知事記者会見の概要(令和4年8月4日(木))

最終更新日 2022年8月26日ページID 050471

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令和4年8月4日(木曜日)
10:30~11:30
県庁 大会議室

 

知事写真220804

 

【知事】

〔配布資料:大雨による影響について

 まず、本日の大雨の状況について、今わかっている範囲でご説明をいたします。

 現状は、朝早くから奥越地域を中心に大雨が降っていて、一時は大野市内で1時間当たりの解析雨量で110ミリ、80ミリ、90ミリという雨が続いて降っているという状況です。また、線状降水帯が9時40分ぐらいに勝山市、大野市周辺にできたということも報道されています。こういう状況の中で、現在私どもが伺っているところでは、勝山市内は全域に避難指示、そして大野市内では避難所の開設の準備を行い、自主避難が可能な状況を作っていると伺っています。

 今朝9時前の段階で、私が大野市の石山市長と勝山市の水上市長にご連絡させていただきました。その段階で、石山市長は災害対策本部を開いて情報収集中ですというお話がありました。また水上市長は、そのころはまだ避難指示などを出していらっしゃらなかったのですが、市内を見ていらっしゃるということで、水路から水が溢れたりしている、そして河川の増水が著しいということを、市内を見ながらおっしゃられていましたので、引き続き、まずはお気を付けてということを申し上げました。その上で、何かする必要があればおっしゃってくださいということもお伝えしました。その後も、大野市からも、避難所の開設を始めましたという連絡もいただいていますし、また県から両市に対してリエゾンの派遣も行っています。

 県民のみなさんには、この後、天気図等を見ても2、3時間は強い雨が降る可能性が十分にありますので、市や町から示される避難情報に十分に耳を傾けていただいて、避難が可能であれば避難所等への避難をお願いしたい。また、高齢者のみなさんには、早めの避難、まだ雨が降り出す前というのはなかなか難しいかもしれませんが、小ぶりのうちに逃げていただくといったことをお願いしたいと思います。さらに言えば、もう外がものすごい大雨になっているというような状況の場合には、身を守るという意味で、自宅の中で、例えば2階建てであれば2階、さらに山側ではない方に避難するといったことを心がけていただきたいと思っています。

 私からこの点は以上でございます。

 

〔配布資料:新型コロナウイルス感染症について

 続きまして、新型コロナウイルス感染症について申し上げます。

 本日、新規感染者の発表人数は1261人です。亡くなられた方はいらっしゃいません。病床の利用率につきましては141床で32%となっています。重症は1床で、1週間の新規感染者数は1万251人となっています。

 福井市内では、大体7月の半ばぐらいから急速に感染者が増えたこともありまして、すぐに感染者に対する連絡や報告ができなかった状況が続いていましたが、先週の始めぐらいからは、できるだけ早く前倒ししながら人を増やして対応してきた結果、基本的に昨日まででそうした滞留していた数が終わったということで、昨日は1718人と特に多くなったわけですが、今日からは平常の人数、その都度発表できる人数となってきていると思います。それで1261人となっています。

 これを踏まえまして、8月7日まで出していました福井県感染拡大警報を3週間延長させていただきます。3週間延長の考え方としましては、基本的に、病床は32%ということでかなり高まってきています。一方で、入院の状況等を見て、国が言っている中等症以上の患者さんを対象に国はこれからいろいろな施策を打つということになっていますが、そういった中等症以上の方は極めて少ない数になっています。必要性があって入院していただいていますが、今後、こういったところも、必要性のある方を見ながら入院させていくということもしながら、今のところこれが急速に悪化するという状況にもないということも踏まえまして、感染拡大警報の延長をさせていただこうと思っています。3週間という期間としては、お盆の季節にいつも感染が増えますので、その状況を見て、その後の対応をどうするかということを考えていきたいと思っています。いずれにしても、県民のみなさま方には個別に、感染をしない、うつらない、うつさない、そういう対策をとっていただきたいと考えています。

 急速に感染者数が増えているということで、病床も増えてきている状況です。

 感染者の年代別の内訳を見ますと、60代以上が少しずつ、じわじわと増えてきて、今17.5%ぐらいという状況になっています。また、入院患者の状況を見ますと、60代以上の方が75%ぐらいを占めているという状況になっています。また、若い方もやはり一定数入院される方が出ているということを気を付けていただきたいと思います。

 そして、県民のみなさまにお願いです。いわゆる社会的な行動制限については基本的に求めないということですが、大切なことは、一人ひとりが感染対策を再徹底していただくことです。一番大切なことは、「おはなしはマスク」。会話時のマスクの着用。お酒を飲む場合もあるでしょうが、短時間で、また、マスク会食をしていただく。これはとても大事だと思っています。

 また、お子さんは夏休みで、いろいろなところで遊んだりして出かけていくと思います。近くで見かけた場合には、マスクをしていなければマスクをするようにと、もちろん熱中症などの関係もありますのでリスクの状況を見てですが、お話をいっぱいしているようなところであれば、マスクをしてお話をしようという声がけをお願いしたいと思います。

