知事記者会見の概要(令和2年12月25日(金))

最終更新日 2021年2月12日ページID 046025

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令和2年12月25日(金曜日)
10:30~11:10
県庁 大会議室

知事200213

 

 

配付資料:令和2年を振り返って〕

【知事】

 それでは、私から今年1年を振り返って、いろいろな所感等も含めてお話をさせていただきたいと思います。

 まず、今年1年を振り返りまして、何といっても一番大きな課題、話題としては、新型コロナウイルス感染症です。感染拡大防止と経済の再生を両立するように全力で取り組んできました。

 感染拡大の防止対策としては、何よりも医師会との連携を強化し、検査・医療体制を確保してきました。当初、PCR検査数は1日66件という状況でしたが、年内には5,178件の検査ができるようになっています。また病床についても、当初48床というところでしたが、現状では宿泊療養施設の145床をあわせて360床まで充実をさせています。これらはいずれも、医師や看護師の数をしっかりと確保してということですので、医師会に大変ご協力をいただいているというところです。

 また、4月23日からマスク購入券を全世帯に配布をさせていただきました。マスク購入券は全国的にも話題になりましたし、また「感染防止徹底宣言」ステッカーも早い時期から導入をさせていただきました。今は各店舗の感染対策の状況を確認させていただいていますが、全体で4,000件のうち2,400件の確認を終えている状況です。また、AIも活用しながら誹謗中傷の防止を行っています。

 経済再生の取り組みについては、国の地方創生臨時交付金を活用しながら、7月22日から始まった国のGoToトラベルキャンペーンの前から、「ふくいdeお泊りキャンペーン」を行いました。今、GoToトラベルは一時停止になっておりますが、県独自に割引の上乗せを行う「ふくいdeお得キャンペーン」は続けています。また、地域クーポン券を使って伝統工芸品などを買い求めていただくときに、クーポンと同額分を割引する「福井で 「倍返し!」キャンペーン」や商店街対策となる「ショッピングエイドinふくい」も行っています。

 さらに、オンラインを活用したビジネスを行う県のポータルサイト「オンフク」を開設。休業要請をするときには協力金などの支給も行わせていただきました。

 次に、もう一つ大きな方向性として長期ビジョンを完成させたというところです。

 県民の皆様とともに長期ビジョンをつくるということを最初から念頭に置いて、5,000人以上の方に参加をいただき長期ビジョンの策定をさせていただきました。

 また、長期ビジョンの中でも、特にSDGsをしっかりと意識をしながら策定をさせていただき、「福井県SDGsパートナーシップ会議」を創設しました。現在まで、255の企業・団体に加入をいただいているところです。

 次に新幹線の開業に向けたまちづくりの推進です。残念ながら年末に新幹線の福井・敦賀開業の1年遅れ、さらに事業費も2,658億円上膨れるという状況になりましたが、それはそれとして、「県都にぎわい創生協議会」や「福井城址活用検討懇話会」といった議論を開始いたしておりますし、福井駅西口の三角地帯に米マリオット・インターナショナルの誘致をさせていただいています。さらに県内に道の駅も次々とオープンをさせていただいているところです。

 交流人口を拡大していくということでは、恐竜博物館が今年開館20周年となりました。「恐竜バス」や「きょうりゅう電車」もさらにパワーアップしていきたいと思いますし、女優の「のん」さんにもご協力いただきながら、セレクトショップのBEMSとともに県内の伝統工芸を通じて福井の魅力を首都圏に発信する「FUKUI TRAD」という企画を始めさせていただい ています。また「若狭ぐじ」や「越前がれい」の新たな「極」ブランドを設定し、福井県の食のすばらしさといったものを発信しているところです。

 北陸新幹線の建設工事は先ほど申し上げました通り1年遅れていますが、特に遅れている部分を除いて、高架橋へのレール敷設やトンネルの貫通、駅舎工事など、着々と進めています。

