知事記者会見の概要(平成18年1月4日(水))
平成18年1月4日(水)
10:00~10:35
県庁 特別会議室
【司会】
それでは、今年初めての知事記者会見を始めさせていただきます。
まず、知事のほうから発表事項がございますので、よろしくお願いします。
【知事】
新年、明けましておめでとうございます。また今年もよろしくお願いいたします。
年末にお話を申し上げましたので、まだ1週間しかたっていないということで、そんなに新しいお話はございませんし、きょうはお正月ということでありますので、どちらかといいますと、ごあいさつのような感じになるかもしれませんが、お許しを願いたいと思います。
12月は非常に雪がたくさん降りまして、お正月はどんなことになるかなと思いましたが、幸いにして、福井としては普通のお正月かなと、そんな感じも、今、見ております。皆さん方にもそれぞれ、お仕事ももちろんおありだったと思いますが、お正月をお迎えになられたことと、こんなふうに思っております。
今年は、アメリカ大陸を発見したコロンブスが没500年ということのようですね。それから、フランシスコ・ザビエル、これは日本にキリスト教を伝えた方、この方が生まれた、こちらは生誕500年に当たるということで、世界史上の発見といいますか、そういう節目に当たるようであります。ですから、コロンブスとザビエルは50年ぐらい年が違うということになるんじゃないかというふうに思っておりますけれども、いろんな意味で、日本全体も、こうした新しいグローバルな時代でありますけれども、何か新しいものを発見する時代かなというふうな感じもいたしております。
一方で、湯川秀樹さん、それから朝永振一郎さん、このお二人がお生まれになった年が大体100年ほど前だというふうに、ちょうど100年かもしれません。量子力学というか、ミクロの世界、これもやはり、ミクロの世界にも世界があるわけでありまして、そういう意味で、いろんな節目の年かななんて思いながら、正月を過ごしたところでございまして、我々も、福井のいろんな、来年になりますと継体天皇1500年ということでありまして、福井の歴史あるいは文化をしっかり踏まえながら、いろんな仕事を進めなければならないなと思います。
昨年は由利公正の五箇条の御誓文ということで購入をさせていただきましたが、春嶽公、橋本左内等、また梅田雲浜など、いろんな先人の業績を踏まえて仕事をしていく必要があるだろうなと、こんなふうに思っております。
【山本副知事】
知事、何か広報課長が見せたいものがあると。
【知事】
何? これか。これは重要文化財。これは買うわけじゃありませんから。これはどこのお寺さんやったかな。
【広報課長】
浄得寺。木田にあります。
【知事】
これはちょうど16世紀の世界地図の見本があるようですね。ちょっと本物はお寺さんに、重要文化財でありますので、こっちへ持ってまいるわけにいきませんが、既にもうこういう地図ができておって、日本においても、いろんな情報をもとに仕事をしていたんだなと思いまして、私も実際のものを拝見していませんので、一回また、福井にあるいろんなすばらしい文化などをまた見たいなと思いました。
【広報課長】
これは福井が京に近い関係で、大きくこうなっていた、当時は……。
【知事】
大きいんだな。
【広報課長】
今はちょっと……。
【知事】
これは日本の地図ですね。もう1つ、これは別のものですね。
【広報課長】
はい、そうです。同じところに所蔵されています。
【知事】
ここが福井県で、かなり大きく描いてありますね、都に近いから。越前13郡と書いてありますかね、若狭3郡と書いてありますかね。そういうことで、立派な地図が既にできておって、いろんな政治をしておったのかななんて思ったりしておりましたけれども。またいろんな機会に福井のいいものを紹介するようなことをしたいなと思っております。
それで、今年は、一般的な方向を申し上げますと、ここ1年、2年、3年と、いろんなマニフェスト「福井元気宣言」をもとに仕事を進めておりまして、その端緒、またある程度の成果というものも出ているところでございますので、今年は「固めの年」といいますか、そういう年にぜひやりたいと思います。もちろん、固めるだけではなくて、さらにそこから角ややりが出てくることも必要でありますが、先ほど職員の皆さんにも申し上げましたが、固める年かなと、こんなふうな印象を持ちながら仕事に臨みたいと思います。
