知事記者会見の概要(令和3年1月8日(金))

最終更新日 2021年2月12日ページID 046117

印刷
令和3年1月8日(金曜日)
10:30~11:40
県庁 大会議室

知事200213

 

 

 

〔配付資料:令和3年の主なトピックについて

【知事】

 皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。昨日すでに、お会いした方も多いですが、よろしくお願いいたします。

 それでは私から大きく3点ご説明をさせていただきます。

 1点目は今年の主なトピックについてお話をさせていただきます。

 まず、DXの推進ということでスマート福井の実現ということになります。資料にSmartCityXに参画と書いてありますが、世界のスタートアップ企業を集めまして、国内の大手企業、例えばトヨタ系の会社や博報堂、JR東日本、NTT西日本などが中心となって、地域課題を解決していくというプロジェクトを立ち上げています。全国でオブザーバーの自治体として、都道府県では2県、福井県と三重県が参加をして、これを進めていこうとしています。また、生活、産業、行政の三つのDXを推進していこうと考えています。

 次にインターハイ総合開会式が8月13日となっていまして、あと217日となっています。競技期間は7月27日から8月24日、北信越全体での開催となりますが、主な会場は13競技14種目が行われる福井県となっています。特に、インターハイは活動推進員という21校221名の高校生の皆さまが参加して、大会の開会式やおもてなしなどといったことに力を入れてやっていただいているところです。

 次にオリンピック・パラリンピックが東京を中心に開かれます。県内でもオリンピックの聖火リレーが5月29、30日にすべての市町を巡ることになっています。また、パラリンピックについては、聖火フェスティバルを8月頃に予定しています。

 次に県民衛星「すいせん」については、3月20日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられます。まだ打ち上げの時間帯が決まっていませんので、細かいところはこれからですが、当日はパブリックビューイングやYoutubeでリアルタイムな発信をしていこうと考えています。また、打ち上げるだけではなく、例えば衛星画像利用システムの利用や今回得た技術を用いて宇宙産業に活かしていくといったこともこれから広げていく。人材育成についても、福井大学、東京大学と一緒になって、すでに企業や学生向けにも講義をしているという状況です。

 次にドクターヘリの単独運航を6月に予定しています。すでに平成30年の9月には嶺南地域を京滋ドクターヘリと、令和元年の5月からは大野市和泉地区で岐阜県ドクターヘリと共同運航しており、すでに28件出動しています。今後、県単独でドクターヘリを運航すると、救急車では1時間以上かかるような場所から30分以内で患者を病院に運べるというような大きな効果が期待されます。

 

〔配付資料:北陸新幹線福井・敦賀開業に向けた新たな取り組みについて

 2点目は、新幹線開業に向けた新たな取り組みについてです。

 まず、新幹線開業のPRキャッチコピーの意見募集を行います。すでに、コピーライターなど専門の方にお考えいただき、審査委員会や専門家のご意見もいただいて、5つの案を考えています。「日本中行き尽くしたら、福井」、「シフクロード福井~つながる幸せの国へ~」、「一億年浪漫、福井へ」、「地味にすごい、福井」、「その先にある幸せ、福井」といった、幸福度日本一や恐竜、また少し自虐的なことも入っていますが、こういったものも含めて5つの案を示させていただきます。

 今日から今月末まで皆さまから意見をいただきたいと思います。人気投票という形ではなく、ここについてはこう思うといった、いろいろな意見をいただきまして、それを審査委員会の中で、県民の皆さまのご意見を踏まえて最終案を決定していきます。その上でロゴといったことも考えていくという手順を踏んでいきたいと思っています。今年度内にキャッチコピーについての最終案は決定していきたいと思っています。

 次に、おもてなし宣言291の募集を行います。新幹線開業を契機に、福井県のおもてなしのレベルを上げるということで、登録証やステッカーを登録していただいた事業者にお配りをさせていただく予定をしておりまして、本日から募集を開始いたします。内容としては、接遇部門や美化部門、マナーアップ部門、地域活動・社会貢献部門、情報発信部門を設定しています。例えば、接遇部門では、お店に来られたお客さんに荷物を宿まで届けて差し上げる、マナーアップ部門では、タクシー運転手の方々などが交通マナーの向上を図るといったことがあります。また、地域貢献、社会活動部門では、お店のトイレをいつでも使ってくださいといったいろいろなやり方もあると思いますので、こういったいろいろな部門について登録をしていただこうと考えています。

 

〔配付資料:株式会社モンベルとの包括協定締結について

 3点目は、株式会社モンベルとの包括協定を締結させていただきます。1月20日に辰野会長に県庁においでいただきまして、私との間で包括協定を結ばせていただこうと思っています。

 モンベルという会社は皆さまもよくご存知かと思います。辰野会長にお会いしたときにも申し上げましたが、私も思い出深いのは、大学2年生から3年生になるときにアメリカへ初めて海外旅行に行きましたが、その時に使っていたのがモンベルのリュックでして、ものすごく大きいリュックでした。登山用の大きいリュックを友達に借りて約1か月、宿に泊まったのは10日ほどで、あとは野宿やバス停に泊まったりしましたが、今考えてみるとモンベルのリュックだったというところです。