 スポーツの振興についても、見て楽しむスポーツ、皆様に元気になっていただくということが大切だということで、野球の「福井ワイルドラプターズ」やサッカーの「福井ユナイテッドFC」、フットサルの「福井丸岡RUCK」、ハンドボールの「北陸電力ブルーサンダー」、さらにはホッケーの「福井クラブ」を「ふくい県民応援チーム」に委嘱しました。一生懸命応援をして大分盛り上がってきた、お客さんも増えてきたと伺っております。また、スポーツコミッション「福井県スポーツまちづくり推進機構」を設立しました。その他、フルマラソンも含めていろいろな形で県内のスポーツ振興を進めていきたいと思っています。

 また文化の関係でも、今年、旧北陸線のトンネル群の魅力を伝える「海を越えた鉄道~世界へつながる鉄路のキセキ~」が日本遺産に認定されました。また越前海岸の水仙畑が重要文化的景観として大臣に答申されましたので、この後、選定されると思っています。

 次に、結婚・子育ての応援では、9月から第2子以降の保育料等の無償化、在宅育児を支援する「子だくさんふくいプロジェクト」を開始しています。今までは、「3人っ子応援プロジェクト」でしたが、これを2人目に拡大して開始をさせていただいておりますし、また待機児童ゼロについても、この春に実現させていただいています。また、ふくい婚活サポートセンター「ふく恋」を11月22日、いい夫婦の日に開設し、今、登録を順次受け付けています。来年の春からはAIを使って婚活ができるサイトを立ち上げる予定です。

 次に、将来を担う人材の育成としましては、教育振興基本計画を昨年度末に策定しました。現在、福井県は学力体力日本一ですが、それに加えて個性を引き出す教育・学びを楽しむ教育といった、一人ひとりの子どもに寄り添う教育の方向にさらに歩みを進めたいと考えています。さらには「ふるさと教育フェスタ」を初めて開催いたしました。また、コロナ禍である意味後押しを受けまして、1人1台のタブレットを県立学校へ導入をしていくといったことの措置ができたわけですし、県立大学には創造農学科を新たに開設いたしました。

 福井のすぐれた技術を世界へということでは、県民衛星「すいせん」を本来は今年の9月までに打ち上げる予定でした。新型コロナウイルス感染症の関係で来年に延期されましたが、3月20日にはカザフスタンのバイコヌール宇宙センターから打ち上げができるということが決まっているところです。また新しい企業を育てるということでは、福井ベンチャーピッチを開催させていただきました。さらに航空産業を県内に根づかせるということもありまして、JAXAと包括協定の締結をさせていただいています。

 県民の安全・安心につきましては、足羽川ダムが本体建設工事に着手しています。またこれからハザードマップを最終的に作っていくにあたり、千年に一度程度起きるような大雨での浸水を想定した「水害リスク図」を公表しています。また流域治水ということで、県管理ダムの事前放流を行い、できるだけ水害が起きないような運用をしていくということも始めさせていただきました。今年は残念ながら交通事故が増えていますので、年末年始の交通事故にも十分ご注意いただきたい。また、交通安全家族というキャラクターを導入しまして、今、県民の皆様に交通安全のお願いをしているというところです。

 以上が今年1年の振り返りでございます。

 

配付資料:年末年始の新型コロナウイルス感染症対策について〕

 次に皆様にお願いしたいことが、新型コロナウイルス感染症についてです。

 内容的にはこれまでもお願いしてきた中身をさらに確認をさせていただくということです。現在は、先週から来月の11日までを年末年始感染対策徹底期間としています。

 まず、お子さんなどが帰省されるというような場合には、そのお住まいになられている居住地に外出の自粛はないか、県外へ行かないようにといったいろいろなお願いを各県の知事がしています。もしくは帰省時期をずらすといった要請に応じていただきたいと思います。

 また、以前から帰省される前には大人数での会食などの感染リスクが高い行動は避けていただくといったことをお願いしています。

 さらに、毎日の検温や体調管理の徹底。体調が悪いときには移動しないということをお願いしていますし、家の中にお年寄や基礎疾患をお持ちの方がいらっしゃるときには、家の中でもマスクをしていただくといった感染拡大防止に努めていただきたいということです。

