工場・医療機関への搬送ロボット適用支援プログラムの開発(株式会社アフレル)

最終更新日 2024年9月17日ページID 058253

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搬送ロボットを工場に導入する際、設定や操作が学べる教材や動画を用意することでスムーズな導入を実現しました。

 

令和5年度
成長産業チャレンジ支援事業補助金
「工場・医療機関への搬送ロボット適用支援プログラムの開発 」 

事業実施の経緯

 製造業では、作業員が運搬作業に多くの時間を費やし生産性が低下しているため、搬送ロボットの導入が望まれています。しかし、現在の搬送ロボットは初期設定に関する情報が不十分で、導入企業が運用に至るまでに時間がかかり、さらに現場作業員の不慣れも課題となっています。
 そこで、アフレルは、ロボットを使った人材育成の強みを活かし、搬送ロボット適用支援サービスを開発・提供することにしました。

事業の内容

 多工程を有する製造業である(株)シャルマン眼鏡製造工場での実証実験を行い、「導入プログラム」の開発と検証を行いました。また、効果測定シートを用いて稼働時間や回数から搬送ロボット導入前後の状況を確認し、生産性向上と削減効果の可視化を行いました。さらに、導入後に効果を拡大できるようにするための「遠隔制御システム」の技術検証も行いました。

事業の成果
 「導入プログラム」では、トレーニングカリキュラムや教材、研修コンテンツを作成し、製造現場での操作と習熟度の実証実験を実施。結果、サービス製品としての品質を確認しました。現場担当者は半日程度で運用習熟し、約1.5時間/日の搬送歩行作業の削減となりました。
 「遠隔制御システム」では、搬送ロボットの適用範囲を広げるための制御アルゴリズムを開発し、シミュレータ上での機能確認を行いました。
 
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製品のPR
 当社の搬送ロボットは、設備工事やシステム入れ替えが不要ですぐに導入可能です。初期設置を含む導入プログラムと保守サービスをワンパッケージで提供し、安心の運用をサポートします。独自の教材により、作業者や管理者が簡単に操作・カスタマイズでき、現場での対応もスムーズになることで、短い期間で安心して導入できる環境を提供します。
経営者の声
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代表取締役社長
小林 靖英 氏

 製造現場の人手不足と作業員の高齢化が進む中、生産性の低下が深刻化し、今後さらにその影響は増大することが確実視されているため、ロボットの導入数・率の向上は喫緊の対応策となっています。
 当社は、国内製造業の生産性向上と競争力強化に向けて「現場担当者がすぐに使える教材付き協働ロボットシステム」の適用を拡充し、2022年時点で4%(※)であった国内製造業のロボット密度を、2030年までに20%とすべく事業展開を進めていきたい。 
※2024年国際ロボット連盟 発表

開発者の声
甲斐 聡 氏

 技術的な適用だけでなく、働いている方が安心して導入できるか、業務の動きがどのようにどのくらい変化するかを意識して開発しました。さらに、魅力ある生産環境づくりと人手不足の解消を実現するためのご支援を行っていきます。

企業情報
企業名 株式会社アフレル
業務内容 自動化ロボットシステムパッケージ開発提供
所在地 福井市中央3-5-15 フロンティア福井5F
製品情報 https://robot.afrel.co.jp/pudu/
担当者 柏崎 暁子
問合せ先 TEL 0776-25-0303
MAIL robotics-info@afrel.co.jp
HP https://robot.afrel.co.jp/

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