 そして、やはり何と言っても換気。今はエアロゾルによる感染も疑われています。定期的に換気をお願いしたいと思っています。

 また、医師会では家庭版のBCP、事業継続計画を作って実行してほしいということを言っています。要は、事前に食料等の準備をしておく。そして、もしも感染したらどうするのか。医療機関に行くなどの決め事を最初に確認しておくと、初動から大きく違いが出てきますので、そのことをぜひ心がけていただきたい。

 何よりも早めのワクチン接種をお願いいたします。まだまだお盆には間に合います。ワクチン接種、すぐに予約なしでも打てる状況になっています。1、2回目、3回目の方はノババックスもあります。4回目の方は接種券が届いたらすぐに予約をするなり、そのままそれを持って接種に行っていただくことをご検討いただきたいと思います。

 そして、家庭版のBCPですが、これは福井県医師会が今推奨されておられます。私もとてもいいと思います。まず、普段の準備が大切だと思います。実は自然災害でもそうですが、日頃から、例えば食べ物、10日間ぐらい外へ出られないことになりますので、家の中にあるもので食べ繋がなければいけない。もちろん県から食料支援もさせていただきますが、できるだけ食べ慣れたものを、ストックローテーションということを、日頃から少し買いだめしておいて、それを少しずつ食べながら、古いものから食べていくというようなことをやっておいていただく。あとはマスクや水など、日用品を最初に買っておく。さらに解熱剤なども、急に増えたときは売っていないかもしれませんので、あったときに買っておく。こういうことも大切だと思っています。

 また、陽性、自宅観察になったときはどうするか。隔離の仕方では、家の中でも、しっかりとマスクをしながら、完全に生活を分けるということが可能な場合もあります。そういうときに少し頭の体操をしておいていただく。そして、かかりつけ医や保健所と情報共有をする。

 そして、日頃から健康管理を徹底。少し今日は調子が悪いなと思ったら外へ出かけることを休む。そういうことをしていただきたい。また、いろいろな備蓄なども日頃からしていただきたい。

 こういうことを、細かくチャートでまとめてくださっていますので、こういうもので家の中で事前の準備をして、もし疑いがある人がいた場合どうするかというチェック項目はいろいろあります。こういうところをご家族みなさんでチェックをしていただきたい。そうすると相当状況が変わりますので、よろしくお願いいたします。

 次は事業者のみなさんへのお願いでございます。職場における感染対策ということで、まずは休みやすい環境を作る。やはり今日無理してでも行かなくてはいけないということにならないようにしていただければと思います。また、職場復帰のときに陰性証明は不要だというふうにしていただきたいと思います。

 また、職場での感染で一番疑われるのは換気ですので、換気のところを気を付けていただきたい。もちろんマスクはしていると思います。そして、テレワークなどもこういうときは積極的に実施していただきたいと思います。

 そして、ぜひ飲食店のみなさんにお願いをしたいのは、もう一度パーテーションの設置をしていただきたい。在庫はあると思いますので、今は少し不便な部分もありますが、感染対策としては非常に重要だと認識していますので、パーテーションの設置や座席の間隔をあけるなど、こういった「福井安全安心飲食店」の認証基準をもう一度見直していただいて、対策の強化をお願いしたいと思っています。

 このように、みなさんに、個人も事業者のみなさんにも、それぞれが気を付けることで何とか乗り切っていきたいと思います。

 例えば、お盆の過ごし方ですが、前回も申し上げていますが、帰省の前にまずワクチンの接種、そして高齢者のいる実家に帰る前に無料検査所で陰性の確認もお願いしたいと思います。県内では無料の検査キットの数も足りています。もし足りなければ県にも備蓄がありますので、それも供給をしていきます。医療現場にも足りなければということで、医師会にも預けてあります。県内、もしかするとたまたま足りていないときがあるかもしれませんが、長期的にそういうことが継続することはありませんので、安心して検査を受けていただきたいと思います。

 そして、帰省中は「おはなしはマスク」。これはとても重要だと思います。とにかくお話をするときに、飲食のときでも「おはなしはマスク」をしていただくことが、感染対策には絶大なる効果を発揮すると思っています。それから人混みを避ける。体調が悪いときには外出をしないで医療機関を受診する。戻って来ましたら、特に体調の管理を気を付けていただく。体温を毎日測ったり、具合が悪ければ早めに医療機関に行っていただく。そして感染の不安がある場合、もしくは帰って来たときに無料検査を受けていただく。こういったこともぜひお願いをしたいと思います。

 また、医療提供体制の強化も行ってまいります。現状441床でしたが、これを16床増床して457床にいたします。病床の中の導線を分けていただいたり、いろいろな努力もしていただいて16床の増床をいたしますし、引き続き医療機関に対しての要請を続けてまいります。

