知事記者会見の概要(令和5年11月24日(金))

最終更新日 2023年12月7日ページID 054677

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令和5年11月24日(金曜日)
10:30~11:10
県庁 特別会議室

知事写真231124

【知事】

〔配付資料:令和5年度12月補正予算案について令和5年度12月補正予算案の概要主要事業

 私から最初に、12月の補正予算についてご説明をさせていただきます。

 今回の補正予算のポイントですが3点ありまして、1点目は、物価高の克服に向けた経済対策です。これまでもエネルギー価格の高騰に対する高騰分の支援を行ってきましたので、延長を行うとともに、物価高に負けない賃上げを実現していくことから、省エネ設備の導入や価格転嫁、利益をしっかりと生んでいく支援の実施をしていきます。

 2点目は防災、減災、国土強靱化対策ということで、通常は2月補正で国の補正予算に対応する公共事業の前倒しや追加事業を計上しますが、昨年度に引き続き、12月の補正予算でやらせていただきます。こういうことを行うことで、よく課題になりますが、4月・5月のときに、事業量が落ち込むことに対する対応にもなってきます。

 それから3点目が、今年は酷暑と言われるような猛暑ということもありまして、農業への猛暑等への対策を行っていくもので、来年度の作付けに向けた対策の支援を前倒しして実施をしていくというものです。

 規模としましては337億円ということで、昨年も大きかったのですがそれを上回り、12月補正予算としては最大の規模となります。これで一般会計の累計額は5747億円となります。

 具体的な内容についてですが、電気料金、燃料価格の高騰に対応しまして、9月分までについては措置を行っていましたが、これを延長することが1つです。

 それから交通事業者、医療機関、福祉施設、私立学校等に対する支援も行ってきました。

 これに今回スキー場の関係については、昨年まではお客さんのリフト券の半額などの支援を行っていましたが、今年度は予定されておりませんので、支援をしていこうというものです。

 それから医療機関、福祉施設の食材料費の高騰対策については、価格の高騰部分について支援を行っていきます。

 続きまして、取引きの適正化対策の強化です。まず稼ぐ力をつけていくことで、取引きの適正化・賃上げに結びつけようということでして、付加価値を高めるような取組み、例えば設備の導入や、商品開発の支援を行います。また取引適正化サポーター、中小企業診断士ですが、価格の転嫁についてのいろいろなアドバイスやコストの積み上げ方などのアドバイスを行います。これまでやっていたものが好評ですので、延長、拡大しようと考えています。

 もう1つは賃金アップ応援ということで、賃金アップに限らず働き方改革にも資するように、社会保険労務士さんを伴走支援でお願いし、就労規則・就業規則の作成や変更、人材育成方針、補助金の活用の支援を行っていき稼ぐ力を上げて、賃金アップに結びつけていこうと考えています。

 次に企業における省エネ設備の導入支援です。空調設備、省エネ照明のLEDなどは今までも事業化していました。さらに生産設備に拡大をして、今まで200万円が上限でしたがそれを600万円に引き上げまして、今回改めて実施をします。

 あわせて医療機関、福祉施設も省エネ設備の導入、これは物を作る生産設備などそういうものではありませんので、これまでのような空調やLEDなど、こういったようなものの導入に対する補助制度を新たに設けるということで、1施設当たり200万円を上限にしようと考えています。

 大きく2点目ですが、防災・減災、国土強靱化対策ということで、急いでやるべき、重点的に行っていくべき事業について前倒しして実施をするという考え方です。

 県道坂本高浜線は大体でき上がってきていますので、急いで仕上げていこうということでした。

 福井市内の七瀬川は、この付近で連続して水害も起きていますので、対策を急ごうということで実施しますし、池田町のところも、中山間地域の区画整理、土地改良も重要性に鑑みて、前倒しで実施をします。基本的には繰り越して事業を行う部分もあると思っています。そういったことを前倒しして、12月補正で予算を持つことで、4月、5月の事業が減り、平準化にも結びつくということで今回補正を打とうと思っています。

 続きまして、酷暑によって特に農業が大きな痛手を受けているということで、今回については、猛暑に対応するため、来年の夏に備えて設備や機械の導入や用水路の整備を行う支援を行います。例えば、ビニールハウスに遮熱剤を塗布、散布します。また水が足りなくて今年はお米がすごく育たなかったということもありましたので、自動給水栓を設置します。また漏水している農業用の用水路の修繕も行っていこうと考えています。