 また、ぜひ県民の皆様にお考えいただきたいことは、年末年始の旅行・飲食はできれば県内でといういろいろな提案をさせていただいています。先ほど申し上げた、「福井deお得キャンペーン」の15%の割引、さらに県内に泊まれば、土産品の福袋をプレゼントさせていただいていますし、民宿も含めて食事をするような場合には、GoToイートの食事券も県内では使えるということです。

 県外に行かれるときには、ぜひ訪問地域の外出自粛などの要請の内容を確認して、慎重に行動していただきたいと思っています。

 また、最近特に国のアドバイザリーボードも含めて、会食が感染のリスクを非常に上げている場所だと強く言われています。会食をする場合には、感染リスクを下げる工夫をして楽しんでいただく。また帰省をして来られた場合には、普段一緒にいない人と会食しますので、マスク会食、センスある会食といったことをぜひお願いしたいと思っています。

 成人式については、1月10日に開催される市町が多くなります。出席される方は2週間前からの感染対策の徹底をしていただきたい。明日がちょうど1月10日から2週間前になりますので、今日ぐらいから感染対策しっかりしていただく。さらに主催者の感染対策に協力をしていただく。当然ですが、会場ではマスクを着用して、大きな声を出さない、体調が悪ければ出席をしない。さらに大事なことは、式典というよりは終わった後のいわゆる同窓会、お友達で久しぶりにあって、楽しみたくなるということはよくわかりますが、大人になられたわけですから、しっかりとそういったところは節度を持って対応していただきたいということでございます。

 私からの発表は以上でございます。

 

 

~質疑~

【記者】

 1年を振り返って、最初に新型コロナというお話をされたのですが、県内一人目が3月に発生して、その後のマスク券や検査・病院の体制整備とありました。改めて、3月に感染者の発生を聞いた時の思い、その後、数々の対応を打ったときの考え方を振り返っていかがでしょうか。

 

【知事】

 3月18日に県内第1例目がございましたが、それに限らず、一番緊張感が高まったのは、3月の終わりから4月の前半ぐらいです。特に福井県独自の緊急事態宣言を4月14日に出させていただいたかと思います。また、4月16日に全国一斉の緊急事態宣言が出されました。その頃が一番です。ウイルスの正体がよく見えない、それから感染者数も増えていくようなところで緊張感が走ったと思います。

 また、その後、第1波が終わった後も第2波があり、今も多分、県外からだと思われますが、次から次へとウイルスが入ってくる状況は続いています。そういう意味では、緊張状態は続いているところです。

 一方で、全国的には広がっていますので、気をつけていただきながら、県内は、今のところ少しずつ感染は出つつありますが、経済活動をとめるほどの大きな影響はないということです。今後とも経済の再生と感染拡大防止を続けていければと思っておりますので、県民の皆様方のご協力をよろしくお願いします。

 

【記者】

 新型コロナや新幹線開業の遅れで、財政調整基金や県の財政運営もかなり変わってきたかと思いますが、今後の見通しはいかがでしょうか。

 

【知事】

 おっしゃられる通りです。今年度の財政状況で申し上げても、例えば県税収入の見込みでも

 110億円ぐらい減っているというような状況です。おっしゃられるようにコロナ対策は、地方創生臨時交付金だけではなく、一般財源、財政調整基金も取り崩しながら今やらせていただいているわけです。

 さらに来年度以降も大変厳しい税収・財政状況が続くと見込まれます。本当に健全財政を維持しながら、気を張ってやっていかないといけないと思っています。

 一方で、新型コロナウイルス感染症対策は待ったなしで、少しでも遅れると大きく広がる可能性があります。こういったものには積極果敢に、前広に対策を打っていきたいと思います。

 また、北陸新幹線をはじめとして、県内の重要な基盤の整備は、今後の福井県の発展のために極めて重要なものだと思っています。健全財政に配慮しつつ、必要なことについては、しっかりと予算措置をしながら進めていきたいと考えています。

 