 それから病院に入院された後ですが、概ね最近の状況を見ていますと、5日目以降に中等症以上になる、重症化していくという患者さんはほとんど見られない。そういう傾向にもありますので、症状の落ち着いていらっしゃる方には5日目ぐらいから転院していただく、もしくは退院していただくことで、病床利用の回転率を上げていく。そういうことで、病床が埋まりにくい、ただし、必ず患者さんの重症化は押さえていく。そういうことを続けていきたいと思っています。

 そして、高齢者施設における自主検査ということで、8万個の抗原検査キットを各施設に配布いたしまして、施設に入ってらっしゃる関係者の方が2万6000人ほどですので、これから3週間、毎週1回は検査をしていただける。それだけの検査キットは配らせていただきます。

 そしてワクチン接種の推進を行ってまいります。特に、やはり4回目の接種でも入院予防効果は8割、入院させる可能性を下げるということ。資料で示している効果はBA.2ですので、このとおりBA.5にはなりませんが、一定程度の感染予防効果もある。3回目接種でも入院予防効果が非常に大きいということがありますので、ぜひワクチンの接種、可能な方は早期に打っていただきたいと、お願いをしたいと思っています。

 そういうことで、高齢者の方も含めて、「家族そろって3世代接種」を実施します。4回目の接種をお年を召された方、お年を召されたといっても私も実は4回目の接種券が来ましたのでこれから打たなくてはいけないのですが、そういう方々が1回目もしくは3回目のご家族と一緒に、こうしたエルパプラスや敦賀市のプラザ萬象、小浜市のJA若狭会場へ行っていただけるように、特別会場を週末にご用意させていただきますし、また個別の医療機関でも接種をしていただければと思っています。

 私からの発表は以上でございます。

 

~質疑~

【記者】

 コロナについて、先ほど保健所の人員体制もかなり強化されたという話があったかと思います。電話連絡について、重症化リスクのある方のみで絞っていらっしゃるかと思うのですが、この全員に対して、福井市の保健所も含め、遅れることなく電話連絡ができるのでしょうか。また、自宅経過観察される方に対する食糧支援などが遅滞なく万全にできているのかお聞かせください。

 

【知事】

 大切なことは、最初にお医者さんに行っていただく。そこでお医者さんがファーストタッチで診ます。陽性でしたとなると、その方の既往症なども見てこの人は少しリスクがあると思うと、入院コーディネートセンターに連絡が来たり、自宅に戻すときでも、その方々については連絡が早めに来るという体制にすることで、そういう方はまず確実に、これからご連絡したり入院していただくなど、そういうことから漏れないようにできるというメリットが大きいと思います。そのほかの方は、ご自宅に帰って、いただいた風邪薬や解熱剤などを飲んで寝ていていただくと、これまでそれから入院に戻ってくるということはたぶんなかったと思います。そういう状況ですので、重点化することが重症化リスクを下げる効果が大きいということで、今進めさせていただいています。現状で申し上げますと、昨日の段階で福井市も、通常、遅くとも病院から陽性の連絡があってから24時間以内にはご連絡が行くということはできていると確認しています。

 さらに、今やっていますのは、保健所から連絡がいきますということで待っていることが大変な心理的ストレスでもありますので、今医師会とも調整して急いでいますのが、最初に陽性になったら、紙をもらって、大体このような症状がこれぐらい続きます、こんなふうにしてくださいなど、最初に保健所から連絡があるような内容をその場でもらえる形にすることを今急いでやらせていただくことで、感染された方の安心感がさらに高まるような努力もさせていただいています。

 

【記者】

 今回、感染拡大警報期間の延長ということですが、病床使用率などを見ると特別警報の水準にもかなり迫っています。この警戒レベル引上げ、あるいは政府で新たに作ったBA.5の対策強化宣言については発令する都道府県も相次いでいますが、知事の考えをお聞かせください。

 

【知事】

 BA.5の対策強化宣言を出す可能性はもちろんあると思っています。しかし、現状で申し上げますと、もともと35%の特別警報の部分は、そのあと医療ひっ迫を招かないという前提でどういう方法をとるかということで、以前は特にBA.2もしくはその前のデルタ株などの段階を見ながら、社会経済活動を止めるような、その最初のステップを特別警報ということで設けさせていただいています。

 今回の状況は、病床は一定程度どんどん埋まっていっていますが、その埋まり方を見ていただくと、徐々に上がっていくということで、これは先が見えておらず、どこまでいくかわかりませんので安易なことは申し上げられませんが、そういうことを注意深く見ながら、それで重症化がどれほど進んでいるのかも見ながら、直接的には35%そのものにはこだわらないで、病床がしっかりと入院できて医療が施せているかどうかを見ながら判断をしていきたい。それについても、これまでのような直接的な行動制限にはできるだけならないように考えて進めさせていただきます。