 辰野会長とお話しても非常に意気投合したのですが、山登りや自然環境の中で生活する時のいろいろなグッズを扱うという会社ということもありますが、ジャパンエコトラックという仕組みを動かしておられます。これは、サイクリングやトレッキング、カヤックといった人力で移動する旅のスタイルで、エリアを登録して地図を作ったり、そういう機会、場所を提供し、発信するといったことをされている会社です。

 今年4月に開業予定の大野市の「道の駅 越前おおの荒島の郷」に出店予定ですし、いろいろと県内での連携を考えていただいています。例えば嶺北では、奥越を中心としたトレッキングといったようなコースも考えていただくということもありますし、嶺南では三方五湖を中心に、サイクリングコース、もしくは来てもらえるような方法を考えるということも一緒に検討していきたいと思っています。こういったことから、新しく包括連携協定を結ばせていただこうと思っています。

 私からは以上でございます。

 

~質疑~

【記者】

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 キャッチコピーは決まった段階でどのように活用されていくのか、また、はぴりゅうのステッカーは掲示もOKということでしょうか。

 

【知事】

 活用についてはいろいろな形があると思います。まず、東京などからお客さんにおいでいただく必要がありますので、いろいろなイベントで使わせていただく、またPRの仕方でYoutubeなどいろいろなものを使って、何かをやるということもあると思います。これから全面的に考えたいと思います。

 おもてなしステッカーや登録証は「おもてなし宣言」後に、こちらから郵送します。できるだけ早く手続きをしたいと思います。

 

【記者】 

 北陸新幹線の福井・敦賀開業は1年延期ということになりました。延期されなくても、もともとこの時期から行う予定の取り組みだったのでしょうか。

 

【知事】

 キャッチコピーはもともとそういう予定で進めておりました。おもてなし宣言については、この時期できるだけ早くやる予定でしたので今回やらせていただきます。開業が延びたのは最近の話ですので、もともと予定していた行動ということになります。

 

【記者】

 そうなると開業まで少し取組みが長くなりますが、どのようにとらえられているのでしょうか。間延びするというとらえ方、または、準備が長くできるというとらえ方でしょうか。

 

【知事】

 特に「おもてなし宣言」は、日頃から新幹線に限らず、福井のおもてなしのレベルを上げるということはいいことだと思いますので、これは早めにやっていくことは問題ないと思います。

 キャッチコピーは使い方だと思いますので、浸透させる期間は長いほうがいいと思いますし、一方でだらだらやってもインパクトがなくなるということはよくわかりますので、そこは使い方のところでよく考えていきたいと思います。

 

【記者】

 キャッチコピーについて、これから県民の方からご意見を募集するということですが、5案見たときの知事の抱いた印象など教えてください。

 

【知事】

 先ほど申し上げた通り、福井の特徴、コンセプト、福井の良さが何か、何が売りなのかというようなことを考えた上で、専門の方に考えていただいています。幸福や恐竜、少し自虐的など、こういうようなところが入っていると思います。

 いずれも、私としては甲乙つけがたいと思っていますので、県民の皆さまに、率直なご意見を寄せていただきたいと思っています。

 

【記者】

 今、県内開業というと1年遅れといった、少しマイナスイメージがついてしまっていると思いますが、このコピーを決めることでどんな効果を期待するのでしょうか。

 

【知事】

 いずれも、福井の売りのポイントをよく示していると思います。「行き尽くしたら福井」というのは、もともと北陸新幹線ができたときに非常に開業効果が大きかった。その時にもよく言われましたが、北陸新幹線はどうして1年目だけじゃなくて2年目も3年目も乗る人が多かったのか。この大きな理由が、北陸ということがある意味、全国的に見て特に首都圏からはあまり意識の中になかなか上ってこなかった、だから行きにくい。行きにくいと思って、行ってなかったということを、思い出させてくれたのは新幹線だというようなことも言われたと思います。

 そういう意味では、こういう自虐的のようで、実は本当の本質を示していると思いますし、いずれも非常に福井の良さを示してくれているので、期待をして進めていきたいと思っています。

 

【記者】

 このコピー5案を作られた専門家の名前は教えてもらえるのでしょうか。

 

【新幹線開業課長】

 複数のコピーライターの方々から提案いただいていますが、それを我々で専門家と話をしまして内容を決めさせていただきました。

 

【記者】

 プロのコピーライターの方でいいのでしょうか。

 

【新幹線開業課長】

 結構です。

 

【記者】

 これは人気投票ではないということでしたが、意見募集はその5案に関して、どれが一番いいとかいうことではないということでしょうか。

 

【新幹線開業課長】

 ネットで、それぞれの案についてどのように感じますかという意見を公募したいと思っています。例えば、「これが刺さるコピーだね」、「福井らしさがあらわれているね」、「福井の歴史が感じられるね」などのご意見をいただくというものです。

 

【記者】

 一番これがいいというようなことを言うわけではないのでしょうか。

 

【新幹線開業課長】

 そうではございません。感ずるところお伺いするところです。ネットでは、本日からホームページを開設しています。

 

