知事記者会見の概要(平成18年7月28日(金))
平成18年7月28日(金)
14:00~14:40
県庁 特別会議室
【知事】 福井城址の城壁に散策路を整備する予定ですが、その生垣にお茶の木を植えることにしました。お茶の木は花が秋から初冬にかけて咲き、夏は新芽となります。
昔の福井藩政時代には、お茶、漆、桑、コウゾの4つの木を4木ということで重視していたようであり、また、養浩館には、臼ノ御茶屋(うすのおちゃや)という、お茶のいろいろな建物もあったようで、お茶は歴史的に深いということです。
今年は、岡倉天心の「茶の本」出版100年であり、9月5日から30日まで県立美術館において天心の特別展示、また、大本山永平寺で記念座談会とか茶会などがあります。 そこで、福井城址の生垣に茶の木を植えることにしたわけで、来年は茶摘みができると思いますので、子供たちに茶摘みをしていただいて、お茶を飲んでいただくとよいかなと思います。
次に、夏休みが始まり、子供たちにいろいろ社会学習をしていただく必要があります。
その1つとして、福井城址の福井駅近くで駅部の建設に伴った発掘調査をしていますので、既に一般の見学会はやっていますが、子供たちにも見ていただくために、8月5日に親子の見学会を開催します。
また、足羽川の激特事業、福井駅前の地下駐車場、幸橋架替工事など4つの工事場所で、子供たちの社会勉強のため見学会を開催します。
また、南越前町の昔の砂防施設である、赤谷川にあるアカタン砂防堰堤群についても、8月26日に体験学習会を予定しております。
【記者】
今週、原子力機構から、「もんじゅ」の燃料取替えについての事前了解願が出され、県は受け取ったと思うのですが、いつごろをめどに県は判断を行うのか、何をもって判断するのか、この事前了解の位置づけについて、「もんじゅ」本来の運転再開との関連性をどのように考えているのか教えていただきたい。
【知事】 燃料そのものについては、既にご説明しているかと思いますが、「もんじゅ」の安全確保上重要なので、国も安全面での協議もしているところですし、県の原子力安全委員会でも、燃料としての安全性のいろいろな手続を進める必要があるということで、技術的、実務的な手続になると思います。
もちろん、これは、「もんじゅ」の運転再開とは切り離して考えられるものであり、従来と基本的に何も変わるものではありません。
【記者】 燃料取替えの事前了解願に対する県の判断というのは、いつごろになるのですか。
【知事】 まだこれからです。まだ改造工事のいろいろな手続が要りますから。また、性能上のテストなどのいろいろな方向が出たら行う必要がありますが、手続がいろいろ残っておりますので、その上で、いろいろな判断がなされることになります。
【記者】 北陸新幹線の問題ですが、昨日の中部圏知事会議で、新駅に非常に否定的だった嘉田知事が、新幹線そのものには反対ではないと明言されたわけですけれども、その点について、どのような感想を持っていらっしゃいますか。
新幹線の敦賀以西の問題に影響を与えるのではないかとか、滋賀県は前向きでないのではないかという発言も、政府や自民党のいわゆる大物と言われる方々もされていたようですけれども。
【知事】 これは、これまでにも静岡県内とかあちこちにありますが、東海道新幹線の特定の地域における請願駅についての地域判断の話です。
北陸新幹線をはじめ、新幹線の整備についてはどなたもご議論がないでしょうし、だからこそ、現在は白山車両基地や福井駅の整備を進めているところですよね。ですから、それは計画に従って着々と進め、またできるだけ早く財源を見つけるということでしょうね。
むしろ、国としては、責任ある国のプロジェクトですから、明瞭にそういう考え方を逆にお示しされるのが普通かと思います。
【記者】 嘉田知事のお考えは全く別で、知事もご懸念はされていなかったと。
【知事】 別の事柄ですし、嘉田知事もそんなことを思っておられるわけでもないでしょうし、昨日もそういうご説明をされたように思います。当然のことじゃないでしょうか。
【記者】 同じく、嘉田知事は、昨日の会議の後に、福井県とは隣県でもあることから、北陸新幹線の問題も含めて、西川知事と協議する場があるのであれば協議したいし、そういう場をつくることを考えたいというお話だったんですが。