 その上で、どうしても緊急に増えたりして、病床も埋まって、医療現場も、例えば感染者や濃厚接触者が増えて支える方が足りないなど、いろいろな状況が考えられます。例えば、全国的には高齢者の方に対して重症化リスクが高いということで、一定程度の行動制限をかけるということもあるようですので、そういったことは決して否定はせず、できるだけみなさんの個別の行動によって、何とか医療現場のひっ迫を抑えながら進めていきたいと考えています。

 

【記者】

 政府は全数把握の取り止めやコロナの位置付けの見直しについては、第7波が収束してからというような方針を示していますが、専門家などからはもう少し早くというような声もある中で、知事としては国の方針についてどのように考えるのでしょうか。

 

【知事】

 これは先日の全国知事会のときにも、各知事さんといろいろと意見交換をさせていただきました。第7波が終わってからしかできないということではないと、もしくはもっと緊急性の高いものがあると思っています。

 昨日、有識者のみなさんが発表されて、それは私も内容を見させていただきましたが、とてもわかり易く、実態に合っていると思いました。一番重要なところは、全数の検査。来た人の検査をしていくこと自体はあると思いますが、全数の報告をするということが非常に重荷になっていると思っています。それによって何が起きるかというと、お医者さんは検査をした後、必ずそれを保健所に報告しなくてはいけないため手間をかけるわけです。これに相当手間を取られていて、本来ならばできるだけ感染者の人、来てもらった人たちの陽性かどうかを確認するという作業の方に手を回すべきなのですが、それがおろそかになっていないか。また報告が来ることで保健所の方は、今は特に若い方を中心にほぼ重症化することがなく、家にいて経過観察をしているという状況で済んでいく中で、全部について濃淡なく数が出て来て、それの対応に追われていくということが、社会に対するいろいろな確認などが遅れていく原因にもなるわけです。

 そういう意味では、全数調査して全数報告するということについては、今の段階でも止めていけるのではないか。特にこれをやったからといって重症化しないというのは、先ほど申し上げましたが、まずとにかくお医者さんには来ていただく。その上で、お医者さんが年齢や既往症を診て、重症化リスクがあるかどうかがそこでわかりますので、そういう方を抜き出すという作業の方に力を入れることができます。それで重症化するリスクのある方を抜き出せないということがありませんので、その部分は、少なくとも必要な準備をしていただく必要はあると思いますが、止めていただいてよろしいのではないかと思っています。

 その上で、例えばさらに入院させる病院をどうするか。今は2類相当ということで、感染症指定医療機関で治療そして入院ということになりますが、こういった病棟管理というものを、病室や病床管理にしていくということも提言されておられます。このことについても、もちろん感染リスクを下げ、ほかへのクラスターを起こさせないといった留意点はあると思いますので、そういった準備はあると思います。ですから、有識者の方も第2ステップということで、第7波が終わった後検討ということになっているのだと思いますが、徐々にそういったことも可能な状況になってきていると思います。

 そういう意味では、各医療機関に対しても、国からこういうことを守れば病棟単位での隔離もしくは管理でなくても、病室、病床単位での対応が可能だといったことも早く国に明らかにしていただきながら、そういった方向に持っていくと、インフルエンザと同様の扱いにできる。現状においても、大体インフルエンザというのは、一番ピークの時期は1日30万件ぐらい全国で起きます。現状で新型コロナは24~25万件という状況になっています。多くの医療機関に関わってさえいただければ乗り越えられる山だと思っていますので、そういった実態を十分踏まえながら、ぜひともまずは全数検査、全数報告、ここの見直しについて国でもご検討いただいて、早期に実現していただけたらと思っています。

 

【記者】

 今、保健所の負担は大きくなっていると思いますが、今後の検査体制として、例えば家庭内感染については、みなし陽性とするなど、何か対策として考えていることはあるのでしょうか。

 

【知事】

 今のところで言えば、保健所の機能が一時ひっ迫した時期がありましたので、常に起きないということは申し上げられませんが、現状においては、7月末からは福井市内でも改善の方向に向けて、昨日の時点でそれは解消しているという状況ですので、保健所の業務がひっ迫して、詰まっているということはないという状況です。

 その上で、ご家庭での経過観察というのは、最後の最後はないと言えないかもしれませんが、そうすると先ほど申し上げた重症化リスクのある方を拾い出せない可能性がありますので、やはりできることであればインフルエンザと同様に、まずは病院で診断をしていただく。重症化リスクがあるかどうかの判断をしていただいた上で、自宅療養なのか、入院なのか、陽性者・接触者サポートセンターで日々経過観察をさせていただくのか、こういった判断はできれば一度したほうがいいと考えています。

 

【記者】

 全数報告をなくすことによって、医師が重症化リスクの判断や治療に注力できるようにするというような認識でよろしいでしょうか。

 

【知事】

 その部分もあると思いますし、保健所においても、感染蔓延の防止のほうに力を入れることが可能になります。また、重症化リスクのある方に対して手厚くいろいろな連絡をする、または物を届けるなども可能になると思います。

 

【記者】

 病床の増加について、先日医師会が病床単位でのゾーニングによって病床を確保するというようなお話がありました。今回の増加分はそういった病床の増やし方という理解でいいのでしょうか。

