整理をしたとお考えください。

 内容としては、骨子でご覧いただくと大体わかりますが、憲法前文において、地方分権の確立というのを宣言すること。今は、国民主権・基本的人権の尊重、それからいわゆる国際的平和主義といいますか、この2つが主に現行憲法には明記してありますが、内政の基本的な事項であります地方分権については書いてございませんので、そういうことを入れるべきじゃないかということであります。

 それから、地方自治の基本原則を明記することということでございます。現在は、憲法92条以下には、地方自治というのは、地方自治の本旨──本来の趣旨、理念に基づいてという意味だと思いますが──本旨に基づいて、これを法律に基づいて行うと書いてありますけれども、この意味が、このこと自身はいいんですが、さらにもう少し、こういう時代でありますから具体化する必要があるだろうということで、これから国民主権を本当の意味で各地域で住民の生活に密着した形で実現するためには、この国民主権の流れを汲んで、住民による住民自治を確立する住民自治権、これを保障する自治体の団体自治、こういうものをより明確に憲法に書くべきじゃないかと。これが2点目の問題でございます。

 それから、国と自治体の役割分担につきましては、いろんな学問的な分担の議論はあるんですが、外交防衛など、今、まさに課題となっていることについては国、地域の問題は地域にという原則を明記すべきじゃないかと。

 それから、地方自治体は、現在、都道府県と市町村があるわけでありますが、これも、現行の憲法では地方公共団体ということで一括して規定をしておりますが、こういう時代でありますので、それぞれ役割も異なるということで、分けるべきであるということであります。

 それから、条例と法令との関係、条例の範囲を拡大すべきじゃないかと。

 先般、アスベストの条例を県議会でご承認願いましたが、ああいうものについても、法令と条例とのいろんな問題が起きておりまして、今、むしろ条例のほうが先行し、対象の範囲も拡大をしながら、国民といいますか、皆さんのためにやろうという動きが出ております。そういう流れに沿うべきであるということであります。

 それから、地方自治体の財政自主権、これは、自主財源の保障、地方税源の確保、そして大都市、また地方、田舎の自治体がありますので、財源調整権といいますか、そういうこと3つを明記すべきじゃないか。現在書いてございません。

 それから、最後に、国政に地方自治体の意見を反映する仕組み、今、事実上協議をする仕組みがようやくできたのでありますが、憲法上、そういうものは明確でありませんので、かなりいろんな自治体を制約する法律がたくさんできたり、いろんな問題が今起きておりますので、そういうことを憲法上明記すべきじゃないかということが、我々の中間報告には書いてあります。

 なお、現在、国会の衆議院には、先月9月22日に日本国憲法に関する調査特別委員会というのが設置されました。

 それから、自民党においては、きょうの夕刻ですが、憲法改正草案、来月、結党50年の節目を迎えるということで、それまでに憲法草案を自民党としてつくりたいという意向を持っておられるのでございますが、憲法改正は、いよいよ現実的な論点として議論が活発化しておるわけでございますが、しかし、最近の憲法改正に関する議論の動向を見ますと、平和外交の問題、いわゆる9条の問題、それから、人権拡充の議論はあるものの、国民生活に関連の深い内政、つまり国と地方、内政のあり方の議論が、ともすると十分じゃないように思っておりまして、国際問題――安全保障の問題ですね、基本的人権、そして今言っている内政を3つの柱といいましょうか、そうした議論が必要だなと思っておるところであります。

 そこで、委員長の立場で、昨日そして一昨日、各政党、国会、政府に対し、この報告書骨子の趣旨を十分踏まえて、要請をしているところでございます。

 地方分権を充実することについては各政党も意見が一致しておりますが、地方自治の本旨の具体化、あるいは今申し上げました国と地方の役割、市町村と県の二層制の問題、条例制定権の範囲の拡大などは、憲法条文にどう表現するかについてはいろんな意見があるところであります。もちろん、こういうものは内容がいろいろ書いてあるということもあるんですが、どのような形式で書かれているかというのは、法律なり何でもそうですけど、書き方というのが非常に重要でありまして、憲法として憲法らしい書き方というのがあるわけでありますので、そういうことをこれから我々としては知事会の場でいろいろ申し上げ、また、これから協議をしていくと。各政党もいろんな案をきょうこれからされるというふうに思っておりますので、そんなふうに思うものであります。

