低侵襲医療機器(株式会社シャルマン)

最終更新日 2020年10月30日ページID 045326

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低侵襲治療用器具の機能性向上のため、特性の異なる素材を効果的に組み合わせられる高強度・高品質な接合技術を開発しました。

平成27年度
産学官金連携技術革新推進事業補助金
「医療機器製品における高品質異材接合技術の開発」

事業実施の経緯

低侵襲治療技術の発展により、患者の生活の質(QOL)の改善・向上に向けた取り組みが世界的にも様々に行われており、さらなるニーズとして、手術器具の小型化や切れ味や把持等の機能性向上が求められています。
それらを実現するためには、特性の異なる素材を適材適所に構成した製品を実現することが非常に効果的であり、最適な素材を自由に組み合わせられる接合技術の開発に取り組むこととしました。

事業の内容

剪刀等の刃先に使用される特殊鋼材とステンレス材の異材溶接に対し、ファイバーレーザによる出力設定、溶接速度や照射方法から最適溶接条件を検討し、溶接欠陥であるポロシティやクラックが無い高品質な接合が得られました。
さらに引張強度試験および剥離試験など様々な評価試験において、いずれも目標値を達成し、異材接合における高強度・高品質な接合技術を実現しました。

事業の成果

本事業で開発した高強度・高品質な異材接合技術を活用し、様々な素材を効果的に組み合わせることで、市場ニーズを満足させる商品開発を実現し、売上拡大を目指します。
まずは、眼科、脳神経外科、血管外科手術等の器具開発をターゲットにし、将来的には、他診療科で使用される手術器具への展開、内視鏡手術用の器具や手術ロボットの構成部品への商品化を進めて参ります。

製品のPR

深部操作を長時間精緻に行う手術において、手術器具を使用する術者への疲労の低減と円滑にストレスを感じることなく、正確かつスピーディな手術による時間短縮で患者への身体的な負担を軽減いたします。

経営者の声

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代表取締役社長
本庄 正享 氏

医療現場では、安全・確実かつ手術効率の向上に寄与する器具の重要性が高まっており、マイクロサージャリーにおいて、繊細な手術器具操作の対応や正確性への期待が大きくなっています。
眼鏡フレーム事業で培って参りました機能性と感性を追求した開発技術、ニーズから製品開発へ素早く還元するノウハウを医療機器業界に導入することで、患者様の身体的負担軽減、術者の操作性を高める医療機器をお届けできるものと確信しております。

企業情報

企業名 株式会社シャルマン
業務内容 メガネフレーム、サングラスの商品企画・ デザイン・製造及び販売 、医療器具の開発及び製造・販売
所在地 福井県鯖江市川去町6-1
担当者 中村 浩
問合せ先 TEL 0778-52-4141
HP

https://www.charmant.co.jp

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