知事記者会見の概要(平成18年4月19日(水))

最終更新日 2008年3月11日ページID 002739

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平成18年4月19日(水)
13:30~14:00
県庁 特別会議室

記者会見

 


 

【知事】 こんにちは。今日は、敦賀・関西間の新快速直通化の開業予定日について、公表させていただきます。これは、JR西日本、滋賀県も同じ時間に知事が発表しておられるということもありまして、私から臨時に発表させていただきます。

平成15年の秋、10月から工事が始められていました北陸本線と湖西線、琵琶湖両側ですが、この直流化事業につきましては、敦賀と関西との新快速直通化の開業日が未定でございましたが、開業予定日が決まりましたので、開業記念事業等の進め方の予定と併せてただ今からご報告いたしたいと思います。

開業予定日は10月の21日、これは土曜日になります。JRが進めておりました直流化のハードの工事が9月下旬に完了する見込みとなりましたが、ハードが整備された後に、約1ヶ月程度、試運転期間が必要となりますので、そういうことを考慮して10月21日になったものです。嶺南地域を中心とした長年の念願がようやく実現するものでございまして、この日から関西と敦賀が新快速電車で直接結ばれることになります。

これにより、利便性が大幅に向上するわけでして、広域的な観光、企業誘致など嶺南地域の活性化につながるものと思います。また、小浜線電化は既に終わっていますので、いわゆる北近畿一帯の直流化ネットワークが形成されることになりますので、これを機にいろいろな列車の運行の形態が可能となりますので、一層、われわれ地元としての努力をしたいと考えております。

10月21日の開業の際には、JR西日本と調整して出発式を実施するとともに、開業記念事業を行いまして、広く新快速直通化を県内外にお知らせしたいと思います。このため、今月、4月26日に、県、嶺南の各市と町、商工関係団体、観光団体などで、開業記念事業の委員会を設立し、いろんな企画、運営を進めたいと考えています。

お手元の資料の1ページにいろんな基礎的なデータがありまして、2ページに実行委員会のメンバー表が入っていると思います。3ページ目は車両の写真になっています。

また、開業による「にぎわい」といいますか、これが継続的に発展することが必要でありますので、県におきましては、「快速化に伴う嶺南まちづくり支援チーム」を中心に現在進めておりまして、今後とも、地元の市や町、商工団体、観光団体などと協力して、魅力あるまちづくりを進めたいと思っております。

なお、さらに詳しい事柄については、私の会見が終了後、ご報告させていただきますのでよろしくお願いします。

それから、もう一点、せっかくの機会でございますので、ふくいブランドアップということで、今年から、さまざまな国際規模あるいは全国規模のコンテストとかコンクールなどで、がんばっておられて、優勝されたとか、上位で好成績を収められたとか、こういう方は、ブランドアップということでありますので、福井の名前を知っていただくことに、大いに役立つわけでありますので、私のほうから感謝状を贈らせていただこうと考えております。

今回は、昨年3月から今年2月までに、全国大会などで活躍された7名を対象に、4月25日に感謝状の贈呈を行う予定をしております。

実は福井のものなんだとか、福井の人なんだとかを知っていただくということで、7名の方にお贈りして、我々の自信や誇りということにつなげたいと思っております。

今日は、臨時のことでございますので、以上でございます。

【記者】  直流化に関して、関西へ直結する効果として交流人口の増加、さらに、関西圏へのいわゆる情報発信の大きな起爆剤になると思いますが、これに対する意気込みをお伺いします。

【知事】  これまで、ある意味で関西の一員と言われておりましたし、関西圏との関係を重視しておりますけれども、平常的に交通のネットワークとしては、必ずしも十分な時間、距離ではありませんでした。

 今回、京都、大阪、あるいは西明石、姫路、場合によっては播州赤穂ということもあるかもしれませんが、兵庫県から、大阪、京都、滋賀、福井とネットワーク化します。

 これまで、敦賀など嶺南地域中心に必ずしも十分な体制になっておりませんでしたので、「2030年の姿」にも書いてありますけれども、内向きから外向きへといいますか、「四通八達」、そしてできるだけ多くの人に来ていただこう、また我々も打って出ようということです。

 観光、あるいは、場合によっては、これからはだんだん、通学、通勤に使われる可能性もあるということですし、新幹線の問題ともからむということですし、さらに、京都、大阪、それから中京圏ですね、そことのダイヤの見直しなどの要請もすすめていく必要もあると思います。

と同時に、先ほども申し上げましたが、敦賀を中心とした嶺南の受け入れ体制ですね、これによって敦賀にたくさん人が来ていただけるようなまちづくり、観光、港との連携などに全力をあげて、文字どおり長浜や彦根やあるいは京都、こういう所と競い合って、福井に敦賀あり、関西に敦賀ありということを、多くの方に知ってほしいと思います。