特にその中で、今、安全とか信頼ということが、日本全体、また地域でも非常に課題になっておりますので、こうした課題に福井県としても十分気持ちをこちらに向けて進めたいと思います。日本中がいろんなことでちょっとおかしくなっている部分があるなと、こんなふうな気持ちを強く持っておりますので、人の心が変わり、またそれを受けとめる心も変わってきているというようなこともありますので、モラルなりいろんな課題、今、大事な時期だと思いますので、安心できる社会といいますか、地域をつくるいろんな工夫を、教育や青少年の問題、あらゆる土木行政の問題なども含めて、いろんなところにこういうものがあらわれてまいりましたので、そういう努力をしたいなと、こんなふうなことを思います。
特にその場合に、歴史、文化のお話をいたしましたけれども、福井県という一地域の独立心といいますか、そういうものをしっかり持ちながら、決して中央に甘えず、また、おんぶやそういうことをしないで、自らの力でいろんな問題に基本的に当たっていくという心構えで問題に取り組もうではないかと、こんなふうに今思っております。
なお、今年はいろんな課題がございますし、年末にも申し上げましたので一つ一つは申し上げないところでございますが、全力で取り組ませていただきたいなと、こんなふうに思っております。
また、今年は戌(いぬ)の年ということで、極めて少子高齢化などの課題にふさわしい年かなと思っておりますから、子供の問題、子育て、少子化対策にも全力を注ぎたいと、こんなふうに思います。これもいろんな課題がございますので、一つ一つ地道に事に当たっていく必要があるかなと、こんなふうに思っております。
簡単でございますが、以上であります。
【司会】
それでは、質疑に移りたいと思います。
まず、幹事社のほうから質問していただきまして、その後、適宜、各社からお願いいたします。
【記者】
先ほど、安全・安心というお話をされましたけども、今年も新年度の予算に入るんですけども、去年は、例えば健康長寿などを大きなテーマにして取り組まれたと思うんですが、今年、特に大きなテーマとして取り組みたいということがあったらお聞かせいただけますでしょうか。
【知事】
どうでしょうかね、今のそういう安全とか安心とか、信頼の問題ですね、いろんな分野の。こういうことに取り組む必要がありますし、昨年は国民文化祭がありましたので、年末にも少し申し上げたかもしれませんが、福井の歴史や文化、文学、芸術とかいろんなものがございますから、そういうものを地域の資産として生かしていくといいますか、特に、子供たちに小さい頃からそういうものに親しんでいただくといいますか、そういうことが大事だろうと思いますし、また、いよいよ団塊の世代、高齢化の兆し、人口減少の時代でありますので、こうした中で福井県にいろんな人が来てもらうといいますか、そういういろんな工夫、これは農業問題などとも深くかかわるわけでありますので、そうした方面を努力したいと思います。
もちろん、長期的には新幹線の問題とか、今年は、いよいよ秋には嶺南、敦賀の直流化の課題もございますので、そうした交通問題、道路の問題などにも取り組む必要があると同時に、これは便利になるということでありますが、便利になるということは、地域の独自性というのもしっかり持っていないと、福井県らしさといいましょうか、独立性といいますか、そういうものが希薄になるということになります。どこの県かわからないということになっては自信も誇りもなくなりますので、そういうことに注意をしながら、いろいろ準備をして行政を進めると、こんなふうに思っております。
【記者】
それともう一つ、安全・安心という先ほどのお話がありましたが、先日、年末に二階大臣が来られたときに、例の美浜3号機のことで正月にも再開についていろいろ地元と協議したいということをおっしゃっていたんですが、具体的に、知事としては何かお考えはあるんでしょうか。
【知事】
正確なご発言は、また、あったかと思いますけれども、いずれにしても、電力関係のいろんな項目、約30項目に近い、29項目でしたか、ああいう事柄がそれぞれどういうふうになっているという説明が必要でしょうから、そういういろんな対応などを含めて、本年といいますか、いろんな結論といいますか、そういうことが出てくるかなと思っております。
【記者】
あと、どうぞ、ご自由に。
【記者】
今まで安全・安心というのをパッケージみたいにおっしゃっていましたが、今回は信頼という言葉をお使いになっているんですが、特に具体的に信頼の分野に取り組むべきだとおっしゃったんですけど、何か具体的なイメージなどはございますか。