 それから、三位一体の改革でありますけれども、来月の1日でありますが、県選出国会議員に対し、9月16日に開催しました福井県としての自治体代表者会議、県、市町村、議会それぞれ代表者会議で採択しました三位一体の緊急提言の要請を行う予定であります。 地方が求めております税源移譲につながる6,000億円の補助金削減については、17日に各省から回答が示されておりますが、改革は全く受け入れられていないということであります。また、義務教育費国庫負担に関しましては、26日に中央教育審議会の答申では、費用負担についての地方案を生かす案が示されていないわけでございます。きょう、一部報道では、中学校の負担金をどうするという記事も出ておるところでございますが、まだどういう方向かは明瞭に確定をしていないところでございまして、こういうものも含めまして、地元として地元の国会議員に強く要請をいたしたいと思いますと同時に、来月中旬に予定されております全国知事会、それから地方分権総決起大会がある予定でありますので、全国の自治体と協力して要請もしていきたいと思います。

 次は、近畿ブロック知事会議でありまして、この6月から私が会長を務めております近畿ブロック知事会議について、大体普通は1年間で動くのでありますが、例年、会長県で開催されるようにしておりまして、秋の知事会議を来月7日午後、敦賀市のプラザ萬象で開催いたします。当日は、近畿が当面している重要課題に対して意見を行うとともに、会議終了後に各知事に日本原子力発電の敦賀発電所をご覧いただく予定にしておりまして、関西の各知事に発電所を見てもらうということは重要だろうと思っておりまして、近畿ブロック知事会議として原子力発電所を視察するのは今回が初めてであるということであります。

 なお、今回、話題としてはいろんなものが自由に話題になると思いますが、近畿としての景観ですね。景観というのは町の景観という、景色とはちょっと違う、たたずまいという意味であります。最近そういう法令やいろんな全国のまちづくりの動きや近畿としての景観、こういう議論、それから広域的な地方制度のあり方などが主なテーマになるという予定であります。

 それから6点目でありますが、エネルギー研究開発拠点化推進会議の開催でありまして、これは拠点化計画をつくる際にもよく似た会議を何度か――国、電力事業者、また関係の団体、我々自治体等々、それから学者の方、大学の方も入っております――ありましたが、いよいよ計画ができ、それから、エネルギー研究センターに推進組織もこの夏に設置いたしましたので、具体的に、産業界、事業者、大学、研究機関、国、県、市町村、幅広い人材の参加を求めて、エネルギー研究開発拠点化の推進会議を11月10日木曜日にエネ研において行う予定であります。国からは小平エネルギー庁長官、経産省の地域経済産業審議官の奥田さん、それから文科省の研究開発局長の森口さんのほか、皆さんが参加する予定に今のところなっておりまして、また、今回新たに県立大学の学長、福井工業高等専門学校長、それから関西原子力懇話会、具体的に関西のいろんな産業面の立場の人、その代表の方にも参画を、前回、計画づくりのメンバーに加えて、そんな方も参加をしていただくと、こんなふうに思っておりまして、今後ともこの計画が実効性が上がるように努めてまいりたいと思っているものであります。

 それから同じく嶺南地域の問題として、昨日、嶺南鉄道快速化のまちづくり支援チームによる議論を進めたところでありますが、できるだけ早く駅舎のいろんな問題とかまちづくりの問題、敦賀などを中心としたやつとかを進めてまいりたいと思いますので、またいろんなご意見をいただきたいと思っております。

 それから労働問題、雇用問題であります。福井県雇用創出プランにおきましては、平成15年度から18年度までの4年間、つまりマニフェストの期間になりますが、1万5,000人の雇用創出を図るということでやっておって、18年度末の完全失業率が2%台になるようにやろうというふうに今やっておったところでございますが、この目標達成に向けていろいろ仕事を進めておったところでございますが、四半期ごとに県独自の労働調査も追加的に行って、これまで北陸全体が何%だという話が多かったものですから、それじゃ福井県の仕事ができないということで統計整備を行ったんですが、その調査によりますと、今回の平成17年7月から9月──17年の第3四半期になりましょうか──が2.3という数字でありまして、昨年夏、8月からの調査では最も低い率になっておるものでございます。特に若年層の完全失業率が1ポイント(以上)低下していると、こういうことであります。

