世界初、透明性を有した生分解性プラスチックを原料とした板材の商品化に成功（株式会社三和商会）

最終更新日 2021年7月1日｜ページID 053628

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生分解性プラスチック「NEQAS-OCEAN」を使用して、生分解とリサイクルという革新的なアプローチで循環社会の実現を目指します。

令和３年度、令和4年度
成長産業チャレンジ支援事業補助金

「生分解性プラスチック（酢酸セルロース）を配合した板材の開発」

サンプル１

コロナ渦で急激に利用の増えた「アクリル板」、便利さと引き換えに処理に困るという現場の方々の声を聞き、処理に困らない、回収することでリサイクルも可能な、環境にやさしい板材製作に取り組むことにしました。

生分解性プラスチック「NEQAS-OCEAN」のペレットをロールとロールで挟み込むように引き延ばしていき、枚数を重ねてプレスする「カレンダープレス成形」と呼ばれる手法で、910×1820㎜というサブロク板の加工を実現しました。

サンプル２

これまで不可能とされてきた「透明性」を有した環境素材の登場で、梱包資材に使用されていた石油由来の製品や後処理に困る店内什器の代替え策として、多数引合いの見込です。

生分解性という環境性能はもちろん、「透明性」「強度」「抗菌効果」「帯電防止効果」という優れた機能性を有した、機能性板材としても非常に注目をいただいております。

取締役

船谷　和宏氏

今回補助金事業で思い切った開発ができたことを感謝申し上げます。将来的にはアクリル板にとって代わる有望な環境配慮型資材として期待しています。価格面での課題はありますが、量産体制を整備することや顧客ニーズに即応することで、課題をクリアする所存です。

営業担当開発者

加藤　大洋　氏

過去から何度も試作・開発を重ね、優れた透明性を具備した材料がようやく完成しました。開発担当や製造部門に負担はかけましたが、社内一丸となって取り組み日頃の情報共有が功を奏しました。

産業振興