【記者】  これで、嶺北地域に先んじて嶺南のインフラ整備が進んだわけですが、将来の道州制もにらんだ上で、県全体としてこれからどういうふうにバックアップしていくか、知事のお考えはいかがですか。

【知事】  道路については、3月末に、舞鶴若狭自動車道50キロメートルが9年前後には整備されるという方向性が出ました。一昨日には中日本高速道路の近藤会長に嶺南の市町村と一緒にお会いしましたが、一年、一月でも早く、また、できたところから使えるようにということを強く要請し、また、中日本の会長もそういうお気持ちですので、全力で進めることにより、嶺南と嶺北の一体的な整備を急ぐ必要がある。

また、これから、新幹線の問題が深く関わりますので、新幹線の努力を合わせてする。それから、ネットワークの問題をよくする必要がある。インフラは整備されてきましたので、ダイヤなどソフト面の問題について努力していきたいと思います。道州制については、課題はいろいろ多いので、まずは、福井が自分でしっかり自立して、物事の受入れや発信ができないといけませんので、それを先行したいと考えています。

【記者】  今回、交流から直流になるわけですが、直流になることのメリットは何ですか。

【知事】  メリットとしては、特急料金を払わなくてもよくなるわけですから。経済的に料金が4割以上安くなる。

かつ、本数が増えますから、滋賀、京都、大阪に日常的に気楽にお互い行けます。長浜に例をとりますと、長浜が頑張っておられるのは、そういう、ネットワークが整備されたことと、地域で黒壁や長浜城とか、地域が一体となって頑張っておられることで、うまくいっている。

長浜の方にお聞きしますと、敦賀は強力なライバルであって、敦賀は海あり、山あり、歴史資源あり、食べ物もおいしいということで、好敵手であると。負けないように頑張らないといけないと言っておられるし、それに我々も応えないといけないと思います。

【記者】  中京からの新快速運行については、何かお考えですか。

【知事】  これについては、岐阜、滋賀、福井の三県が力を合わせないといけないでしょう。共通の利害、メリットを感じますので。中京からの運行は大垣、米原で一旦切れます。米原駅を境に会社がJR西日本とJR東海で別になりますから、困難な点もありますが、努力したいと思っています。

【記者】  誘致とか働きかけとか、県もやろうとお考えですか。

【知事】  我々もやりますし、三県で合わせてやらないといけないだろう、また、そういう体制を整える必要もあるだろうと思います。

【記者】  時間の短縮によって、観光面で来るほうも重要ですが、逆に敦賀から関西に買い物とかで人が行ってしまうことも考えられますが、どうですか。

【知事】  京金族ということばも昔ありましたが、そういう問題ですね。敦賀、嶺南だけで物事をすべて完結するということは意味のないことですが、互いに行き来し合って、実質的なパイが大きくなることが大事だと思っています。行くことは悪いことでありませんし、それ以上に、来ていただかなければなりませんし、役割分担して相当努力しないといけない。努力目標ができたということだと思います。

【記者】  敦賀までは本数が多くなりますが、敦賀に降りた人が小浜線や北陸線への乗り継ぎを考えた場合に、本数が少ないのではないですか。

【知事】  今回の直流化で本数が増えますので、待ち時間は相対的に少なくなると思いますが、それにしても、待ち時間が5分でも10分でも短くなるようにすることが大事ですので、交渉ごとですが、努力したいと思います。今までのように雷鳥とかサンダーバードで早く行ってしまおうという人もあろうと思います。名古屋へ行こうとされる方はしらさぎで行こうとする人もあろうかと思います。そういうタイプでない方について、いろいろ利便性を高めていきたいと思います。

【記者】  想定の運行計画を見ると、北陸線経由がそんなに増えていないという印象を受けるのですが、どうですか。

【総合交通課長】 まだ、JRのダイヤが決まっていないので、あくまでも想定ということですが、開業後は京都、大阪からの利便性を高めるため、新快速を多く入れて湖西線回りの運行を手厚くしたということです。

【記者】  車両費のうち20億円を福井県が受け持っていらっしゃるということですが、車両を使って福井のPRをしてはどうですか。

【知事】  小浜線電化のときにもいろいろと提案しているのですけれども、国鉄時代に壁面にいろんなものを描くのはどうかということをお書きになった方がありまして、いろいろなことがあります。窓のところに何か福井のことをPRできないかとか。いいご提案でございますので、私もそういう気持ちはあるんです。提案はいろいろとしてるんですよ。我々が思うほどにはできていないというのが実際で。美観とかいろんな問題がありますけれども、できるだけやりたい。車両の中にも、中吊り広告とか、JR自体も商売であるんで、いろいろやっていきたいと思います。

 

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