 なお、詳細につきましては、後ほど担当課のほうから、過去のいろんな推移、昨年平均が3%であったとかいろんなそういう推移なり、他県との比較なりについてご説明をいたしたいと思っておるところでございます。

 なお、私を含めまして、高校卒業予定者の県内就職についていろいろ企業に要請なり働きかけをこの秋ずっとやっておりましたが、おおむね各企業においても積極的に雇用の努力をしていただいておるわけでございますが、むしろ最近はこういう失業率の低下ということもありまして、かえって人材をまず確保する問題が逆に少し出始めているという、少し転換点になっているのかなという感じも若干受けます。これはまた雇用問題でありますので予断を許しませんけれども、そんな感じも若干、企業の方もお持ちのようでありまして、いろんな状況を見ながら臨機応変に、そして、雇用については万全を期したいと、こういうふうに思います。

 それから、1つ行事といいますか、会議のお話でありますが、11月19日、来月19日に、生活学習館において内閣府との共催で「男女共同参画グローバル政策対話福井会議」というものを設けます。お手元にパンフレットは配ってありますか。それをご覧おきいただきたいと思いますが、11月17日、2日前に東京会議というのを行うそうでありますので、それに引き続いて福井で行うということであります。当日は、カンボジアの女性省大臣でありますとか、国連の特別顧問など、書いてございますような皆さんの議論があるようであります。

 この会議は2001年から毎年開いておって、今回が最終回ということで、過去の会議を総括する会議となるということを思っておりまして、こういう会議なども通じまして、男女共同参画をさらに進めたいと思います。

 それから除雪の計画、雪ですね、11月になりますので、除雪の話であります。

 今年は11月7日に除雪対策本部をつくる予定でありまして、月曜日ですね、第2週ということであります。去年が11月8日ですから、去年とほぼ同じ時期につくります。

 今年の除雪計画は道路利用者などの意見を取り入れて、次のことを新しく変えることにいたしました。1つは、今、変えると言いましたが、変えないところを1つ申し上げます。1つは、昨年に引き続き、車道除雪を行うことで発生する交差点の積んだ雪、堆雪を市街地交差点60箇所において重点的に排除する、排雪をするということを引き続き今年は行います。

 それから2点目は、圧雪によって交通渋滞が発生しやすい箇所において、昨年よりも約10km多い消雪施設の整備を促進しました。17箇所で10km増やしたということで、この結果270kmになっておりますので、去年が260kmぐらいだったということになると思います。

 それから3点目でありますが、歩道除雪、昨年までは小学校周辺500m以内の通学路の歩道78kmをやっておったんですが、今年はさらにいろんな要請、こういうことをしたほうがいいだろうという声もありまして、JRの主要駅、芦原温泉、福井駅、鯖江駅、武生駅、敦賀駅、500m以内の歩道約3kmにおいても歩道除雪をするということであります。

 また、雪が降ったときに交差点部の横断の不便さとかいろんなことがありまして、県内の主な交差点やバス停のところ18箇所にスコップを配置し、通行者あるいは待合をされる方にスコップのひとかき運動をお願いして、冬期歩道の安全、交通安全化を図るということであります。

 4点目は、冬期間の道路情報をより多く提供するため、監視カメラを5箇所新設し、52箇所の路面情報をカメラ映像により提供したいと思っております。

 5点目は、県内の高速道路の除雪であります。この10月に新しい高速道路株式会社ができたわけでありますけれども、平成11年以降、旧道路公団といろいろ協議をしておったわけでございますが、引き続きそういう体制を維持したいと思っておりまして、引き続き、国交省、市町村、中日本高速道路株式会社、西日本高速道路株式会社と連携して対策を講じたいと思います。

 なお、除雪は道路管理者だけでは十分でありませんので、住民の方々のご協力、応援が不可欠でございますので、ぜひお願いしたいと思います。

 以上であります。

【司会】

 これで発表事項は終わります。

 それでは質疑に移りたいと思います。まず、幹事社のほうから質問をしていただきまして、その後、適宜、各社のほうからお願いいたします。

【記者】

 それでは、幹事社から質問を1点。

 先日、滋賀県知事との懇談会で、北陸新幹線の話で敦賀以西の運行のお話が出たと思うんですが、今後、他の関係しているところとして京都と大阪の両府があると思うのですが、そういったところに、今のところ、話を持ちかけていく計画があるのかということ。先ほどの話の中に、例えば近畿ブロック知事会議が来月、県内で行われるということもありますが、そういう話し合う機会があるのかなと思うのですが、そのあたりの状況について。

