知事記者会見の概要(平成18年2月21日(火))

最終更新日 2008年3月11日ページID 002754

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平成18年2月21日(火)
11:00~11:15
県庁 特別会議室

記者会見
 

 

【司会】

 

 

 

 

 

 時間が参りましたので、知事と県警本部長との共同記者会見を始めさせていただきます。進め方としましては、まず知事のほうから発表いたしまして、その後、本部長のほうから発表いただきます。その後、質問を受け付けるという形で進めたいと思います。それではよろしくお願いします。

【知事】

 それではまず最初に私のほうから申し上げます。

「治安回復プログラム」につきましては、私が知事に就任した当時、本県の刑法犯認知件数が平成14年まで8年間連続して増加していると、こういう状況にありました。また、3年連続して戦後最多を更新するという、こういう環境にございまして、極めて深刻な状況にあったわけでありますが、全国に初めての対策として、県の公安委員会、県警察本部と共同で力を合わせて優先的に取り組むべき治安対策をまとめて、プログラムとして、15年の夏、8月に策定をいたしました。

 何と言っても、その当時からもそうでございますが、警察の皆さんと我々行政が力を合わせて強力に対策を進め、そしてそのことを県民の皆さんに分かっていただく、アピールするということが重要だと思ったのであります。

 これまで、このプログラムに基づきまして、いろいろな取組みを推進するためにですね、「福井県安全で安心なまちづくりの推進に関する条例」を制定いたしましたほか、いわゆる「子ども安心3万人作戦」、それから「ふくいマイタウン・パトロール隊」の支援事業、防犯ドクターと警察との協働による「犯罪に強いまちづくり事業」、空き交番の解消と警察官によるパトロール強化のための「臨時交番相談員配置事業」など、全国に先駆けた事業を行いまして強力に取り組んでまいりました。

 その結果、刑法犯認知件数は、平成15年以降3年連続で減少し、17年には、ピークでありました平成14年と比較しますと40パーセント減少しているということでありますし、後ほど警察本部からお話があるかもしれませんが、刑法犯の検挙の方ですね、全国第1位の52パーセントということで、5割を上回ったわけであります。

 こうした成果は、県警察本部のご努力はもとよりでございますが、市町村やマイタウン・パトロール隊など自主防犯団体、あるいは「子ども安心3万人作戦」に取り組んでいただいている地域住民の皆さん、県民一人ひとりのご努力の賜物と認識しております。

 このように治安情勢は回復基調が定着しておりますが、子どもを狙った凶悪な事件が他県において相次いで発生し、本県では子どもへの声かけ事案が増加しているということで、引き続き気を緩めることなく取り組むことが重要であると思います。

 このため、この新しい年度につきましても、「福井治安回復プログラム2006」を策定いたしまして、しっかりとした対応をスクラムを組んでやる必要があると思います。

 新年度から新たに取り組むべき事業としては、市町村や地域がメール等によって連絡システムを作ってですね、登下校時の見守り活動を支援する「子どもの安全・安心パワーアップ事業」、インターネット地図を利用した「子ども地域安全情報の提供」、それから「子ども安心3万人作戦」の拡充、現在4万人近くの皆さんの応援が得られるようになっております。

 昨年は県警本部で一戸一灯運動を行いましたが、これに加えまして、鍵かけ運動を展開する「わがまち安全・安心ロック&ライトアップ作戦」、また「女性のための防犯安全対策事業」などが、昨日ご説明しました予算の中にあると思います。

 こうした施策を県警察本部と一体となって着実に実施し、「日本で一番治安のよい福井県」を誇れるようにしたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。

 以上が私のほうからでございます。県警本部長のほうからお願いいたします。

【県警本部長】

 ただ今知事のほうからコメントがございましたけれども、この度、新たな治安情勢に対応するための施策・事業を盛り込みました「福井治安回復プログラム2006」を県と共同で策定いたしました。

 現在のプログラムの成果につきましては、知事のほうからご紹介がございましたが、治安回復に向けた取組みにつきましては、ようやくその成果が現れてきていると思っております。

 しかしながら、あらゆる犯罪の発生水準につきましては、昭和50年代のまだ1.5倍と非常に高い水準で推移しておりまして、特に匿名性の高い知能犯罪のような新たな形態の犯罪や子どもに対する声かけ事案の増加、これらを県民の皆様が治安に対する不安の原因というふうに捉えておりまして、この不安がまだまだ解消されていないというふうに考えております。

 このような情勢を踏まえまして、県警察といたしましては、今回のプログラムでは、

あらゆる犯罪をさらに減少させると。そして子どもに対する犯罪や殺人、強盗などの悪質重要犯罪を徹底検挙するということで、県民の体感治安の向上に努めてまいりたいと考えております。

また、こうした治安を守る態勢の強化を図るために、現場警察官の執行力強化に向けた実戦的な教養・訓練の実施と、交番相談員の継続配置など交番機能の充実を図り、さらには、犯罪検挙に効果的な捜査資機材の整備充実、そして県警察の組織および人員配置の見直しなどにも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

なお、新しいプログラムの内容につきましては、本日午後、警察本部におきまして詳細な説明をさせていただく予定にしております。

いずれにしましても、治安の重責を担う警察といたしましては、安全で安心して暮らすことができる社会の実現を目指しまして、県民とともに全力を傾注して取り組んでまいりたいと考えております。

どうか県民の皆様はじめ、関係各位のご協力とご理解を切にお願い申し上げまして、私のほうのコメントとさせていただきます。よろしくお願いいたします。

【司会】

 以上で発表事項は終わります。質問をお受けしたいと思います。各社、適宜お願いいたします。

 

 

 (質問なし)

 

 

【知事】

 詳しくは後ほど警察本部からのご説明があるかと思いますが、いずれにしましても、福井県の場合には、警察当局と行政、それから住民の皆さんが力を合わせて全力で犯罪に立ち向かうといいますか、こういうことをしっかり示しながら実績を上げていこうという、こういう作戦というんですか、そういうことで取り組みたいと思います。

 犯罪はいつ何時、どんなことで起こるか分からないということが昨今の全国の状況でありますから、十分いろんなことに注意しながら抜かりのないように努力しないといかんだろうと、こんなふうに思っておりますのでよろしくお願いいたします。

【司会】

 後ほど警察本部のほうで詳細な説明もございますので、よろしくお願いいたします。

 

 

 (知事と県警本部長が握手)

 

 

── 了 ──

 

 

 

 

 

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