 

【知事】

 全部かどうかはともかく、そういう方向です。新しい病院もいくつか入っていただいています。

 

【記者】

 小規模な病院が糖尿病患者などを引き受けることによって、感染症指定医療機関はより専門的な治療というか、重症化リスクが高い方に注力できるというような効果もあるのでしょうか。

 

【知事】

 おっしゃるとおりで、先ほどのインフルエンザの例を挙げさせていただいていますが、間口を広くとることで通常の医療に近づいて、大きな病院、施設の整った病院は、重症患者の方にシフトするなど、こういった本来の役割の方に移っていく方が、重層的に感染者のみなさんの健康状態を守れると考えています。

 

【記者】

 滋賀県など多くの県で病床使用率が50%を超えている所があると思います。県内は10万人当たりの感染者が多い割にまだ抑えられていると思いますが、その要因はどうお考えでしょうか。

 

【知事】

 これは早い段階から、医療の現場と入院措置をする現場で話し合いをしまして、重症化リスクがあれば入院していただく。60代以上の方の感染者数は17%程度ですが、実際の入院患者で見ると7割を超えているというところに表れているように、当然、重症化のリスクを見ながら入院措置をさせていただきますが、その中でもバッファをあまりとらないというか、十分いけそうな場合には自宅療養で、その代わり連絡をさせていただいて経過観察などを併用しながらやることで、医療ひっ迫を招かない状況を、常にコミュニケーションを取りながらやらせていただいているということだと思っています。

 

【記者】

 自宅の経過観察者が今1万人を超えている状況ですが、そのうち重症化リスクのある人はどの程度いらっしゃるのでしょうか。

 

【健康福祉部 池上対策監】

 自宅から戻って病院に入院になる方は、これまでの7波で1人2人です。つぶさに健康観察をしていますが、リスクを抱えていて、その方が重症化するかどうかは健康観察の中でわかるので、今のところ何人かです。

 

【知事】

 いずれにしても、ずっと報告を受けていますが、家から入院される方というのは、最初に病院に行くのが遅くて、結構症状が進んでから病院に行って入院するなどが多い。それにしてもそう数はいませんが、自宅療養と決まってから入院される方はほぼいない状況です。

 

【記者】

 病床の数について、今回増やして457床ですが、そこには臨時病床も含まれていると思います。今猛暑が続いている中で、臨時病床もすぐ稼動できるような状況になっているのでしょうか。

 

【知事】

 今日開けろと言われると少しきついところがありますが、状況を見ながらそれも可能にする、もしくはそうしなくても何とかできる方法はないか、いろいろと柔軟に方法を考えながら、病床のあり方を見ながら進めています。

 今日は開けませんが、そこを開くのか、別に、入院して数日経って重症化がなくなってくれば、今度は宿泊療養施設に移して、そちらで経過観察するなどの方法も混ぜて、とにかく病床を守っていくことを考えていきたいと思います。

 

【記者】

 高齢者の4回目接種が今進んでいると思いますが、全国的に福井県の進み具合はどの程度でしょうか。

 

【知事】

 今は全国で37位、40位ぐらいだと思います。しかし、現実には接種券が届いてひと月以内にはすぐに予約が入っていて、打つのを待っているという状況、8割方みなさんすぐに予約を入れてくださいますので、遅れているという状況ではないと思います。

 

【記者】

 お盆前ということで、改めて県民の方へのメッセージをお願いします。

 

【知事】

 現在、新型コロナウイルスのBA.5ということで、第7波が大きく拡大しているという状況です。

 一方で、夏休みに入りました。また、これからお盆ということで、お出かけの予定をされてらっしゃる方も多いと思います。行政としては、現状において、行動制限、例えば県境を越えないでください、飲食を控えてくださいといったことは申し上げていませんし、できることなら申し上げないようにしています。

 今大切なことは、県民のみなさん一人ひとりがこれまでよくわかっている感染拡大防止の行動、例えば「おはなしはマスク」も本当に一番大切なことだと思います。飲食のときを含めて、特にたまに会うご親戚や友達だと思いますので、そういうときでも、お酒を飲み交わしながらも、お話をするときにはマスクをすることに気をつけていただきたい。

 そして、このBA.5になって特に換気が重要だと言われています。エアロゾル感染といった、この辺にふわふわ浮いているものがあると言われていますので、そうした換気もお願いしたい。その上で、自分の体調が悪いときには出かけない、また、ワクチンの接種を3回目もしくは60歳以上の方は4回目、これも積極的に行っていただいて、お互いに気をつけていけば、何とかこれから7波を抑えていけるのではないか、また抑えていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

【記者】

 国から配布された抗原検査キットの使い道ですが、国としては医療機関のひっ迫を防ぐために、患者に無料で配布してもいいという趣旨で分けられたものだと思いますが、福井県としては、そういう使い方はしないという判断になったのでしょうか。

 