【知事】 國松前知事ともいろいろ議論しておりますし、滋賀県と福井県は歴史的にも非常につながりがありますし、環境の問題や、10月になりますと快速鉄道の問題がありますね。例えば環境だったら、三方五湖はラムサールの認定を受けているわけですが、滋賀県は先輩格に当たりますし、いろいろな意味でこれから一緒にご相談をしないといけないと思います。
新幹線もこれからいろいろな議論があると思いますが、必要に応じて積極的に両県でいろいろな議論を進めていって、福井県、滋賀県が地域的に協力しながらよくなるというのが一番大事なことですし、これは両県知事とも同じだと思います。昨日はそういうことをおっしゃられたように私は理解しております。
【記者】 整備新幹線というのは、新駅1つつくる上で、地元負担や経営分離の問題などがあって、國松前知事ですが、経営分離されるのであれば議論そのものが難しいというおっしゃり方をたしかされていたと思うのですが、それでも、実務的ワーキングなどを重ねてこられた経緯があると思うんです。
整備新幹線についての見解というのは、前知事の國松さんは実はそういう考えで進めてこられたときに、嘉田さんのご発言、福井県と連携して、今後前向きに研究を進めていこうという姿勢を見せられたことについて、知事としてのご所見があればお伺いしたいと思います。
【知事】 これからさらに新幹線の整備を進めていって、全国の整備新幹線のネットワークを国として将来に向けてつくっていく必要があるという点については、基本的に同じ考えだということと思いますので、当然のお考えを述べられたんじゃないかと思います。
そして、滋賀県の話は、ある特別の地域の駅がいいものなのかどうかという、地域としての、滋賀県内での判断の話ですから、別の事柄だと思います。だから、非常に常識的にご判断をされておられるし、当然のことかなと私は思っておりました。
【記者】 2年前の豪雨がありましたけども、今年も大雨による被害が出たことから、大雨に対する何らかの対策の面で、知事としてのお考えがあればお願いします。
【知事】 災害は、自然現象ごとに状況が違い、1つとして同じものはないと思います。今回は、長く雨が降っていろいろな土砂崩れとかが起き、そういう中で河川の増水がありました。前回の2年前は、逆に、ざっと急激に豪雨があって、河川のほうが先に増水し、あわせて土砂崩れが起こったということですので、ちょっと相前後関係が違うかなと思っております。
いずれにしても、県としては早目に災害対策本部も設置し、いろいろな警戒を呼びかけておりますが、やはり、いろいろな被害などの問題については、もちろん公の役割というのは重要ですが、それぞれの地域で情報を密にして、自助というか、自ら守るということも非常に大事だと実感しています。
まだ今、災害対策本部は解散しておりませんけれども、これからも防災上のいろいろな対応も必要ですから、そういうものを整理して、我々としてこれからさらになすべきこと、国にも要請しないといけないこともありますし、市町村にも申し上げています。市町村は市町村として復旧を進めていただき、特に市町村は地域との関係が重要なので、そこを充実していただくということで、整理をしたいと思います。
【記者】 土砂災害でいいますと、今回、残念ながら死亡者が出てしまったところが危険個所になっていなかったわけで、そこで、土砂災害に関して危険箇所の積極的な指定とかはどうですか。
【知事】 急傾斜地域の防災というのは、その地域のいろいろな所有権とか利害にもかかわるので、必ずしも理論上こういうところだから、すぐ地域が指定されるということはなかなか全国的には進まない状況です。我々としてというか、国として、まず全体にざっと概観をして、このあたりは危いということになると、市町村と協議し、その協議の際に、その町あるいは地域全体で他に危ないところがないかみて、ここには家を建てないとか、あるいは初めから避難の場所にしてしまうとか、ハードじゃなくてソフト面でできるだけ防災力を強める、そういう発想です。
したがって、その問題について、福井県は、その作業は全国一ぐらい進んでいると思いますが、一層そのスピードを上げる。
同時に、住民の皆さんの理解が重要です。危ないのはわかっているけど、それは我々としてはというような議論になりますとなかなか大変ですので、いろいろな災害の教訓も踏まえて、もちろんこれは地元の市や町の動きが一番大事なんですけれども、そういうものをさらに進めていく。