【記者】

 北陸新幹線について、1年遅れという話もあり、来年以降、県内の様々な準備を進めていた観光や商業、ホテルの誘致などにかなり影響が出る予想ができます。その点、知事が県民に呼びかけたいこと、もしくは県として対応したいことは何でしょうか。

 

【知事】

 北陸新幹線の福井・敦賀までの開業が1年遅れるということになれば、県内にそれなりに影響があるということはもう十分想像できます。

 しかし、例えば、県では一乗谷朝倉氏遺跡博物館や恐竜博物館の整備、東尋坊の整備といったいろいろなプロジェクトが動いています。

 先日も、沿線に駅を持つ市の市長さんともお話し合いさせていただきました。一部のイベントやコンベンションは延期になるものもあると思いますが、多くの事業は予定通り進めていくということです。一つひとつ進めても必ずしも思っただけの効果が上がらないという可能性があると思いますが、これら多くのものは、続けてやっていくという方向性かと思っております。

 ある意味、1年準備期間が延びましたので、少し足りてないと思うことを含めて、さらに再点検しながら、これらをよりよい形で新幹線の開業を迎えられるようにやっていければと思います。  

 また、敦賀から先についても、国で着工5条件について検討を進めていくとのことです。それから、与党PTでは、財源確保についてこれからPTを作って進めるという前進の部分も出ましたので、国に対してもしっかりと確認しながら、我々としても努力をしていきたいと思っています。

 

【記者】

 今年1年振り返って、知事の中で福井県の一番の出来事は何だったのでしょうか。また、昨年は今年の漢字を「新」と言われていたと思いますが、今年の漢字を教えてください

 

【知事】

 先ほど申し上げたこと、いずれも大きな出来事だと思いますが、全国的に見てもやはりコロナ禍が一番大きな出来事です。県民の皆様、医師会も挙げて、我々行政も一緒になって、その対策に臨んだということが一番大きな出来事だったと思います。

 それから漢字一字は、いろいろな方が発表されて、いろいろ考えましたが、やはり私は、清水寺の漢字一字であった「密」という気はしました。

 もちろん、密閉、密集、密接の3密もありますけれども、福井県では年末が近づいてきて、コロナ以外にも、例えば北陸新幹線の課題や原子力発電の40年超運転などの議論が急に密になって起きている状況になっています。また、新幹線でも、鉄道・運輸機構が秘密を持って、いろいろ隠していたことから、非常に事態が大きく悪い方に進んでしまった。そういう秘密が、大きな課題を生んだというような趣旨も含めて、「密」と思っています。

 

【記者】

 コロナを一番に挙げていましたが、対策として、うまくいったかどうかを教えてください。

 

【知事】

 対策がうまく行ったかどうかは、県民の皆様にご判断いただければと思います。何よりもまだ対策中ですので、いつどうなるか、大きく拡大するかもわかりませんので、気を張って、これからもやっていきたいと思っています。

 

【記者】

 県民の方がコロナ対策を評価するとおっしゃったのですが、福井県は全国的に見ても、検査を積極的にやっていることもあって、感染を抑えられています。いろいろなコロナ対策をしてきたかと思いますが、自身で点数をつけるとしたら何点でしょうか。

 

【知事】

 まさに今、渦中にありますので、点数をつけられるような状況でもないかと思います。日々、緊張感を持って、やらせていただいていて、心がけていることがあるとすれば、「後手に回らない」です。あまり過去のやり方にとらわれないで、常に柔軟に目の前に起きていることに対して、どう対応したら変えられるのか。いつも申し上げていますが、新型コロナウイルス感染症は、ただ何か言っていても、なかなか変わらず状況が悪い方にいってしまう。やはり、何かを変えていかないといけないと常に心がけながらやっている最中ですので、自分でも採点ができる状況にはないかと思っています。

 

【記者】

 中間貯蔵施設の問題ですが、森本社長との面談の予定はどうなっているのでしょうか。

 

【知事】

 今のところ日程は立っていません。今日の午後、国と関西電力が、それぞれ、こちらに状況の説明に来たいということなので、櫻本副知事が会ってお話を聞かせていただくことになっているかと思います。

 