~質疑~


【記者】

 今回の補正予算は物価高対策、経済対策の大きな核が盛り込まれていますが、改めて、現状県内の事業者や福祉施設、医療機関などの、物価高騰の煽りや受けている影響について知事の認識を改めてお聞かせください。

 

【知事】

 おっしゃるとおり、直近のいろいろな燃料価格等については少し緩やかになっているような印象を持っていますが、以前に比べてかなり上がっているのでコストプッシュにより、非常に大きな影響が出ているということもございます。また巷間言われていますが、その物価高に賃上げが必ずしも追いついていない状況にあるということで、利益を確保しながら、コストの部分を少しでも下支えをしながら、さらに前向きな賃上げに結びつけていっていただく。こういったことになるように、今回特に、12月補正予算、意を配して編成をさせていただいているというところです。

 

【記者】

 賃上げに関して、知事も県もいろいろな団体も、要請や、予算で支援されているかと思いますが、賃上げの現況や実態について、いま十分かどうかという点について、認識はどうでしょうか。

 

【知事】

 この春は、過去30年ぐらいの中では高い率で賃上げを行っていただいたということで、一定程度賃上げについても前進をしたという認識は持っています。しかし全国的にも言われていますが、それを上回るような物価の高騰があるというようなことで、なかなか個人消費が伸びにくいといった環境もあると思っています。

 一方で、日本銀行の支店長とお話をしていても、値上げの仕方のなかで、いろいろなモノの値上げを物価高に追いつこうとして、今まで物価の値上げ、モノの値上げをしてきていたというところから、さらにもう一歩踏み込んで次の賃上げに結びつくような値上げの動きも出てきていると伺っていますし、こうした動きを、物価がどんどん上がるという意味ではないですが、上手に賃上げに結びつくようなそういった動きを助長していく、後押ししていく、こういうことを考えていきたいと思っているところです。

 

【記者】

 物価高騰について、今回スキー場等の事業者に対する支援も拡充されましたが、これによって、この冬場、まず県民にとってはどのように役立つかと、事業者にとってはどのように役立つかを改めてご説明をお願いします。

 

【知事】

 昨年まではコロナ禍でスキーの需要が落ち込んでいたというところはありましたので、リフト代などで下支えをするというようなこともあったと思っています。

 今度は、雪のことは心配ですが、一方で稼動してくるとコストが非常に上がってくるという部分がありますので、今回はリフト代の割引ということではなく、事業者として大きな影響を受ける部分を穴埋めしていくということで考えさせていただきました。

 こうすることで、稼働してくればそれだけコストが上がってくるところを抑えるということができますし、一方で、例えば雪が少ないと、今度はスキー場の範囲を狭くしながら、うまくコストをかけないように営業していきますので、柔軟性が出ると思っています。

 こういうような形でお客さんがたくさん来ていただければ、宿泊を含めて、もしくはお土産を買うなどといったことでもいい影響が出てきますので、こういったウインタースポーツ、スケートもそうですが、応援をしていきたいと考えて、措置をさせていただいています。

 

【記者】

 続いて農業の猛暑対策について、昨年は非常に猛暑ということで、農家の皆さんが苦しまれたと思いますが、この用水路の整備等によってどのように改善していく、どのように繋がっていけばよいと期待されていますか。

 

【知事】

 一つは、今年は農作物が売れない、農作物ができない、というような部分については、一つは農業共済。福井県は全国で見ても非常に共済への加入率が高いので、そういったところの穴埋めは、今年度については保険のようなもので補っていただきながら、来年度以降に向けてこれが続かないようにという趣旨で、改善対策を打つことに力を入れています。

 やはり気温の上昇が非常に一番大きな影響を与えていますので、ハウスで言えば暑くなりすぎないようにということです。遮熱の材料を塗布することは、かなり効果もあると伺っています。

 特にお米も、福井県は全国に比べるとまだ一等米比率は維持できているという意味では、やはり九頭竜川のパイプラインがしっかりと整備されていたおかげというところも大きいと思っています。

 今回の経験を踏まえて、こうした水管理は大変手間がかかりますので、自動給水ができる、もしくはそもそも大切な水を逃さないなど、こういった対策をすることで、今年の反省というか、うまくいかなかったところを徐々に生かしながら、来年の耕作をする時期に間に合わせていきたいと思っています。

 

