シニア向けルームウェア・パジャマkeamu/ケアム　（冨士経編株式会社）

 

介護される人、介護する人の負担を軽減するとともに、全てのシニア世代が毎日を気持ち良く過ごせる安心な社会の実現を目指しました。   令和4年度 成長産業チャレンジ支援事業補助金 「介護負担の軽減につながるオシャレで機能的なルームウエアの研究開発 」

 

 

事業実施の経緯

超高齢化社会に突入した日本において、介護される人・介護する人の負担が増え、「介護疲れ」が問題となっています。そんな負担を軽減するため、当社が長年培ってきた技術を活かし、おしゃれで機能的なルームウェアを開発し、シニア世代や寄り添うみんなが笑顔になる社会を実現することを目的とし、施設でのモニターテストなどを行い、多くのユーザーの意見を反映した商品づくりを目指しました。

 

事業の内容

介護負担の軽減につながるオシャレで機能的なルームウエアの開発に向け、2つの研究を実施しました。

（１）着心地と耐久性の研究では、保湿性機能素材の開発と保湿性評価基準の確立を行い、工業用洗濯に対応する丈夫でイージーケアのできる素材開発を目指しました。

（２）オシャレと使いやすさの研究では、シニア世代が笑顔になれるスタイルデザイン、また、シニア世代のサポーターが笑顔になれるスタイルデザインを目指しました。見栄えだけでなく使いやすさ、介護のしやすさも重視しての開発を目指しました。

 

事業の成果

今回の研究テーマ「介護負担の軽減につながるオシャレで機能的なルームウエアの研究開発」に取り組み、「着心地と洗濯耐久性を兼ね備えたしなやかな素材」と「着る人・着せる人 どちらにもメリットのある機能的で縫い目が少ない心地良いデザイン」を融合させたルームウエアが完成しました。残念ながら、今回保湿性機能素材および保湿性評価基準について確立できませんでしたが、福井大学医学部四谷先生の助言をいただき、官能評価で肌さわりが良く気持ちのよいと感じる、保湿性素材に近い素材を確立することができました。

 

製品のＰＲ

滑りが良くしなやかで気持ちの良い肌触りを実現。保湿性に優れる素材という結論には至りませんでしたが、肌触りの良さは介護施設で行った官能評価で実証でき、またアンモニアに対する消臭効果を発見し、シニア世代の悩みでもある尿漏れへの対策になる商品に近づきました。デザインは、縫い目が少なく着る人が心地良いと感じるデザインを軸に、着る人・着せる人に寄り添う製品を生み出すことができました。

 

経営者の声

取締役 揚原健一郎 氏

今回の補助金ご支援のおかげで、当社の既存技術メリットである洗濯耐久性を生かしつつ、素材に対する数値分析と着心地の官能評価することにより『素材の肌触り』と『着心地の良さ』を融合させたルームウエアを開発することができました。超高齢化社会において、全てのシニア世代が毎日を気持ち良く過ごせる安心な社会の実現を目指し、今後も研究開発を継続していきたいです。

企業情報

企業名	冨士経編株式会社
業務内容	繊維加工業
所在地	福井県鯖江市上河端町5-1-6
担当者	揚原健一郎
問合せ先	TEL 0778-51-1758
HP	https://www.mille-vies.com/projects-3

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