【知事】

 それでもいろいろと強弱、傾向は見られます。単純な人気投票にすると、最終的には本当にこうキャッチコピーとしてふさわしいかどうかというところとの狭間、せめぎ合いがあるということのご助言等も受けたので、最終的には専門家の委員会で決めようと考えています。

 

【記者】 

 最終的に決まるのは、意見を踏まえて別のものに変えるわけではなくて、この5案のうちのどれかになるということでいいのでしょうか。

 

【新幹線開業課長】

 よほどものすごい意見が出てきたら別かもしれませんが、今この5案で選考をかけていきたいと思っています。

 

【知事】

 ご応募いただきますと、「いちほまれ」や「若狭牛」、「越前がに」などが100名ぐらいに当たります。新幹線グッズももらえますので、ぜひとも皆さまご応募いただきたいと思います。

 

【記者】

 キャッチコピーに関してお聞きします。このキャッチコピーを通して、新幹線も含めて、知事は全国に福井の何を発信したいのでしょうか。また、まだ意見募集をする段階ですので早いのかもしれませんが、県民から意見を募ることで、県内をどう盛り上げていきたいのかを改めてお聞かせください。

 

【知事】

 キャッチコピーについての意見を募集することが、県民の中の新幹線への期待度を高めていくということになると思います。キャッチコピーに何を求めていくのかというと、福井というものを、できるだけ印象付けていただかないと、多分、今の福井に行きたい、住みたいという順位が低いのは、まず知られていないからだと思います。

 そういう意味では、福井、福井と名前を連呼するだけではなくて、イメージを一緒に発信することが大切だと思います。

 少なくとも、例えば、今、恐竜は全国でいうと福井と返ってくると思います。そういうようなイメージを幸福というようなことと結びつけて、福井ということをわかっていただく。また、まだ行ったことがないということが自虐的ですが、考えてみたら永平寺もあるし、恐竜博物館もあれば、東尋坊もあるなど、そういうようなことを想起していただく。この「行き尽くしたら福井」、「地味にすごい」というものもそうだと思います。

 そういったことを、福井の良さとあわせて福井という名前を、イメージを強く持ってもらえるようなものにしていきたいと思っています。

 

【記者】

 雪のことについて、今日、明日と北陸を中心に大雪になるという予報が出ています。現在の大野では顕著な大雪情報が出たという話もあります。現在の状況、県の対策、今後の会議などの予定があれば教えてください。

 

【知事】

 県内は昨日から今日にかけて、事前に予想されたほどの雪はなかったと思っています。

 しかし、おっしゃられたように、大野で国道158号や、それに関連するところで少しスタックがあったり、雪崩みたいに雪が崩れたような場所がありました。そういったトラブルはありました。高速道路が一時通行止めになったりはしていますが、大きな混乱はなかったかと思っています。

 しかし、10日の朝ぐらいまで雪は降り続くという状況のようですので、昨日も夜を徹して道路の関係、これは国もNEXCO、県も入って全体の監視をしながら、通行止めを北陸道でするということで、そうすると車は国道8号に流れるということを常に監視をして、お互い同じ場所に集まって、意見交換と連絡、情報交換をしながら進めておりました。

 昨日、私も近畿地方整備局長と、何かあれば柔軟に、お互いに車のやりとりができるような体制を組もうということで話し合いもさせていただいています。

 これからも雪の降り具合を、直近の予報を見ながら、必要な体制を事前に組ませていただいて、あとは連絡会議や、大きくなれば対策本部になると思いますが、そういうところで関係機関と連携して進めていきたいと思っています。

 

【記者】

 今のところは、対策本部会議をやる予定はないということですか。

 

【知事】

 今はそういう状況ではないと思っています。

 

【記者】

 新幹線の関連で、機構の組織改革についてお尋ねします。機構の理事長と副理事長が引責辞任をされまして、国土交通省の方が副理事長に新しく就くというような形になりました。また大阪支社を廃止して、福井と石川にそれぞれ司令塔となるような組織を置くというような報道もあります。

こうした一連の機構の組織改革は、おそらく今回の開業の遅れや、工費の増嵩を受け、再発防止に向けた取り組みだと思いますが、この改革をどのように評価しているのでしょうか。また、機構にどのような変化を求めるのかをお聞かせください。

 

【知事】

 今回、副理事長に就任された国土交通省の水嶋さんは、直前まで官房長でしたが、その前が鉄道局長でしたので、私も何度かお会いをさせていただいてお話もさせていただいています。前の経歴を見ても、ある意味スペシャリストだと思います。実務を仕切るのは、副理事長を中心にやられるのだと思いますので、大変期待をしています。

 機構そのものについては、これは業務改善命令の中で、すでに事業執行の評価、執行力をもっと強化するということや本社のチェック機能の強化、さらには地元の自治体との情報共有といったものを強化するというような業務改善命令が出ています。

こういう中で、これから具体的に検証委員会が夏までに原因、今後の対策、遅れないような対策を発表してくると思いますので、こういったものも踏まえながら、まずは私どもと本当の情報共有ができる体制を求めていきたいと思います。あとはそういうことができれば、今回も詳細な工程も示していただき、常に一緒になってチェックしながら、我々としてできることもやっていく。そういう体制の強化をしていただきながら、我々との連携の強化も図って、工事そのものが遅れることがないように、事業費もできるだけ抑えていただくような体制をつくって進めていただきたいと期待しています。