【記者】

 先日、北陸三県の知事懇談会の中で、北陸へのインバウンドの呼び込みということで、関西空港直結の特急「はるか」の敦賀への延伸をJRの方へ要望していくというような方針を決められました。先日のJR西日本の社長会見では、なかなか技術的にも難しいのではないかというような発言もありましたが、改めて今後の要望活動や要請活動に向けた考えや、具体的な時期、敦賀延伸の必要性についての考えをお聞かせください。

 

【知事】

 「はるか」の延伸については、これまで何年も福井県として要請を重ねてきていて、なかなか実現できていないという部分になりますので、難しい課題だと、なかなか乗り越えるのは難しいということは、元々分かっている部分はあります。

 一方で、コロナ禍が明けてインバウンドが再開をして、新しい展開を全国的に求められている。このような中で、特に北陸3県の中では、外に向かっての発信力を強化することが一つの大きな課題だということで取り上げられていましたので、先般も私は、インバウンド、そしてアウトバウンドも含めてお話がありましたが、「はるか」が敦賀まで延伸してくると、乗り換えの回数が、今まで1回新大阪かどこかで乗り換えるということだったのですが、敦賀で新幹線が一旦切れますので、それを1回の乗り換えで済むようにしていくというようなことも含めて提案をさせていただいて、皆さんからもご賛同いただいたと認識をしています。

 会見については私も報道で拝見をしました。需要がそこまであるのかというようなお考えや、やはり湖西線のところは、風などでよく遅れるというようなことについての課題も社長はおっしゃっていたかと思います。しかし一方で、臨時列車や団体列車など、こういったようなアイデアもおっしゃられていたかと思います。

 まず、一足飛びにそういったいつものダイヤの中に組み込むということでなくても、それをやっていけば、インバウンドの、いろいろな需要の喚起ということも可能でしょうし、形はいろいろあると思いますので、何とか前に進めていきたいと思います。

 また、この件については滋賀県の三日月知事も大変関心を持たれていて、先日の近畿ブロックの知事会議のときにも、一緒に頑張りましょうというようなお話もいただいています。かなり広域でこの必要性については訴えられていますので、引き続き粘り強く、JR西日本にお願いをしていこうと考えています。

 

【記者】

 関連で、最終的には「はるか」の延伸を目標として定めながらも、臨時便なども検討を進めていくという認識で、その可能性も含めて協議をしていくという認識でよろしいでしょうか。

 

【知事】

 これは私どもとしても、基本的には定期便、定時運行というか、いつものダイヤの中に入れていただくということを目標として持ってやっていこうということだと思いますが、私どもは少しでもインバウンドを拡大していく、アウトバウンドをさらに拡大していくということを考えていますので、利便性の向上が一番重要だと思っています。しかし、それでよしと言うつもりもありませんし、頑張っていきたいと思っています。

 

【記者】

 先日、関電の金品受領問題に絡んで、職員への調査結果に関する県側の控訴が棄却されましたが、これに対して改めて知事の所見をお願いいたします。

 

【知事】

 福井県の訴えが全体としては棄却されたということについては大変遺憾に思っているところです。しかし一方で内容的に拝見しますと、公開の範囲についてよく考えるべきだという説示がされていると思っています。そういったことも含めて、弁護士などの専門家の方と相談もさせていただいていますので、慎重にこの後どうするか判断していきたいと思っています。

 

【記者】

 現時点で上告の考えはいかがでしょうか。

 

【知事】

 それも含めて、専門家、弁護士のみなさんなどと相談をさせていただいていまして、慎重に判断していきたいと考えています。

 

【記者】

 知事も懇意にされていると思いますが、お隣の県の馳知事が非常に貴重な情報を出して大きな問題になっていますが、今回の問題について杉本知事はどのようにお考えになっていますか。

 

【知事】

 事実関係のところは馳知事がおっしゃられているのであれば馳知事としてご説明をいただくということなのかなと思っています。

 

【記者】

 馳知事の政治家としての資質や能力などについては、杉本知事はどのようにお考えでしょうか。

 

【知事】

 これは私が申し上げるようなことではなくて、県民の皆さんでお考えになられることだと思っています。私が申し上げることではないと思います。

 

【記者】

 一般的な質問として伺いますが、馳知事は、機密費を使ってアルバムを持って世界中を歩いたりというようなお話をされて関心を呼んでいますが、発言を全面撤回した後は、一切記者との質疑に応じていません。政治家が撤回すれば、もう質疑に応じなくてよしとする姿勢については、知事はどのようにお考えでしょうか。

