ブラインドカーテン用ラダーコードの一貫製造技術(株式会社米澤物産)

最終更新日 2020年10月30日ページID 045324

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編機・セット機一貫工程でブラインドカーテン用ラダーコードの多様化に対応、商品開発のスピードアップとコストダウンを図りました。

平成28年度
産学官金連携技術革新推進事業補助金
「ブラインドカーテン用ラダーコードの一貫製造技術の開発」

事業実施の経緯

ブラインドカーテン用ラダーコード製造業者は国内に二社まで減少しており、住宅着工件数もバブルピークの160万戸から現在は80万戸まで減少しています。
基本的に人口減少に歯止めは掛からず、2030年度には60万戸台まで落ち込む予測も出ています。
事業環境の変化に対応するため、従来の3工程の方式、特に金型を使用した熱セット加工方法ではコスト・開発スピードにこれ以上の改善が見込めず、製造工程の全面見直しが必須となりました。

事業の内容

ブラインドカーテン用ラダーコードの製造工程は主に3工程に分かれます。
第一工程の経編、第二工程の染色、第三工程のセットになります。
経編機を従来の大量生産型のラッセル機からダウンサイジングを行い、受注量に合わせやすい小型機を採用しました。
経編工程から生地を下ろすこと無く直接染色工程に投入し、その後方の工程で生地を一度も下ろすこと無く一貫して熱セット加工が可能なように設備・技術開発を行いました。

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事業の成果

ブラインドカーテン用ラダーコードには多様な種類が有り、未だ全ての商品には対応出来てはいませんが一定の品種の生産納入が始まっております。
顧客からは金型を使用しない技術なので初期費用が抑えられることで評価をいただきました。
なかでも、特に開発部門から新商品開発を進めるに当たり従来技術では出来なかった評価可能な試作品の製造が可能となり、トータルの開発スピード向上になる事で顧客とのつながりが強くなりました。

製品のPR

今回達成した「ブラインドカーテン用ラダーコードの一貫製造技術」は海外企業との競合に勝つために必要な技術です。
また、他の産業資材分野にも応用可能と当社では期待をしております。
多様な産業資材開発の品質とコスト・納期に効果が見込めると考えております。

経営者の声

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代表取締役
米澤 稔喜  氏

“ものづくりは出来ないと言ったら負けだ”という思いを胸に、様々な可能性を創造出来る、これが当社の強みです。創業68年を超える豊かな実績と確かな技術で、時代のニーズに応えていきます。

開発者の声

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品質管理・R&D室 室長 
河上 敬則  氏

繊維技術を繊維業界以外に展開している商品を当社では“ファブリックパーツ”と名付け、その開発に邁進しております。
e-テキスタイル分野にも参入し欧米企業に直接の納入が始まりました。
また、福井県工業技術センターともう一社が研究開発を進めていたミリ波伝送路の“フレキシブル導波管”の共同研究に途中から参加し、量産製造装置の開発から始めました。
装置を完成し、量産化技術を蓄積、ようやく本年8月1日より研究開発者向けにサンプル出荷をスタートしました。

企業情報

企業名 株式会社米澤物産
業務内容 細幅編織製品製造業
所在地 福井県福井市八重巻中町1-13
担当者 河上 敬則
問合せ先 TEL 0776-56-0135
HP

企業情報 https://www.yonezawa-bussan.jp/
そのほかの製品情報 https://www.yonezawa-bussan.jp/flexible.html

そのほかの製品情報 サンプル出荷を始めた「フレキシブル導波管」は5G・beyond5G対応の伝送路として同軸ケーブル・光ファイバーケーブルと比べて総合優位性を提案出来ます。
現在、V帯フレキシブル導波管に加えて、ご要望の多いE帯・W帯フレキシブル導波管の開発に着手しております。
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