【知事】
どうでしょうかね、安全・安心といいますと、何か守るということが、あるものから身を守るとか、そういうことがありますが、さらにその前に、そういうことが生じないようにという、そういう世の中、その仕組みなり、これは教育の問題もありますが、教育というのは子供の教育のみならず、すべて日本人のモラルなり心ばえといいますか、そういうものがしっかりしないといけないので、かなり時間はかかると思いますが、そういう基本を踏まえて、対症療法的なものもありましょうし、基本的なものまで含めて、お互いに安心して信頼感を持って世の中の仕組みができるような、そうじゃないと話は始まらないなと思いますので、一種の法治主義ということだけでは物事は進まないと思っておりますけど。それも必要ですけどね。
【記者】
県の行政的には、例えばどういうような……。
【知事】
予算などいろいろ、具体的な事柄ですから、抽象論だけではいかんのですが、抽象的な理念をできるだけ行政に生かすようにさらに工夫をしてまいりたいという感じがいたしております。
【記者】
あと、それにちょっと関連すると思うんですけども、今年は1期目の仕上げの、そういう面では固めというお話になるんだと思うんですけども、今年のキーワード的なもの、例えば何かもしお考えでしたら。今おっしゃった安全、信頼というのが1つのキーワードだと思うんですけども、それ以外に県民に訴えるべく、今年はこういうコンセプトでいきたいなというのがありましたら。
【知事】
「固めの年」じゃ、いかんですかね。
固めというのは、「かたい」という意味じゃなくて、固めるの年……。
それから、安全・安心や信頼といいますか、そういうことを申し上げたんですが、なかなかいい言葉が思い浮かばないんですが。
かなりいろんなものを継続的に進めないと、次から次へと新しいことをやっておりましても実効性が上がりませんから、基本をベースにしながら、少しでも前へ進むということかと思っております。
【記者】
地方分権というか、地域主権とかの取組みについてお聞きしたいんですけれども、1つは、三位一体改革の第1期改革が終わって、第2期改革というのをやってかないといけないことになると思いますし、知事会のほうは、税制のほうで論議していくというようなことを言ってましたが、一方で総務大臣は、諮問機関でまた論議されるということも考えていらっしゃると言われていますけれども、第2期改革、税財政の方面でどういうふうに知事として進んでいくかというのをお考えになっているかというのがまず1点。
それから、市町村合併が県内でも3月末ということで、当面、一段落して、県内市町村もある意味半分ぐらいに再編されるわけなんですけども、新年度の予算編成方針でも、県と市町村の連携強化というのを打ち出されていますけれども、そういったものも含めて、今後、県と市町村の関係というものをどういうふうに整理されていくのかという2点についてお願いします。
【知事】
分権については、これから、どういうんでしょうか、2期改革という議論が進むわけでありまして、国においてもいろんな調査機関といいますか検討機関を、諮問会議のようなものをつくられてやっております。知事会自身も地方の立場からつくるということで、地方のいろんな議論をまとめたいということでありまして、その中でいろんな方向付けが出ると思いますが、かなり国の議論もスピードが速いかもしれませんので、地方としても議論をあまりゆっくりはできないだろうということで、そんな議論を年末に関係知事としておったところであります。
いずれにしても、これからは地方税あるいは地方交付税などの議論に行くと思いますので、そうした問題を基本に立ち返って検討する必要があるかなと、こんなことも思っておるところであります。これは、それぞれ知事会に委員会もありますので、そうした問題を含めて進めたいと思いますが、いずれにしても、もう少し地方団体が常時いろんな協議の場に、知事などが中心になると思いますが、もっと国の議論の中に参画できるといいますか、どうしても、何か、普通の一団体としていろんな意見を言うような感じが多いわけでありますので、決して地方団体はそういう団体ではなくて、政治の団体でありまして、選挙に基づいて民意を反映した、国と同じ立場でありますので、そこをしっかり押さえながら議論をする必要があるだろうと、こんなふうなことを今思っております。