そして、防災のがけ崩れは、全国の今度の状況を見てもそうですし、潜在的にもまだまだたくさんの場所があるわけで、そのすべてを資金的にどれくらいできるかといった点があります。国としては、いろいろな法律はつくるけど、地方に全部任せっきりといいますか、それは自分たちでやりなさいという法律だけではまた問題がありますので、法律上あるいは財政上の改善すべきところは要請をしないといけないと思っています。そういうチェックもこれからしたいと思います。
【記者】 そういう意味では、今回、大きな被害をもたらした中野とか恐神地区などでは、県が速やかに応急復旧されたりとか、県営住宅の用意はされましたけど、ただ、僕もつい数日前に現場に行ったんですけど、それはあくまで応急復旧であって、まだ後ろ、直近に土のうが積んであったりとか、県営住宅というのも二月という期限が決められている中で、あそこに住民が入って安心して暮らせるかというと、全然レベルが違うと思うんです。そういう抜本的な対策について、現時点でもし知事にお考えがあればお伺いしたいんですが。
【知事】 公の道路のところのがけならいろいろな制度があるんですが、プライベートなものとか私的なものの施設というのは、なかなか制度がありません。
しかし、そんなことを言って誰も手をこまねいているわけにいきませんから、県としては何か制度があれば後に利用したらいいので、まず応急用の対応、土砂を除去するとか住宅を用意して、ともかくはまず安心して、できるだけ以前に近い状態でお住みいただいたり、防災上の応急はしてしまう必要があるだろうという方針で臨みました。なおしばらく時間の余裕がありますので、これからどんなふうにするかという議論なり整理するということになると思います。
従来ですと、そこでとまってしまい、何もしないということが多いものですから、それは避けないといけないだろうと。これは市の仕事だとか、これは民間だとか、そんなことを言っている暇に、まず応急対策をしてしまって、とりあえずこういうことですよということを関係者にはお伝えしてありますけれども、そういうことを当面やっていくという状況です。
【記者】 それですと、これから県というか公共としてどう関与するかということですね。あるいは、それは私対私の問題なのかというあたりについて、見通しというのは県としてありますか。
【知事】 まず、応急対策をやってしまって、ちょっと落ちついてから、よく相談して整理をしてということです。
【記者】 この1カ月間、県の危機管理が問われる1カ月だったと思うのですが、北朝鮮のミサイル発射について、知事は11日に国に要請されましたが、国の対応やその結果についてどのようにお考えですか。それから、依然として、県では連絡室を設置した状態ですけれども、その連絡室を今後も継続していくかどうか、また、仮にもし廃止するのであれば、その判断というのはどういうところにあるのかお聞きしたいと思います。
【知事】 この問題について国に要請してきたポイントは、例えばミサイルが発射されたとすると、それがミサイルなのかどうか、どこに落ちたか、どこから発射されたか、(情報の確認に)それぞれ時間差があるわけですが、今回はそれらを全部確認をして(国として)対応したという感じになっています。それは1つの考えですからいいと思いますが、しかし、願わくは、それぞれの確定情報あるいは未確定情報を仕分けして、それぞれの段階でこういう対応をしてほしいとか、あるいは今こういう状態だということを国においていろいろ判断できるようなやり方がないかという要請を我々としてやっております。
また、消防庁が我々の窓口なんですが、そこにいろいろな国の情報が集中的に集まり、我々に来るような、そういうやり方が考えられないかということをお願いしました。
これは自然災害と違って、相手の国があったり、あるいは機密に属することとかいろいろなことがありますので、地震とかの情報とはちょっと違うと思いますが、そういう限界・制約の中で、できるだけ早目に、何時間もかかってからわかるとか、どうなんだという指示が来るとか、そういうことがないようにシステムを考えてほしいということを要請しております。その基本的な我々の要請の意味は理解をしていただいたように思いますので、次にどんなふうに、国民保護計画、あるいはその関係する──そうでないやり方もあると思いますが──対応を考えていただくかというのはこれから国のほうで出してもらえるんじゃないかと思います。