 

【記者】

 大阪支社を廃止して石川と福井に組織を作るというような報道が出ていますが、これについてはどのようにお考えでしょうか。

 

【知事】

 これは一つひとつの組織論について、私どもが申し上げるところはないかもしれませんが、今回の遅くなってから事業の遅れと事業費の増嵩というものが発表になった一つの原因は、大阪支社と現場との間の意思疎通ができていなかったコミュニケーション不足のところが指摘されていたと思います。

そういう意味では、現場により近いところに司令塔を置くということは、機構の組織の中で一番現場に近いところというだけでなく、現場で工事をやってる事業者がいますので、そういったものを目で常に見ながら、工程管理するという意味では必要性があるのだろうと思います。

一方で、一般論として懸念されるのは、あまり組織を小分けにすると、物事の把握が局所的になりがちにはなりますので、全体として工事が遅れないように、もしくは金沢の工区と福井の工区が連携をしっかりと取れるようにというところは、十分にこれからもコミュニケーションをとっていただく必要があると思っています。

 

【記者】

 新幹線は一定の決着が見られましたが、並行在来線に関しては、まだ具体的な支援の方向性などが示されていません。並行在来線会社の経営計画や、二次出資の内容にも関わってくると思うので、早急に国からの方針が示されることが必要だと思いますが、現時点で、国から何かそういった方向性が県にあったのでしょうか。また、今後の県の対応方針も含めて教えていただけますでしょうか。

 

【知事】

 年末の新幹線の決着の中では、関係者と十分調整を行うという内容でとどまっていますので、並行在来線については、早急に国に申し入れ等を行いながら、内容を詰めるという作業を進めようと準備をしているところでございます。

基本的なスタンスとしては、今回の事業の遅れに伴って、特に並行在来線会社の人件費が膨らんでいきますので、こういったものは、すべて国で措置をしていただくという我々の基本的な考え方のもとに、直接お金をいれるのか、また、方法はいろいろなやり方があると思いますので、そういったところを国との間で詰めていきたいと思っています。

 

【記者】

 国土交通大臣、関係者と調整するということは、ペーパーでの文言だったと思いますが、今のところは、まだそれ以上のアクション、地方から踏み込んで何か示されているということはないのでしょうか。

 

【知事】

 今はまず、私どもから一度中身を説明、要請をさせていただくような機会をつくっていただければ、早急に日程調整しながら話を進めていこうと思っています。

 

【記者】

 並行在来線の経営計画は当初1月の策定予定だったと思います。開業の遅れで、策定をいつごろにしたいと考えているか教えてください。

 

【知事】

 これは、基本的には需要の予測や収支の見込みなどを立てるので、あまり早すぎても、いいことばかりではありませんが、もともと今年の1月に計画を作ると、例えば県の予算への反映が少し難しいような時期にもなっていましたので、そういう意味では、1年遅れだからといって1年まで遅らせないで、もう少し早く、秋ぐらいに計画策定していくか、まだ日程感はありませんが、少し余裕ができた分早めに作業はしたい。遅れますけれども、早目にやりたいと思っています。

 

【記者】

 昨年12月の大阪地裁での大飯発電所の判決で、県民向け説明会を1月頃にしたいと年末おっしゃっていましたが、具体的なスケジュールや内容は決まったのでしょうか。

 

【知事】

 今、日程を調整しています。まだ日程は決まっていません。できるだけ早く説明いただくよう進めていきたいと思っています。

 

【記者】

 中間貯蔵の関係で、年末に関西電力が早めに報告すると言っていました。具体的な期限を示していませんが、その後の進捗状況を県としてどのように把握していくのでしょうか。

 

【知事】

 基本的には国や関西電力の方の検討の進捗状況によると思います。相手のある話でもあり、急げばいいというものでもないと思います。いずれにしてもこの議論が進まなければ、新しい課題、40年超運転もそうですが、こうしたことへの議論・検討に入ることはできませんとの前提として言っていますので、その意味では然るべき時期に関西電力から話があるのだと思います。

 

【記者】

 関西電力からの報告がない限りは、県による再稼働の議論は凍結することになるのでしょうか。

 

【知 事】

 凍結というより、議論に入らないということです。

 

【記者】

 県議会が2月にありますが、報告がない限りは県議会に議論を促すことも考えていないということでしょうか。

 

【知事】

 議論に入らないとはそういうことなのかと思います。何か決め決めにしてやっている訳ではないですが、そこのところは年末の段階と全く変わらないし、状況は大きく動いていません。

 

【記者】

 日本原電の関係で敦賀2号機の再稼働がかなり遠くなっている感じに見られますが、今後どのように動いていくと思われていますか。

 

【知事】

 立ち入り調査という話もありましたが、一方で規制委員会では破砕帯の評価の審査を続けるといっていますので、そういう意味では、おっしゃるように時間的にどうなっているか分かりませんが、審査が進んでいくのだと思っています。いずれにしても、規制委員会の原子力行政の安全審査の問題というものは、事業者と規制側がコミュニケーションを取っていただく必要があるということは感じます。しっかり安全と言うものを真ん中において、お互いに信頼関係を築けるような体制をもちながら、事業者も規制委員会もそういう考え方を持ってやっていただきたいと思います。