【記者】

 これは、要するに社長が会う段階まで来ていない、つまり中間貯蔵施設の県外候補地の提示ではないという理解でよろしいでしょうか。

 

【知事】

 そういうことなのだろうと思います。

 

【記者】

 越年ということになると、約束は守られなかったということになりますが、今後知事はどう対応するおつもりでしょうか。

 

【知事】

 これは、今日の午後のお話を伺ってから、その後皆様に、必要があれば機会を設けさせていただいてお話をしたいと思います。まずは話を聞いた後に、私どもの考え方は申し上げさせていただきたいと思っています。

 

【記者】

 今日、終わった後、知事から改めて話をお聞かせもらえますか。

 

【知事】

 また調整させていただきます。

 

【記者】

 現状で、青森県側、特にむつ市が強く反発している共同利用案ですが、知事としては、この施設の利用を関西電力から提案された場合は、どのようにお考えになるのでしょうか。

 

【知事】

 それは、いずれにしても、関西電力がどう考えられるかですが、私共はそういうことを何か聞いているわけでもないし、コメントする立場にないと思います。

 

【記者】

 関西電力からの話を聞く前の段階では、県としての前提条件を変える、変えないなど、今の段階では考えていないということでしょうか。

 

【知事】

 今、コメントする状況にないと思います。

 

【記者】

 今の中間貯蔵施設の関係ですが、関西電力との面談について知事に連絡が入ったのはいつ頃だったのでしょうか。

 

【知事】

 時間のセットは昨日の夜、セットするという話は聞いていました。今朝、最後の時間は聞きました。

 

【記者】

 中間貯蔵施設に関して、これまで知事は年内の約束を守るように関西電力に繰り返し求めていたと思いますが、2年前に約束を守れなかった時には、関西電力は社長が県庁に報告に来ていました。今回もそのように社長と知事が面談すべきではないかと思いますが、その辺のお考えをお聞かせください。

 

【知事】

 これは、今日の午後、何をおっしゃってこられるか、その中身を伺わないといけないと思います。

 

【記者】

 本日は、国も来るということで、電気事業連合会の共同利用案、中間貯蔵施設、核燃料サイクル全体に対してどういうことを求めたいと思いますか。

 

【知事】

 国に対してといいますか、今日来られることについては、よくお話を聞いてみないと、どういう中身で来られるのかわかりませんが、私共は常に国に対して、例えば中間貯蔵施設の計画地点についても、国も事業者任せにしないで、前面に立ってやるべきだということを常に申し上げています。

 そのほかにも、核燃料サイクル、原子力政策の方向性、こういったものを明らかにしていってほしいということや、また、国民・県民への原子力の必要性・重要性・安全性、こういったものへの理解促進、地域振興といろいろ申し上げている、そういったことを考えています。

 

【記者】

 青森県の報道がありますが、話が進まない中で電気事業連合会が共同利用案を出したことについて、知事の所見をお聞かせください。

 

【知事】

 特定の地域とどのような関係があるかわかっておりませんので、そういうことで申し上げるのは控えさせていただきます。

 

【記者】

 先週の段階では、知事も森本社長も今週にも説明に来たいと発言があったかと思いますが、現段階で副知事と副社長の会談だということは、何か後退する部分、進まなかった部分があったりするのでしょうか。

 

【知事】

 それは今日の午後ご説明を伺いながらどういう状況にあるかということを聞かせていただこうと思っています。

 

【記者】

 中間貯蔵施設関係で県内の動きですが、嶺南で取材していますと、地元では行政であったり、地元の方、原発のサイト内に置いてもいいのではないかという意見もありますが、このことに対して、知事のお考えはいかがでしょうか。

 

【知事】

 何事もいろいろなご意見があるということを全く否定するものではありませんが、そういうような議論を関西電力から聞いているわけでもないし、そうした状況でもなく、中間貯蔵施設を県外に立地するという方向で議論がされていると私は理解しています。そういう意味ではおっしゃられたことは特に私がその方がおっしゃっていることを否定することではありませんが、私どもとして判断する、コメントを申し上げるような状況ではありません。

 