それから、合併なり、これからの市町村あるいは県のあり方につきましては、福井県内の状況を申し上げますと、この3月末まででようやく全体がほぼ形は整うということでございますので、なお、これから市や町ごとのいろんな制度の運営なり、過渡的な状況が生ずると思いますので、そういう問題に取り組む必要がありますが、これからは従来の合併前の市町村と県との関係を新しい時代に合わせる必要があるだろうということですが、主にこれは町ごとの大きな課題を県と一緒に考えていくということも必要かと思うんです。個別のものを議論しておって、何か要請があるとそれに応ずるということのみならず、全体としてそれぞれの市や町がどうあるべきかと地元が考えておられ、我々はどうだろうということですね。それから各市、町ごとのいろんな行政の進みぐあい、バランスといいますか、そういうものについても県全体としてよく目を通して、それぞれの町ごとに、こちらは進んでいるけども、こちらはどうだろうかという議論もやる必要があるだろうと。今までは、ともしますと、要請を受けてそれに応じていると、個別な感じが強かったですが、そういうのを少しずつ変えていく必要があるかなとも思っております。
【記者】
先ほど、仕事始め式で、知事が職員の方に対して、岡倉天心の著書を紹介して、何事も新しいことをしようとすると良いことでも反対の意見があると……。
【知事】
正確に言いますと、「この世のすべての良いものと同じく、茶の普及もまた反対にあった」と書いてある。ということですので、何でも、ごく些細なことでも、何か良いこととか新しいことをやろうとすると、いろんな意見の調整なり、基本的にはまず自分の心を調整せんといかんと思いますけれども、そういうことがあるという心構えを申し上げました。
【記者】
それは、先ほどの1期目の総固めをしたいという話と、それから先に進んでいるような、要するに、何か新しいことをしてほしいというふうな感じに聞こえたんですが、その辺の兼ね合いはどうなのか……。
【知事】
これは非常に偉大なことを申し上げているわけではなくて、ごく普通の日常的、あるいは少し超えた普通の仕事の場合に何かをやろうとするときに、これは変ではないかとか、これは難しいよという意見が大体出ることが多いんですが、そういうものにくじけずに、自分が良いと思ったことを組織的にも進めたらどうでしょうかという意味であります。もちろん、良いものでないといかんですから、良くないことは反対に遭うかもしれませんから、そこは間違ったらいかんのですが、良いということを前提に、良いと思ったら進めようと。しかし、いろいろ意見も出るだろうし、まずやっていいことかどうか、最後まで行き着けるかなということがあると思いますので、そういうことに注意してやったらどうだというのを、ちょうど50年でありますので、こういう本も読んでほしいなと思いまして申し上げたんですが。目的はいろいろあります。
【記者】
すみません、不勉強で申しわけないんですけど、国交大臣が、12月に知事が訪問したときに、今年初めに福井県を訪問するとおっしゃって……。
【知事】
経産? どなたのお話をしておられますか。
【記者】
年明けには福井におじゃますることになりますというようなことを、国交の北側大臣はおっしゃっていなかったですか。その予定とかなんか、もしわかったら教えていただけますか。
【知事】
正確な日取りはちょっとわからないと。お見えになるご予定はお持ちですが、具体的な日程がまだ確定していません。また、できるだけ早目に、もしそういうことが我々の立場で申し上げられる状況になれば申し上げたいと。北側大臣ですね、失礼しました。
【記者】
今年は固める年ということで、本格的な予算編成は任期中おそらく最後、来年は統一地方選になりますので最後になると思うんですね。今、いろいろな課題をおっしゃったんですけれども、例えば積み残された課題ですとか、まだこの部分が不十分じゃないかという課題、今回の予算に当たってもう少し具体的にこういうことを取り組みたいとか、そういうものがあれば教えていただきたいんですが。
【知事】
今それを整理しておりまして、例の中間の評価では大体出ておりますので、あれを超える具体的なものは今週ぐらいから作業を開始いたしますので、その経過といいますか、結果を見ながら整理しないと、今、これがこうだというのはちょっと申し上げにくい状況にございます。いろんなことを今申し上げましたが、そんな状況の中でのことなんですけど。
【記者】
今週ぐらいから……。
【知事】
今週か来週、今週末から……。きょうは何曜日ですか。水曜日? 木曜日? もうぼちぼち週末からやらなあかんかなと思っていますけど。
【記者】
中間評価を踏まえて?