 

【知事】

 これは個別具体の中でいろいろなご判断をされながらご発言もしくはそういう対応をされていると思いますので、これについて私がコメントするということはございません。

 

【記者】

 一般的な話でもコメントはないでしょうか。

 

【知事】

 いずれにしても個別具体の話に結びついていますので、これについて私からお答えは申し上げないというところかと思います。

 

【記者】

 関西電力の中間貯蔵施設をめぐる問題ですが、前回、関電の説明を受けて承認されましたが、それからの進展はどうですか。

 

【知事】

 特段動きがあるわけではありません。考え方としては、今あちらで乾式貯蔵について検討されているのかなと思っています。

 

【記者】

 現実的にそれが上手くいくのかどうか議論が分かれていたと思います。実際にそれが上手くいくのか、今後の見通しはどうですか。

 

【知事】

 現実的に上手くいくという質問の意味がよくわかりません。

 

【記者】

 再処理工場が動いて、実際に中間貯蔵施設が動いて、今後のサイクル的に動く、どのように動いていくのかといったことにも直結してくるかと思いますが、その辺についての見立てはどうですか。

 

【知事】

 これは少し今の乾式貯蔵とは別の話かと思いますが、これは先月13日に約束いただいたように、これは関西電力もそうだし、国もそうですが、県内の使用済燃料の必要な搬出量をしっかりとロードマップにしたがって確保していただく、これは大切なことだと認識しています。

 

【記者】

 鳥取では、最近話題になっている大麻グミについて、条例で特定の物質を指定せずに一括で取り締まるということをされていると思いますが、福井県に関してまず大麻グミに関する問題についての認識と、今後そういったことをなされる予定はいかがでしょうか。

 

【知事】

 これについては今の国の方で結構速いスピードで対策を強化していただきつつあると認識をしていますので、まずそうした国の全体としての取り扱いに注目していきたいと思っています。

 

【記者】

 昨年、政策投資銀行が行った調査で、北陸新幹線を利用して欲しい首都圏の方で、福井県の知名度が低いようなお話があったように記憶しています。その後東京や停車駅の方を中心に活動を続けていると思いますが、現状の福井の知名度のご認識や、活動の手応えを教えていただけますか。

 

【知事】

 直接的なところで申し上げますと、先般9月30日に最初のセレモニーに私も出させていただきましたが、東京駅とその周辺でカウントダウンキャンペーンを10日間重点的にやらせていただきました。また東京駅の一番よい目抜き通りにカウントダウンボードを設置していただいて、あと113日というような状況になっていると思っています。8月30日に、3月16日の開業が発表になって、本当に県内はもちろん、全国ニュースでも多く取り上げられるようになったと認識をしています。

 ちょうど9月30日からの東京でのキャンペーンのときにアンケートをとらせていただいていていて、昨年も同じような時期にやらせていただきましたが、今年が新幹線開業を知っているという人が69.8%で、昨年は53.4%でしたので、かなり上がってきています。東京に限らず、先日は長野でも実施をして12ポイントほど上がっているということですので、メディアの露出も増えて注目度も上がってきていると、嬉しく思っているところです。

 これから県内はさらにヒートアップしてきていますが、先般もJRのデスティネーションキャンペーンのプレキャンペーンの中で全国宣伝販売促進会議もやらせていただきました。3県がいて贔屓目もあると思いますが、後の懇親会でお話をしていても、やはり福井県はずば抜けていたというお話もいただきました。恐竜のところもありましたし、最後に芦原温泉の女将の口上も非常によくできていた。やはり意気込みはすごいと言っていただいていますし、翌日からのエクスカーションでプロの皆さんが県内を見ていただいた効果も非常に上がってきている。商品開発に力が注がれているとも伺っています。

 これからも100日前や50日前のカウントダウンイベントもしていきますし、それからまた例えば神楽坂や新宿駅、大宮駅などいろいろなところで盛り上げるイベントも実施をしていくなど、先日も東京駅でプラレールをやりましたが、それを持って歩くと結構人が集まり、皆さんの注目を集めるなどと、いろいろな手段が出てきています。こういったことで全国に向けて、また県内でも機運の醸成、福井に行きたい、行こうという思いをさらに拡大をできればと思っています。

 