【知事】

 近畿ブロック知事会議では全体の話がありますので、個別で多少できるかもしれませんが、改めて実務的に、既に滋賀県とのお話は、大阪そして京都府、それぞれお話をお伝えしておりますので、それを受けて、どんなふうに、いつ頃までに話を進めていくかについて、期限は決めておりませんが、遅れることなくいろんな議論を進める作業をやりたいと、今はそういう状況です。

 いつまでとは決めておらず、先方さんというか、大阪や京都との実務的な協議、どういうふうにしたらいいかという仕事を今始めたところでありますので、そういう仕事を進め、また状況がわかり次第、ご報告なりいろんなことをしたいと思います。

【記者】

 拠点化の推進会議の関連で、かなり細かく役割、組織の責任者の方々が集まるということになっているんですけども、具体的にこの会議は、まずどういったことを話し合っていこうというふうに……。

【知事】

 拠点化計画の中身が明瞭ですので、あの中身について計画をつくってから今までの作業状況などもご報告し、計画に従ってこれからどうするかという、具体化といいますか、そういう話になると思います。

【記者】

 例えば計画を進めていくと、当然、財政面のお話もあると思うんですが、計画の中には「基金などを含めて」という表現があったかと思うんですが、そういうお話も入ってくるんですか。

【知事】

 もちろん入りますが、すぐにお金が先にはいかないかもしれませんね。いろんな、例の陽子線治療の話などもちろんありますけれども、人材をどう確保するかとか、今まで大学とのいろんな協議がどんなふうに進んでいるかとか、そういうもの、あるいは海外の研修制度がここまでいっているけど次どうするかという、そういう議論を1つ1つ進めると同時に、やはりいろんな研究内容、国の予算などにもこれから関係しますので、そういう話を、予算のいろんな要請もありますけれども、その場で具体化していくということになると思いますので、そういう手始めの会議であると思っております。

【記者】

 お伺いしたいんですけれども、滋賀県知事とお会いになって、初めて滋賀県とは公式に話題になったということだったんですけれども、このルート問題は非常に機微に触れる問題で、議論を始めると地元なんかでもいろんな反応、意見というのが出てくるんじゃないかなと思うんですけれども、今、知事がなぜルート問題に触れようとするのか、その辺の理由を改めてお聞きしたいのと、実務的な研究だとおっしゃっていますけれども、その結果、若狭ルート変更がまずありきということなのかどうか、それとも若狭ルート、それから、多分、想定されるのは米原接続、あるいは湖西線ルートとか、この3種類ぐらいが多分軸になるんじゃないと思うんですけれども、平等に考えていくおつもりなのか、それとも、やっぱり見直すことが先にあるのか、その辺併せて、その2点をお聞きしたいんですが。

【知事】

 1つは、これから国のほうは内閣改造とかいろんなことがあると思います。内閣というんですか、いろんな閣僚の、そういう議論は11月が始まったらあると思いますが、いよいよ敦賀までの認可申請の時期にだんだん差しかかってきたかなと思いますけれども、敦賀から以西の方向付け、これについては国からもいろんな、どう考えるんだという要請といいますか、そういう考え方も示されておりますし、また、一般的にそういう議論の時期になっているんじゃないかと思っております。

 したがって、もちろん、これはルートの問題にすぐいくのではなくて、それぞれいろいろな議論があると思いますが、建設費とか負担とか、整備効果なり、そういういろんなデータを現時点で1回整理をする必要がありましょうし、いろんなルートの議論がもちろんあるわけですが、問題点の確認が要ると思いますし、もちろん若狭ルートというのは計画として現にあるわけですので、そういうものを踏まえて、関係機関または有識者からのいろんな意見、この中には鉄道運輸機構もあればJRの皆さんもありますし、そういうことだと思っております。

 もちろん、これ、国のプロジェクトですから、それがまず基本にあって、それを受けての福井県として、また関係の大阪、京都、滋賀として、どんなふうにこの時期になって考えていくかということであろうと、こういうことであります。

