農作物や園芸施設等の雪害防止対策について

最終更新日 2019年11月19日ページID 042491

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農作物や園芸施設等の雪害防止対策について

 

令和元年11月19日

福井県農業総合指導推進会議

 

〇耐雪型でないハウスは、積雪前にビニールをはずしておく。

〇冬作として野菜等を栽培しているパイプハウスは中柱等により補強する。

〇暖房装置、融雪パイプを設置し、融雪に努める。

〇果樹では、積雪前までにせん定作業を進める。

 

 

〈農作業安全〉

・足場や高所からの転落、転倒等に注意する。

・ヘルメット等をかぶり、滑りにくい履物を履いて作業する。

・複数人で、時間に余裕をもって作業を行うよう努める。

 

〈パイプハウス等の対策〉

1 被覆ビニール、ネット・遮光資材の除去

耐雪型でないハウスの場合は、積雪前にすみやかにビニールをはずしておく

特に、水稲育苗用ハウスのビニールは積雪期に張りっぱなしにしない。

・耐雪型ハウスの場合は、雪の滑落促進のため、ビニールの表面のネット・遮光資材を取り除く。

 

2 パイプハウスの補強・補修

中柱は、3~4m間隔で設置する

タイバーは、軒から棟の高さのうち、軒から1/4の位置に取り付ける。

斜材は、軒から棟の高さのうち、上から1/4の位置と軒を結ぶようにX型に取り

付ける。

・基礎部が腐食している場合は、パイプの交換や補強資材により強化を図る。

・屋根雪の滑落促進を図るため、ビニールの破れやたるみの補修を行う。

 

3 融雪・除雪の準備

・暖房装置が使用できるように、燃油残量、動作を確認しておく。

・ハウス側面の積雪を融かすために、肩部に融雪装置(散水管)を設置する。

・融雪効果を高めるために、ハウス横に幅1m程度の浅い融雪溝を整備しておく。

・除雪機を使用する場合は、ハウス周囲の障害物を取り除いて、通路を確保しておく。

 

4 降雪時の対策

(1)融雪

・暖房装置があるハウスでは、内張りカーテンを開放した上で暖房を行い、屋根雪を滑り落ちやすくさせる。

・暖房装置のないハウスでは、密閉して気密性を高め、内張りカーテンを開放して地熱の放射により室温を上昇させ、屋根雪を滑り落ちやすくさせる。

・ビニールのたるんだ部分や天窓に積雪した場合は、早めに人力で除雪する。

(2)ビニールの切断除去

・融雪・除雪が追いつかず、積雪がハウスの耐雪強度を上回る場合は、ビニールを切断除去する。

・竹ざお等の先端に鎌や包丁などを付けて、ハウスの奥から両側を均等に破った後、棒などで雪を落とす。

積雪が多くて危険と判断される場合は、ハウス内に入らない

 

5 積雪後の対策

(1)ハウスの除雪

・除雪作業は必ず複数人で行う。

・除雪の順番は、(1)ハウスの肩部、(2)屋根部、(3)側面部の順で行う。

・特に、側面部は、散水による融雪を行っていても、滑落場所の除雪、融雪が十分でないと倒壊する恐れがあるので、除雪を徹底する。

・屋根部まで積雪した場合は、重みが片寄らないようハウス両側を均等に除雪する。

(2)着雪防止・沈降圧防止

・ビニールを除去してあるパイプハウスでも、積雪による沈降圧で変形、破損等の原  因になるので、パイプ部を早めに掘り出しておく。

 

【参考】

・(一社)日本施設園芸協会HP「平成26年2月の大雪被害における施設園芸の被害要因と対策方針」

http://www.jgha.com/files/houkokusho/26/yuki.pdf

・農研機構 HP 「寡雪地域における温室の雪害対策」

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/files/tebiki20160215_1.pdf

 

〈大 麦〉

・融雪水がすみやかに排水されるよう、積雪前に排水溝、排水口を確認し、手直しする。

・枕地の畝を作った場合には、畝を切って圃場内部から直接排水口に繋がる排水溝を追加する。

・排水口を必ず額縁排水溝の底面より下にする。(水田排水口は水稲の水管理用で高いことが多く、一般には切り下げる必要がある。)

 

〈果 樹〉

(1)せん定

・枝折れ等の危険性を減らすため、積雪までにせん定作業を進めておく。

・多くの枝が発生し混み合っている部分や下垂した枝だけでも切除しておく。

(2)幼木・成木の管理(ウメ、カキなど)

・ウメ、カキなどの幼木は結束して樹冠を縮めるか、枝吊りを実施する。

・成木は主枝などの大枝に下から支柱を当てがい、積雪荷重に備える。

(3)棚栽培での管理

・ナシなどの棚栽培では棚を補強する。

・せん定で枝数を減らし雪が棚に積もりにくくし、降雪までに中支柱を入れる。

(4)園内の見回り、雪の払い落とし等

・降雪中や降雪後は、枝に付着した雪を払い落とし、樹冠下の積雪を踏圧する。

・雪に埋まった状態で、樹や枝を放っておくと、融雪時に雪中で骨格枝が沈降して裂開するので、すみやかに掘り出し、タル木などの支柱をあてて枝を持ち上げる。

 

〈畜 産〉

・濃厚飼料の在庫確認と購入手当を早めに行い、粗飼料等も含めた冬期飼料の確保に努める。

・畜舎環境の悪化により生産性が低下しないよう、換気扇、窓の開閉をこまめに実施する。

・豪雪が予想される場合は予め畜舎等大型建物の除雪計画を立てる。また畜舎軒下等においてある機械類は落雪による破損防止のためできる限り屋内へ収納する。

 

〈農業保険等への加入〉

・自然災害による農作物や農業用ハウスの被害への備えとして、農業共済制度や収入保険制度といった公的な保険や、民間保険会社の保険に加入する。

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