鍛造型メンテナンス用レーザクリーニング装置(ヨシダ工業株式会社)

最終更新日 2021年7月30日ページID 047395

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金型のメンテナンスにかかるコスト削減のため、ファイバーレーザ機を組み込んだクリーニング装置を開発しました。

令和2年度
将来のふくいを牽引する技術開発支援事業補助金
「ファイバーレーザ機による成型金型表面に付着した堆積物を取り除く技術の開発」 

事業実施の経緯

社内で製造している鍛造部品においては、高品質な部品を生産するために金型のメンテナンスを定期的に行っています。ところが、金型のメンテナンスには高精度なマシニングセンターを使用した切削加工が必要であることから、工具など消耗品費がかかり製造コスト増の大きな要因となっています。レーザの特性を活かした金型専用のメンテナンス装置を開発することで、ランニングコストを抑えたメンテナンスの実現を目指しました。
 

事業の内容

金属の表面をクリーニングできるファイバーレーザは、一般的に金属の錆落としや船体や機体の塗膜剥離に使用されておりますが、その特徴を金型のメンテナンスに応用しました。ファイバーレーザ機を組み込んだ金型専用のレーザクリーニング装置を開発し、金型の母材自体にはダメージを与えず表面に付いた異物だけを除去できるような、「レーザ出力」・「走査速度」等の条件による技術を確立し、メンテナンスの最適化を目指しました。  
 

事業の成果

まずレーザクリーニング装置を開発したことで金型のメンテナンスに使用していた切削工具が不要となりました。そのうえ金型へのダメージが少なく金型自体の消耗が抑えられることから金型の長寿命化を図ることができました。以上の点が原価低減への大きな効果となりました。今後、取引先へ鍛造部品のコストダウンを提案することで、受注量の増加、価格面での競争力の強化、新たな部品の受注の獲得につなげていきたいと考えております。

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経営者の声

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代表取締役社長 
吉田 俊博  氏

鍛造部品の品質は金型の品質に大きく影響を受けます。そのため、当社では高品質な部品を生産するために金型のメンテナンスを重要視しておりました。本テーマにて研究に取り組み、レーザクリーニングによる金型メンテナンスの技術が確立できたことで、部品のコストダウンに成功しました。ヨシダ工業では「とりあえず一度やってみるか。」というチャレンジ精神を持ち続け、今後も社会に貢献できる企業を目指します。

企業情報

企業名 ヨシダ工業株式会社
業務内容 医療部品・眼鏡部品・楽器部品などの金属製品製造業
所在地 福井県鯖江市有定町2-11-24
担当者 勝見 英明    
問合せ先 TEL 0778-51-4690
HP https://www.yoshida-i.co.jp/ 

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