【記者】

 近畿知事会議では、この件で何らかの形では呼びかけはするんですか。

【知事】

 限られた団体の議論になると思いますので、全体の議論にはならないでしょうね。テーマではないと思います。

【記者】

 呼びかけはされるんですか。

【知事】

 どうでしょう。個別にいろんなお話を申し上げる時間はあるかもしれませんが、全体のテーマには今回はならないかと思いますが、一般的に状況をお話しすることはあるかもしれません。

【記者】

 前回、滋賀県知事に呼びかけた勉強会というのは、知事はどのようなボリュームというか、どこの範囲に呼びかけ、近畿全体なのか、どんなイメージを持っていらっしゃるんでしょうか。

【知事】

 特に京都、大阪、そして滋賀県ということになりますね。

【記者】

 それはまた随時、相手方の知事……。

【知事】

 まず、実務的にもう少し。滋賀県とも実務的に話をするわけですので、京都、大阪とは昔から、何十年来やっているわけですので、実務的に話を進める必要があるかなと思っています。

【記者】

 三位一体ですけど、先ほど知事のお話の中にもありましたけど、きょうの新聞に、日本を代表する新聞が2つあって、180度まではいきませんけど、違うものが出て……。

【知事】

 180度違いますか。

【記者】

 義務教育費、片一方は国庫負担率を下げて制度を堅持するんだという、数字合わせみたいなのがあるし、片一方は国庫負担8,500億廃止だというのがあって、いかに揺れているかというところなんだと思うんですけれども、義務教育だけでなくて、ほかの補助金削減なんかでもゼロ回答だったりということで、なかなか、首相は地方案を尊重すると言っていますけれども、その辺で小泉首相のリーダーシップというのが求められると思うんですけれども、あれだけ選挙で改革、改革と言われて、あれだけ勝たれたんですから、三位一体なんかはまさに、小さな政府を実現する近道だと考えていますし、その辺で、何か首相なりに期待することというか、政府としてこうあるべきだというご意見がありましたら。

【知事】

 まさに、我々にいい考え方があるかと聞かれたわけですので、我々はこういう考え方ということでリストなども提供して、まさに準備をしたわけですので、何としても自治体側の意向をしっかり踏まえて、その成果を出してほしいんです。

 今のところ、どうでしょうか、全体、3兆円余りの中で、実質1割ぐらいしか補助金が地方団体の自主財源にはまだなっていないんですね。まだ途中の交付金とか、あるいは補助金だけれども運用が補助金的でないとか、そういうものが多いです。いわんや、義務教育負担金についてはそういう状況でありますので、ちょうどあと1週間ぐらいが政治の節目なんですね。その前にぜひ方針を決定してほしいなと私は思っているんです。そういうことです。

【記者】

 なかなか、あと1週間ぐらいとおっしゃいましたけど、実際問題としては、11月末か、または12月……。

【知事】

 11月末なんですが、いろいろ、閣僚といいますか、その立場にある人たちが、今、その時期での仕上げをする時期ですから、そこでやっていただいたほうが近道かとは思うんですがね。なかなかそういかなければ、また年末までのいろんな作業は当然あると思いますが、できるだけ早く、いろんなものをお決めいただくのがいいかなと私は思います。

 そうしませんと、また違う立場で、さて、これはどうだろうなんて言っていると、逆に時間がかかってしまって、役人の皆さんの考えになってしまうといかんですね。経験しておられるわけですから、こうだろうという政治的な判断が大事かと思うんですが。しかし、もちろん年末までの作業ではあると思いますが。

【記者】

 先ほど、雇用情勢で2.3とおっしゃられたんですけれども、これは、いわゆる雇用創出プランの効果が表れたというふうに評価されているんですか。

【知事】

 もちろん、その効果が表れたんだと思いますが、雇用や経済問題は福井県だけの仕事でできるわけではありませんから、国の全体の政策なり、そういう問題ももちろんあると思います。ただ、福井県が日本一高いといいますか、そういう状況でございますので、我々のいろんな政策あるいはメッセージといいますか、そういうものが伝わって、また皆さんも頑張ってもらったのかなというふうに現時点は思っております。

