安全で脱落の少ない歯科矯正用アンカースクリュー（安永コンピュータシステム株式会社）
最終更新日 2021年7月30日 ｜ ページID 047447
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形状設計や試作、試作品の埋入試験や引張試験を行い、安全で脱落の少ない歯科矯正用アンカースクリューの開発を行いました。 令和２年度 |
事業実施の経緯
当社で販売を行っている歯科矯正用アンカースクリューのユーザーから、患者口蓋に施術したアンカースクリューが脱落してしまうとのご意見を頂きました。患者さんの年齢、舌癖、施術場所、施術条件、施術技量などにより脱落するケースも考えられますが、メーカーとして安全性の高い形状を開発するため本事業に取り組みました。
事業の内容
自社製、他社製問わずアンカースクリューの植立を行い、スクリュー先端、ピッチ、太さ、山の形状、山の高さ、ネジの終端の処理、ネジ首の長さ、金属表面の加工処理の基礎データの収集を行いました。そのデータをもとに、スクリューのネジの細部構造を設計し試作を行いました。そして試作品の埋込試験や引張試験を実施することで、試作品を評価しました。
事業の成果
新規形状の設計・試作、評価を行い、改良版BENEfitスクリュー（当社販売製品）を開発しました。ネジ山の形状を船底タイプにすることで骨との接触面積を増やし、またネジ先端にタップを切ることで埋込時に空回りせず植立できるようにしました。また低トルクで植立できることから骨細胞を傷めない構造になっています。
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製品のＰＲ
国内において歯科矯正用アンカースクリューの設計、製造販売を行い、脱落の少ない安全な口腔内製品を供給しています。また世界で初めて市販した矯正歯科分析プログラムにおいても、ボリュームレンダリングを使用した３次元スクリューガイドの設計や、ＳＴＬデータ出力による３Ｄモデルプリントのサポートをしております。
経営者の声
福井県から助成をしていただき、脱落の少ないアンカースクリュー形状の開発において、大学や他社の協力のもと成果を出すことができました。スクリューの先端形状を再考し、試験を繰り返すことで最適な形状を求めることができたと思います。安全なアンカースクリューを地方都市から世界に技術発信できることは医療機器開発の第一歩です。今後とも医療機器開発を通じて社会に貢献していきたいと考えます。（代表取締役 安永 幸宗）
開発者の声
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今回の製品開発において、医療機器のＳＴＬデータ出力による３Ｄ製造プロセスの確立と高精度なねじ込み試験や引張試験、破折試験を自社内で全て行う体制ができました。工場から受け入れた製品に対し、常時、各種試験を行えることは、医療機器の安全性担保にとって重要な要因となります。今後、新製品の自社開発の効率はアップします。 |
企業情報
| 企業名 | 安永コンピュータシステム株式会社 |
| 業務内容 |
矯正歯科むけのレントゲン分析や３次元画像表示、解析のソフトウエア開発、医療機器の製造販売 |
| 所在地 | 福井県福井市花堂南2-20-3 |
| 担当者 | 安永 幸宗 |
| 問合せ先 | TEL 0776-33-5333 |
| HP | http://www.osas2003.com/ |
