滑走路に使用可能な埋設型熱量式積雪深センサの開発(山田技研株式会社)

最終更新日 2022年7月1日ページID 049976

印刷

003

logo

滑走路面に埋設する熱量計測センサを用いた短時間5㎝積雪深の観測技術の開発を行いました。

 

 

令和3年度
成長産業チャレンジ支援事業補助金
「滑走路に使用可能な埋設型熱量式積雪深センサの開発」

事業実施の経緯

当社が有する国際特許「降雪融解熱量計測技術」を用いた降雪深計測の技術を、JAXAが要望していた滑走路の積雪深に適用するため新たな技術開発に挑戦しました。

事業の内容

空港は航空機離発着の安全確保に滑走路積雪5㎝前後を除雪の目安としています。従来、人為的や専用の測定車で測定しているが、5分前後毎に離発着する繁忙な空港では危険が伴い、滑走路面に埋設する積雪深計が必要とされています。これに応える為、空港専用に開発した計測電子部品を用いたシステムを構築して2か月程度の連続測定を行いました。

事業の成果
観測データ分析に当り、福井大学の雪氷研究室の知見を受けると共に、当社の分析方法を加えて実用前の基礎的計測技術の構築ができました。 004    
製品のPR
基礎技術が得られた本技術の実用化への展開として、JAXAが実施している「JAXA航空イノベーションチャレンジ2022」への応募準備を進めています。 005
経営者の声
002
代表取締役
山田 忠幸 氏

当社は道路雪氷対策センサ開発で起業し、融雪の省エネ制御や道路雪氷情報システムの開発を専門とする事業展開を通じて、4年毎の冬期道路国際学会(PIARC)に4回参加すると共に、自社技術の論文発表も同時に進めてきた中でヨーロッパへの輸出が始まっています。何れは国際空港における雪氷技術への挑戦をとの思いが本事業を通じて現実味を帯びてきた事を感謝しています。

開発者の声
001
技術営業
中山 隆之 氏

NEXCOを中心とする道路雪氷技術では、路肩の高さ5~6mにセンサーを設けて降雪融解熱量や路面積雪深を測定しているが、滑走路の路肩に高いセンサー設置が不可能で技術的に思考する部分が多く困難を極めたが、道路関連で雪氷技術を長年続けてきた当社の経験を活かせた事で、実用化の可能性に一歩近づき、JAXA提案の「航空イノベーションチャレンジ2022」の実施を楽しみにしています。

企業情報
企業名 山田技研株式会社
業務内容 コンサルタント、克雪・利雪・環境に関する調査、設計、計測機器の開発・製造・販売
所在地 福井市花堂南2丁目5-12
担当者 山田 忠幸   
問合せ先 TEL 0776-36-0460
HP https://www.yamada-giken.co.jp/

福井ものづくり研究開発成果展へ戻るlogo