 ただ、これに満足してはいけませんので、次の企業誘致等々、いろいろこれから頑張っていかなあかんなと、こんなふうに思いますけど。

【記者】

 バイオリンですけれども、知事としてどうでしょうか、こういう貴重なものを県が……。

【知事】

 寄託を受けた件ですか。

【記者】

 はい。

【知事】

 大変うれしいですね。やっぱり、一流のものというんでしょうか、しっかりしたもの、そういうものを身近に皆さんが手にとるなり、あるいは使わせていただくなりして、そういうことによっていろんな文化の理解とか、また水準も上がるのかなと。私、音楽はあまり、そういうことはしたことないものですからよくわからないんですが、そんなふうに私としても思います。

【記者】

 どなたか演奏していただきたい県にゆかりの演奏家なんかがおりましたら……。

【知事】

 ああ、演奏家?

【記者】

 演奏家とか、著名な、例えば、何か演奏とか、そういった……。

【知事】

 これからいろいろハーモニーホールでお呼びする方がおられますので、そういう機会にやっていただくということかと思うんですが。

【記者】

 具体的におられるんでしょうか。

【知事】

 今のところ、まだ具体的に、いただく段階なものですから。何か予定あるんですか。まだないんですかね。最近、今年はバイオリニストがどなたかお見えになるんですか、今年3月までには。五嶋みどりさんはもうお見えになったんでしたかね。

【文化課長】

 年内ですと、五嶋みどりさんが演奏には来ていただいて……。

【知事】

 お1人だけですか、今のところ、ソリストという。

【文化課長】

 ソリストとしては……。

【知事】

 そういう予定だそうでありますが、これから長い間の話でありますので、できるだけいい音色を皆さんのお耳に届くように努力したいと思います。

【記者】

 ストラディバリウスですけど、県内で音を聞けるというのは、これはいいことなのか知りませんけど、5年間、戸田弥生さんが持っていらっしゃって、世界中を駆けめぐって、そのストラディバリウスは多分、僕ら、個人的には戸田さんが弾くのが一番ふさわしいんじゃないかなと思っているんですけど、彼女がその後、新たなバイオリンを手になさっているのかどうかというのが非常に僕個人としては心配なんですけど、どうなんでしょう。

【文化課長】

 今の段階では、ちょっと戸田さんのほうからそういう形のことはお伺いしておりませんが、当然、また新しい楽器を入手されることになると思います。

【知事】

 また戸田さんにも弾いていただけりゃいいんだと思いますけど。

【記者】

 彼女はプロですから、毎日ないと……。

【知事】

 ああ、毎日ないといかんの?

【記者】

 問題が起こります。

【知事】

 ああ、そうですか。

【記者】

 五嶋みどりさんが来ても、多分、それで弾かなくて、自分が持ってきた……。

【知事】

 ああ、そうですか。

【記者】

 和んだところを恐縮なんですけど、新幹線でもう一度お伺いしたいんですが、滋賀の知事と実務協議を始めましょうということでお話しされたというのは、福井県として、ルートは国が決めることだというふうにおっしゃいましたけれども、滋賀のほうで選択をしていきたいという思いが強くなってきているんでしょうか。

【知事】

 いや、これからいろんな選択肢なり、議論ということになりますと、やはり、これも全く滋賀県は実務的には関係ないお立場でありましたので、この時期に改めて滋賀県、これはいろんな面でこれから、直流化とか、そんな話もあります。鉄道全般について関係が出てきますし、かつ、この中で大きい問題としては、新幹線が敦賀まで必ず来るということなものですから、それから先どうするかというのは、やはりご相談を、声をかける時期かなと、このように思いました。

【記者】

 國松知事が、通り抜けていくだけの線路なら要らないというような……。

【知事】

 滋賀県知事ですか。

【記者】

 そんなことを聞いたんですけれど、そういう意味では米原……。

【知事】

 ですから、さっき申し上げましたように、通り抜けがどうだという、そうではないとか、こうしたらいいとか、そういう話をこれから後、いろいろお聞きしたりするということですね。もちろん、それは行政だけの考えじゃなくて、その沿線といいますか、地域の皆さんがどう考えるかという、そんな話にかかわるわけですので、かなり時間がかかるということであります。

【記者】

 湖西線のほうが濃厚になったという……。

【知事】

 いえいえ、そういうわけじゃありません。そういう時期になったということですね。

【記者】

 今回、知事が動かれて、個人的にはすごく良かったなと思っているんですが……。

【知事】

 個人的には?