【知事】
ええ。中間評価もありますし、各部ごとにいろいろなチェックをしたり、これからやろうとすることをこれから見ないといけませんので、もう少しお待ち願えればありがたいと思います。
【記者】
それともう1つ、すみません。今おっしゃっている課題の中で、例えば知事が就任されてから、身近な問題、ソフト事業はかなり進んでいると思われるんですね。例えば除雪の問題であったり、いろんな健康長寿の問題だったり。ただ、今、残された課題をお聞きしますと、例えば安全・安心ですとか、少子高齢化問題、人口減少問題というのは非常に日本の国家の全体の動きと連動しているものがやはり多いのかなと思うんですね。
例えば経済に関して見ますと、ある程度景気が回復している中で、マニフェストの中でも雇用の問題ですとか企業誘致の問題というのはある程度成果を上げていますけれど、例えばもっと抽象的な問題、ブランドをどうするか、福井の知名度をどうするかとか、繰り返しになりますが、少子高齢化の問題、安全・安心の問題というのは、これはなかなか目に見えた成果というのが見えにくい分野だと思うんですけれども、最後の年にどのように県民が実感できるような形でお示しになっていくのかというお気持ちとか決意を伺いたいんですけども。
【知事】
おっしゃられたような気持ちを私持っておりまして、しかし、福井県の知名度が1年、2年で急にきゅっと上がるわけじゃありませんので、少し時間がかかるということと、安全や安心等々、人の心、精神に関わる問題でありますので、なかなか課題は大きいと思いますが、これもしかし、少しでも目に見えるように進めていくといいますか、こういうことを、いかに、ここまで来たから次の目標だというような仕事の仕方ですね、そんなことができないかなと思っております。特に、ブランド等は、なかなか観光の問題を含めて非常に難しい仕事でありますし、行政だけでもまたできなくて、むしろそれぞれの地域なり、事業をやっている企業の皆さんに頑張ってもらわないとなかなか難しい。絶えず競争関係にあるということがありますので、そういう気持ちで今おります。
【記者】
今までの発言に重なるかもしれませんが、去年は福井駅が開業したり、国民文化祭があったりと、いろんなイベントがあったと思うんですけれども、知事としてはマニフェストの固めの年にしたいということですけど、今年、県庁の職員、それと県民を含めて、知事として、漠とした聞き方になりますけれども、どんな福井県になればいいとお考えですか。
【知事】
幸いにして、失業率なり雇用情勢は悪くありませんので、経済なり産業労働政策というのは、国の施策とも相まって、成果が見えてきたかなと思っておりますから、これをさらにもう1つ次の段階に飛躍させる必要があります。
また一方で繊維や眼鏡など、分野によっては必ずしもそこまで行っていないという事柄があると思いますので、それを波及させるといいますか、また企業誘致も、特に、私、副知事以下、全力で取り組んで、すそ野を広くしないと、またレベルを高くしないと、福井の雇用情勢がいいといっても、いいというだけにとどまってしまいますので、次を望む必要があると、こんなふうに思って仕事を進めたいと思っております。
ちょっとご質問に合っていないですかね。
【記者】
一言で言うと、どんな福井県に……。
【知事】
一言……。ワンフレーズ?
【記者】
ワンフレーズで。
【知事】
「固めの年」じゃいかんね。「固め」になってしまったら……。
【記者】
県民も含めて、何かこんな年、こんな福井県にしたいなという……。
【知事】
次の段階、次のステップですね。要するに、自己満足をしないということなんだと思うんですけどね。さらなる向上ですね。あんまりパンチ力のない言葉かもしれませんが、常識的に言いますと。そこにとどまらないということですね、とどまると終わりですから。より積極的に。
【記者】
それと、固める年というお話が先ほどからキーワードになっていると思うんですけれども、今段階で、それはマニフェストそれぞれいろんな分野があると思うんですけれども、全体で見たら大体何割ぐらいまで仕上がったとか、そういうものは……。
【知事】
いろんなものはマニフェストが基本にありますけれども、予定どおり、ほぼ行っているように思ってはおります。
【記者】
ということは、今段階で、想定していた中ではほぼ100%、あるいは……。
【知事】
100%なんてちょっと申し上げられませんが、予定どおり……。
ただ、世の中がまた、世の中には足がついておりますので、走りますよね。マニフェストもやっぱり足をつけて走らせないかんですし、それ以外のこともやらないけませんので、さらに具体的にそこから広げていくといいますか、ということを職員の皆さんに期待しております。自発的に次の話を広げていってほしいです。
【記者】
そういう意味では、走り出している部分もありますけれども、当初見ていた部分からいうと、ほぼ満足のいく……。
【知事】
それは概ねチェックを去年の夏にやっていますので、これは3つの方法をとっておりますから、大体それで客観的なものはほぼできているかなと思っております。それ以上、また別のことをやるわけにいきませんから。
【司会】
ほか、ございますか。ございませんか。
それでは、定例記者会見はこれで終わりたいと思います。
── 了 ──
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