 ですから、日本原電の方はしっかりと調査や審査には真摯に協力して一緒にやっていく必要があると思いますし、規制委員会の方も安全性ということで、科学的知見に基づいて、安全性が第一ですから、日本原電は運転者としてふさわしいのかということをしっかり審査していただければと思います。

 

【記者】

 中間貯蔵施設の話、関西電力はできるだけ早く報告するという言い方をしていますが、知事として具体的に報告をいつまで待てると考えているのでしょうか。

 

【知事】

 先ほど申し上げましたが、相手のある話でもありますので、急いで良い結論が出るというのなら急いでいただく必要がありますが、どちらにしても話が進まなければ次のステップに進まないということで、ここは事業者や国の動きを見守りたいと思っています。

 

【記者】

 来月から議会も始まるわけで、それまでに関西電力側にアクションというか、議会までに報告するよう求めるといったことは今のところ考えていないのでしょうか。

 

【知事】

 もともと、こちらから求めるものではないと考えています。

 

【記者】

 スケジュール感について、せめて年度内には報告してほしい、年度をまたいでも良いといった、考えはあるのでしょうか。

 

【知事】

 今から、後ろがいつの時期かということは考えていませんが、もともと年内にという話で申し上げています。しかも相手もできるだけ早くと言っていますので、できるだけ早くということなのだろうと思います。

 

【記者】

 回答を待つ、静観するという姿勢でよろしいでしょうか。

 

【知事】

 そうです。私どもから時期を言って、何かをするということではないと思っています。

 

【記者】

 大飯原発の大阪地裁判決について、規制委員会の県民への安全性の説明が必要で、調整中とのことですが、1月中に行うスケジュールは変わっているのでしょうか。

 

【知事】

 今月中にもという考え方は変わっていません。ただ、相手のある話なので、具体的には、今調整しているところです。

 

【記者】

 大飯原発の安全性については、県の原子力安全専門委員会でも検証を、との話をおっしゃられていましたが、こちらについても近々委員会が始まるということでよいでしょうか。

 

【知事】

 これはやはり、県民の皆さまに対して説明していただく必要がありますし、原子力安全専門委員会に対しても、規制庁の安全性に対する考え方の説明が必要になります。それは、その説明を受けてからということになります。

 

【記者】

 中間貯蔵について、現在については年末時点と変わりはないということですが、その後、関西電力から今後の協議等について連絡は無いでしょうか。

 

【知事】

 何も連絡は受けておらず、今後の日程も未定です。

 

【記者】

 40年超運転について、これまで中間貯蔵施設の県外候補地の提示が前提だと繰り返しおっしゃっていましたが、候補地が示されていない中で、例えば原子力安全専門委員会のほうで40年超運転の安全性の検証を先に着手するということはあるのでしょうか。

 

【知事】

 検証のところはスタートしているかと思いますが、濃淡の問題だと思います。県外立地の地点の提示が無いのに報告書が出てくるようなことはないと思います。ただ一方で、これまでの進捗というものはいろいろとあるので、基礎的なことを議論することを否定するものでは無いと思います。

 

【記者】

 中間貯蔵については、相手のある話だとおっしゃっていたが、相手とはどのように考えているのでしょうか。

 

【知事】

 私には全く念頭にないです。

 

【記者】

 関西電力の森本社長が、電気事業連合会のむつ市の共同利用案に参画したいと記者会見で言われていましたが、そのことについて県に対して報告は今のところないのでしょうか。

 

【知事】

 特定の地域名をあげた話はございませんし、松村副社長がおっしゃったのは、供給区域の内外を問わずにあらゆる可能性を検討して考えていくということをおっしゃっていたと思いますので、そういうことだと思います。

 

【記者】

 中間貯蔵の件は、ある程度しっかりした回答を求めると思いますが、条件、どのような回答であれば議論に入れるというお考えでしょうか。

 

【知事】

 あちらがおっしゃっているのは、計画地点の提示というお話でございますので、その中身がどうであるのか、我々が余念を持っているわけではないので、お話をうかがってからよく考えることだと思っています。

 

【記者】

 地点を示された場合に、例えばむつ市で反発があることが報じられていますが、地元の同意が議論を尽くした状況になった場合といった考え方はあるでしょうか。

 

【知事】

 事前の段階で特別に基準などの考え方を持ってやっているわけではありません。お話を伺いながら進めていきます。

 

【記者】

 関西電力の再稼働の4基について、今全部止まっている状況で、高浜3、4と大飯3号機というのは配管や伝熱管のトラブルでいつ動かせるのか分からない状況で、関西電力が思ったような運転が今できていない状況ですが、知事はどのようにお考えでしょうか。

 

【知事】

 原子力規制委員会も含めて安全の最優先ということで運転がされているということなのだと思いますので、当然そうしたトラブルの原因を除去した上でやっていただく過程として止まっているのだと思います。ある意味では基本的な考え方に沿った運用なのだろうと思います。

