経編技術を用いて導電糸を編み込んだ生地に温度センサーを接続し、スマートフォンアプリ等で生体情報を収集可能なシーツの開発(福井経編興業株式会社)

最終更新日 2022年7月1日ページID 049968

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自社の経編技術を用いて基盤となる生地に導電糸を編み込み、センサーを接続することで得られた生体情報をスマートフォン等で収集可能なシーツの開発を行いました。

 

令和2年度、令和3年度
成長産業チャレンジ支援事業補助金(将来のふくいを牽引する技術開発支援事業補助金継続枠)
「生体情報収集機能を有するベッド用スマートシーツシステムの開発」

事業実施の経緯

近年、要介護者の見守りを目的とした様々なウェアラブルデバイスの開発が行われていますが、衣服および手首などにセンサーを取り付ける方法では着用時に不快感があり長期に身に着けることが困難なことから、シーツに寝るだけで生体情報を収集できるシーツの開発に取り組むこととしました。

事業の内容

生地に編み込む導電糸の電気抵抗の高さを解決するため、抵抗値の低い導電糸を選定し試作を行いました。整経機の改造が完了したことで糸に均一にテンションをかけられるようになり、A社センサー用、B社センサー用それぞれについて編み込む間隔と範囲を決定しました。

事業の成果
導電糸を適切に編み込むことが可能となったことで、A社センサーでは、温度をスマートフォンで表示、B社センサーでは、圧力数値をパソコンでグラフ化することができました。技術開発の成果を記したポスターとリーフレットを作成し、展示会テクノフェアに出展しました。     007 
製品のPR

これまで課題となっていた要介護者の着用時の不快感を解決し、シーツに寝ているだけで生体情報を収集することができるので、要介護者の監視や見守りとして役立てていただけます。


経営者の声
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代表取締役社長
髙木 義秀 氏

コロナ禍で医療・介護現場では非接触型の対応が求められています。弊社の新事業分野であるメディカル製品の柱として、このスマートシーツを早く現場にお届けできるよう今後もより一層の努力をして参ります。

開発者の声
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商品企画部
坂井 香菜 氏

今回の補助金のご支援のおかげで、課題であった光源開発が大きく進展し、製品化に近いところまで辿り着くことができました。また自動車での開発はもちろんですが、その他業界への拡販も目指しており、ファッション・インテリア等様々な可能性を探りながら、この製品が広く世に必要とされるものになるよう開発を進めていきたいと思います。

企業情報
企業名 福井経編興業株式会社
業務内容 ニット生地製造業
所在地 福井県福井市西開発3丁目519-3
担当者 営業課 星田 裕介
問合せ先 TEL 0776-54-3602
HP http://www.fukutate.co.jp

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