明治大学・福井県連携講座を開催しました!!

最終更新日 2015年12月18日ページID 031267

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明治大学・福井県連携講座開催結果

 11月22日(日)、明治大学駿河台キャンパスにおいて「幕末維新 新生日本の礎を築いた福井ゆかりの偉人達」をテーマに「明治大学・福井県連携講座」を開催しました。
 本講座は、明治大学の創立者の一人、矢代操(やしろ みさお)氏が福井の鯖江藩出身という縁で始まったもので、今回で8回目の開催となります。
 会場には約250人の歴史愛好者らが参加し、参加者は由利公正や松平春嶽等の幕末から明治維新期の福井県ゆかりの偉人の功績や魅力などを学びました。
 講座の概要等は次のとおりです。

1 日 時  平成27年11月22日(日)13:00~15:45

2 会 場 明治大学駿河台キャンパス リバティタワー1階リバティホール

3 テーマ「幕末維新 新生日本の礎を築いた福井ゆかりの偉人達」

4 講座概要
 

(1)基調講演「幕末維新における福井藩」
   講師 山村 竜也氏(歴史作家・時代考証家)

 山村先生講演写真


<内 容>  
・松平春嶽は11歳で福井藩主となった幕末の四賢侯の一人
・春嶽は身分を問わない人材登用を行い、橋本左内、中根雪江、三岡八郎(後の由利公正)などを登用
・春嶽は13代将軍家定の継嗣問題の際、一橋慶喜(後の徳川慶喜)を推す「一橋派」の後援者となった。
・倒幕派でも佐幕派でもない公武合体派の思想は福井藩でなければ生まれなかった。福井藩が明治維新の中心にあったなら、歴史は異なるものになっていたに違いない。

(2)基調講演「由利公正こそ明治維新の功労者」
   講師 加来 耕三氏(歴史家・作家)

加来先生講演写真


<内 容>  

・由利公正が福井藩の財政を立ち直した実績により明治新政府の財政担当に抜擢されたエピソードや廃藩置県後の初代東京府知事として、現在の銀座の原形を整備したエピソードなどを紹介。
・幕末維新をテーマにした大河ドラマで薩長側や幕府側から描いたものは既にあるが、中立から描いたものはなく、福井藩を題材にすることはあり得る。
・財政面から明治維新を俯瞰すると、由利が中心的な存在として見えてくる。
・由利は父親から「藩に対して何が出来るのか」を問われ、武士の存在価値について考え続けた。その結果、由利の考え方の基本には、為政者がいかに公の役に立つか(領民・藩の役に立つか)その為に何を為すべきかがあり、終始一貫していた。「五箇条の御誓文」の原案となった「議事之体大意」は国家のためではなく庶民のために作成された。
・基本方針(「五箇条の御誓文」)を掲げ、信頼を得、財源を作る(「太政官札」の発行)という由利財政がなければ、明治維新は成功しなかったであろう。
・平成30年の大河ドラマには、福井藩の柱の一人であった由利公正が相応しい。
 

(3)パネルディスカッション
・山村 竜也氏
・加来 耕三氏
・落合 弘樹氏(明治大学文学部教授)

パネルディスカッション写真パネルディスカッション写真

<内容>
 大河ドラマの意義、坂本龍馬と福井藩との関係、政事総裁職としての春嶽についてディスカッション 

 

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