 

【記者】

 大阪地裁判決の大飯原発の話ですが、知事は昨年末の議会でも規制委員会の県民への説明が改めてあるとおっしゃられていましたが、規制委員会の大飯判決を受けての県民への説明というのも安全性を確認する上で40年超運転再稼働の同意判断に至る一つという考えでよろしいでしょうか。

 

【知事】

 条件というかどうかはともかく、そういったことをクリアしていかないと立地地域の皆さまの安心、安全の気持ちが持てないということだと思いますので、そういったことは大事にしていく必要があると思います。よく説明をまずしていただく必要があります。

 

【記者】

 小林化工について、昨年12月に国や県などで立入調査をされて結果がまとまるのが年明けとおっしゃいましたが、その結果がまとまる時期と公表する方針をお聞かせください。

 

【知事】

 我々としても、今まで立入調査を含めていろいろな調査をしています。これからの手続きとして、今日にも、正式に事業者に対して報告書の提出を求めるというような段階に入ってくると思います。

 その報告書を提出していただいて、内容を確認して、今後処分に入っていく段階かと思っています。

 

【記者】

 混入に対する報告書でしょうか、それとも未承認の製造など一連の問題点についての報告書でしょうか。

 

【知事】

 全体です。事業者から全体に対する報告書を求めて、混入の原因や承認書と異なった製造工程、チェック体制、管理体制について、一つひとつの報告を受けて、その内容を確認して処分を決めていくという過程に入ります。

 

【記者】

 報告書の提出を求めるのは法律に基づいたものでしょうか。

 

【知事】

 そうです。これからの処分を決めるにあたっての手続きです。

 

【記者】

 報告書の提出期限はいつまででしょうか。

 

【医薬食品・衛生課長】

 1月20日です。

 

【記者】

 20日までに県に報告書の提出を求めるのでしょうか。

 

【知事】

 そうです。

 

【記者】

 本日提出を求めたのでしょうか。

 

【知事】

 はい。

 

【記者】

 報告を受けて行政処分の検討だと思いますが、この行政処分の目途はありますか。

 

【知事】

 処分をするのは県かもしれませんが、医薬品の安全性については、基本的に国がしっかりと中心になって行っていただいていますので、その指示を受けながら進めていくと思っています。

 

【記者】

 行政処分は年度内でしょうか。それとも、厚労省の方が化血研の行政処分ぐらいの時間はかかるとおっしゃっていましたので、立入から処分まで5、6か月かかるイメージでしょうか。

 

【知事】

 報告書も出てきていないので、結論までは申し上げられないですが、年度内よりももっと早く、はっきりとさせるべきかとは思っています。ただ、決まったわけではありません。

 

【記者】

 年度内より早いのでしょうか。

 

【知事】

 年度内ですが、年度内の中でも、できるだけ早くと思っています。

 

【記者】

 国と県は同時に処分することになるのでしょうか。

 

【知事】

 県か国のどちらかです。今回は県の方かと思っています。

 

【記者】

 昨年末の会見時、小林化工の問題を質問させていただいた際に、知事は「これまでも県が監査などを行っていたが、見抜けなかったところがあるので、今後見直す部分等があれば、検討していきたい」とおっしゃっていました。どういう部分を改善、或いは厚生労働省とやりとりをして、こういう方針を改めるなど、具体的に着手したことがありましたらお聞かせください。

 

【知事】

 最終的には、厚生労働省でお決めいただくのだと思います。やはり、国と県では、相当知見のレベルが違います。今回の事案を受けて、事前に日程を伝えてからの立入調査の結果として、例えば帳簿が二つあって、本当の製造工程に則ったものが見られない状況があるので、そういう意味では、抜き打ち検査が必要ではないかと今感じているところです。

それから、例えば、県と国ではレベルが大分違います。PMDAといった専門機関の調査範囲はそれなりに限られていますので、範囲をできるだけ幅広くする、もしくはそうした専門チームを地方に設けるといったこともあるのかと思います。また、自社検査になっていますが、例えば第三者機関に検査させるなど、いろいろなやり方があると思います。

今、我々が調査をしている限り、実務的な課題として、このような点が念頭にあります。

 

【記者】

 一昨日、あわら市長の定例会見の際に、市長は小林化工の社長から経緯の説明などがあったと会見の場でおっしゃっていましたが、例えば知事や県に社長から正式に説明や報告がされたことはあるのでしょうか。

 

【医薬食品・衛生課長】

 県との関係では、報告を求めることはあります。

 

【記者】

 今後、抜き打ちの立入調査をされるということでしょうか。

 

【知事】

 行政手続きの中では、事前に日程を言わずに、相手も都合があるのに、強制捜査でもなければできないという意味では今までの方法も適正であったと思います。今回、帳簿が隠されていることを見抜くには一つの方法として、そういうやり方があるのではないかということです。

詳細はまた担当課に聞いていただくと良いと思います。先ほど申し上げたのは例示ですので、こうでなければいけないと申し上げているわけではありません。

 

【記者】

 帳簿が二つあったことは、県として確認していることでしょうか。

 