また、連絡室は、今なおいろいろな対応について、ちょっと明瞭でない部分がありますからそういう状態になっておりますけれども、事柄がもう少しすると考えられるんじゃないかと思います。ただ、その状態が特に不都合なことはありませんので、そういう状態になっているというのが実際であります。
【記者】 国のほうの連絡とこちらの福井県の状況は変わらないと。
【知事】 変わらないと思っています。今すぐ何か情報をやる、会議を持たないといけないということは今ないということであります。
【記者】 他県では、今回、国民保護の運用でなくて、ミサイルに対して独自のマニュアルに基づいて対応した都道府県もあり、今回の事態について国民保護計画の運用を行ったのは福井県だけだったということなのですが、福井県については、今後も、ミサイルだけで何か特別な対応をとるのか、あくまでこういう事態は国民保護計画に基づいて対応していくのかいかがですか。
【知事】 初めから国民保護に関係ないような事態であればそんなことはする必要はないと思いますが、大体は何のことかわからないんですよね。何か関連しているようだとか、ほぼそれに近いという状態になりますので、それがゆえに福井県だけはそういう連絡室のシステムを国民保護の中に入れておりまして、そのほうが我々としては行動をとりやすいし、県民の皆さんに責任を果たす方法かなと、現状はそのように思っています。
国自体の制度が基本的に変われば、それに応じた方法はもちろんあると思いますけれども、今のままであればそのほうが我々としては迅速な対応がとれるように思っています。事後的に何もなければ、それはそれで非常によかったということです。
【記者】 今回は、やるべきことはやったということですか。
【知事】 必要なことはさせてもらったように思います。
あと、関連して、海上は陸上に比べ、場所の特定とかの情報システムが日本全体として非常に弱いように思いますので、海上地図情報のようなものがこれから重要だと思います。 これは、ナホトカ号の重油事故の際も思いましたし、大型クラゲなどが話題になりますとまたそういうことがあり得ると思いますから、これから海というものに対する関心と情報というのをもっともっと、福井県は特にそうですけれども、日本全体としてもやる必要があると思います。
海には番地がなく、大型クラゲがどこにたくさんあるかという場所の特定ができないというのでは、ちょっとまずいんじゃないかと私は思っています。これからだんだん厳密にやる必要があります。
また、海上保安庁のいろいろな防御なり対応についても要請をしたいと思います。
【記者】 場所の特定ができないとか、厳密にとおっしゃられる部分で、何か具体的なイメージがありますか。
【知事】 GISというのがありますが、海だからMですね。G(ジオグラフィック)ではなくて、M(マリーン)というのか、MISという情報になるのではないでしょうか。海上地図情報というのが必要で、それによっていろいろな判断をしていくことが必要だと思います。
【記者】 国にまた働きかけていくのですか。
【知事】 国に働きかけていますし、今、大型クラゲのいろいろな対応を朝鮮半島とあの海域でやっていると思いますが、福井県でも見学に行ったり視察をすると思います。
海域的に、どこにどういう密度で大型クラゲがあるかとか、大きくなったというものがわかるシステムにこれからだんだんなっていくのかなと思います。それが理想かなと。どこにどういう船があるとか、そこの海流はどうなっている、こちらが何ノットで動いているとか、ちょっと大々的になりますけど。
【記者】 北陸新幹線について、知事は、閣議決定されている若狭ルートでいいと思っているのか、見直すべきころに入っていると思っているのか、見直すのだったらいつ見直すのか、知事の現段階でのルートに関するお考えをもう一度改めて聞かせていただきたいんですけれども。
【知事】 基本のベースとしては、福井までまずしっかりと確定した計画なり財源の見通しがついた方向が出ることが非常に重要だと思います。
その先については、全く議論をしないわけではなく、既に、関西の大阪や京都へ行く新幹線ですから、その地域の皆さんのご関心をいただかないといけませんし、かつ、滋賀県知事とも議論をしておりますが、いろいろな幅広い議論を実務的にもしているということで、基本は福井まで新幹線のめどをしっかり立てて、そうした中でいろいろそれから先の議論もしていくということだと思います。
【記者】 敦賀以西へのルートについての議論は、福井までの開業後ということですか?