【知事】

 現状においてはそうです。先ほどから申し上げているとおり、お医者さんが診ないで、ご自身で判断して家で寝ているということは、概ね大丈夫ですが、やはりリスクを抱えていらっしゃる方がいる可能性がありますので、できればお医者さんに行っていただくことが大切だと思っています。福井県としては、現状においては、少なくとも抗原検査キットだけをもらって、帰ってご自身で判断するというようなことにはしないと考えています。

 しかし、これからどれだけ増えてくるかということが、今後ありますので、そういったときは柔軟に判断をしていきたいと考えています。

 どうしても急に在庫が切れる、もともと少ししか持っていないところもあるので、そういうところに対して、備蓄をしながら円滑に渡していくということを考えています。

 

【記者】

 県としては、6波のときから外来で投薬できる医療機関を増やしたりと、医師会と連携して、かなりオミクロンシフトが早かった印象があるのですが、知事の今の認識としても、先手で現状にはしっかり対応できているので、県民の方に安心してほしいというような認識はあるのでしょうか。

 

【知事】

 常に先手でと言いたいところですが、時々滞留したりしてご心配をおかけしたり、また、数日連絡がなければ、家族のみなさんも大変心配されたということも実際にあったと認識していますので、その点についてはお詫びを申し上げたいと思います。

 一方で、おっしゃるとおり、一番大切なことは、最初はできれば感染しないということで守ってきましたが、それが普通に感染するようになってきました。そうなるとこの次は、いかにして重症化しない、亡くなることがないようにしていくか、こういう方にシフトしていくことが大事だということで、第6波の始まりのときから、重点的にそういったことを考えながらやらせていただいて、医師会もご理解をいただいてきていると思います。

 県民のみなさんには、常に先手を心がけながら、できるだけ出口に向かって、我々としては国に対する提言もさせていただいていまして、できるだけ早く安心して生活していただける環境が整えられるように、また日々の生活もあまり心配されなくてもいいようにということを、今後とも十分に認識しながらやらせていただきたいと思っています。

 

【記者】

 行動制限についてお伺いします。今いただいたお話の中でも、直接的な行動制限にはならないように進めるという考えをお示しいただきましたが、社会経済活動を止めるようなことにはしたくないということだと思います。その辺りの知事のお考え、また、感染拡大の防止との両立の考え方も含めて、改めてお聞かせください。

 

【知事】

 正直申し上げて、現状はまだ日々増え続けている状況ですので、これがどこまで守れるかということは、みなさま方のご協力も非常に重要だと思っています。ご自身の健康を守る、もしくは人にうつさない行動、さらに企業さんも飲食店などではパーテーションをまた出してきてもらうなどをぜひお願いしたいと思います。

 その上で、やはり、できるだけ社会経済情勢をまた冷やすということのないような措置も整えたいと思っています。そのために、入院をしていただいた方の転院や退院の仕方、また病床を増やすといった努力も、今、させていただいていますので、現状においては何とか今のまま行動制限をかけないで進めていければと思っています。そのためにも県民のみなさま方のご協力をよろしくお願いいたします。

 

【記者】

 関西電力美浜3号機で先日トラブルがあり、運転再開を目前にして、再開時期がずれるということがありました。こういった時期でのトラブルについて、知事の受け止めと事業者に求めることをお聞かせください。

 

【知事】

 美浜3号機は平成16年8月9日に死傷者11名という悲惨な事故を起こしまして、その時期が近づいています。それとは直接関係ありませんが、とにかく原子力発電については安全最優先ということで日頃から、もちろん我々も申し上げているし、事業者、国もそういったことを心がけていると認識しています。

 ただ、現実にこういうことが起きており、今後ともまずは安全最優先、包み隠すことなく起きたことは発表して、その原因もしっかりと突き止めたうえで、国との間でやり取りをして、安全性が確認されたらまた次のステップに進む。こういったことを引き続き行うように求めていきたいと思います。

 

【記者】

 関西電力美浜3号機、高浜3、4号機など、1970年代から運転を開始している原発で、老朽化が原因と思われるトラブルが、ここ数か月で相次いでいることについて、知事の受け止めをお聞かせください。

 

【知事】

 基本的には原子力規制庁、規制委員会がしっかりと基準を設けて、それに対しての審査を行ったうえで、一つひとつの炉について安全性確認のうえで、許認可を行っていると認識しています。

 一方で、いろいろなトラブルというのは、基本的に、大きく言えば古いものだと一つひとつのネジが古いということなどがあるかもしれません。そういうことであればなおのこと、事業者は集中して、そういったものの取扱いは気を付けながらやっていくのだろうと思っていますし、新しい、古いにかかわらず、いわゆるヒューマンエラーというのは何時でも起こり得ることなので、そういったことがないように、しっかりと気を張って安全神話に陥ることがないようにやっていただきたいと思います。

 

【記者】

 国がこの秋に美浜原発での事故を想定した原子力防災訓練を実施すると発表しています。県として秋の訓練を通じてどのような点を重点的に確認していきたいと考えているのでしょうか。