【医薬食品・衛生課長】

 我々が立入している時には承認書どおりの製造をしていたので、そうでないということが今報道されています。承認書どおりの製造記録ではないです。

 

【知事】

 実際の製造工程が書かれていた内容と異なっているということを言っているわけです。

 

【記者】

 帳簿が二つ別々のものがあったということではなくて、帳簿と違うことが行われたということでしょうか。

 

【医薬食品・衛生課長】

 今それも調査中です。

 

【記者】

 今の県内の経済状況について、昨年はコロナ禍で非常に県内企業は苦しい状況だと思いますが、この現状をどう見ていますか。また、今年の展望や追加支援策をお聞かせください。

 

【知事】

 経済的には、私も直近の12月終わりからはよく存じ上げていませんが、一旦、コロナ禍から少し立ち直りかけていました。それでも、100%まで戻っていなかったと思います。そういう中で年末から特に観光業、飲食業でさらにまた落ち込みが始まっている状況とは思っています。

これに対して、まず状況を見ながら、対策は講じていこうと思います。これまでも、例えば「ふく割」デジタルバウチャーも今募集を始めていますので、これまでやってきた経済対策をまずは着実に進めながら、必要なことがあれば、新年度予算も含めて対応していきたいと思っています。

 

【記者】

 福井駅西口の再開発について、昨年末に新幹線開業の1年遅れと事業費の増嵩が判明しましたが、県として、進捗管理や膨らむ事業費に対する財政的な支援などの対応を考えているのでしょうか。

 

【知事】

 福井駅西口の再開発事業は非常に新幹線関連事業の中で、大きなウエイトを占めていると思います。そういう意味では、確実に、開業に間に合うような形で事業を進めていただきたいと、県では思っています。

 形としては、再開発事業組合の事業で、福井市がそれを支援するという立場になっています。その上で、県が市を応援するという構図になっています。

 しかし、決して県は引いているわけではなく、事業が進捗できるように、例えば、工事現場で1車線を潰して、工事専用にして事業をやっていただけるようにしています。

 引き続き、県としても事業者や福井市の話を聞いて、必要なことがあれば我々として応援していきます。事業費についても全体として30億円ぐらい増えると言われてますが、事業を止めてはいけないと思いますので、できるだけ財政面も工面しながらやっていきたいとは思います。

いずれにしても、昨年に出てきた当初の案では、詳細な調査をする前の段階での工程表だったと思います。今回は、しっかりと地盤や建物のアスベストの状況も調べた上での工程ですので、それなりに信憑性も高くなったと思います。これからは、この工程に沿った形で進めていただけるように、事業者にもお願いしたいと思います。我々としても、チェックする立場ではありませんが、市と一緒に遅れないように、事業費もできるだけ抑えられるような形で進められるように応援をしていきたいと思います。

 

【記者】

 関連のホテル開業が遅れますと、大規模なコンベンションの誘致などにも影響があるのでしょうか。

 

【知事】

 これは影響がないとは言えないと思います。また、個別のイベントの中身まで完全に把握はできていませんが、新幹線開業の遅れとともに、宿泊人数のキャパの問題、もしくはレセプションのキャパの問題もあると思います。影響が全くないとは思いませんが、新しい日程を踏まえて、できるだけ、影響が出ないような方法を考えていきたいと思います。

 

【記者】

 新型コロナ関係について、改めて明日から3連休の注意の呼びかけと、年末年始、県外の帰省先での感染という例があったと思いますが、成人式で帰ってくる例もありますので、その点も踏まえて、注意喚起を改めてお願いします。

 

【知事】

 年末年始や今回の連休といった期間は、もともと福井県へお子さんが帰省されるという機会も多くなると思います。また、旅行をされる方もいらっしゃると思います。

 一つには、帰省された方もしくは帰省される方々にぜひ県民の皆さまから注意喚起をしていただきたい。事前の2週間は、リスクの高い行為は避けていただくことはもうすでにお伝えいただいていると思いますが、直近でいえば、やはり健康管理です。熱を測ることなど、しっかりとお伝えをいただいて、帰省は気持ちよく受け入れていただくことなのだろうと思います。

 その上で、いつも一緒にいる家族もしくは友人ではない方とは、会話や会食で、お店に限らず家の中も含めて、できるだけマスク会食や家の中の活動もいろいろ感染を避ける。例えば、タオルを分ける、寝るところを分けるなど、いろいろあると思いますので、こういったことにも注意をしていただきたいと思います。

 また、旅行にお出かけになられる方も、1都3県との不要不急の往来は避けていただきたいと思います。それ以外の地域も行き先によっては感染状況が異なりますので、十分にその状況を把握しながら、行き先の自治体の首長がおっしゃっていることも踏まえて、活動をしていただきたい。とにかく感染拡大防止のために、個人個人の防衛措置が必要だと思います。そうすることでかなりの部分が抑えられますので、県民の皆さまにお願いをしたいと思っています。

 

【記者】

 昨日の1都3県に緊急事態宣言を出したタイミングについて、一部で後手後手ではないかという指摘もあったと思いますが、知事の受け止めをお聞かせください。

 