【記者】

 これまで、原発の再稼働の同意のときは広域避難計画が条件ではありませんでしたが、今回の美浜原発の広域避難計画の完成はいつごろになるのでしょうか。

 

【知事】

 これは内閣府の作業なので、大分大詰めにはきていると伺っています。そう遠くないのではないかと思いますが、そこのところは私からは申し上げられません。

 

【記者】

 具体的にはいつごろというのはまだ分からないのでしょうか。

 

【知事】

 私が決めることではありません。内閣府です。

 

【記者】

 今日の国や関西電力の説明を受けて、県は28日もしくは年内に関西電力の社長に会われる、もしくは関西電力に再訪問の要請などをすることはありうるのでしょうか。

 

【知事】

 今日の午後にどういうお話をされるのか、というところによるかと思います。

 

【記者】

 今月に入って、あわら市の小林化工の事態が県内で起きたことに対して、知事の考えをお聞かせください。

 

【知事】

 小林化工の問題は、本当に多くの方が間違った製法の薬を飲まされたわけです。亡くなられた事案も出てきており、交通事故もたくさん発生している。大変遺憾に思っております。

 現在、立ち入り調査も含めて、厚生労働省とともに様々な調査をさせていただいているところです。さらに、その原因や責任を明らかにしていきたいと思っています。

 

【記者】

 先日の立ち入り調査で、厚生労働省の課長が行政処分も免れないのではないかという発言をされています。厚生労働省とともに調査をしている中で、処分や今後の対応はどのように進んでいくのでしょうか。

 

【知事】

 今回の場合、法律的には製造の承認や安全性の確保については国が責任を持ち、法定受託事務の範囲で県としては製造業の許可を行っています。

また、処分についても国も処分ができる規定があるということですので、国と県で十分に協力、情報共有をしながらこれまでやってきています。厚生労働省との間でさらに立入検査が必要であれば進めながら、どのような処分にしていくのか十分に検討して進めていきたいと思っております。

 

【記者】

 今回のような事態が二度と起こらないためにも、今回の小林化工に関わらず、県として再発防止のために県内の製薬会社などに対して、どのような対処、監督等を進めていく考えでしょうか。

 

【知事】

 今回の小林化工についても、年2回、多いときは4回、立ち入り検査をさせていただいています。定期的に検査をしていながら、しかも厚生労働省にもしっかり確認していますが、県のこれまで行ってきた調査は、十分かつ精緻に調査の要領に従って実施しているとお話をいただいた上でも、こういった結果が出ているわけです。判明しなかった事案があったということは、これまでの調査の方法の要領の中に沿った調査でもわからない課題があったのだと思います。

 こうしたところを、我々として思うところを国に対しても提案もさせていただきながら、さらに調査がしっかりと実効性のあるものにしていく必要があると思っています。

 

【記者】

 知事の年末年始の休暇はいつからいつまででしょうか。さらにこのコロナの状況でもありますが、この年末年始はどのように過ごされるのでしょうか。

 

【知事】

 12月29日から1月3日は、できるだけ休もうと思っています。それに加えて、できれば28日と年始も少し休みたいなと思っております。

しかし、おっしゃるように、新型コロナウイルス感染症のこともあり、また鳥インフルエンザも全国的に増えている状況です。今、危機管理事象が多いので、基本的には家にいてゆっくりしようと思っています。

 私の岐阜の母の顔を見てきたいところではあるのですが、岐阜も少しコロナの感染者が増えているので、様子を見ながらと思っています。

 

【記者】

 年末から年始にかけて、全国的に大雪という予報が今出ています。注意の呼びかけがありましたらお願いします。

 

【知事】

 予報を見ていると12月29日や30日から、特に年始にかけて強い寒波が来るといわれています。非常に重要なポイントです。雪の場合はそれなりに事前に状況はわかります。どこに大雪が降るかまではわかりませんが、どの程度の寒波が来ているかということはわかりますので、年末年始もしっかり気を抜かないで、土木部局、また安全管理の部局を中心に、気を張っていきたいと思っています。

 

―― 了 ――

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