【記者】

 ええ。

【知事】

 個人って、私のこと? あなた個人ですか。

【記者】

 ええ。敦賀以西の問題はずっと、それほど積極的になされる感じでは、雰囲気ではなかったんですが、先日、あえて滋賀県側にボールを投げたというのは、何かきっかけがあったんでしょうか。

【知事】

 だから、いよいよ敦賀までの認可申請ということで、敦賀までの方針が大体出始める時期ですから、1つの節目ですね。

【記者】

 それは何か鉄建公団なり、国交省から……。

【知事】

 いや、今回、直ちに認可申請ということで、いろんな議論も進めているでしょう。そういう時期なんです、今。

【記者】

 その時期の目途というのは耳に入っていらっしゃる……。

【知事】

 まだ入っておりませんが、大体そんな状況かなと。かつ、滋賀県自体も、もちろん新幹線だけじゃないけれども、そういうことをいろいろ考えて、福井県で1回、久しぶりにお話ししてもいいなというお気持ちになられたわけですので、ということです。我々が呼びかけても、お会いできないというとお会いできないわけですけど、今回、いろいろ相談しましょうという、もちろん鉄道の問題だけやないですが、観光の問題も、あらゆる問題について、そういう時期といいますか、雰囲気になったということかと思うんです、一般的に申し上げれば。ですから、お会いしたと。わざわざ福井にお見えいただきましたので。

【記者】

 変わりまして、憲法問題について、昨日、一昨日と、特別委員長として、いろいろ政党なんかに働きかけにいらっしゃったということなんですけども、その一方で、さっき、知事のほうからきょうの夕方ですか、自民党の草案が出るんじゃないかというようなことだったんですけども、そうなるとなかなか知事会のまとめたこの報告がどこまで反映されているのかなということで、今後、一層の取組みが必要だと思うんですけど。

【知事】

 これはおそらく、もちろんいろいろご検討されているんだと思いますが、1つは、自民党としてのたたき台の議論になっている。また、きょう、どんなふうに説明されるか知りませんが、そこから話が始まるわけで、我々はそれを受けてやりたいと思いますし、きょう夕刻もし出ましたら、それをちょっと見まして、さらに追加できることを、我々のほう、自分として、こういうことだということを申し上げる用意をしようと思います。

【記者】

 そうすると、知事会の委員長のお立場として……。

【知事】

 委員長として、こういうことだというふうに申し上げたいと。まだ中身を十分見て……。まだ出ておりません。そういうふうに思いますので、きょう、もしそういうことがあれば、ペーパーか何かを出させていただきます。

【記者】

 すいません、ちょっと戻って申しわけないですけども、新幹線、先ほどの話なんですけど、これまで知事は、関西が関西の新幹線であるということで考えてほしいというような言い方をされていたと思うんですが、今回、このルートの話になってくると、やはり福井県が主導となってやっていくものと。

【知事】

 いや、それは、さっきおっしゃった前段が理想ですよね。前段のほうが理想だと思いますが、しかし、いわゆる出だしとか、あるいは、やり方はいろいろありますよね。あっちが先だといって何かじっとしているような、それだけの話なら政治や行政は進みませんので、そういう基本は踏まえながら、一定の時期にいろんな行動を起こしたり、あるいは逆に行動を求めるといいますか、そうでないと、なかなか具体な話にもなりませんので。要するに、何を相談したらいいんですかというのでは困りますので、できるだけ話をチェックしていくといいますか、具体化していくということだと思います。

【記者】

 除雪のことで伺いたいんですけど、先ほど、県内の主要交差点、バス停にスコップ等を配置して、ひとかき運動を実践したいという話があったんですが、これは何か県民こぞってひとかき運動をしようという、そういうお考えというか、どういう発想からこれが……。

【知事】

 皆さん、目の前に雪があって、ちょっと道具があったらよけたいなと思っているのに、何もないからそのままじっと、何か、しようがないなと見ていると、その後、ちょっとしたところが欠けているという意見が出ておりましたので、それでは1回やってみようと。それでうまくいかんかもしれない。しかし、うまくいったほうがいいなということです。これは、もちろん皆さんの自宅といいますか、そういうところの雪をよけるとか、前をちょっとよけるとか、そういうものにつながったらいいなというふうな感じですね。何か非常に強制するんだとかそういうような指示じゃありませんので、ちょっとしたことのきっかけが何か足らないといいますか、そこを目指しているんですけどね。