【記者】

 関連して、100日前や50日前のカウントダウンイベントについて、県内ではぴったり100日前にやられるところと、違うところもあるのでしょうか。

 

【知事】

 日程は少し前後すると思います。いちどに皆でやるといいかというと、お客さんもあっちもこっちも行けた方がいいこともありますので、この辺は100日前ぐらい、50日前ぐらいで企画をして、一番いいタイミングでいい場所でいい方法でということを考えながら、盛り上げていくということかと思っています。

 ブラタモリの放送もありましたし、本当に「すべての道は敦賀に通ず」など、メディアの皆さんがとても福井に注目していただいてるということを実感しています。

 

【記者】

 今の質問の関連で伺います。ブランド総合研究所が実施している地域ブランド調査の都道府県魅力度ランキングで、福井県が昨年から一つ順位を下げて38位でした。金沢市は4位でしたが、県内市町でいうと福井市が202位でした。北陸新幹線延伸が近づいてもなかなか福井の知名度というか魅力度というか、そこが上がってきていないなという印象はありますが、開業に向けてもその先も、発信していくすべについてのお考えはどうでしょうか。

 

【知事】

 調査の時期にもよると思います。知名度も今どんどんうなぎ上りで上がってきているところだと認識していますが、いろいろそういう指標を見せていただいて考えるところで言いますと、まず知名度が高いというのはやはり一つ重要で、知られていなければ魅力を感じるということは少ないと感じるのと、もう一ついい意味で知名度が高くないといけないと一般的には感じるということです。そういう意味で福井県の場合は、皆さんおいでいただくといいところだとおっしゃっていただけるので、あとは知っていただくことが大事だと思います。そういう意味ではまずは北陸新幹線の開業もしくはその前後で、非常に福井が取り上げられ、現実に多くの人に来ていただいて、口コミも含めていいところだったと言っていただくことが魅力度のアップに繋がっていくだろうと思っています。そういう意味では地価の上昇もそうですが、北陸新幹線が来る直前から少し上がり始めて、来てから上がっていくというのがこれまでのパターンなので、そういう意味では、我々としては、これまではこれまでとして、さらにこれから福井のよさもできるだけPRできるように発信できるようにしていきたいと考えています。

 

【記者】

 知事は、長くX(旧ツイッター)で、日々情報を発信されていまして、フォロワーが1万8千人以上いらっしゃいますが、例えば民意を図るとか、県民に知らせたいとか、どういう思いで使われていますか。

 

【知事】

 大きく言うと、私は必要なときに発信力を持っていることがとても大切だと認識していまして、特に大きな災害のときに、いろいろな情報通信手段が遮断され発信ができない、もしくは県民の皆さんに物事を伝える、こういう必要性があったときにできるだけ自分としても、そういった手段を持っている必要性を感じていましたので始めさせていただいて、継続して発信もさせていただいています。あわせてSNSですので、基本的には県を一生懸命PRするなどということも含めて発信させていただいています。ネタがないと結局ある日の瞬間に発信しようと思ってもできないので、フォロワーの皆さんなどできるだけ多くの皆さんに読んでいただくために、いつもいろいろ、日々その都度考えながら、発信させていただいています。

 

【記者】

 もう1点伺います。SNSを活用されている首長さんも全国に多く、例えば広島県の安芸高田市長がこの1年で結構話題になりましたが、議会と対立した首長側がユーチューブの動画をすごく拡散させて世論づくりに使うところも散見されますが、SNSを使った世論づくりがうまくできるような世の中になってきたということと、それによって二元代表制の中で首長側の力が強くなって議会側の力が弱まってきているのではないかと思われますが、どのように考えていますか。

 

【知事】

 二元代表制はとても大事なことだと思います。お互いに切磋琢磨というのか牽制し合いながら、主権者は県民ですので、最終的に県民の皆さんの思いになるように、できるだけ理事者側が暴走しないように県議会がしっかりと牽制する、考え方を条例化するなどいろいろなやり方がありますが、とても大事なことだと考えます。

 一方でSNSの活用方法や発信のことは、発信方法が多様化しているということだろうと思います。これまででもメディアを通じて、いろいろな形で発信してきたと思いますが、それが一人一人繋がっていく形になるというように、発信方法が多様化していっているということだろうと思っています。

 一方で、自分の発信の反響も意識していますので、できるだけ自分よがりにならないようにと思いながら日々発信しています。

 

                                            ―― 了 ――

 

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