 

【知事】

 今、国で関係者が集まってどのような内容にするか考えているのだと思います。

 最近の訓練を経てきた経験から一つ課題としてあるのは、大規模な県内外の広域避難ができていない状況です。できれば大人数で、より大きな広域避難を検討する時期なのだろうと考えています。しかし、コロナ過なので、ここは秋に向けてどのような状況になるか、そういったことを見ながらやっていくのかなと思っています。そのほかこれまで改善してきたことがうまく動くのか、こういったことも含めて検証していければと思っています。

 

【記者】

 この2か月間、県内の原発で運転再開のスケジュールに影響がでるようなトラブルや設備の異常が相次いでいます。信頼性や県民の安心も含めて、改めて事業者に求めることをお聞かせください。

 

【知事】

 予定を止めていろんなことをするというのは、大きな事象です。一方で、事前に決めていることにこだわらないで、安全最優先でやっていることの証左でもあると思っています。

 事が起こる前に物事は解決しておかなければいけないというのが一番重要だと思います。そのために、規制委員会、規制庁の規制があり、その審査があって、なおかつ各事業者が気を張って様々な検査等を行っているので、まずはそういった事前の部分をしっかりと、これから心を入れ替えてというか、こういうことが起きないようにしていただくことが大事だろうと思います。また、もし起きた時には、隠すことなく、こうしてすぐに原因等を明らかにしつつ、必要な手順を踏んで、次のステップに進んでいくことをお願いしたいと思います。

 

【記者】

 旧統一教会との関係についてですが、近県では石川県の馳知事や富山県の新田知事がこれまでの選挙の中で支援を受けていたというような発言もされているかと思います。杉本知事ご自身、前回の定例会見でも言及がありましたが、3年前の時点やその後の政治活動、あるいは来年の知事選に向けた活動の中で、団体から支援を受けたり団体と関わりを持ったりといったことはあるのでしょうか。

 

【知事】

 いろいろ報道等もありましたので、後援会などにもいろいろ確認をしました。前回の選挙のときも、団体から金銭的な支援や人的な支援といったものは一切受けていないということでして、現状もそういう状況だということです。関連のイベント等についても、いろいろと調べてみて、まず、日程も残っているものについては調べてもらって、それにも出ていないということです。

 ただ、いろいろ報道を見ていて、ピースロードに気付きまして、支援者の方が来られたときに、その中に平和大使協議会という方々がいらっしゃって、ピースロードの話は2回だったか、聞いたかなというふうには覚えています。しかし、それも本当に自転車で平和を訴えて歩くというお話でしたので、私はそれはいいことですねというお話で終わっていると思っています。それが一番、ほかもいろいろ考えるのですが、思い当たる節がないというところです。

 

【記者】

 地方鉄道の再構築に関する提言について、前回の会見では、一部報道というレベルだったと思うのですが、その後正式に有識者会議の方からの提言が出されて、まとまったかと思います。改めて知事の提言内容に対する評価や受け止めをお聞かせください。

 

【知事】

 今回の提言は、これまでは我々がJRのこともありますが、地方のローカル鉄道、福井県で言えばえちぜん鉄道や福井鉄道、並行在来線、こういったものの公共性が非常に高まっていくということで、国から法律の改正や運営費に対する財政支援も含めて、こういったことを求めてまいりました。

 そういう中で、国で、例えば乗車密度が千人未満のところについて、事業者か自治体から要請があれば、国が協議会を作って、そこで議論をしていくというような枠組みができて、なおかつそれに対して、国も実証実験などに対して助成もするということで、一定程度、国がこういった地域の住民のみなさんの交通手段の確保について責任を果たしていくという姿勢が示されたことは、歓迎すべき、一歩前進かと思っています。

 しかし、先ほど申し上げたように、運営を継続していくことがとても大切なところで、例えば福井県でも、えちぜん鉄道と福井鉄道に対して、これまで概ね20年、15年ぐらいで、費用を220億円ぐらい負担させていただいています。こういったことはもう限界にきているわけでして、やはり日々の交通を守るということから言うと、運営費に対する支援もぜひとも引き続きご検討いただくということで、我々としてはまた求めていく必要があると思っています。

 いずれにしても、県内の状況で言えば、JRとの話し合いの中では、今、観光などを中心に乗る運動の協議会も作らせていただいています。こういう意味で、今回JR側もしくは県の側から、この協議会の設置について求めるという状況にはないと思っています。

 

【記者】

 サル痘について、国内で2人の感染が確認されていると思いますが、これについての知事の受け止めと、万が一県内で発生した場合に、患者の受け入れ体制など想定していることがあればお願いします。

 

【知事】

 サル痘については、国内で2例これまで見つけられていて、いずれもそうした流行地域、そういったところから戻られた方が感染して発症していると伺っています。サル痘そのものは、すでに知られている病気でもありまして、感染症法上も4類に分類されているということで、対応の方法についても決められていて、それについては我々も周知をされている。