【記者】

 ふざけているわけではないんですけど、例えば、雪かき、非常に体づくりにいいということをおっしゃって……。体、健康づくりにいいとおっしゃって……。健康長寿の関係で出ている、そういうのも絡めてという、冬場のトレーニングとか……。そういうことにつなげたいとかという、そういうお考えじゃないんですよね。

【知事】

 除雪に関する一種の自己啓発運動ですか……。違う、運動の意味はエクササイズじゃないね、これね。それ、ちょっと今、考えますわね、1回。いいご提案でございますので。県民の皆さんに受け入れてもらわなあかん。急にやられて腰が痛いと言われると困ります。静かにやっていただく。

【記者】

 バイオリンの関係でもう一度お伺いしますが、小野さんがこの寄託を申し出られたこのタイミングというのは、今である何かきっかけとか、それはあるんでしょうか。

【知事】

 どうでしょうかね、あまりそういう事情はよくわかりませんが。

【記者】

 国民文化祭とかのタイミングでとか……。

【知事】

 そうでしょうかね、多少そういう時期があったのかもしれませんが、芸術の秋でありますので。

 またちょっとお聞きしますが、また皆さんからお聞きしていただいてもいいかと思いますけど。十分聞いておりません。

【記者】

 ストラディバリウスという名前はよく聞くんですけど、例えば全世界もしくは国内に今どれぐらいあって、そのうちの「シギチエリ」というのはどういうものなのか、もしわかるようでしたら教えてほしいなと思うのと、時価で幾らなのか……。

【知事】

 それは、学問的には何百あるかな。ただ……。

【文化課長】

 私ども、お聞きしておりますのは、ストラディバリウスというのは全体的には約1,200ぐらい作られたというふうに言われております。

【知事】

 それがどこにある……。存在、流通があまりされないものですから、あそこにお持ちじゃないかとか、そういうふうなものですから、何かそういう幻的な部分もあるんじゃない? 実際は、ストラディバリという方が生涯にわたって作ったものが何百台なんですか。

【文化課長】

 今現存するのが600というようなことも一般的には言われております。

【知事】

 しかし、どこにどうなっているというのは明確でない部分もあるでしょう。

【記者】

 国内にストラディバリウスは……。

【文化課長】

 国内も、いろんなお話がございますが、50台とか60台ぐらいはあるのではないかということは一般的にお聞きしています。

【記者】

 時価でいうと幾らぐらいなんですか。

【文化課長】

 それも、今、知事が言われたように、流通するものでないので値段というのはつけられておりませんが、先日もニューヨークでの品評会があった場合にも、同じような年代のが2億数千万というふうな状況は聞いております。

【知事】

 参考にお聞きください。ちょっと、専門の世界じゃないものですから。

【記者】

 きのう発足した嶺南の新快速のまちづくりの支援チームのことでお聞きしたいんですけども、新快速の経済波及効果を嶺南全体に波及するには、嶺南を横切る小浜線の役割が重要になってくると思うんですけども、今後、小浜線を生かしたまちづくりもテーマの1つとして加えていくというお考えはあるんでしょうか。

【飯島副知事】

 当面は、直流化、来年の秋をにらんでということですので、平成18年度までを当面の目標年度というふうにしておるんです。それ以降のことはまたそのときに考えるということなんですけども、やはり、直接的な効果というのを考える、そういう会でございますので、まずはそういうことを考える。小浜線については、まずは利用促進を地元自治体とともに県が一生懸命これから取り組まなきゃいかんというふうに考えています。

【知事】

 関連しての議論になると思います。まずはメインの敦賀を中心にまちづくりということだと思います。

【飯島副知事】

 すみません、先ほどのエネルギー研究開発拠点化推進会議で、11月10日に開きまして、それで推進方針というのを決めるということなんですけど、先ほどのご質問なんですが、具体的な財源というよりは、むしろ大局的な拠点化計画の具体的な進め方とかそういうことを盛り込む予定でございますので、よろしくお願いいたします。

【司会】

 これで会見は終わらせていただきます。

── 了 ──

 

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