【知事】

 これは、いろいろなご意見があることは認識しています。しかし、何事も、特に今回もそうですが、前を向いて何とか解決しようとして、お互いに知恵を出し、それから自分たちでできることに最善を尽くそうとしているわけです。これは早いや遅いではなく、これからスタートして全力を挙げていくことだと私は思います。

 

【記者】

 明日、9日にも大阪、兵庫、京都は政府に緊急事態宣言を要請する考えですが、仮に大阪で宣言が出された場合、大阪などへの往来に関しては、首都圏と同じように、不要不急の往来を控えるよう県民に求めるのでしょうか。

 

【知事】

 これは緊急事態措置の中身によると思います。ですから、個別に緊急事態措置が判断されることもあると思います。緊急事態宣言の対象地域になれば、不要不急の往来の自粛は、要請されると思いますので、それに従って、県民の皆さまにもお願いをしていきたいと思います。

 

【記者】

 コロナについて、年末から原発や新幹線の工事関係者で、特に嶺南で感染者数を押し上げたということがありますが、大きいプロジェクトでの対策を企業に求めることは考えているのでしょうか。

 

【知事】

 大きな事業現場では、事が起きるごとに、常に事業者に対して、善後策、どういうふうに対策をするかを求めて、その内容についても承知しながらやっています。今おっしゃったような関西電力や鉄道・運輸機構の関係もありますが、それ以外も含めて、年末年始なく、我々は申し入れをしながら必要と思われることはやってきています。

 工事現場は、いろいろな方が入り込んでいるということは事実としてあります。そういう中で事業を進めていくということですので、個別に現場で、しっかりと感染防止対策をしっかりしていただく必要はこれからもありますので、引き続き、我々として、起きる前から対策をしっかりととっていただき、起きた時には迅速に協力をいただきながら、対策を打っていくことを続けていきたいと思います。

 

【記者】

 年末年始、知事は普段より休暇を長めにとられたと思いますが、どのように過ごしていたのでしょうか。また、今年1年をどういう年にしたいかという抱負をお聞かせください。

 

【知事】

 報道でもありましたが、私も今回11連休をとらせていただきまして、働き方改革ということもあって、職員にもできるだけ年末年始という期間を使って、ゆっくり過ごせるように申し上げましたので、率先垂範させていただきました。

 本当にゆっくりさせていただきました。巣ごもり状態で、福井市内にいましたので、年末はできていなかった年賀状を一生懸命書きました。

 また、ずっと懸案だった2年半前に買ったパソコンがもう2、3か月動かなくなって、スイッチを入れて5分ぐらいかかるので、ひどいなと思っていましたが、全然直せずにいました。年末に、ついにリセットしまして、ソフトなどを次々入れ替えるのに2、3日かけて一生懸命やっていました。

 あとは、「○○の刃」という人気映画を見に行ってきました。封切り直後に行こうと思っていましたが、子どもから「あれは単行本読むか、アニメ見てから行かないと訳が分からないよ」と言われたので、まずアニメ26篇を制覇しまして、見てきました。非常に面白かったです。元気と勇気をもらうというか、ちょっと派手な格闘シーンもありましたが、「欲を捨てて、人のために尽くす」というようなメッセージが込められていたと思います。もちろんコロナの時期ではないと思いますので、東日本大震災後からの人の連携や連帯を言っているのかと思いました。「鬼」というのは、擬人化して、人みたいに見えますが、ある意味ウイルスも同じようにぶち壊す、自分のことしか考えないものとして、「鬼」を多分捉えていて、非常に面白い、よく勉強になりました。ですから、今年は、「欲を捨てて人のためになる」ということをさらに徹底しないといけないとまず思いました。

 今年は、まずコロナをいかに早く収束、収束は難しいと思いますので、抑えていくかです。ワクチンの話が出ていますので、少なくともワクチンが効くとは言われていますので、かなり社会の景色が変わってくるのではないかと思います。それに期待しながら、まずは私たちができる感染の抑制に全力を挙げて県民の皆さまと一緒にやっていく。経済の再生は、常に今もやっていますが、今の状況であれば、100%にとてもいけませんが6、7割のところで進めていけると思います。まずは、そういう感染の抑制を県内ではしつつ、全国的にいろいろな感染を抑えるような措置をすることで、経済の再開、それからV字回復に結びつけていきたいと思います。

 新幹線をはじめ、いろいろな事業をどんどん進めていけるようなことについては、行政的には、全力を挙げていきたいと思います。また、何といっても長期ビジョンは、今年が実質1年目になりますので、今年度から来年度に長期ビジョン、人口減対策が進められるように、来年度予算へ積極的に組んでいきたいと思います。

                                                       ―― 了 ――

アンケート
ウェブサイトの品質向上のため、このページのご感想をお聞かせください。

より詳しくご感想をいただける場合は、kouhoukoucho@pref.fukui.lg.jpまでメールでお送りください。

お問い合わせ先

知事公室広報広聴課

電話番号:0776-20-0220 ファックス:0776-20-0621メール:kouhoukoucho@pref.fukui.lg.jp

福井市大手3丁目17-1(地図・アクセス)
受付時間 月曜日から金曜日 8時30分から17時15分(土曜・日曜・祝日・年末年始を除く)