 そういう状況でもありますし、また多くの場合は天然痘の予防接種で効果があるということですから、1976年以降打たれていない方のリスクのところは存在しているということは認識をいたしております。

 そういうことで、今回、こういうことがありましたし、国からの通知も受けまして、県内でも仮に感染者が出た場合の対応については、再確認をさせていただいております。また、もしもの場合に入院する病院との協議も置いておりますので、仮に感染者が出てもマニュアル、手順に従って、早急に対応ができるという環境だと思っております。

 

【記者】

 安倍元首相の国葬を9月に行うという話があると思いますが、知事としての見解をお願いします。

 

【知事】

 私はいろいろ議論があるということはメディア等の報道に接して心得ているつもりでございます。私としては、いろいろご議論はあると思いますが、やはり憲政史上最長の総理の職にあられましたし、数々の業績も残されておられますし、また福井県との関係でも大変大切にもしていただいてきたなという思いもございます。

 お別れの場ということでもありますし、やはり国葬ということについては、一定理解もできますし、私は賛成だと思っております。

 一方で、やはりいろいろなご意見があることは確かですので、そういった方に対して少しでも気持ちよく送り出してあげられる、そういう環境をつくっていくということは大事だと思いますので、十分にご説明は国の方でされるのがよろしいのではないかと思っております。

 

【記者】

 北陸新幹線について、以前の北陸3県の知事懇談会で馳知事から京都の知事と一緒に、非公開でということでしたが話す機会をつくってはどうかというような提案もありました。そういった中で、先日、全国知事会がありまして、そういうところで京都の知事を交えてお話しする機会はあったのでしょうか。

 

【知事】

 直接そのために話すというようなことはありませんでした。声がけをしたり、雑談はしておりましたので、その中で一言二言触れたかなという気がしますが、これは京都府知事の問題でもありません。みんな一緒になっていろいろやっていこうということでありますので、ここは県議会の方でも動いていただいたりしていると思います。先日も私は大阪の方に行かせていただきましたが、いろいろなイベントも京都府内で開かれるようなことも聞いておりますので、いろいろな形でそうしたところは進めていければ思っております。

 

【記者】

 新幹線の概算要求の締切も月末に迫っていると思いますが、整備委員会では事項要求という声も以前あったと思います。知事として、どのような形に決着するのが望ましいと現時点でお考えでしょうか。

 

【知事】

 これは、どんな形で決着するのか、政府と与党の中で十分にご議論いただいて決めていただければと思っております。現状において、整備委員会の議論を聞いていても、環境アセスメントが遅れているというのは事実で、できるだけそれを短縮する努力はされていると思いますが、いろいろ知恵を出さないと、着工というところになかなかこぎつけられにくい状況が深まってきているということもあるのだろうと思います。

 そういった中で、何とか知恵を出しながら1日も早く大阪までの全線開通ができるような、そういう決着を、今回の概算要求、年末の予算、来年度当初、こういった中で知恵を出して進めていただきたいと思っておりますので、来週月曜日、8日にもまた中央要請させていただきますし、その後もいろいろな機運醸成をやったり、さらには年末に向けてまたいろいろな要請活動をする、そういったことも進めていきたいと思っております。

 

【記者】

 福井空港について伺います。セレスティアル航空は7月に受け付けを開始すると、当初より日程を遅らせていたと思いますが、7月に何か動きがあったのか県として把握されていることはありますでしょうか。

 

【知事】

 8月1日の時点で、国に対して、セレスティアル航空から航空法上の何らかの申請、それに対する許認可が出ているかということを確認いたしましたが、まだそうした申請等は出ていないと確認をさせていただいております。

 そういう意味では、まだその後の進展はないのかなと思っております。私どもは常日頃から、先方に対しては、とにかく航空法上の手続きをとる、しっかりとそういったものが認められた上で、まずは安全上の確認、安全性の確保ということをしっかりとやっていただいた上で、事業を進めていただきたいということは申し上げておりますので、今後とも、そういった方向で進めていきたいと考えています。

 

【記者】

 いつまで待つといいますか、7月がセレスティアル航空として方針を打ち出した、さらにそれが延期される、アクションがない状況が続きますが、それについて県としてはどこまで見守り続ける意思があるのでしょうか。

 

【知事】

 これは待つとかということではなくて、本当の大きな思いから言えば、できることであれば、福井空港を活用して、県民のみなさん、もしくはインバウンドも含めていろいろな形で、福井空港に降り立ったり、そこから出ていく人を増やしていただける事業者さんということは、ある意味歓迎ですので、我々は待つというか、いつでも正規の手続きを踏んで、安全上、十分に確保ができているということであれば、ご利用いただくということはありがたいことだと認識しております。

 しかし、いま現状において、そういう状況にはないということは先ほど申し上げたとおりでして、そういった状況の中で、福井空港を使っていただくということはないと思っています。

 

                                                   ―― 了 ――

 

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