【知事】 そこまでかどうかは別として、財源の見通しだとか、まだ福井までの方針がはっきりと出ていませんので、行政の基本だと思いますが、今日明日の議論をまずしっかりとやるということ。今日明日の話がはっきりしないのに、ずっと先の話をしてもあまり意味もないように思っています。
【記者】 今、ワーキングとかされていますが、ルートの方向性については、少なくとも認可されて以降に方向づけをすることになるのですか。
【知事】 福井県まで着実に新幹線が整備できるんだという見通しを全力でつける必要があると思います。
【記者】 まず福井までの認可があって、その後にルートの方向性を出すということですか。
【知事】 福井駅は認可されておりますけれども、金額つき、財源つきでは、金沢-福井間の基本的な方針がまだ確定していないわけです。福井までは整備されるというのは確実ですけれども、いつ、どのようにということはまだ決まっていないわけです。
【記者】 認可がおりた後に敦賀以西のルート議論が地元で始まるということでいいのですか。
【知事】 まだそこまで行っていない。まずは認可をとらないといけないです。
【記者】 認可をとりに行くということでいいんですか。
【知事】 言葉の厳密な意味ではちょっとわからないですね。今日、明日の話をしないといけないわけです。
【記者】 昨日のいろいろな報道を見ていますと、北陸新幹線ではないにしろ、「もったいない」ということをスローガンに掲げた知事が、新幹線については反対ではないという言質をとっただけの話であって、敦賀以西については、結局、何の問題の進展もなければ、いつもどおり問題は振り出しに戻ったということを、ある関係者の方の談話を引っ張っておられる社がありました。
そうすると、知事がかわるたびにとか、毎回同じ議論、もう何十年も同じような議論を繰り返しているだけなのかなという気がするんですけれども、敦賀以西の問題についての見通しというのは、あくまでも関西府県との勉強会の議論を踏まえて判断されるものなんですか。ある程度政治がリーダーシップをとって、ルートの段階までは明確にするべき時期があるんじゃないかなと思うんですけれども。
【知事】 それはもっと先ですね。今の段階ではない。今やることはそれではなくて、福井県までまず新幹線を整備しないといけないわけです。敦賀以西を議論しないと、福井までの新幹線の整備が遅れるわけではありません。福井までの整備が早くなれば、次の議論が早まるということで、まず、それを優先してやっていくということです。
【記者】 生活学習館の蔵書の関係の情報公開請求の絡みで、中央の学者さんたちが訴訟を起こすようですが、訴訟を起こされるのはまだ先のようなので、一連の対応についてのお考えをお伺いしたいのですが。
【総務部長】 訴訟の関係は、私どものほうで訴状を受け取っているという状況でもありませんし、もともと私どもは、報道だけを拝見していますと、撤去、撤去という中で、しかもそのリストを公表しろとか、こういうお話になっていますけれども、私どもは決して撤去したつもりもありませんし、いつでも皆さんに本は読んでいただける同じような状況をつくっておりますので、そういう意味では、どういう訴状、訴訟の中身になるのかというのは拝見しないといけませんけれども、少し考え方のところに元々ずれがあるのかなと思っています。
それから、もう1つ、リストを公表するようにとおっしゃられていますけれども、私どもが情報公開請求に対してそれを公開しなかった最大の理由は、1つはリストを打ち込まれたという方の思想・信条の問題と、それから、さらにはどんな形であれ、いろいろな報道がされている中で、行政がリスト的なものを出すということになれば、何らかの形で著者の方とか出版社にもご迷惑が及ぶ可能性があるだろうということに基づいて判断していますので、これについても、ある意味、県が出さないということよりは、相手の方の利益を重視していると思っています。
── 了 ──
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